焚き火で苦労した経験はありませんか?またはもっと上手に、そして快適に焚き火をできるようになりたいと思いませんか?
ただ薪に火を着けるだけなのに上手くいかなかったり、想像以上に苦労したという経験は初心者にはよくあることです。
そんなアウトドア初心者に、ソロキャンプ歴10年以上の私が、焚き火のテクニックとあると便利なグッズを紹介してまいります。
グッと焚き火がたのしく快適になりますので、初心者必見です!
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初心者が焚き火でつまづくポイントとは?
ただ薪に火を着けて燃やすだけなのに、結構苦労したり失敗したりするのが焚き火です。特に初心者は簡単にできると思い込んでいて、知識も道具も足りずに上手くいかないことが多いようです。
初心者がどんなことでつまづくのか、それぞれのシーンで解説してまいります。
薪割り
そもそも「薪は割って使うもの」ということすら知らない人もいるようです。
もちろんはじめからそれなりに細い状態で売られている薪もありますが、キャンプ場などで売られている多くの薪は割らないと使いにくいものがほとんど。
最初に火を着けるのは細い薪でないと上手く燃えてくれません。逆に細い薪ばかりだとあっという間に燃え尽きてしまいます。
効率よく焚き火をするには、買ってきた薪を細いものとやや太いものに分けて両方用意するのがおススメです。
太めに薪を割るならオノやナタが向いていますし、細く割るならナイフがいいでしょう。このような道具の使い分けが脱初心者のポイントです
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着火(点火)
初心者が一番上手くできずにイライラするのが着火(点火)です。
細い薪(焚き付け)を用意せず、買ってきた太い薪にそのまま火を着けようとしても上手くいきません。
薪を細かく削ったり、フェザースティック(細い木材の先をナイフで毛羽立たせた棒)を使って先ずは火を起こし、細めの薪から燃やしていきます。
形にこだわらなければ紙屑や固形燃料を使っても構いませんが、薪を細かく削ったものを用意すれば簡単に火が着きます。
これをやらずにいきなり薪に火を着けようとして失敗します。
点火するときマッチを使うのか、ライターを使うのか、もしくはファイヤスターターでの着火にチャレンジするのかなどの好みもあるでしょう。
初心者がとにかく火を着けることだけを目的にするならライターが一番です。
後片づけ
焚き火に限らず、後片づけというのは面倒でたのしくない作業ですが、キャンプに後片づけは付きもの。特に焚き火の場合は安全面からも非常に重要です。
自然環境に配慮するという意味でも大事ですが、今回は上手に安全に片付けるということに焦点を当てて解説します。
まず大切なのは燃やし尽くすこと。どうしても時間的に燃え尽きるまで見届けられない場合は完全に消火するようにしましょう。
いずれ消えるだろうと、消火を確認しないまま寝てしまうのは厳禁です。
- 焚き火初心者がつまづくポイントは、薪割り、着火(点火)、後片づけ
- 薪割りは道具を使い分けるのが上手くなるポイント
- 薪を細かく削ったり、フェザースティックを使って先ずは火を起こし、細い薪から太い薪へ移行して火を大きくしていくのがコツ
- 焚き火の後片づけは面倒だがとても大事。自然環境を守る上でも安全面でも適切に消火することが非常に重要
初心者の焚き火に関する悩みを解決する道具アレコレ
焚き火台や火ばさみ(トング)などは必須ですが、それ以外にも焚き火に役立つ道具がたくさんあります。
薪割り、着火(点火)、後片づけのシーン別に紹介してまいります。
薪割りの悩みを解決する道具
ナイフ
これは問題ないでしょう。焚き火に限らずキャンプにおいてナイフは必須アイテムです。
調理用だけでなく、薪を割ったり(バトニング)木を削ったりロープを切ったりできる丈夫なナイフを1本用意しましょう。
太い薪を割るにはオノやナタが便利ですが、着火用の細い薪やフェザースティックを作る場合にはナイフが必要です。
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薪割り台
薪割りといったら、木の切り株を利用することを想像するかもしれませんが、そんなに都合よく切り株はありません。
石や砂利の上で薪を立てて割るのはとても困難です。
特にオノやナタをチカラいっぱい振り下ろすと、勢いで地面に刃をぶつけて欠けてしまうこともあります。
木製の薪割り台を準備しましょう。
バトニング棒
バトニング(ナイフで薪を割る)の際は、薪でナイフの背を叩くのが一般的ですが、専用のバトニング棒も売られています。
薪を使ってもいいのですが、バトニング棒の方が持ちやすく、断然使いやすいです。
薪割りというのは結構な重労働ですので、こういう作業がラクになるアイテムは持ってて損はありません。
クサビ
「何もそこまで」と思うようなアイテムですが、これもあれば助かるということが結構あります。
キャンプ場にもよりますが、売られている薪が太くて硬くて全然歯が立たないということがたまにあります。
汗だくになって長時間格闘することを考えれば、クサビの使用もアリでしょう。
着火(点火)の悩みを解決してくれる道具
防風(ターボ)ライター
着火(点火)の一番の敵は風です。
ちょっとの風でもマッチや普通の100円ライターでは苦労しますので、防風(ターボ)ライターを用意しましょう。百均のヤツで十分です。
「キャンプは不便をたのしむものである」というポリシーをお持ちの方で、そもそもライターは使わないという人は、まぁがんばってください。
陣幕(風よけ)
同じく風対策に効果を発揮するのが陣幕(風よけ)です。
ちょっと荷物にはなりますが、プライベート空間を作るための目隠しにもなりますので、個人的にはかなりおススメのアイテムだと思います。
特にタープを使用しない場合などは、陣幕で自分のテリトリーをアピールすることができてとても便利です。
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火吹き棒
無くてもどうにかなるアイテムですが、100円から数百円で買えるものなので買っておいて損はしないでしょう。
火が消えかかった薪に息を吹くとき、火吹き棒がないと顔が熱くなってしんどいですし、前髪がチリチリになるかもしれません。
高いものじゃないので買っておきましょう。
レザーグローブ(革手袋)
軍手で代用しないでという意味で、レザーグローブは用意しましょう。
焚き火を素手でやる人はあまりいないと思いますが、軍手を使っている人はよく見かけます。
軍手に引火したり燃えるということはほぼないと思いますが、かなり熱くなりますのでヤケドの危険があります。
薪にはトゲがありますので、ケガを防ぐ意味でもレザーグローブ(革手袋)を使うようにしましょう。
後片づけの悩みを解決してくれる道具
焚き火シート
キャンパーのマナーとして焚き火の際は焚き火シートを必ず敷くようにしましょう。
焚き火シートには地面を守るという効果がありますが、後片づけがラクになるという効果もあります。
地面に落ちた細かい炭や燃えカスを片付けないのはもってのほかですが、片付けたくてもキレイに拾えない場合もあるでしょう。
焚き火シートを敷いておけば燃えカスはシートの上に落ちますので、簡単に片付けることができます。
火消壺
焚き火は原則として薪を燃やし尽くすべきですが、どうしても時間配分が上手くいかず、キャンプ場の消灯時間になっても燃え尽きない場合があります。
こういう時は強制的に火を消さなければなりませんが、水をかけるのはおススメしません。
もちろん自然に消えるのを待って、目の届かない場所に放置するのも厳禁です。
安全に火を消すには火消壺の利用をおススメします。
火消壺で消した燃えカスや炭は、適切に保管すれば次回のキャンプで使用することも可能です(ただの薪よりよく燃えます)。
バケツ
同じく時間切れで火を強制的に消さなければならない場合で、火消壺がないときは水で消すしかありません。
焚き火に直接水をかけると小爆発が起こり、炭や灰をまき散らしますのでやめた方がいいです。
どうしても水で消さなければならない場合は、バケツに水を用意して、燃えカス、炭をひとつずつ入れて消すようにしましょう。
火消し以外にもバケツはいろいろ役に立ちますので、用意してあると便利です。
- 薪割りに便利なグッズはナイフ、薪割り台、バトニング棒、クサビなど
- 着火(点火)に便利なグッズは防風(ターボ)ライター、陣幕(風よけ)、火吹き棒、レザーグローブ(革手袋)など
- 後片づけに便利なグッズは焚火シート、火消壺、バケツなど
筆者おススメの便利な焚き火グッズをご紹介
防風ライターや火吹き棒、バケツなどは100均で売っているもので十分です。それ以外の100均では手に入らないアイテムを厳選してご紹介してまいります。
初心者におススメの薪割り台はコチラ【薪割り達人 八角形 薪割り台】
荷物になることをあまり気にしない人はゴツいタイプもおススメですが、やはりキャンプの道具はコンパクトな方がいいでしょう(イスに座って薪割りをする場合、高さがある方がやりやすいですが)。
こちらは薄いタイプなので高さはありませんが、その分じゃまになりません。
熱くなった鍋やフライパンを置くのにも便利です。
初心者におススメのバトニング棒はコチラ【MIZTKICFN バトニング棒】
薪をバトニング棒代わりに使用することは多いと思いますが、トゲでケガをする心配もありますし、たくさんの薪を割っていると手が痛くなります。
コチラのバトニング棒は持ち手が丸いので、疲れにくく手を痛めません。
重い方が薪割りはしやすいですが、ソロキャンプではじゃまになります。コチラは280gと比較的軽く、じゃまになりにくいのでおススメです。
初心者におススメのクサビはコチラ【Fkstyle 薪割り機 クサビ 十字タイプ】
クサビは重くてじゃまに感じるかもしれませんが、あると便利です。
薪が硬くて全然割れずに長時間格闘することがありますが、そんなときクサビを持っているととても助かります。
特に形の悪い広葉樹の薪はナイフではまったく歯が立たちません。
コスパがいいのでオノの代わりにクサビを買って、ナイフとセットで使うという選択もアリだと思います。
初心者におススメのレザーグローブはコチラ【CAPTAIN STAGソフトレザーグローブ 】
最近は価格の安いグローブがたくさん売られていますが、中には硬くて使いにくいものがあります。
使用頻度の高いものですので、手にフィットして握りやすいものを選びましょう。
コチラはやわらかくてサイズも選べるのでとてもおススメです。
初心者におススメの火消壺はコチラ【武田コーポレーション 2WAY火起こし火消しつぼ FSK08-16】
コチラは火起こし兼用のすぐれモノ。キャンプで炭を使ってBBQをしたいという人にもおススメです。
通気孔を開けることで炭の火起こしとして使用でき、通気孔を閉じることで空気を遮断して火を消してくれます。
火を消した燃えカスや炭は次のキャンプでまた使うことができますし、キャンプ場の灰捨て場に運ぶ時にも火消壺があると便利です。
あると便利な焚き火グッズのまとめ
初心者のうちはあまりその必要性に気づかなかったり、優先順位的に「まだ無くてもいいかな」と思うようなアイテムをあえて紹介しました。
たのしいはずの焚き火が、薪割りで苦労したり、後片づけが大変でイヤになったりすることは意外に多いものです。
ここで紹介したものはほとんどがそれほど高いものではないのですが、あると焚き火が快適になるものばかり。
いきなり全部買い揃える必要はありませんが、まずは焚き火にチャレンジしてみて「あぁ、なるほど。確かにコレがあれば便利だ」を思い出していただければ幸いです。
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