みなさんはキャンプで使う「陣幕」というギアを聞いたことがありますか?
風除けのためにテントサイトに張る幕のことで、キャンプ場で見たことがあるという人もいるでしょう。
最近キャンプ場で「陣幕」を使用している人をとてもよく見かけるようになりました。
特にソロ(またはデュオ)キャンプの人が好んで使っているようです。
何を隠そう、ソロキャンプ歴10年以上の私(リュウ.A)も割と最近使い始めました。
使って見るととても快適で、手放せなくなってしまったので、私が使ってみた感想も交えながら、ソロキャンプにおける「陣幕」について解説してまいりたいと思います。
キャンプシーンで使う「陣幕」とは?
「陣幕」というのは戦国時代劇の映画やドラマでよく見る、自分の陣地に張るあの幕のことです。テレビなどで見たことありますよね。
これにならい、キャンプサイトに張る幕のことを「陣幕」または「焚火陣幕」などとよびます。ちなみにテントのことを「天幕」とよんだりもしますね。
基本的な機能は焚き火や調理の際の風除けですが、もうひとつの大事な機能が、プライベート空間の確保です。
実際に風がある、無いにかかわらず「陣幕」を使用している人が一定数いますので、みなさん単なる風除けとは考えていないようですね。
次は「陣幕」の使用方法、その効果について深掘りして解説していきたいと思います。
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「陣幕」とはキャンプサイトに張る幕のこと。「焚火陣幕」ともよばれる
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基本的な機能は焚き火の際の風除けだが、プライベート空間の確保にも役立つ
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「陣幕」の使用場面は風があるときに限らない
陣幕を使うと何がいいの?
お伝えした通り、特にここ数年で「陣幕」をよく見かけるようになりました。
以前はソロキャンパーがそもそもそれほど多くなかったからかもしれませんが、あまり見かけることは無かった気がします。
つまりこれはソロキャンプブームによって、使用する人が増えたからと、各ブランドかソロキャンパーを対象に、積極的に販売するようになったからなんでしょう。
実際使ってみるとその快適さがよく分かります。
購入を検討している人、これからソロキャンプに挑戦する人で「陣幕」を知らなかった人は、ぜひ参考にしてください。
陣幕の役割(効果)は、ざっくりと以下の4点かと思います。
焚き火をする際の風除けに
「焚火陣幕」とも言われるだけあって、一番の機能は焚き火の際の風除けです。
経験がある人は分かるでしょうが、少しの風でも焚き火というのはとてもやりにくくなりますし、危険が伴います。
私も「陣幕」を使用するようになってから焚き火のクオリティがとても上がりました。
完全な無風であれば問題ありませんが、そんなことは稀だと思います。
少しでも風があるときは「陣幕」を使用することによって、焚き火を安定してたのしむことができるようになるでしょう。
特に向かい風のときなど、煙や炎が自分に向かってくる場合は落ち着いて焚き火をたのしめないですよね。
また、となりのサイトに灰や火の粉が飛んでいくのも、「陣幕」の使用によって多少は防げるようになります。
調理をしやすくするために
焚き火の際の風除けと同じような効果ですが、調理の際のバーナー等の炎を安定させるためにも役立ちます。
風がある中での調理は炎が安定しないので、調理がとても難しくなります。
みなさんも風が強い日にお湯が全然沸かなかったり、いつまでたっても鉄板の肉が焼けないというような経験はありませんか?
燃焼効率を上げることで、ガス代の節約にもなりますね。
バーナー用のコンパクトなウインドスクリーン(風除け)も販売されていますが、荷物が気にならなければサイトを大きく囲ってくれる「陣幕」の方がおススメです。
プライベート空間の仕切りに
実は私の場合「陣幕」を使おうと思ったのは、焚き火や調理のためというより、このプライベート空間を作るという目的の方が大きかったように思います。
以前別記事で紹介しておりますが、私はソロキャンプではタープを使わない主義なので、自分のテリトリーを周りに知らせるために、無駄に荷物を広げて「ここがオレの陣地!」とアピールしていました。
タープがあれば、その下と張ったロープで自分のテリトリーをある程度表現できるのですが、タープを張るのが面倒で、雨でもない限り使わないので。
そんなとき「陣幕」の存在に気づき、「コレだ!」と思ったワケです。
サイトの目隠しに
調理や食事をしているとき、自分の手元をあまり見られたくないですよね。となりのサイトと距離があればいいのですが、混雑しているキャンプ場であれば特に気になるものです。
サイトの前を歩く人から食べているところを見られるのは、あまり気持ちのいいものではありません。
特に小さい子供なんかは、遠慮なくジロジロ見てきたりしますが、心優しいソロキャンパーは追い払うことができません(心の中ではあっちイケと思っていても、笑顔で立ち去るのを待ちます)。
そんなとき役に立つのも「陣幕」です。
区画サイトであればロープなどで区切られているので、「陣幕」を使用して自分のテリトリーをアピールする必要は無いと思うかもしれませんが、サイトを隠す効果は大きいです。
道具を隠すことで盗られないようにするなど、防犯上の効果もあるでしょう。
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最近のソロキャンプブームで、「陣幕」を使用する人が増加した
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「陣幕」の役割(効果)はざっくりと以下の4つ
- 焚き火をする際の風除け
- 調理をしやすくするための風除け(燃焼効率のアップ)
- プライベート空間の仕切り
- サイトの目隠し
おススメの陣幕5選
コンパクトな「陣幕」ならコレ【BUNDOK 焚火 リフレクター BD-523 】
もっともオーソドックスな台形タイプで、収納サイズは約430×75×75mm、重量も700gととてもコンパクト。
2本のポールと2本のロープで固定するシンプルなタイプで設営も簡単です。
綿100%で、見た目も渋いですね。
同じバンドックのパップテントやワンポールテントと組み合わせれば、男前なサイトが完成しそうです。
高さが70㎝とやや低めなので、目隠しとしてはやや頼りないかもしれませんが、サイトの仕切りと風除けには十分です。
大型の陣幕ならコレ【FIELDOOR ウィンドスクリーン450 T/C 】
長方形の大型タイプで、サイトの目隠しにはとても効果を発揮するでしょう。
横幅450㎝、高さも143㎝ありますので、座っていたらほぼ見られることはありません。
約4㎏とかなり重めですが、プライベート空間を大事にしたい人にとってはかなりおススメなんじゃないでしょうか?
シンプルな台形タイプに比べると、使用するポールやロープの数が多いので、設営には少しコツがいります。
素材は熱に強いT/C(綿とポリエステルの混紡)で、耐久性にも優れています。
高機能タイプならコレ【SENQI 焚火陣幕 ウィンドスクリーン】
ランタンポールや調理器具等をかけることができる取り外し式のハンガーが付いている優れモノ。
5.5㎏と重く、収納サイズも大きいですが、別にランタンポールや調理器具を置くためのラック等を用意する必要がないと考えれば、選択肢として悪くないのではないでしょうか?
幅270㎝、高さ100㎝とやや大型で、目隠しとしての安心感もあります。
長方形タイプ同様、使用するポールやロープが多めなので、設営には慣れが必要です。
オシャレなティピー型ならコレ【DOD タキビノムコウ】
DODさんさすがですね。見た目も名前も特徴的です。ティピー型で設営も簡単、しかも
収納サイズは約46×12×10cm、重量も1.7㎏とコンパクト。
サイトの目隠しとしてはやや心もとないですが、とてもしゃれた感じがしますね。
コンパクトでいろいろ隠すことはできませんが、焚き火の風除けと割り切ればおススメです。
コスパのいい陣幕ならコレ【ROIZXS 陣幕 風防リフレクター】
台形タイプの陣幕は構造がシンプルなので、コスパ重視で選ぶのもアリだと思います。
こちらはやや小型ですが、綿100%で熱に強く、撥水加工もされているので手入れも簡単です。
収納時の大きさは40cm×10cm×10cm、重量も800gと軽量、コンパクトで値段の割に機能は十分だと思いますので、できるだけ出費を避けたい人にはおススメだと思います。
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これらの「陣幕」は私が購入の際とても悩んだモノです。どれもおススメですが、私は別の「陣幕」を買いました。
私が愛用している「陣幕」については以下の記事でどのサイトよりも詳しくレビューしていますので、気になる人だけご覧になって下さいね^^
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- コンパクトな陣幕【BUNDOK 焚火 リフレクター BD-523】をご紹介
- 大型の陣幕【FIELDOOR ウィンドスクリーン450 T/C】をご紹介
- 高機能タイプの陣幕【SENQI 焚火陣幕 ウィンドスクリーン】をご紹介
- オシャレなティピー型【DOD タキビノムコウ】をご紹介
- コスパのいい陣幕【ROIZXS 陣幕 風防リフレクター】をご紹介
- 実は私は別の「陣幕」を使っている
陣幕のまとめ
ウインドスクリーン(またはウインドリフレクター)などとよばれるものは以前からあったのですが、今回ご紹介したような「陣幕」というのは割と最近人気が出てきたように思います。
単なる風除けとしてではなく、自分のプライベート空間を大事にしたいソロキャンプならではの需要がブームに火を付けたのでしょう。
私も長い間ソロキャンプをしてきましたが、「陣幕」を使うようになったのは割と最近で、以後手放せなくなってしまいました。
風除けにはもちろん、他人に見られない安心感はとても大きいです。
これからソロキャンプに挑戦しようとする人にとっては、テントや椅子などと比べて、どうしても優先順位の低いアイテムと思われがちですが、余裕があるなら最初から準備をしておくことをおススメします。
焚き火や食事のときはもちろん、キャンプ全体の質を高めてくれるとても重要なアイテムです。
別記事で、私が愛用しているLOGOSの「TAKIBI de JINMAKU」についてもレビューしていますので、ぜひ陣幕探しの参考になさって下さいね。
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