皆さんは焚き火をしたことありますか?
今のご時世、少々の田舎でも自由に焚き火はなかなかできませんよね。
焚き火はキャンパーならではの特権だと思います。
私(リュウ.A)は10年以上ソロキャンプを続けていますが、一番の目的は焚き火です。
焚き火のためにソロキャンプを続けているといっても過言ではありません。
「いやいや私は焚き火が大嫌いです」という人は続きを読まなくて結構です。
私とは気が合いませんので。
「私も焚き火に興味があります。挑戦してみたいです。」という人はぜひ最後まで読んでください。
初心者向けに焚き火のやり方と、その魅力をお伝えしてまいります。
ソロキャンプ一番のたのしみは焚き火!
焚き火は文句無くたのしいモノではありますが、同じキャンプでもグループキャンプとソロキャンプではその重要度が違います。
会話を楽しむグループキャンプと違い、ソロキャンプはひとりで静かに過ごしますので、焚き火が一番のたのしみになります。
炎をじっと見ているととても癒されますし、何時間見ていても飽きません。
せっかくキャンプに来たのに、ヒマだからずっとスマホをいじってるなんてもったいないです。
ソロキャンプでは焚き火に全力を注ぎましょう。
- グループキャンプとソロキャンプの焚き火は、性質が全く違う
- ソロの焚き火は一人の時間を楽しむ事が出来る
- ソロキャンプ一番の楽しみが焚き火!!!
実は意外に奥が深い焚き火(やり方解説)
焚き火の経験がない人は、「薪に火をつけりゃいいんでしょ?」「火が付いたらガンガン薪をくべればいいんでしょ?」と思っているかもしれませんが、焚き火というのはちょっとコツが要ります。
この「ちょっとコツが必要」なところが焚き火のたのしさでもあります。
今は便利な道具がいろいろありますので、それほど苦労することはないかもしれませんが、あまり便利なアイテムに頼らず、ちょっとコツの要る焚き火にチャレンジしてみましょう。
中には火起こし(マッチやライターを使わずに火を付けること)から始める人もいますが、今回は火起こしの解説はしません。
これも奥が深いので、また別の機会に触れたいと思います。
今回ご紹介するポイントは4つです。
- 薪の種類と選び方
- 薪割り
- 薪の組み方
- 火のつけ方
薪の種類と選び方
先ずは薪の種類ですが、キャンプ場で販売されている薪は針葉樹と広葉樹に分類されます。
割りやすく、燃えやすい(火が付きやすい)のが針葉樹で、硬くて火が付きにくいのが広葉樹です。
広葉樹の方が長持ち(燃焼時間が長い)しますが、一般的に値段は針葉樹より高めです。
どちらがいいとかはありませんが、2束以上使う場合は燃えやすい針葉樹から始めて火が安定してきたら広葉樹に移行するのがいいでしょう。
薪割り
キャンプ場で販売されている薪は、通常割って使います。
特に火が安定するまでは細く割っておいた方が燃えやすくなります。
太い方が長持ちしますので、すべて細く割ってしまうのではなく、太めの薪も残しましょう。
薪割りにはナイフやオノ(ナタ)を使いますが、この道具がまた男心をくすぐるんですね。こういう道具を使うことも焚き火(キャンプ)のたのしさです。
薪の組み方
薪の組み方も燃えやすさ、燃焼時間に影響します。
焚き火台によっても組み方は変わってきますが、あまり深く考えなくても、『隙間が多ければ燃えやすいですし、窮屈な組み方をすれば燃えにくい』と考えればいいでしょう。
代表的な組み方は、調理にも使える万能な「並列型」やガンガン気持ちよく燃える「井桁型(キャンプファイヤー型)」などです。
他にもいろいろな組み方がありますので興味がある人は調べてみてください。
火のつけ方
着火剤を使えば簡単に火をつけることはできますが、せっかくのソロキャンプですので、もうちょっと手間を掛けましょう。
まつぼっくりや小枝を拾ってきて着火剤にするのがシンプルですが、湿っていて火がつかない場合もあります。
そんなときは薪を使って「フェザースティック」を作りましょう。
フェザースティックというのは、木の表面をナイフで薄く削って毛羽立たせたものです。
こんなヤツですね。
焚き火に必要な道具
極端に言ってしまえば、薪と火を起こすモノ(ライターやマッチ)さえあれば焚き火はできます。
しかし安全、快適に焚き火をするなら道具が必要です。ぜひ用意したいモノ、あると便利なモノを紹介いたします。
焚き火台
最近のキャンプ場は多くのところで直火が禁止されています。
直火禁止のキャンプ場では焚き火台が必須ですし、安全面や環境面、そして後片付けのことを考えると、直火OKのキャンプ場であっても焚き火台を使用した方がいいでしょう。
おススメはコレ【スノーピーク 焚き火台S】
私(リュウ.A)が10年以上使っている焚き火台で、スノーピークの名品です。
とても頑丈で、ほぼ一生モノではないでしょうか?
◇参考記事の紹介
この焚き火台については、以下の記事で使用感などを詳しくレビューしています。
また、それ以外のソロキャンプにお勧めの焚き火台についても、以下の特集記事選び方のコツやお勧め品を紹介しています。
焚き火台選びで後悔したくない!という人だけ、ご覧になって下さいね^^
トング(火バサミ)
火のついた薪や炭を動かすのに必須です。熱くならないよう持ち手の部分が木や樹脂でできているモノがおススメです。
できるだけ長めのモノを選びましょう。
おススメはコレ【スノーピークPinchers Hibasami 火ばさみ】
こちらも私が愛用しているスノーピークの火バサミです。
際立った特徴はないですが、長年使っていますが変形等はありません。
安くはないですが耐久性はいいと思います。
ウインドスクリーン(陣幕)
風のある日はとても役立ちます。焚き火以外でも、バーナーの火を風から守ってくれますので、調理をするときにも便利です。
大きめのウインドスクリーンはプライベートな空間作りにもなるので、最近はポールとロープで立てる「陣幕タイプ」がとても人気があります。
おススメはコレ【ロゴス TAKIBI de JINMAKU】
ややお高めですが、しっかりした陣幕タイプのウインドスクリーンです。単なる風除けというよりは、プライベートな空間作りに活躍します。
火消し壺
燃えカスの放置は危険です。
水をかけて消してもいいのですが、灰が飛び散りますし、ベチャベチャになって地面を汚してしまいます。
炭や灰をキャンプ場の「灰捨て場」まで運ぶことを考えると火消し壺があると便利です。
火消し壺で消した炭は持ち帰れば、次回焚き火をするときの着火剤代わりにもなります。
おススメはコレ【キャプテンスタッグ 火消し壺 火おこし器セット】
単なる火消し壺ではなく、炭火起こしにも活躍します。
グローブ
軍手では熱いしダサいので革のグローブを用意しましょう。
焚き火以外でも薪割り等、刃物を使う際の手の保護に役立ちます。
おススメはコレ【キャプテンスタッグ ソフトレザーグローブ】
正直なところどれでもいいと思いますが、私が使っているので。わりと柔らかくて気に入っています。
ナイフまたはオノ(ナタ)
お伝えしたとおりキャンプ場の薪は通常割って使います。
薪割りにも使えるナイフか、オノ(ナタ)があると便利です。
オノやナタはさすがに重いし、じゃまになるという場合はナイフでもOKですが、「バトニング(薪割り)可」というモノを選びましょう。
薪割りに使えるナイフは「シースナイフ」と呼ばれ、折りたたむことができません。刃と持ち手の部分が固定されていて鞘に入れて携帯するタイプです。
シースナイフの中でも刃が厚く、できればフルタング(刃と持ち手の部分に挟まれている金属が一体化している頑丈なナイフ)を選びましょう。
おススメはコレ【ハルタホース) スカウト】
ナイフは種類がありすぎて絞れないので、オノをおススメします。
ヒロシさんが使っていたヤツです。
火吹き棒
無きゃ無いでいいんですが、あると便利です。
顔を火に近づけると熱いですし、前髪がチリチリになるかもしれませんので。
安く売っていますので、買っておいて損はしないでしょう。
おススメはコレ【キャプテンスタッグ ふいご 火吹き棒 】
これも正直なところなんでもいいと思いますが、コチラはとてもコンパクトでペンのような見た目が気に入ってます。
- 焚き火台
- トング(火バサミ)
- 火消し壺
- ウインドスクリーン(陣幕)
- グローブ
- ナイフまたはオノ(ナタ)
- 火吹き棒
焚き火の注意点
火を扱うワケですので、それなりに注意が必要です。
周囲に迷惑をかけないことはもちろん、自分もやけどを負ったり、キャンプ道具を焦がしたり穴を開けたりしてしまう危険もあります。
注意すべき点を理解し、安全でたのしい焚き火をおこなってください。
環境(場所)
先ず焚き火をしていい場所かどうかです。
キャンプ場の中でも焚き火を禁止している場所があったり、直火が禁止だったりとルールがあります。
禁止されていなくても枯草などの燃えやすいモノが多い場所では焚き火をするべきではありません。
火の粉や灰
焚き火は意外に火の粉や灰が周囲に飛び散りますので、フリーサイトでは隣のグループとできるだけ距離を取るように心がけましょう。
特に火の粉は隣のグループに迷惑をかけなくても、自分のテントやタープに穴を開けることがあります。
風向きや焚き火台とテントの距離等にも注意しましょう。
消し方
基本的には完全に燃え尽きるまで見届けるのがいいと思いますが、消えたと思ってもくすぶっている場合が多いです。
完全に消すには水をかければいいのですが、既にお伝えしたとおり水で消すのはあまりおススメしません。
できれば火消し壺等を利用し、安全に消すようにしましょう。
後始末
消した後は灰や炭を処分しなければなりません。
ほとんどのキャンプ場では灰を捨てる場所が用意されていると思います。
暗くなってからだと灰捨て場の場所が分からなくなるかもしれませんので、明るいうちに場所を確認しておきましょう。
燃え残った炭は分解されませんので、環境のためにもしっかり処分するよう心掛けてください。
時間
キャンプ場によっては焚き火をしていい時間が定められている場合があります。調子に乗って薪を大量に買い込んでも、時間内に終わらない可能性があります。
燃やし方や、薪の種類にもよりますが、キャンプ場で販売されている薪は、1束で1.5時間から2時間程度で燃やし尽くすことができますので、焚き火を終える時間から逆算して、薪を用意しましょう。
- 焚き火OKの場所かどうか確認
- 火の粉や灰が周りに舞わない工夫
- 消火は火消し壺が理想的
- 灰、炭は所定の場所へ捨てる事
- 焚き火が許可されている時間を確認
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この記事を読んでくれた皆様の中には、きっとまだソロキャンプデビュー前で、いつかソロキャンデビューしたい!って考えて情報収集している人も多いかと思います。
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焚き火のやり方まとめ
初心者の人向けに焚き火のやり方を解説してまいりましたが、焚き火の奥深さを少し分かっていただけましたでしょうか?
たかが木を燃やすだけですが、いろいろなやり方や道具がありますよね。
この道具を揃えるのもたのしみのひとつです。
焚き火のたのしさは、言葉では上手く伝えることができませんので、まだやったことがないという人は、ぜひ挑戦してみてください。
一度経験すれば、また焚き火がやりたくて「キャンプに行きたい!」と思うでしょう。