キャンプのたのしみといえばやっぱり焚火だと思いますが、みなさん焚火の際、薪割りはどうしていますか?
私はソロキャンプを10年以上やってきましたが、実は最近まで斧を使っていませんでした。
荷物を増やしたくないという理由もあったのですが、なんとなくナイフを使ったバトニングの方が格好いいと思ってたんですね。
ところがYouTubeなどで斧を使っている動画を見て、「斧も格好いいかも!」「なんかたのしそう!」と感じて、いろいろ迷った末にHultafors(ハルタホース)の「オールラウンド」を購入しました!
使い始めてみると、ナイフより薪割りが断然ラクだし、薪割りがとてもたのしくなり、本当に買ってよかったと思いました。
というワケで私が購入したHultafors(ハルタホース)の「オールラウンド」を私が実際に使った感想や選んだ理由なども交えて紹介してまいりたいと思います。
- 薪割りにはやっぱり斧がいいの?ナイフじゃダメなの?
- ハルタホースってどんな斧?他の斧とどこか違いはあるの?
- ハルタホースのどのタイプの斧がおススメ?
というような人に読んでほしい特集記事です!
ぜひ最後までお付き合いください。
薪割りにはやっぱり斧がおススメ!
ナイフ1本で過ごすキャンプはサバイバル感があって、なんか格好いい気がしますよね。
私はそうでした。
斧の方が薪割りには向いているだろうということはなんとなく理解できるのですが、あえてナイフを使うのが格好いいんだと。
ところが実際に斧を手に取ってみると、これはこれですごく格好いいなと感じました。
とても男心をくすぐるアイテムで、ずっしりした感触はなんだか興奮してしまいます。
使ってみるとナイフよりラクだし、薪割りがとてもたのしく、パカッと割れるのがとても気持ちよくて快感です。
ナイフを使ったバトニングは力を入れるので後から手が痛くなりますが、斧はそんなことはありません。
そして意外なのが、斧はナイフと比べてそれほど値段が高くないという事実です。
もちろん安いナイフもありますが、バトニングに向いている頑丈なナイフは数万円もしたりします。
一方の斧は大きさにもよりますが、だいたい1万円前後で購入できます。
私がおススメするHultafors(ハルタホース)の「オールラウンド」は10,480円(Amazonでの現行価格)です。
斧を使った薪割りの快適さを考えたら私は安いと感じるのですが、みなさんはどう思いますか?
◇要約
- ナイフでのバトニングもいいけど、やっぱり斧のほうがラク
- 斧は格好いい。とても男心をくすぐるアイテム
- 実は斧は意外にコスパがいい
Hultafors(ハルタホース)「オールラウンド」とは?
【3行で解説】Hultafors(ハルタホース) 「オールラウンド」
- Hultafors(ハルタホース) は100年以上の歴史があるスウェーデンのブランド
- シンプルな作りでとても頑丈。手入れをすれば永く使える
- オールラウンドはバランスがよく、一番キャンプに向いている
Hultafors(ハルタホース) は1883年設立のスウェーデンの工具メーカーであり、そのブランド。
Husqvarna(ハスクバーナ 同じくスウェーデンのメーカー)とならび、キャンパーに人気の斧です。
Hultafors(ハルタホース)は世界最古の斧工場と言われるHULTS BRUK(フルツブルック)で作られており、実は Husqvarna(ハスクバーナ)もこの工場で作られています。
よく比較される両ブランドですが、兄弟ということですね。
このHBの刻印がHULTS BRUK(フルツブルック)製の証し
キャンパーに人気の斧ですが、とくにオールラウンドはまさに名前の通り、どんな場面でも使いやすいバランスのいい斧で、キャンプでの薪割りには最適です。
ヒッコリー(クルミの仲間の木)の柄は緩やかな湾曲で握りやすく、使うほどに味が出てくるようです。
私のオールラウンドはまだキレイですが使っていくうちにいい味になっていくでしょう。たのしみです。
- Hultafors(ハルタホース) は歴史あるスウェーデンのブランドで、世界最古の斧工場で作られている
- シンプルな作りでとても頑丈。手入れをすれば永く使える
- オールラウンドはバランスが良くとてもキャンプにおススメ
Hultafors(ハルタホース) 「オールラウンド」の特徴
Hultafors(ハルタホース) には長さの異なる9種類の斧があり、その中でもキャンプに向いているのが、全長38㎝のスカウトと、44㎝のオールラウンドです。
フルトンハチェットという38㎝のタイプもありますが、こちらは初期のスカウトの復刻版で、ブッシュクラフトなどに向いていますが、少し値段が高いです。
キャンプでの薪割りならスカウトかオールラウンドがいいでしょう。
その他にはブッシュクラフトなど、片手で扱うのに向いている24㎝のオーゲルファンミニハチェット、大きいサイズのスプリット50(51㎝)、ヤンキー70(70㎝)、ヤンキー80(80㎝)などがあります。
小さいタイプは片手で扱ったり、細かい作業に向いている一方力が入れにくく、薪割りでは少し不便です。
大きいと両手で振り下ろすことができるので、薪割りはラクですが、重いし持ち運びに不便です。
やはりキャンプではスカウトかオールラウンドがおススメだと思います。
- Hultafors(ハルタホース) にはいろいろな種類があり、その中でもキャンプに向いているのが、全長38㎝のスカウトと、44㎝のオールラウンド
- 小さい(短い)タイプはブッシュクラフトなど細かい作業に向いているが、薪割りには少しだけ不便
- 大きい(長い)タイプは両手で振り下ろせるので薪割りがラク。持ち歩きには不便
私が愛用しているHultafors(ハルタホース) 「オールラウンド」をレビュー
愛用といってもまだ1年くらいなのですが、もう手放せなくなってしまいました。
私のお気に入りのHultafors(ハルタホース) オールラウンドの詳細と、私が感じたいいところ、残念なところをご紹介します。
Hultafors(ハルタホース 「オールラウンド」の基本スペック
- 材質(柄): ヒッコリー
- 材質(ヘッド): スウェーデン鋼(手鋳造)
- 全長 : 44㎝
- 重量 : 1.1㎏
- 付属 :シース(刃の部分を保護するカバー)
Hultafors(ハルタホース) 「オールラウンド」のいいところ
- 薪割りから細かい作業まで、とても万能なサイズ感
- バランスがよく、見た目が格好いい
- コスパがいい
- とても頑丈で永く使える
なんといってもバランスの良さが最大のメリットです。細かい作業もできるギリギリの大きさで、両手で力を込めて薪を割ることもできます。
見た目のバランスもよく、男心をくすぐるフォルムで格好いいと思います。
そして、スウェーデン製の手鋳造ながら買いやすい価格で、初心者でも手を出しやすいでしょう。
しっかり手入れをすれば永く使えますので、非常にコスパはいいと思います。
Hultafors(ハルタホース) 「オールラウンド」の残念なところ
・鋼なので手入れをしっかり行わないと錆びる
・細かすぎる作業には向かない
・シース(刃の部分を保護するカバー)がイマイチ
手入れをしないと錆びるのは他も一緒ですね。
キャンプ斧の中には錆びにくい素材のものもありますが、やはり鋼の方が味があります(ちなみに鋼の中でもスウェーデン鋼は比較的錆びにくいと言われています)。
斧があってもナイフは必要でしょうから、細かい作業はナイフで行えば問題ありません。バトニングを目的にしなければ比較的安価なナイフでもキャンプでは十分です。
シースについては、最低限の質ではあるのですが、ちょっと安っぽい上に構造上リベットが刃に当たります。
普通に使っていれば問題ありませんが、カバーをしたまま振り下ろしたりすると刃が欠けてしまうので注意しましょう。
この4つのリベットが刃に当たります^^;
↓
- Hultafors(ハルタホース) オールラウンドはバランスがいい。細かい作業もできるし、両手で力を込めて薪を割ることもできる。
- Hultafors(ハルタホース) オールラウンドはスウェーデン製の手鋳造ながら比較的買いやすい価格
- Hultafors(ハルタホース) オールラウンドはあまり細かすぎる作業には不向き
- Hultafors(ハルタホース) オールラウンドはシースがイマイチ
Hultafors(ハルタホース) 「オールラウンド」のまとめ
私が実際に使用しているHultafors(ハルタホース) オールラウンドについて解説してまいりました。
少しは斧選びの参考になりましたでしょうか?
私のようにナイフだけでキャンプをしていた人も、斧を使うたのしさや快適さが伝われば「斧を買ってみようかな?」と思うのではないかと思います。
ナイフではなかなか割れない薪も中にはあります。これまでに薪割りで苦労したことがある人はぜひ斧を使ってみてください。
薪割りが断然ラクでたのしくなります。
そして斧を選ぶ際にはHultafors(ハルタホース) オールラウンドをおススメします。
これであれば、バランスがよく、扱いやすいので、初心者の人でも後悔することはないでしょう。
最後に私の失敗した経験をひとつご紹介します。
斧は当然刃物ですので危険が伴います。以前、ソロキャンプに行ったとき、片手で薪を固定して片手で斧を持って薪を割ろうとして指を切り落としそうになりました。
あと1㎝ずれていたら親指が無くなっていたでしょう。
斧を使う場合はくれぐれも油断はしないように注意してください。
特に私のように「キャンプのたのしみはビール!」というような人は飲む前に薪割りを終わらせましょう。
酔っぱらって斧を使っちゃ絶対ダメですよ!