ソロキャンプ用にシングルバーナーを買おうと思ったとき、CB缶タイプかOD缶タイプかで迷いますよね?
というか、そもそも「CB缶、OD缶ってなんだ?」という人もいるでしょう。
CB缶というのが、いわゆる家庭用のカセットコンロで使用するガスボンベのことなのですが、アウトドアで使用するためのバーナーでも、このCB缶を使えるものがあります。
ソロキャンプ歴10年以上の私(リュウ.A)が、これまでの経験からガスのタイプとその特徴、それぞれのメリットやデメリットについて解説いたします。
シングルバーナー用のガスは2種類
キャンプ等で使用するガスバーナーは主にCB缶タイプと、OD缶タイプの2種類があります。
CB缶、OD缶は容量や形が異なっていますが、どちらも中身に違いはありません。
プロパン、イソブタン、ノルマルブタンの3種で、用途等によってそれぞれのガスの混合比が異なります。
どちらもそれぞれにメリットとデメリットがあります。
この後それぞれの違いと特徴を紹介してまいりますので、用途によって使い分けていただくのがいいでしょう。
CB缶とは
「Cassette Gas Bombe」のCBで、まさにカセットコンロ用のガスボンベです。基本的には皆さんも見覚えのある細長い形で、容量は250gでほぼ統一されています。
OD缶とは
「Out Door」のODで、アウトドア用に作られたガスボンベです。キャンプ等をしない人にはなじみがない形かもしれません。
容量は一定ではなく、いろいろなサイズのモノが売られています。
アウトドア用なので、レギュラーや、寒冷地用などコンディションによって使い分けられるようになっています。
- CB缶もOD缶も中に使われているガスは同じ
- CB缶はカセットコンロでおなじみのガス缶で、形状、容量はどれもほぼ同じ
- OD缶はアウトドア用に作られたガス缶で、容量はいろいろ
家庭用カセットコンロのガスが使えるタイプが人気!
キャンプで使用するシングルバーナーといえば、以前はOD缶が主流でしたが、最近はCB缶の人気も高まっており、各アウトドアメーカーからもCB缶用のバーナーが発売されています。
OD缶はアウトドアショップやホームセンターなどでしか入手できませんが、CB缶はコンビニやスーパー、ドラッグストアなどでも購入できますので、イザという時とても便利です。
しかもOD缶は比較的高いのに比べてCB缶は100均などでも買えるためコスパがいいのも人気の秘密でしょう。
普段それほどキャンプには行かないから、家にあるカセットボンベを使えたら便利だと考える人も多いと思います。
OD缶は、アウトドア用に作られているので、寒い環境でも火力が安定しやすいのに比べて、CB缶は基本的に家庭用カセットコンロで使用するものなので、一般的には火力が弱いとされています。
寒い場所ではお湯を沸かすことさえできない場合もありますし、お湯を沸かすために大量のガスを消費して、結局高くつく場合も考えられます。
暖かい場所ならコスパの良いCB缶を使用し、寒い場所ではOD缶を使うというのもアリだと思います。
最近では、アウトドア用のCB缶も発売されており、単純に「アウトドア向きなのはOD缶である」とか、「CB缶だから火力が弱い」などと必ずしも言えなくなってきているようです。
しっかりとその特徴を確認してから購入しましょう。
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個人的にはOD缶を使うことがほとんどです(ファミリーでカセットコンロをもってBBQ等をするとき以外)。
理由は、なんとなくOD缶の方がアウトドアっぽいから。
- 最近はCB缶の人気も高く、アウトドア用のCB缶用バーナーが発売されている
- CB缶は入手しやすく、価格が安いことが人気の理由
- 一般的にOD缶に比べてCB缶は火力が弱く、安定しないと言われる
- とはいえアウトドア用CB缶、CB缶用バーナーもあり、必ずしもすべてのCB缶が火力が弱いというワケではない
CB缶とOD缶のメリットとデメリット
CB缶のメリット
- 安い
- 比較的入手しやすい
- 家にある(かも)
なんと言っても、CB缶は入手しやすいことと価格が安いことがメリット。
キャンプだからといって改めて用意しなくても、家にあるモノを持って行って「ガスが余ったらまた家で使う」なんていうこともできます。
CB缶のデメリット
- 火力が安定しない(弱い)
- 寒い場所では使えない(ものが多い)
- 形が不安定
基本的には家で使うカセットコンロ用がほとんどなので、火力が弱く寒い場所は苦手なものが多いです。
OD缶が安定(倒れにくい)しているのに比べてCB缶は細長く、通常立てて使うことはできません
OD缶のメリット
- 火力が強い。火力が安定している
- 安定感のある形をしている(倒れない)
- ランタンなど、別のガス器具にも使える
屋外で使う想定なので火力が強くて、しかも安定しています。
また、レギュラーや寒冷地用などの種類もあって、コンディションによって使い分けることができます。
安定感のある形をしているので、バーナーを取り付けてそのまま立てて使うことができて、場所を取らないのも便利。
ガスランタンなどの別の器具で使用することも可能です。
OD缶のデメリット
- アウトドアショップや、ホームセンターなどにしか売っていない
- 比較的高い
OD缶はアウトドアショップやホームセンターなどで買うことがほとんどでしょう。
キャンプ場で販売されている場合もありますが、やたらと高いので買い忘れに注意が必要です。
普通に買っても250g前後で400~500円くらいはしますので、安いCB缶に比べると4~5倍の価格です。
- CB缶のメリットは、入手しやすく価格が安いこと
- CB缶のデメリットは、一般的に火力が弱く安定しないこと。寒さに弱いこと
- OD缶のメリットは火力が安定しており、寒冷地用などもあること
- OD缶のデメリットは入手しづらいこと。価格が高めなこと
カセットコンロ用のガス(CB缶)が使えるシングルバーナー5選
最近ではアウトドアで使用するためのCB缶用シングルバーナーも数多く発売されており、キャンプ初心者に特に人気があるようです。
CB缶なら家でも使えますので、初めてのシングルバーナーはCB缶タイプを選ぶのも悪くないでしょう。
さらに最近はアウトドア用のカセットコンロも人気が高いようです。
シングルバーナーと合わせて紹介してまいります。
コンパクトなシングルバーナーはコレ【イワタニ ジュニアコンパクトバーナー】
安心のイワタニ社製、大人気のCB缶用シングルバーナーです。
とてもコンパクトで軽量。分離タイプ(本体とボンベをホースでつなぐタイプ)ではないので、収納もすっきりです。
大ナベ料理も可能なシングルバーナーはコレ【SOTO シングルバーナー ST-301】
CB缶ながら3.7kwとなかなかの火力です。さらに大きなゴトクと低重心の設計なので、大きなナベやダッチオーブンもOK。
ソロキャンプだけでなく、ファミリーキャンプやグループキャンプでも活躍できそうですね。
超軽量なシングルバーナーはコレ【SOTO FUSION(フュージョン) ST-330】
こちらも安心のSOTO(新富士バーナー)ブランド。
本体の重量は245gと超軽量で、持ち運びがとてもラクです。
ひとつ前のST-301よりは少し劣りますが、火力は2.9kwで、ゴトクも大きく、こちらも大きなナベに対応可能。
コスパのいいシングルバーナーはコレ【NOCNEX シングルバーナー】
見慣れないブランドだと思いますが、付属のアダプターを使用することで、CB缶、OD缶どちらにも対応できる優れモノです。
それでいて2000円切りという超コスパのいいシングルバーナー。
ガス缶のタイプを使い分けられるのはとても便利ですね。
アウトドアにおススメのカセットコンロはコレ【イワタニ タフまるJr.】
「やっぱりカセットコンロがラクでいい」という人もいるでしょう。
こちらはイワタニの大人気カセットコンロ「タフまる」シリーズの小型版です。
外でも使いやすいように、防風ユニットが搭載されています。見た目にもいいので、自宅兼用でいかがでしょうか?
- コンパクトなシングルバーナー「イワタニ ジュニアコンパクトバーナー」のご紹介
- 大ナベ料理も可能なシングルバーナー「SOTO シングルバーナー ST-301」のご紹介
- 超軽量なシングルバーナー「SOTO FUSION(フュージョン) ST-330」のご紹介
- OD缶兼用でコスパのいいシングルバーナー「NOCNEX シングルバーナー」のご紹介
- アウトドアにおススメのカセットコンロ「イワタニ タフまる」のご紹介
シングルバーナーのまとめ
家庭用カセットコンロ用のガスボンベ(CB缶)が使えるアウトドア用シングルバーナーについて解説してまいりました。
「知ってたよ」という人もいるかもしれませんが、「カセットコンロ用のガスボンベがアウトドアで使えるなんて知らなかった」という人もいたのではないでしょうか?
一般的にはやはりOD缶の方が屋外では使いやすいと思いますが、あまりコンディションの悪いところ(強風や寒冷地)でキャンプをすることがない初心者は、CB缶タイプでもいいと思います。
なんといっても安くて入手しやすいのは、とても大きなメリットですよね。
ちなみに、キャンプ場では使い終わったガス缶を回収してくれるところもありますが、捨てられない場合もあります。
くれぐれも普通の空き缶と一緒に捨てたりしないようにご注意ください。
キャンプ場の指示に従って処分するか、持って帰りましょう。持って帰ったガスの空き缶はそれぞれの自治体のルールに従って処分しましょう。
キャンプ場で捨てる場合はもちろんですが、家に持って帰る場合もガスが残らないように、キャンプ場で使い切った方がいいです。家に帰ってからガスを抜くのは大変なので。
それでは、良いキャンプを!