キャンプ

テントの選び方と使い方+初心者へのお勧め3選【ソロキャンプ入門】

(この記事は2021年8/14に更新しました。)

初のソロキャンプに行こうとなったら、最初にやらなきゃいけないことはテント選びですね。
これが一番ワクワクします。

最近ではハンモック泊や、タープ泊など、テントを使わないキャンプスタイルもありますが、これらは上級者向きですので、初心者の方は迷わずテント泊からスタートしましょう。

ひと口にテントといっても、いろいろな種類があって最初は迷うと思います。

そこで本記事では、ソロキャンプ歴10年以上で、この間ワンタッチテントから本格的なパップテントまで、10種近いテントを試してきた私が、初めてのテント選びのアドバイスをさせていただこうと思います。

アウトドアショップで店員さんの勧められるままに購入したり、見た目だけで、いきなりアマゾンでポチポチしたりする前に、この記事を読んでぜひ参考にしてください。

ソロキャンプのテント選び

ソロキャンプ向けテント選びのポイントを3つ挙げたいと思います。

  • サイズ
  • 材質
  • テントのタイプ

それぞれについて順番に解説してまいります。

テントのサイズ

まずソロキャンプはすべてにおいてコンパクトにしたほうがいいと思いますが、必ずしも一人用である必要はないと思います。

ツーリングなど、持てる荷物が限られている場合は仕方ないですが、可能であれば1~2人用(または2人用)の方が快適に過ごせます。

寝るときにいろいろなものを外に出しっぱなしはよくありません。
盗難にあうかもしれませんし、動物にイタズラされるかもしれません。

たまにはソロじゃなくデュオもやってみたいという場合もあるかもしれないですしね。

テントの材質

合繊(ポリエステルやナイロン)綿(またはTC:綿とポリエステルの混紡)に分かれます。

軽くて扱いやすく、値段も手頃なのは合繊で、重くて高くて不便だけど、丈夫(火にも強い)で格好いいのが綿(TC)です。

普通にアウトドアショップ等で売られているものはほとんどが合繊ですので、敢えて綿(TC)タイプを使いたいという人はネット等で探すことになると思います。

見た目が格好いいといった理由で最初から綿(TC)タイプを購入すると、扱いづらくて後悔するかもしれません

私のように「ソロキャンプは焚き火がすべて」という人は最初から火に強い綿(TC)でもいいですが、ソロキャンプは初めてという初心者は、お手頃な合繊のモノからスタートでいいのではないでしょうか。

テントのタイプ

最初は設営が簡単で、扱いやすいモノがおススメです。

最近は価格が手頃で初心者でも扱いやすいテントが多く発売されていますので、まずはそういうモノで十分だと思います。

とはいえそれぞれの趣味、キャンプのスタイルにもよるでしょうから、好みで選べばいいでしょう。

ソロ向きと言われているテントのタイプと特徴をご紹介しておきます。

ワンタッチテント

とても簡単に設営できます。

バッグから取り出したら、ひとりでも1分程度で立てることができますので初心者にはおススメです。

テント本体とポールが一体化しており、それほどコンパクトにはなりませんが、収納も難しくありません。

ただし、一般的にシングルウォールですので、雨や結露に弱く、条件の悪い場所には向いていません。

ドーム型テント

ドーム型テント

最も主流のテントで、種類が豊富です。

弾力性のある2本(または3本以上)のポールを交差してテント本体を持ち上げるタイプです。

設営には多少コツが要りますが、慣れれば難しくありません。
軽量で収納もコンパクトなのに居住空間が広く快適に過ごせます。

ツーリングテント

基本的には小さいドーム型テントです。

軽さとコンパクトさを追求したタイプで、まさにツーリング用です。
ひとり寝るだけのサイズで、中が狭く居住性は今ひとつですが、携帯性は抜群です。

「こんなに小さくなるの?」と驚くようなモノもありますが、特殊な軽量素材を使っていたりしますので、ややお高めなイメージです。

パップテント

元々は軍隊で使用されていたテントで、いわゆるレジャーテントとは異なります。

最近のソロキャンプブームで注目を浴びているテントではありますが、本格的なタイプは床(インナー)が無く、綿でできており、とても丈夫ですが、やや重めでかさ張ります。

形だけ真似た合繊タイプのモノなども各メーカーから発売されていますので、こちらを選ぶのもアリだと思います。

ワンポールテント

ワンポールテント

こちらもソロキャンプブームで注目されているテントですが、本格的なタイプはやはり床(インナー)が無く、綿(TC)タイプで重めです。

ポールを1本立てるだけなので設営は比較的簡単ですが、自立できないので、しっかりとペグを打てる場所でないと設営できません。

パップテント同様に合繊でインナー付きも発売されていますので、初心者はこちらを選べばいいでしょう。

キャンプ場で困らない テント設営の仕方

テント設営

テントはタイプ(形状)によって立て方が異なりますので、一般的なテントに共通する点をお伝えしようと思います。

付属品を事前にチェックしておこう!

まず初めてのキャンプだと、いざテントを設営しようとしても、立て方がよくわからない、パーツをどうやって使うか分からないということがあります。

たまにキャンプ場で、1時間以上もテントを立てられずに格闘しているキャンパーの姿を見かけるのですが、前準備を一切していないのでしょう。

事前に取説をよく読み、どんなパーツが付属しているか、どうやって使うのかを確認しておく必要があります。

パーツが足りない可能性や不良の可能性もゼロではないですし。

通常はテント本体(インナー)とフライシート(本体に被せて雨や湿気から本体を守るシート)、ポール、ペグ、ロープなどが入っています。

シングルウォールの場合はフライシートが無く、本体のみです。
ワンタッチテントの場合は最初から本体にポールが付いています。

簡易的なハンマーが入っている場合がありますが、もし入っていない場合は別途用意しておきましょう。

地面に直接テントはNG!

通常はテントを直に地面に設置しません。

地面は乾いているように見えていても、一晩すると上がってきた水分がテントの底を濡らして砂や砂利で結構汚れます。

テントの底を洗うのはとても大変なので、グランドシートを下に敷いて、その上にテントを立てましょう。
グランドシートは汚れても水で洗い流すだけでいいのでとても楽です。

ちなみに、ブルーシートなどでも代用可能です。

当然ながら、テントを立てる場所の石や小枝等は念入りに取り除いておきましょう。

そしてもう1点重要なのが、いきなり広げるのではなく、どのようにたたまれているかを確認しながら広げることです。

慣れてくれば問題ないと思いますが、初めて広げたときは、たたみ方がわからず、元々入っていたバッグに収まらないということがよくあります。

テントでの過ごし方

基本的にソロキャンプは寝るとき以外は外で過ごしていると思いますので、「過ごし方」といってもそれほど特別なことはありませんが・・・

いくつか注意していただきたい点を挙げさせていただきます。

できるだけ中に物をしまう

先にもお伝えしましたが、食べ物をうっかり外に出しっぱなしにしておくと、動物に狙われます。
クーラーボックスに入っていても、念のためテント内にしまいましょう。

靴なども寝ている間に雨が降って濡らしてしまう場合がありますので、前室がついていないテントの場合は、中に入れておいた方が安心です。

火気に注意

言うまでもありませんが、テント内は火気厳禁です。

中にはテント内で暖房を使える煙突を設置できるタイプのテントもありますが、これは特殊な例です。

外ではガスやオイル等の燃料系ランタンを使ったとしても、テント内ではLEDランタンを使うなどして、テント内に火気を持ち込まないようにしましょう。

タバコももちろん外で。

結露に注意

雨が降らなくてもテントの内側は露でかなり濡れます。
特にシングルウォールは一般的に結露が激しいので、タオル等を準備してこまめに拭く必要があります。

スマホやその他濡らしたくないものは結露の影響を受けないよう壁から離して置いておくか、濡れないようにしまっておきましょう。

シルエットに注意

光源の位置にもよりますが、テントにはシルエットが映る場合があります。

特に女性の方、テントで着替えるような場合はテント内の明かりを消しましょう。

撤収時の注意

次回のキャンプで気持ちよく使うために、テントはきれいに片づけたいものです。

広い庭があれば帰ってから、洗って干すこともできるかもしれませんが、そうでない場合は片づけたら次回のキャンプまでそのままということになります。

濡れたまましまってカビを生やしたり、泥だらけのまま放置しないよう気を付けましょう。

先にお伝えしたとおり、グランドシートを忘れずに敷いておけば、テントの底を汚す心配はありません。

結露も撤収前にきれいに内側から拭いておきましょう。

日が昇ってくれば乾きますので、十分乾かしてから片づけましょう。

初めてのソロキャン用テント選び、ズバリお勧めはこの3つ!

とにかく簡単に設営したい人はコレ


最近大人気のアウトドアブランドDODのワンタッチテントです。

2本の紐を引っ張るだけで完成しますので、初めてでもとても簡単に設営できます。
ものの1分で立ち上がりますので、ペグを打ってもほんの数分で完成。

余った時間を有効に使えます。

シングルウォールですので結露には注意してください。

広々とした居住空間が欲しい人はコレ

ご存じコールマンのツーリングドームテントです。ダブルウォールで前室もついていて解放感のある作りながら、収納はコンパクト。

ツーリング用としては若干重めですが、機能性はとてもいいと思います。

ただし、大人気のコールマン製品ということもあって、キャンプ場での他の人とのカブりがちょっと心配です。

おまけ情報

ちなみにこれは余談ですが、本ブログの管理人『るあらび』さんも、このテントの愛用者でして、いろいろな場所でこのテントが活躍しているみたいですね。

『るあらび』さんのソロキャンプの記録、キャンプ場レビュー記事はこちら

こってりしたレビュー記事もあります。

また、このテントも含めて、最低限必要なソロキャンプギア一式のまとめ記事も当ブログでは準備しています。

最初のギア選びにおいては、予算の事も含めて、色々と悩みがちだと思うんです。

そのため、『ソロキャンデビューで絶対に失敗したくない!!!』という人にとっては、かなり有用な情報だと思いますよ^^

男前テントで注目を浴びたい人はコレ

ちょっとデキる感じに見せたければパップテントがおススメです。

パップテントは、武骨で男前でとても恰好いいのですが、インナーが別売りだったりして少しややこしく、初心者にはちょっと扱いにくいところがあります。

そんなパップテントですが、フライとインナーがセットになっていて初心者にも扱いやすいのがコチラ、BUNDOKのソロベースパップテントです。

 

あまり聞きなれないブランドかもしれませんが、国産アウトドアブランドのメッカ、新潟県三条市の会社が作っている国産ブランドです。

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この記事を読んでくれた人は、きっとソロキャンプに興味はあるけど、道具の事やソロキャンプの始め方について不安でいっぱいなんじゃないでしょうか?

当ブログでは、そのような『ソロキャン入門者』のために、多くのハウツー記事を準備しています!

まとめ

テントはとても種類が多く、それぞれに特徴があって購入するときは迷うと思いますが、この記事を少しでも参考にしていただけたらうれしいです。

個人的にはテントの設営や撤収にあまり時間をかけたくないので、できるだけ簡単に設営できるタイプがいいと思っています。
ですが、見た目や気分も大事ですので、最終的には好みで選んでいただいても問題ありません。

それぞれの特徴を理解し、自分のキャンプスタイルにあったモノを選んでください。

それでは新品のテントでたのしいソロキャンプに出かけましょう。

ABOUT ME
リュウ.A
東京都多摩地区在住の副業ライター。キャンプ、釣りなどのアウトドア歴10年以上。学生時代にテントひとつ持ってバイクで日本を一周し、以来ソロキャンプにハマる。普段は主に道志川、富士五湖周辺で活動中。