釣り・ルアーフィッシング

ラパラの名作シーバスルアー『カウントダウン』が釣れる理由【最強】

カウントダウン

ラパラのカウントダウンは、シーバス最強ルアーの一つにあげる人も多い名作ルアーです。本記事でどこよりも詳しくインプレしました!

ラパラのシーバスルアーと言えば、カウントダウン(CD)シリーズを筆頭に、スキャッターラップやシャッドラップなどの数多くの名作ルアーが存在します。

その中でもカウントダウン(CD)シリーズは、『餌』と表現されるほどの実釣実績を誇り、シーバスルアーの代名詞的な存在としてアングラーに愛されています。

本気のシーバスアングラーの中には、このカウントダウンをシーバス最強の神ルアー認定している人も多いので、きっとこの記事を読んでいるあなたも、その名前だけは聞いた事があるのではないでしょうか?

本特集では、このカウントダウンシリーズをはじめとして、『釣れるラパラのシーバスルアー』の代表作を紹介しています。また、なぜラパラのカウントダウンがずば抜けて釣れるのか?についても、その理由をまとめてみました。

ラパラのシーバスルアーの基礎とその秘密を知りたい全ての人のための特集です!

◇食わせの能力で選ぶならCD-7

◇遠距離戦で使いたいならCD-9

ラパラの歴史

ラパラ社は、1936年に設立された最も古いルアーブランドの一つであり、1965年に発表されたカウントダウンシリーズで、世界的に人気が爆発しました。数多くの神ルアーを販売している名門ルアーブランドです。

(画像引用元:RAPALA公式

ラパラ社は、フィンランドの漁師であるラウリ・ラパラが、自身の漁に使っていたルアーの販売を目的として立ち上げたルアーメーカーであり、世界で最も有名なルアーブランドでもあります。

その歴史は1936年にさかのぼりますが、最初のルアーは『コルクに銀紙を巻き付けたもの』であり、泳ぎの不規則な弱った魚に似せたものだったそうです。

このルアーは異常ともいえる釣果をたたき出し、後の名作『オリジナル フローター』の原型になります。

『バルサ素材、固定重心、ベイトフィッシュを意識したナチュラルアクション』というラパラルアーのコンセプトは、1936年の時点ですでに完成しており、そして今でも大事に守られているといえますね。

その後の1965年には、後にシーバス神ルアーと呼ばれる事になるカウントダウンも発表され、その名声は不動のものとなりました。

シーバス釣りというジャンルから見た時は、『世界で一番シーバスを狩り上げたルアーブランド』といっても過言ではないと言えるでしょう。

『ラパラを投げてダメなら、そこにシーバスはいない』なんて事も言われるくらいの神がかったブランドであり、とにかく釣れるルアーを作り続けているルアーメーカーですね。

代表的なラパラのシーバスルアーの種類

ラパラ社の代表的なシーバスルアーは以下の通りです。

  • カウントダウン7(CD7)
  • カウントダウン9(CD9)
  • スキャッターラップ カウントダウン
  • シャッドラップ

ラパラのルアーは、基本的にはバルサ材で出来たナチュラルな波動のウォブリングアクションを特徴としており、淡水、海水を問わずあらゆるフィッシュイーターがターゲットです。

そのため、『シーバス専用』と銘打ったラパラのルアーは存在しません。そして、どのルアーであってもシーバスルアーとして使う事ができます。

ですが、やはりそれぞれのアクションやキャスト性能、そして実釣実績などの点から、多くのシーバスアングラーに好まれる代表例がいくつか存在します。

まずは、シーバスルアーとして選ばれ続けている3つのラパラルアーを紹介しましょう!

カウントダウン7(CD7)、カウントダウン9 (CD9)

おそらく世界で一番シーバスを釣り上げたルアー、それが、ラパラのカウントダウン(CD)だと思います。

リップ付きのバルサ材製シンキングミノーであり、強いウォブリングと安定したアクションが特徴です。波動が強くアピール力もあるため、遠くからシーバスを寄せる力に優れています。

その一方で、『バルサ材でできたワーム』なんて呼ばれる事もあるほどに食わせの能力も高く、ストラクチャーに着いたシーバスを一撃必殺で狙うという使い方もできます。

サイズに多くのバリエーションがあるのですが、シーバスのルアーフィッシングの場合は、7cmのCD-7、9cmのCD-9が選ばれる事が多いですね。

港湾部のリーサルウエポンというイメージのミノーであり、お守り代わりに必ずタックルボックスに入れておきたいルアーです。

CD-7

CD-9

スキャッターラップ カウントダウン


上で紹介したカウントダウン7のボディーに、スキャッターリップというスコップ状リップを搭載したシンキングミノーです。

このユニークな形状のリップにより、ただ巻きするだけで左右へルアーが不規則なタイミングで脱軌道し、逃げ惑う小魚を演出してくれます。

これはナチュラルエスケープアクションと呼ばれる動きなのですが、その詳細については以下の動画をご覧下さい。反則級のキレの良さがバッチリと撮影されています。

アクションの特性上、スローリトリーブよりも早巻き(=例えば秒速1.5m程度)の方がアクションにキレが増すため使いやすいですね。

また、リトリーブ速度によりダート幅が変化するため、一回のキャストで巻き速度を不規則に変化させる使い方も非常に効果的です。

カウントダウンシリーズとローテーションしながら港湾部をランガンする使い方に向いており、特に早巻きでしかシーバスが口を使ってくれない夏の時期に活躍します。

シャッドラップ

上の二つはシンキングタイプのミノーでしたが、こちらはフローティングタイプのシャッド、つまり、ミノーとクランクベイトの中間的なルアーです。

強い浮力のバルサ材ボディーに大き目のリップを搭載しており、このリップの力で無理やり潜らせる仕組みになっています。

非常に強いウォブリングアクションを出すことが可能であり、また、ミノーよりも急速潜行とレンジキープが得意です。そのため、深いレンジで派手にアピールする事でシーバスを寄せて釣るような使い方に向いています。

カウントダウンで探れるレンジで反応が得られない場合は、このシャッドラップの出番ですね。

どれか一つ選ぶならカウントダウンシリーズがいい!

ラパラ社のルアーでシーバス用に一つ選ぶとしたら、カウントダウンが圧倒的にお勧めです。

シーバスのルアーフィッシングにおいては、レンジと飛距離という二つのファクターが釣果に直結します。つまり、よく飛んで任意のレンジを探る事ができるルアーが使い易く、そして釣れるルアーという概念に近づくんですね。

そういった点から考えると、上で紹介した3種類のラパラルアーはいずれも『アクション』については申し分がないのですが、レンジと飛距離という二つの要素から考えて、やはりカウントダウンが一枚上手です。

スキャッターラップはリップが大きいためカウントダウンに比べて飛距離が落ちますし、エスケープアクションは時に場をスレさせるため、あくまでカウントダウンの相補的なルアーに過ぎないと感じています。

また、シャッドラップについては、スキャッターラップ以上に飛距離が絶望的です。そのため、近距離のピンポイント打ちでは圧倒的な事も多いのですが、やはり汎用的とはいえません。

一方でカウントダウンの場合は、シンキングタイプであるため任意のレンジを探る事が原理的に可能です。また飛距離に関しても、決して飛ぶミノーではありませんが、それでも上の2つに比べると随分とマシです。

そのため、より汎用性が高く万能のシーバスルアーであるといえます。

というわけで・・・

迷ったらカウントダウンから揃えるのがお勧めであり、これは多くのシーバスアングラーが同意してくれると思いますよ。

CD7 かCD-9か?|初心者にお勧めのシーバス用ラパラはどれ?

シーバス狙いでカウントダウンのサイズを選ぶ場合は、以下の使い分けが有効です。

  • 食いが渋い場合は、サイズの小さいCD-7
  • 少しでも飛距離が欲しい場合は、CD-9

3種類あるラパラのシーバス向けルアーのうち、カウントダウン(CD)が一番のお進めだという事は理解して頂けたと思います。ちなみにこのCDシリーズですが、こちらの記事で解説しているように、サイズ違いが数多く準備されています。

そのため初心者の人にとっては、どのサイズがいいのか判断が難しいみたなんですが…

多くのシーバスアングラーはカウントダウン7(CD-7)つまり7cmサイズを好んで使っているように思います。ですが、私は飛距離重視のCD-9派です。

この辺りは、カウントダウンというルアーに何を求めるのか?で答えが変わってくるのだと思います。ですので、一概に『初心者には小さいサイズのCD-7がいいよー』などとアドバイスする事が出来ないんです。

例えば、以下のような判断基準がサイズ選びには有効かと思いますので、参考になさって下さい。

  • 食わせ能力重視派⇒CD-7
  • 飛距離重視派⇒CD-9
  • マッチザベイトを意識⇒ベイトサイズに合わせてCD-7とCD-9を使い分ける

食わせ能力で選ぶならCD-7

遠距離戦を制したいならCD-9

さて、最強のラパラ シーバスルアー、それがカウントダウンだという事は判って頂けたかと思います。

ここからは、このカウントダウンという神がかったルアーに焦点を絞って、シーバスルアーとしての特徴や釣れる理由などを更に深堀していきましょう!

ラパラ カウントダウンが釣れる理由とそのメリット・デメリットまとめ

最強のバルサミノーとも言われるラパラ カウントダウンですが、なぜこのミノーが他のルアー以上に釣れるのでしょうか?

その理由について、シーバスルアーとしてのメリット・デメリットという観点からまとめてみました。

カウントダウンをシーバスルアーとして使うメリットとは?

シーバスルアーとしてのカウントダウンのメリットは以下の通りです。

  • レンジがの自由度が高い
  • 魚を寄せる力が強いアクション
  • スレが少ない
  • アクションの立ち上がりが早い
  • サイズ、カラーなどバリエーションが豊富
  • 食わせのフォールアクションが得意
  • 安い&在庫が豊富でどこでも買える

①基本的には任意のレンジを狙える

カウントダウンという名称は『数えて沈める』というこのルアーの基本的な使い方に由来します。

この名称から予想がつくかとは思いますが、ラパラCDシリーズはキャスト後のカウントダウン操作やリトリーブ速度により、表層以外の任意の泳層をトレースする事ができます。

ですので、これ一つあればシーバスがいるであろう全ての泳層を探る事ができます。

②バルサ特有のキビキビしたアクションはシーバスを寄せる力が強い

カウントダウンのボディーはバルサ材という木材であり、一般的なミノーに使われるプラスチック素材に比べて非常に浮力が高いです。そしてこの浮力のおかげで、プラスチック製のミノーにはない非常にハイピッチでキビキビしたアクションが生まれます。

そして、この強いアクション特性と水押し能力は、ルアーの存在を遠くにいるシーバスまで伝える力に長けいます。結果として広範囲に散ったシーバスを寄せる能力に優れています。

決して飛距離が出るルアーではないのですが、それでもこのルアーがランガンにも使えるのは、この抜群のアピール力と寄せる力のおかげであるといえるかもしれませんね。

③ポイントのスレが異常に少ない

一般的に寄せる力が強いルアーはアピール力が強いため、その反動としてポイントのスレを急激に進行させるものが多いです。スピンテールジグやバイブレーションプラグがその典型であり、最悪の場合はたったの一投でポイントがつぶれてしまいます。

ですがこのカウントダウンは、キビキビした強いアクションが特徴であるにも関わらず、現場のスレの進行が異常に遅い事で有名です。

その理由としては、『バルサ材特有の自然な波動だから』という言葉で説明される事が多いのですが、真偽のほどはさておき、確かにポイントのスレに関してはほとんど気にする必要がないレベルです。

ちなみにこれは私(編集部・るあらび)の個人的な意見ですが、バルサ材の波動がナチュラルだどいう一般的な意見は眉唾かな?と思います。

なぜかと言うと、バルサ材は木であり、プラスチックに比べると確かに『ナチュラル』かもしれませんが、それがシーバスにとってもナチュラルであるとはとてもじゃないけど思えないんです。

そのアクション特性に関しても、カウントダウンはバタバタとお尻を振る強いウォブリングアクションが特徴ですが、あんな動きをする小魚なんて世界中のどの海を探してもいません。

そういった意味ではむしろ、このラパラ カウントダウンというルアーのアクション特性は不自然の極みであるとすらいえると思います。

それも踏まえて考えると、自然の材料だから波動もナチュラルって、それは少しアニミズム的思想に汚染された誇大妄想じゃないかと思ってしまうんですw

それでもカウントダウンがスレの少ないルアーである事は私も実感しており、ずっと不思議に思ってきました。

では、なぜカウントダウンはスレが異常に少ないのでしょうか???

ここから先は予想というか私の妄想も入りますが、例えば以下のような理由が考えられると思います。

まず、一つのルアーで何回も同じポイントにキャストする場合、後半の攻めではリトリーブ速度がスローになる事が多くなる傾向があると思います。

場のスレを出来るだけ抑えるためにも、リトリーブがスローになるんです。

この時、プラスチック製のミノー等であればアクションが犠牲になってしまいます。つまり『泳がない棒みたいなアクション』になってしまうはずなんです。

ですがカウントダウンであれば、そのバルサ材特有の浮力のおかげでアクションへの影響も最低限で済むはずです。実際にカウントダウンは、デッドスローでも他の一般的なシンキングミノーより強くてしっかりとしたウォブリングアクションが出ます。

そして、超デッドスローでも明確なウォブリングアクションが発生するミノーは、実際のところはラパラ カウントダウンくらいしかありません。

そのため、『スローに見せながら、強い波動でアピールする』という、一見すると矛盾するようなアクションが、このルアーであればギリギリのラインで成立します。

そして、この唯一無二のアクションだけが、何回も繰り返しルアーを見る経験をしたシーバスすらをも魅了してしまうのではないでしょうか?

つまり・・・

  1. 『こんなにゆっくりと、でも、ブリブリとお尻を振って動いているこれは何だ???』
  2. 『ルアーではなさそうだぞ? 食えるんじゃね?』
  3. 『パクッ! うぁあああ!!!釣られたぁあああ!!!』

といったイメージですw

本当の答えはシーバスに聞いてみないと解りませんが、カウントダウンのスレの少なさは多くのシーバスアングラーが実感しています。

そして、このルアーがシーバスを狂わせ続けている大きな理由も、『ハイアピールだけどスレに強い』という奇跡の特徴にありそうですね。

④固定重心だから立ち上がりが早い

カウントダウンは固定重心のルアーであり、最近のシーバスルアーにありがちな重心移動システムを採用していません。そのため、着水直後からしっかりと水を噛み、すぐに泳ぎだしてシーバスを誘ってくれます。

この立ち上がりの早さは飛距離重視型の重心移動システムでは無理であり、ラパラ社のバルサ材ルアー全てに通じる『釣れる理由』の一つでもあります。

⑤サイズ、潜行深度、カラーが豊富で好みに合わせて選べる


カウントダウンシリーズはラパラルアーの代名詞的な存在であり、ずっと売れ続けているドル箱商品でもあります。

そのため、サイズ、潜行深度、カラーなどの細かい条件についても、他のルアー以上にラインナップが豊富であり、アングラーの趣味や釣りのスタイル、ポイントなどに合わせて選ぶ事ができます。

このような選択の自由度の高さもまた、このカウントダウンシリーズのメリットの一つであると言えるでしょう。

なお、これらのサイズ違いの詳細については、この記事を読んでいる皆様も気になっていると思いますので、以下にリスト化してみました。

あなたのホームグラウンドにピッタリのサイズとカラーが必ずあるはずなので、ルアー選定の際の参考になさって下さいね。

  • CD3:全長 3cm, 潜行深度 0.6-0.9 m, 重量 4g, フックサイズ No.12
  • CD5: 全長 5cm, 潜行深度 0.9-1.8 m, 重量 5g, フックサイズ No.10
  • CD7: 全長 7cm, 潜行深度 1.5-2.4 m, 重量 8g, フックサイズ No.7
  • CD9: 全長 9cm, 潜行深度 2.1-3.0 m, 重量 12g, フックサイズ No.7
  • CD11: 全長 11cm, 潜行深度 2.7-3.9 m, 重量 16g, フックサイズ No.3

とくにラパラのルアーは、アクションは高性能ですがフックとスプリットリングがお粗末であり、購入後の変更が絶対に必要になります(参考:ラパラルアーのフックとスプリットリングに関する記事)。

そのため、上の一覧はフックサイズの確認にも使ってもらえるかと思います。

⑥絶妙なフォールスピードとフォール姿勢が食わせの間に繋がる

カウントダウンのフォールスピードは、一般的な同サイズのシンキングミノーよりも遅く設定されています。そして速度は『死にかけたイワシが沈む速度と同じ』であると言われています。

このフレーズがラパラ社の公式なものであるのか、それとも一般アングラーの妄想であるのかは確認が取れなかったのですが、確かにカウントダウンのフォールアクションは非常にナチュラルです。

これに関しては以下の動画をご覧下さい。

その姿はまるで、脱力して沈むままに任せるベイトフィッシュにそっくりといっても良いくらいでしょう。

また、沈降速度だけでなくフォールの姿勢も美しく、やや後方重心でギリギリの水平姿勢を保ちながら、水流変化を受けて時々ボディーを揺らしつつ沈みます。

そのため、キャストして沈めるだけでシーバスのバイトを誘発する事も可能ですし、ストップ&ゴーのアクションでもこのフォールが食わせの間につながる事も多いです。

⑦安くて入手が容易

9~12cmの一般的なシーバスミノーの場合、その価格は安くても1500円~2000円程度が相場ですが、カウントダウンシリーズの場合は1200円~1500円程度が実売価格です。

また、ラパラ社のルアー自体は、不思議と国内の釣具屋にはあまり置いていないのですが、カウントダウンに限っては、ほぼ全ての釣具屋に在庫があります。

それくらいに、カウントダウンはシーバスルアーの定番であり、ショップも在庫を切らすわけにはいかないという事なのでしょうね。

ですので、お財布に優しく、いつでも釣具屋で買えるという入手難易度の低さもまた、このルアーのメリットとして大きいと言えます。

⑧信じて投げ続けられる実釣実績

私(編集部・るあらび)が考えるカウントダウンの一番のメリット、それが過去の全てのアングラーの実釣実績です。

釣具屋さんの公式HPでも、個人のブログでも、フェイスブックやツイッターなどのSNSでもそうですが、このカウントダウンの釣果実績は発売以来途切れる事を知りません。

それも、日本だけではなく、世界中で、そしてシーバスだけでなく、あらゆるフィッシュイーターを相手としての釣果実績です。

これほどシンプルな答えもないと思いませんか?

どんなに渋い状況であっても、カウントダウンであれば信じて投げ続けるだけの過去の実績があるのです!

ラパラ カウントダウンを選ぶメリットまとめ

  • 基本的には任意のレンジを狙える
  • バルサ特有のキビキビしたアクションはシーバスを寄せる力が強い
  • 不思議と場のスレが少ない
  • 固定重心だから立ち上がりが早い
  • サイズとカラーが豊富で好みに合わせて選べる
  • 絶妙なフォールスピードとフォール姿勢が食わせの間になる
  • 安くて在庫も豊富だから入手が容易
  • 信じて投げ続けられる過去の実釣実績

食わせ能力で選ぶならCD-7

 

遠距離戦を制したいならCD-9

カウントダウンをシーバスルアーとして使うデメリット

シーバスルアーとしてのカウントダウンのデメリットは以下の通りです。

  • 飛距離が絶望的
  • ホログラムカラーがない
  • フック、スプリットリングが弱い

飛距離は業界最底辺クラス・・・

バルサという軽い素材であり、しかもセンターバランスで固定重心のカウントダウンには、当然ですが重心移動システムなど搭載されていません。そのため、同サイズのミノーに比べて飛距離は絶望的です。

特に横風が強い時などはキャストと同時にプロペラのように回転して、放物線を描くこともなくストンと着水してしまいます。

とはいっても、これはCD-7(7 cm, 8g)までのサイズでの話であり、CD-9 (9 cm, 12 g)、CD-11(11 cm, 16g)のサイズになると、自重のおかげもあり一般的なシーバスタックルで30m程度はキャストできます。

それでも最新のシーバスミノーには大きく劣りますが、飛距離を犠牲にして手に入れた神の集魚力と奇跡の食わせ能力がありますので、ないものねだりは止めましょうw

ウェイトシールチューニングによる飛距離改善はやめておけ!

『飛距離改善ならウェイトシールチューニングがあるじゃないか!』という意見も出てきそうなので言及しておきますが、ラパラのルアーに関してはこれはやめておいた方がいいですよ。

なぜかというと、ラパラのバルサルアーが飛ばないのは、『自重と比重が軽すぎる+センターバランス』という二つの要素が複雑に絡み合った結果なんです。

そしてこの二つの要素があるからこそ、神がかった強いウォブリングアクションが生まれます。そのため、ウェイトシールを張って飛距離を改善してしまうと、バルサ材特有のキレのあるアクションが犠牲になってしまうんです。

飛ぶけど釣れないラパラと、釣れるけど飛ばないラパラ、あなたならどちらを選びますか?っていうお話ですねw

ホログラムカラーがない

バルサ材という素材はホログラムシールとの相性が悪いらしく、そのためカウントダウンシリーズにはキラキラと輝くホロカラーが存在しません。

カラーにこだわりがあるアングラーにとっては致命的ともいえる特性ですので、場合によっては注意が必要ですね。

なお、日本限定で発売されているカウントダウンアバシという姉妹シリーズがあるのですが、こちらはバルサ材の代わりにアバシウッドという高密度・高比重の木材を使用しており、飛距離が改善されているとともにホログラムカラーも採用されています。

ただしこのアバシモデルは、飛距離が出る半面カウントダウン本来のキビキビしたアクションが犠牲になっています。特にスローリトリーブ時のウォブリングアクションがほとんど出なくなっており、まるでシンキングペンシルです。

そいうった意味からは、バルサ製カウントダウンの下位互換といったアクション性能であるといえます。

ですので、どうしてもホログラムカラーのカウントダウンを使いたいということであれば、アクション性能を捨ててでもカウントダウンアバシを選ぶしか選択肢がないのですが、これはもはや別物のルアーを選択したと考えた方がいいかもしれませんね。

フック、スプリットリングが絶望的

ラパラルアーのフックとスプリットリングはお世辞にも優れているとは言えません。

ここ数年・・・

確か2015年以降は、純正フックが変わりつつあるみたいで改善が見られます。
ですが、一般的なミノー等に使われているCultiva ST-46などに比べると、刺さりも悪く折れやすいため交換が必須です。

非常に良く釣れる神ルアーであるだけに、フックはキンキンに尖ったものを使って下さい。

この一手間をかけるだけで釣果は確実に伸びますよ!

よくある質問~ラパラ カウントダウンの耐久性は大丈夫?~

ラパラカウントダウンは耐久性が悪いという噂がありますが、これについてはほとんど問題にはならないので心配無用です。むしろ、ボディーの耐久性に関しては、樹脂性ミノーよりも優れています。

このルアーは木材であるバルサ材製です。そのため、プラスチック樹脂製の一般的なミノーよりも耐久性が弱いのではないか?という疑問も良く耳にします。

ですがこの点については心配はいらないですよ。

ボディーの耐久性について

木材だからプラスチック製よりもモロいという事はありません。むしろ、木材製ルアーはボディーの中身まで『実』がつまった構造ですので、ショック耐性には優れていて、ぶつけたりしてもボディーが割れる可能性は低いです。

これがプラスチック樹脂製のミノーの場合は、ボディー中身は『空洞』ですでの、当たり所が悪ければ以下の写真のようにキャストミスやルアーの回収中にテトラにぶつけて大破する事もあります。

ですので、カウントダウンのボディーの耐久性については、むしろ一般的なプラスチック製ミノーよりも頑丈であるといえます。

塗装の耐久性について

これについては少しだけ問題があります。というのも、ラパラのバルサルアーの塗装については決して優れているとはいえません。

使用経過に伴い、表面のコーティングがはがれてしまう事が多いんです。

そして、表面のコーティングが剥がれ、その下のカラー塗装部分まではがれれてしまうと・・・むき出しになったバルサ材は使用中に海水を吸収してしまいます。

こうなると、アクションへの影響も気になりますし、ボディーの腐食と劣化も早まってしまいますよね?

とは言っても、そこまで心配する必要もなくて、これには対処法があるんです。それが『マニキュアで補強する』というテクニックなんですが…

これが実に簡単です。

ボディーも塗装に傷が入ったり、はがれたりしたところにマニキュアのクリアを塗って乾かすだけで、充分に実用に耐えれるレベルになります。

と、そんなわけで、多くの人が心配している『ラパラの耐久性』に関しては、心配する必要はほとんどないと考えて下さい。

それでも心配ならカウントダウン アバシがあるぞ!

バルサ材製のカウントダウンの耐久性に不安がある場合は、より高密度の木材であるアバシ材を用いたカウントダウンアバシが、耐久性にも優れておりお勧めです。

それでもバルサ材という素材の弱さが気になるって言う人に朗報です!

カウントダウンとよく似たミノーに『カウントダウン アバシ』という物があるのですがご存知ですか?

これは、ボディーの素材としてバルサ材よりも高密度、高耐久性のアバシウッドという木材を使ったルアーで、もちろんラパラ製です。

オリジナルのカウントダウンよりも比重が重いため『飛ぶカウントダウン』という別称もあるのですが、メリットはそれだけではなく、耐久性も上がっています。

アクションは少し弱くなっているのですが、カウントダウンが得意とする高速リトリーブでの強いウォブリングアクションは健在です。

ですので、どうしても耐久性が高いカウントダウンが欲しいという事であれば、カウントダウンアバシを選ぶのも良いですね。

 

ラパラ カウントダウンのお勧めカラー

カウントダウンのお勧めカラーについては、万能カラーであるレッドヘッド、デイゲームのナチュラルカラー、ナイトゲーム用のレモン系チャートを始めとして、セオリー通りの選び方で充分です。

(画像引用元:RAPALA公式

カウントダウンのカラーについては、ユニバーサルカラーが27種類、日本オリジナルカラーが14種類準備されています。

これだけのバリエーションがあると、どれを選ぶか悩んでしまうと思うのですが、カラー選びについてはセオリー通りで充分です。

  • デイゲーム(昼):ナチュラル系のMIW(イワシカラー)、水に良くなじむブルー系のB
  • ナイトゲーム(夜):チャート系のSFC(レモン系チャート)、ホワイト系のGC(白地にチャート系オレンジ)
  • 万能カラー:基本のレッドヘッド系であるRH、各種ナチュラル系
  • 高活性時のランガン用:視認性が高いピンク系のPKS、濁りでも目立つゴールド系のG

なお、ルアーカラー全般に関する一般論については以下の記事にもまとめていますので、詳しく知りたい人は参考になさって下さい。

①シーバスルアーのカラー|シチュエーション別カラー選びの基礎知識

②シーバスルアーの色について/初心者のためのシーバスルアー釣り入門

ラパラ カウントダウンの釣れる使い方とは?

カウントダウンの釣れる使い方は以下の通りです。

  • 基本はタダ巻き
  • ストップアンドゴー
  • テクトロ

カウントダウンは基本性能に優れたルアーですので、投げて巻くだけで釣れてしまいます。ですが、特に以下のポイントを意識することで、この奇跡のミノーの性能を上手く出しきる事ができます。

基本はただ巻き、特に早巻きを基本に!

カウントダウンは強いウォブリングアクションが特徴であり、デッドスローからファーストリトリーブまで、どのような巻き速度でも
安定して泳いでくれます。そして、この安定したアクションが釣れる秘訣です。

そのため基本的にただ巻きで釣れるルアーなのですが、特に早めのただ巻きが最もバイトが出やすいと感じています。

夏~晩秋までのシーバスが活発にベイトを追いかける季節でこの傾向が顕著であり、この時期は早巻き&ただ巻きが最強メソッドとなる日も多いですよ。

私(編集部・るあらび)の場合は、秒速1.5m(=ノーマルギアのシマノ4000番リールで一秒間に二回巻きとる速度)くらいの早巻きで最初は様子を見て、活性の高いシーバスを拾ってくるような使い方をしています。

せっかくの強い波動が出やすいミノーですので、その長所を生かしてあげるためにも、まずは早巻きを意識してみて下さい。

デッドスローのただ巻きは、それでもダメな時に初めて試すだけで充分であり、あまり活躍の場はないと感じています。

ストップ&ゴー

カウントダウンシリーズはフォールの姿勢とスピードが非常にナチュラルであり、そして他の同サイズのシンキングミノーよりもゆっくりと艶めかしく沈んでいきます。

そのため、早巻き中にストップを入れるだけで、他のミノーには出せない食わせの間を演出する事が出来ます。

ストップの時間はその日のシーバスの活性に合わせる必要がありますが、場合によっては数秒放置するくらい極端に長く取る事も有効です。

というのも、カウントダウンはフォール中にほぼ水平姿勢を取り、潮の流れになじみながらユラユラと弱いアクションを出しつつし沈んでいくため、フォール中にシーバスがルアーを見切ることなくそのままバイトに繋がる事が多いのです。

ただほっとくだけでも釣れるミノーだからこそできる芸当であり、ただ巻きで反応がない時に出番となる食わせのアクションでもありますね

テクトロ

港湾部、堤防などの岸壁に着いたシーバスを狙う方法の一つに、テクトロがあります。これは、テクテクと壁際を歩きながらトローリングするから『テクトロ』というのですが、カウントダウンは水噛みがよいため、どのような速度で歩いても強いウォブリングアクションが出てくれます。

そのため、他の一般的なミノーよりもテクトロ向きのアクション特性といえますね。

CD-7とCD-9で若干レンジを変えながら、表層1m付近より上を意識しているシーバスに強くアピールし続ける事ができます。

使い方のコツとしては、時々歩く速度を変えてアクションに幅を持たせる事くらいでしょうか?もちろんストップを加えてフォールを意識する使い方も有効です。

もともとカウントダウンは飛距離がでるルアーではないので、ある意味ではこのテクトロという使い方が最もその性能を引き出しやすいと言えるかもしれません。

テクトロは釣れる気がしないという人も多いのですが、そういう人にこそ、ぜひ一度カウントダウンでのテクトロを試してみて欲しいです。

壁際こそが堤防や港湾部の一番のポイントである事に気づくと思いますよ!

ジャーキングとの相性は悪い

このミノーは非常に水噛みがよく、巻き抵抗が強い特徴があります。そのため、どんなに強めのジャークを入れても、水中でルアーがダートするような事はなく、早めのストップ&ゴーのようなアクションになるだけです。

そのため、ジャーキングのようなリアクションで誘う釣り方には向いていないといえます。やはり餅は餅屋というか、ジャークはジャークベイトに任せた方が良いって事ですね。

なお、ジャークベイトの名作としては、上の写真のメガバスのX-80(通称ハチマル)が有名ですが、このルアーについては以下のページで特集を組んでいます。

シーバス神ルアー『メガバス X80』の俺的インプレ

強いリアクションの釣りの事も知りたい人は、上の記事も合わせてご覧になって下さいね。

マイクロベイトパターン時のCD5は、ほとんど餌!

シーバス用のカウントダウンと言えば、CD-7(7cm, 8g)とCD-9 (9 cm, 12g)選ぶ人が多いと思います。ですが、港湾部での近距離戦で数釣りを楽しむのであれば、実はCD-5(5cm, 5g)が非常に強力な武器になります。

特に春先のマイクロベイトパターンの時は、多くのアングラーがスピンテールジグや4インチ以下のピンテールワームばかりを投げていますよね?

そんな中で5cmという小さなシルエットのカウントダウンはシーバスにとって新しい刺激になるようで、スレが進む事もなしばらくの間釣れ続ける事も多いです。

これがCD-7(7cm)になると、やはりシルエットが大きすぎるためか食いが落ちます。そしてCD-9(9cm)ともなると、ルアーに見向きすらしてくれない事も多いです。

飛距離も出ませんし、風が吹くと使用すら困難にはなりますが、射程圏内にマイクロベイトが確認できる場合は、お試しでCD-5を投げてみて下さい。

そこにシーバスが付いていれば、非常に高い確率でCD-5に食いついてきます。

ワームよりも釣れるほぼ生き餌のようなミノー、それがCD-5の本当の姿だと思い知らされますよ!

 

ラパラ カウントダウンでシーバスが釣れない人へのたった一つのアドバイスとは?

カウントダウンでシーバスが釣れないという人は、デッドスローでゆっくりアクションさせているのをやめて、秒速1.5m以上の早巻きを心がけて下さい。このルアーは、高速リトリーブでこそ魚を寄せる力を発揮してくれます。

港湾部のシーバスアングラーであれば、ほとんどの人が一つはカウントダウンをタックルボックスに入れているとは思います。

ですが、このルアーでは釣れる気がしないというアングラーも実は多いんですよね。そして、そのような人の多くは、リトリーブ速度が少し遅いという共通点があるように思います。

特に夜釣りの場合が顕著であり、カウントダウンはアクションが強く出やすいため、秒速70cm以下のようなスローリトリーブで、水深1mよりも深い中層以下のレンジをトレースしている人が非常に多いのです。

つまり、中層以下をシンキングペンシル並みの速度で、ゆっくりと探るような使い方です。

この使い方は、例えば冬場のようなあまりベイトを追いかけてこない活性の低いシーバスを狙う時には有効かもしれませんが、それでも時間効率が悪く、釣果に結びつきにくいように感じています。

もっと早巻きでも充分にカウントダウンはシーバスを魅了しますので、表層1mより上にシーバスを浮かせて取るくらいのイメージで使ってみて下さい。

例えば私(編集部・るあらび)の場合は、デイゲームであれば秒速1.5m以上の超早巻きが基本です。また夜釣りであっても秒速1m程度を基準にしてまずは活性の高いシーバスを探すような使い方をしています。

これは誤解を招くかもしれませんが、あえて表現すると・・・

個人的には、カウントダウンというミノーは、バイブレーションプラグや鉄板バイブ、そしてスピンテールジグと同様に、波動で寄せるタイプのハイアピール系ルアーであると考えて使っています。

つまり、強い波動を水中に伝えてシーバスを寄せて釣る事に特化したルアーが、ラパラ カウントダウンというバルサ材ミノーの本質なのではないでしょうか?

そして、このような寄せる力を最大限に発揮させるためには、強い波動を出してあげる必要があります。そのため、必然的に巻き速度も速くなります。

カウントダウンで釣れないと嘆いている人にこそ、ぜひ一度、このような早巻き&ただ巻きでの使い方を試して欲しいです。

『カウントダウンでダメならそこにシーバスはいない』という名言の意味が、きっと理解してもらえると思いますよ!

おまけ情報:ラパラ カウントダウンと不思議な仲間たち

ラパラのカウントダウンには、以下の姉妹シリーズ(通称ラパラ沼)が存在します。

  • オリジナルカウントダウン(CDシリーズ)
  • カウントダウン リップレス(CDLシリーズ)
  • カウントダウン ジョインテッド
  • カウントダウン スキャッターラップ (SCRCD)
  • カウントダウンアバシ(CDAシリーズ)
  • カウントダウンアバシ リップレス(CDALシリーズ)
  • カウントダウン マグナム (CD-MAG)
  • カウント ダウン ステンレス スチール マグナム

『ラパラ カウントダウン』と言うと、本特集で紹介したバルサ材製のオリジナルカウントダウンを指す事がほとんどです。ですがこの常識は正確には間違っているってご存知でしたか?

どういう事かというと…

このラパラ カウントダウンはシリーズ作品であり、姉妹作品と呼べるような異なるモデルが多数存在します。

というわけでまずはオリジナルカウントダウンを使ってみて下さい。そして、ラパラルアーの実釣力に惚れ込んだ人は、そのシリーズ派生作品に手を出すのも面白いかもしれませんよ。

ちなみにこの一連の流れを、『ラパラ沼』と呼ぶとか呼ばないとか・・・

というわけで皆さん、ラパラ沼へようこそw

オリジナルカウントダウン(CDシリーズ)

本ページで紹介したバルサ材製のカウントダウンです。そして、ラパラが最初にリリースしたカウントダウンシリーズでもあるため、『オリジナル カウントダウン』なんて言われる事もあります。

こちらの段落『⑤サイズ、潜行深度、カラーが豊富で好みに合わせて選べる』でも紹介しましたが、サイズ違いが多くて全部で5種類のラインアップです。

シーバスのルアーフィッシングの場合は全長 7 cmのCD-7, 全長9 cmのCD-9が好んで選ばれています。

サイズと対象魚の関係について、ラパラ社の公式見解というものはないのですが、概ね以下のようなイメージで選べば問題ないので参考にして下さい。

  • CD-3 (全長 3 cm):渓流、管理釣り場等のトラウト
  • CD-5 (全長 5 cm):トラウト、ブラックバス、マイクロベイトパターンのシーバス
  • CD-7 (全長 7 cm):ブラックバス、シーバスなどの様々な海のフィッシュイーター
  • CD-9 (全長 9 cm):ブラックバス、シーバスなどの様々な海のフィッシュイーター
  • CD-11 (全長 11 cm):シーバスなどの様々な海のフィッシュイーター

食わせ能力で選ぶならCD-7

遠距離戦を制したいならCD-9

カウントダウン リップレス(CDLシリーズ)

 

なぜかラパラ公式サイトに掲載されていない伝説のカウントダウンシリーズですw

オリジナルのカウントダウンからリップを外したものになります。リップはありませんので、ミノーではなく『バルサ材製のシンキングペンシル』ですね。

オリジナルのカウントダウンが強いウォブリングアクションであったのに対し、こちらは非常にナチュラルにお尻を振るだけの動きになります。

リップがないため風の抵抗を受けづらくなっており、オリジナルのカウントダウンよりも若干飛距離が伸びているのも特徴の一つですね。

港湾部などのスレ対策として効果的なルアーです。

ちなみにこれはかなり有名な裏技なんですが…

 

上の写真のように、オリジナルカウントダウンのリップをペンチで引っこ抜いてクリアのマニキュア等で防水処理すれば、それだけでカウントダウンリップレスになります。

ですので、わざわざ買うよりもタックルベリーやヤフオクなどでリップが折れたカウントダウンを100円以下で買って、チューニングした方が安上がりですw

カウントダウン ジョインテッド

なぜかラパラ公式サイトに掲載されていない伝説のカウントダウンシリーズ第二弾ですw

ボディーの中央部が可動式になっており、さらにリップ形状も少しいびつに折れ曲がっています。

この独特の形状のおかげで、ハードプラグとは思えないうねるような生命感にあふれたアクションをしてくれます。このアクションの凄さについては、上の動画を見てもらうのが一番話が早いかと思います。

自然に水流に乗せるだけでウネウネと動いてくれるので、ばち抜けシーズンのシーバス狙いにはピッタリのミノーといえます。

また、ジョイント式プラグという特徴から、ロッド操作にも非常に鋭敏に反応するため、スレが進行したポイントでのリアクションバイト狙いのような使い方もできますよ。

正しく『木でできたワーム』という表現がぴったりの、そんなラパラです。

 

カウントダウン スキャッターラップ (SCRCD)


なぜかラパラ公式から検索できないシリーズ第三弾、それがスキャッターラップですw

ちなみに、ここまで読んでくれた人は既にお気づきだと思いますが、ラパラの公式サイトは本当に検索しずらくて、掲載されていない名作も多くて、非常に不便です。

話を元に戻しまして・・・

こちらの記事『スキャッターラップ/代表的なラパラのシーバスルアーの種類』で紹介した通り、シーバス狙いで人気のラパラルアーの一つです。

おそらく、オリジナルのカウントダウンに次いでファンが多いのではないでしょうか?

独特のリップ形状が特徴であり、脱軌道アクションと呼ばれるイレギュラーな動きでシーバスを誘います。

 

カウントダウンアバシ(CDAシリーズ)

オリジナルのカウントダウンがバルサ材という比重の軽い木材を使っているのに対し、より高比重のアバシウッドという木材を採用して作成されたのが、このミノーになります。

オリジナルCDと比較すると以下のような違いがあります。

  • 高比重のため遠投性がアップ
  • 密度の高いアバシウッド採用により耐久性アップ
  • オリジナルCDでは不可能だったホログラムカラーを使えるようになった
  • アクションはオリジナルCDよりも少し弱くなった

オリジナルCDの飛距離や耐久性に不満があるのであれば、このCDAはかなり使いやすいと思います。

私も時々、横風が強い場合などに使う事がありますが、特に荒れた海況での早巻きでは、オリジナルよりこちらのアバシの方がアクションが破綻することなく、使いやすいですよ。

 

カウントダウンアバシ リップレス(CDALシリーズ)

 

カウントダウンアバシのリップ除去バージョンであり、シンキングペンシルに分類されます。高比重アバシウッドですので飛距離も充分に稼げるのがメリットの一つなのですが…

それなら、バルサ材製のカウントダウンリップレスに板重りを貼るだけで、ほぼ同じものが出来るのかな?っと思ってしまうんですよね。

ちなみにこのCDALですが、こちらもやはり、カウントダウンアバシ(リップ付きミノーバージョン)のリップを折るだけで同じものが作成できます。

うーん。。。

これは私(編集部・るあらび)の個人的な意見として聞き流して欲しいのですが、ラパラのリップレスシリーズは、わざわざお金を出して買うよりもチューニングして自作するべきものなのかもしれないって思います。

カウントダウン マグナム (CD-MAG)

元々は大型のモンスターをトローリングで狙うために開発されたシンキングミノーですが、キャスティングにも対応しています。

  • ボディーの素材は天然アバシウッドウッド(硬質・高密度・高耐久性)
  • 貫通ワイヤー方式でフック部分の破断強度が強い
  • 大型フック、大型スプリットリングに対応
  • 潜行深度が比較的深い(9cmのCD-9MAGで3.6-4.2m)
  • 早巻きでもアクションが破綻しずらい

シーバス狙いで使う場合は、足場の高さが5m以上あるような高い堤防などのポイントで、足元までしっかりルアーを泳がせたい時に使いやすいルアーです。

また、最近の流行りである『怪魚狙いの海外遠征』でも非常に人気のあるルアーですね。他にも、夏のショアシイラ狙いのキャスティングゲームで少し深い水深を狙う時に使ってみるのも面白そうだと個人的には思っています。

カウント ダウン ステンレス スチール マグナム

上で紹介したアバシウッド製のカウントダウンマグナムに、表面ステンレス加工を施したタイプになります。

サイズは18cm一種類しか準備されていないのですが、その重量はなんと70g!シーバス狙いでの出番はほとんどないかと思いますねw

海でのトローリングで大型を狙う場合に活躍するルアーです。

終わりに・・・

一言でまとめると…『ラパラの最強シーバスルアーであるカウントダウンは、ほとんど餌だ!』というお話でしたw

ラパラ社のルアーには数多くの名作ルアー、そして神ルアーがあり、シーバスという魚にも非常に有効です。

  • カウントダウン
  • スキャッターラップ
  • シャッドラップ

この3種類がシーバス釣りで好んで使われていますが、その中でも特にカウントダウンシリーズの実釣実績はずば抜けており、最強のシーバスルアーの一つと呼んでも過言ではないでしょう。

強いウォブリングアクションでシーバスを寄せて釣るのが得意なルアーであり、ただ巻きで誰でも同じアクションが出せる事から、どのような人が使っても釣果に繋がりやすい名作ミノーです。

ぜひ、次の釣行の際にカウントダウンを投げて下さい。きっと、超近距離から飛び出すド迫力のバイトが拝めると思います!

なお、本サイトには、シーバスのルアーフィッシングの基礎や、人気の名作シーバスルアーについても特集記事を準備しています。

本記事を読んでくれた人にとっては興味深い内容だと思いますので、もしよければ、以下の記事まとめ一覧から、気になるコンテンツを読んでみて下さいね。

本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、あなたがラパラ カウントダウンの魔力とその魅力に触れるきっかけになれば嬉しいです。

食わせ能力で選ぶならCD-7

遠距離戦を制したいならCD-9

ABOUT ME
編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。