釣り・ルアーフィッシング

シーバス用ミノーの基礎と選び方のコツ&初心者にお勧めの名作9選!

『シーバス用ミノーの事を基礎から全部まとめて詳しく教えて下さい!』という勉強熱心な人向けの特集記事です。

ミノーはシーバス釣りの定番中の定番ルアーですが、それだけに数と種類も多く、その違いに戸惑ってしまう初心者も多いかと思います。

そこで本記事では、シーバスミノーの種類や特徴、使い方、選び方などの基本的な情報を、初心者向けに丁寧にまとめています。また、定番ともいえる名作ミノーについても、具体例をあげて紹介しています。

これで今日からあなたもシーバスミノー博士だ!

 

シーバス用ミノーの種類は大きく5種類!

ミノーとは、細見の小魚を模したルアーの総称です。

ルアーフィッシングをしない人が見ても、『あぁ!これがルアーってやつだね!』と一目で理解してくれるような、そんなチャーミングな姿をしています。

このルアーは、その形状や比重からさらに細かく分類可能であり、その特徴や使いどころも違ってきます。

それぞれの特徴と違いについて詳しく見てみましょう!

形状から2種類に分類

①リップ付きミノー

小さなカップ状のリップが付いたミノーの事を『リップ付きミノー』と呼びます。この形状のルアーは、リップの大きさで潜行深度が変わる特徴があり、この後で紹介するリップレスミノーよりも深く潜る物が多いです。

また、ルアーを動かした時にリップが大きな抵抗を生むため、ルアーの動きも大きく、アピール力が強くなる傾向にあります。

さらに、リップの存在は水噛みの良さにも貢献しているため、早巻きでも動きが破綻しづらい特徴があります。

②リップレスミノー

ヘッド部分が斜めに切り下げられた独特の形状で、口元にリップを持たないミノーの事を『リップレスミノー』と呼びます。

独特の形状のヘッドが水圧を受けるため水面直下~1m前後までは潜りますが、リップ付きミノーほどは潜らないものが多いです。

また、リップ付きミノーよりも水の抵抗を受けにくい構造をしているため、その動きもキレのあるウォブリングというよりは、ヌメヌメとボディーをヘビのように揺らすウォブンロールアクションが強く出る傾向にあります。

リップを持たないこのミノーは、キャスト時に空気抵抗が減るため遠投性にも優れている点も特徴の一つであり、大場所を広く探る時に活躍します。

比重から3種類に分類

③フローティングミノー

比重が軽く水に浮くタイプのミノーを『フローティングミノー』と呼びます。このタイプのミノーは、ルアーを動かす事でヘッドやリップが水圧を受けて潜行し、リトリーブを止めるとルアー自体の浮力により浮き上がります。

そのため、水深が浅い河川、河口や干潟などでも根掛かりを避けながらゆっくりとリトリーブする事が可能です。

また、全体の浮力が強いためアクションは大きくなる傾向があり、低速リトリーブでもしっかりと泳いでくれます。

その一方で、高速リトリーブにおいて泳ぎは破綻しやすく、時には海面を割ってルアーが飛び出してしまう事もあります。

④シンキングミノー

海水よりも比重が重く、動きを止めると沈むタイプのミノーです。

着水後に任意の水深まで沈めてからリトリーブを開始する事で、フローティングミノーでは攻める事が出来なかったより深い水深を探る事も出来ます。

水噛みが非常に良いため高速リトリーブでも動きが破綻したり、海面をルアーが割って飛び出す事も少ないです。

その一方で、ルアー自体の浮力が弱い事から、フローティングミノーよりもアクションは控えめでナチュラルになります。

また、全体的に重く飛距離も出やすい特徴があるため、サーフのような大場所の遠投勝負でも活躍します。

⑤サスペンドミノー

比重が海水とほぼ同じミノーの事を『サスペンドミノー』と呼びます。このタイプのルアーは、全ての面において『フローティングとシンキングの中間的性質』であるといえます。

最大の特徴は『水馴染みの自然さ』にあり、リトリーブを止める事で海中をゆっくりと漂わせることも可能となります。

このアクションはドリフト釣法とも非常に相性がよく、流れのあるポイントをゆっくりと攻めたい時に活躍します。

 

種類別のシーバスミノーの使い分けについて

大きく五種類に分類されるミノーですが、それぞれのミノーが得意とするポイントや釣り方は少しずつ異なっています。その具体例を以下に示しました。

フローティングミノーは大場所のシャロー帯が得意

  • 巻くと沈む
  • 止めると浮く
  • 比較的浅い水深が得意
  • 深刻な根掛かりを避けやすい
  • アクションが強めに出やすい

このような特徴があるため、全体的に浅く広いオープンフィールドで活躍します。例えば水深2m以内の河川・河口部や、内湾系遠浅サーフなどがピッタリですね。

ただし、フローティングミノーはシンキング等に比べて水馴染みが悪いため、波が高い外洋や荒れた海況では、ルアーが海面を飛び出してしまう事もあり、このようなフィールドでは使いづらい場合もあります。

そのような場合は、シンキングやサスペンドタイプの比重が重いミノーへと変更する方が得策ですね。

サスペンド、シンキングタイプは足場が高い場所や荒れた外洋が得意

  • 水馴染みがよく泳ぎが破綻しづらい
  • 巻くと一定水深まで沈む
  • 止めると任意の水深まで沈む
  • 浅すぎる場所では根掛かりしやすい
  • アクションはフローティングよりも控えめ

このような特徴があるため、フローティングミノーでは泳ぎが破綻してしまうような荒れたフィールドや、足場が高いポイントなどで活躍します。

例えば外洋のサーフや磯場、足場の高い防波堤などで、しっかりとルアーを泳がせてアピールしたい時に有効ですね。

なお、サスペンドとシンキングの使い分けについてですが、最初の一個目はシンキングタイプをお勧めします。

というのも、サスペンドタイプが準備されていないミノーも数多くありますし、よりナチュラルなアクションを求めるのであれば、そもそもミノーではなくシンキングペンシルのような弱いアクションしか出ないルアーを選択した方が良いと考えられるからです。

ですのでサスペンドミノーに関しては、あくまで補助的な位置づけと考えておけば良いかと思います。

シンキング+リップ付きミノーは早巻きが活躍するデイゲームとの相性がいい!

リップ付きミノーは、大き目のリップがしっかりと水を噛むのが特徴のルアーです。そのため、リップレスミノーでは動きが破綻してしまうような高速リトリーブでも、しっかりとお尻を振って泳いでくれます。

そのため、スローな動きを見切ってしまうデイゲームの釣りで使いやすいミノーです。

特にシンキングタイプのリップ付きミノーは、ルアーそれ自体の比重の大きさという要素もポジティブに働くため、ファーストリトリーブでの使用に非常に適しています。

一般的にシーバスのデイゲームは、バイブレーションやスピンテールジグのような『重くて沈むハイアピール系ルアー』が多用されます。

ハイプレッシャーなフィールドではこれらのルアーをシーバスが完全に見切ってしまう事も多いのですが、そのような時に、『シンキング+リップ付きミノーの早巻き』を是非試してみて下さい。



意外にあっさりと釣れてしまう事も多いですよ!

リップレス+フローティングはナイトゲームの第一投で使いたい!

  • 水を受け流して揺らめく派手過ぎないアクション
  • 表層系ルアーの代表
  • 飛距離が安い構造
  • スローに誘うのが得意

このような特徴があるため、表層をゆっくりナチュラルに誘う事が有効な夜釣りで活躍するミノーです。特に干潟や大規模河川、河口部などのオープンフィールドの夜釣りで、広くただ巻きで探りを入れる時に活躍します。

また、水深が5m以上あるような深い港湾部であっても、夜であればシーバスは基本的に上に浮いている事が多いため、このような表層系リップレスミノーは非常に使い勝手がいいです。

例えば私は、後ほど紹介するkomomo SF-125(潜行深度:30cm)と、その兄弟分であるsasuke120裂波(潜行深度:1m弱)という二つのリップレスミノーを使って、以下のようなローテーションで水深のある港湾部を広くランガンする事が多いです。

①komomo SF-125 (=表層30cm程度)で広くキャストして潮流変化の起点と終点を探す。
②潮流変化が強い場所の周辺を、komomo SF-125を扇状にキャストして丁寧に探る。
③バイトが無ければ15分ほど場を休ませる。



この15分の間に次の潮流変化ゾーンをkomomo SF-125を用いて探したり、周辺の実績ポイントに探りを入れたりします。



④場が休まったと判断できたら、続いてsasuke120裂波で水深1m弱のレンジを扇状にキャストして丁寧に探る。
⑤バイトが無ければkomomo SF-125で次の潮流変化ゾーンをランガンしながら探す。

潮流変化はルアーの巻き抵抗の強さで判断できるのですが、一つだけコツをあげると、巻き抵抗が感じられないくらいのデッドスローを私は基本としています。

これは使うロッドやリールの種類(ハイギアか、それともローギアか)やその感度にもよるのですが、komomo SF-125の場合であれば止水域で秒速80cm弱くらいが、この『抵抗を感じないギリギリのデッドスロー』になります。

この速度で広くランガンしていると、急にルアーの巻き抵抗を強く感じたり、ルアーが潮に流されて糸ふけが発生したりするゾーンが見つかるはずです。

ここが『潮流変化ゾーン』になるので、その周辺の潮の流れを丁寧に探るイメージで扇状にキャストすれば、効率良くシーバスと出会う可能性が高まりますよ。

 

◇おまけ|サスケ120裂波、インプレしました♪

超名作のリップレスミノー『サスケ120裂波』さんですが、せっかくなのでどれくらい凄いのか、私なりの意見をまとめてみました。

ミノーでシーバスをどうしても釣りたい!!!という人のお役に立てれば嬉しいでーす。

シーバス用ミノーのアクション特性とその代表作について


シーバス用ミノーのアクションは、大きく分けて『①ウォブリング』『②ローリング』『③ウォブンロール』の三種類に分類されます。

それぞれアクション特性も、得意とするシチュエーションも違いますので、代表作とともにその特徴をまとめてみました。

①ウォブリング(=お尻を大きく振る)

リップが付いている部分を起点としてお尻を大きく横方向に振るアクションであり、リップ付きミノーが得意とする動きです。

ボディー全体で水を大きくかき回すためアピール力も強く、遠くのシーバスを寄せて食わせるようなイメージがピッタリのアクションですね。

  • 大場所でのデイゲームで早巻きして強くアピールする使い方
  • ナイトゲームのスローな巻き速度でも、波動を強くしっかり発生させる使い方

このように、スローから早巻きまで安定して強い波動でシーバスにアピールするアクションになります。

下の写真に示したラパラのカウントダウンシリーズが代表作であり、これは純粋なウォブリングアクションだけしか発生しない非常に特殊なミノーです。

基本のシーバスルアーとして必ず一つはタックルボックスに入れておくべき名作なので、ぜひ準備しておく事をお勧めします!

このルアーについては、以下の記事でどこよりも詳しくインプレいていますので、ぜひご覧になって下さいね♪

②ローリング(=お腹を横方向に回転させるように細かく微振動する)

このアクションは言葉での説明が難しいのですが…

ルアーを下から見上げた時に、ルアーの進行方向と直行する角度にお腹をブルブルと振動させるアクション』と考えて下さい。

つまり、上で紹介したウォブリングアクションが『お尻を横方向に大きく振る』であったのに対し、ローリングアクションにおいては『お尻でなくボディー全体を、横回転の方向に細かく微振動する』というアクションになります。

基本的にシーバスは、下方向から頭上を通るルアーを見上げて襲い掛かるスタイルで捕食をするのですが、このローリングというアクションはシーバスにとって、『食べごろサイズの元気なベイトが、プリプリに太った美味しそうなお腹をチラチラと振りながら無警戒に泳いでいるように見える』とされています。

そのため、ウォブリングアクションのような強い波動のせいでスレが進行した状況下でも、シーバスが食性を刺激されて思わず口を使ってしまう非常に魅惑的な動きといえますね。

代表作はJacsonのアスリート9sであり、その動きについては公式のスイム動画があるので、以下をご覧になって下さい。

キラキラと光を乱反射しながらお腹をちらつかせる独特のローリングアクションであり、『そりゃこんな動きされたらシーバスもイチコロですな!』という感想が思わす漏れてしまうと思いますw

 

③ウォブンロール(=ウォブリングとローリングの中間的な動き)

上で紹介したウォブリングとローリングアクションの両方をミックスした動きであり、多くのリップレスミノーがこれに当てはまります。

良い意味でも悪い意味でも『派手過ぎず、地味過ぎず』という特徴であり、汎用性が高く、最初に一投目には最適と言えるでしょう。

また、このタイプのミノーはリトリーブ中に水流をボディー全体で受け流す性質があるため、水流変化に敏感に反応するという特徴を持ちます。

これは言い換えると、『水流の変化でアクションが急激に変化する』という事になるのですが、これがリトリーブ中に『イレギュラー可変アクション』と呼ばれる不規則なアクション変化をもたらします。

そして、この予測不可能なアクション変化がシーバスに対する食わせの間として働くため、『ただ巻きだけでシーバスを勝手に誘ってくれる』というありがたい特徴も有しています。

そのため、初心者でも非常に扱いやすく、そして上級者とも釣果に差が出にくいアクションであるといえますね。

代表作はimaのsasukeシリーズとkomomoシリーズになり、この二つは独自の重心移動システムにより飛距離も出やすいため、入門者から超上級者まで幅広い層に支持されている名作です。

なお、これらの三種類のアクションの実際の動きについては、以下の記事で動画つきで紹介していますので、詳しく知りたい人は参考になさって下さい。

シーバスルアーのアクションについて

 

シーバス用ミノーの動かし方

ミノーは比較的操作の自由度が高いルアーです。そのため、ただ巻きだけでなく様々なロッドアクションを加えてシーバスを誘う事が有効になります。

具体的には、以下のような動かし方が有効です。

  • ただ巻き
  • トゥイッチ
  • ストップ&ゴー
  • ジャーク
  • ドリフト

これらのアクションのうち、『ただ巻き』『ストップ&ゴー』『トゥイッチ』『ジャーク』については、以下の記事で詳しく説明しているのでそちらを参考になさって下さい。

ルアーのアクションの付け方に関して(操作方法)

ここでは、少し特殊な動かし方であるドリフトについて説明します。

ミノーのドリフトテクニックについて

ドリフトとは『流し込み釣法』とでも表現するべきルアーの動かし方であり、流れのある河川、河口部などで活躍するテクニックです。

いくつか方法がありますが、その代表例を紹介すると・・・

ミノーやシンキングペンシルを使って流れの上流側にキャストし、流れにルアーをなじませて糸ふけだけを回収します。

この操作を続けると、ルアーは最終的に自分の立ち位置よりも下流へと流されます。そして最終的には、ラインテンションが張った瞬間にルアーが一瞬で軌道を変えます。

最終的には、下流へと流されて流されていたルアーが上流にいる自分の方向へと戻ってくる動きになりますよね?

多くの場合、この『ルアーの泳ぐ軌道が変化する一瞬』が食わせの間となり、シーバスはルアーに襲い掛かります。ですので理想的には、シーバスが居着いているポイントでルアーの軌道変化が起きるようにトレースラインを先に計算して、正確にルアーをキャストする事が必要です。

例えば橋げたの裏側についたシーバスを狙うのであれば、橋げたよりも上流にルアーをキャストし、糸ふけを回収しつつ橋げたの裏側へとルアーを流し込み、狙いのポイントでルアーを反転させて回収します。

非常に高度なテクニックですが、シーバスのバイトが出る場所をあらかじめ予想する必要があるためゲーム性も非常に高く、狙いのポイントで計算通りにバイトがでた瞬間は非常に興奮しますよ!

慣れないうちはリップレスのフローティングミノーを使えば、流れに同調させてドリフトさせる事も簡単にできますので、河川での釣りでぜひ試してみて下さい。

 

ミノーが活躍する時間帯について(デイゲームとナイトゲーム)

ミノーはスローなただ巻きで使われる事が多いため、基本的には夜釣りとの相性が良いルアーです。

そして、シーバスのデイゲーム(=昼間の釣り)においては、スローなただ巻きではシーバスがルアーを見切ってしまうため釣りづらく、そのため、鉄板バイブやスピンテールジグなどの高速リトリーブができるルアーが好まれます。

このような特徴があるため、一部のシーバスアングラーからは、『ミノーはデイゲームでは活躍の場が少ない』という意見もあります。

ですがこれは、個人的には大間違いだと感じています。

なぜかというと、『リップ付き+シンキング』というタイプのミノーであれば、例えば秒速1.5m以上の高速リトリーブであっても泳ぎが破綻することなく、しっかりと強い波動を出しながら泳いでくれます。

そのため、このようなミノーはデイゲームとの相性は非常に良く、バイブレーションプラグ等の動きにスレてしまったシーバスでも思わず口を使ってくれる事が多いのです。

ですので、ミノー使う時間帯については、基本的には制限がなく、昼でも夜でも活躍の場があります。ただし、昼と夜では使うミノーの種類が少し異なる場合が多いと考えて下さい。

私(編集部、るあらび)の場合は、基本的には以下のような使い分けを意識しています。

  • デイゲーム:シンキング+リップ付きミノーによる早巻き
  • ナイトゲーム:フローティング+リップレスミノーによるスローな釣り

 

シーバスミノーに飛距離と重心移動システムについて

ミノーに限らず、陸っパリのシーバスゲームにおいては、『飛距離は正義』という考え方があり、これは基本的には正しいといえます。

実際に、近距離のポイントを攻めつくした後は、遠距離戦で回遊の個体を狙う方が一匹と出会う確率が高くなるのは事実です。

そのため、シーバスミノーについても遠投性は釣れるルアーであるための必須条件と考えられており、各メーカーが独自の技術を開発しています。

そして、ミノーの遠投性を決める最も重要な要素の一つが『重心移動システム』です。

少し詳しく説明すると、このシステムのルアーにおいては、ボディー内部に可動性の重りが内蔵されており、これがキャスト時にルアーの後方へと移動します。

その結果、ルアーは空中で後方重心となるため、空中でバランスを崩して回転失速する事なく、まるで矢のように綺麗な姿勢で飛行し、遠投性が担保されます。

  • シマノのAR-Cシステム
  • ダイワのサイレントウェイトオシレートシステム
  • メガバスのLBOシステム
  • タックルハウスのマグネット重心移動システム
  • imaのタングステン球重心移動システム

各社オリジナルの重心移動システムを開発しており、特許を取得している例もあります。ここではその技術の詳細には触れませんが、抜群の飛距離と泳ぎだしの安定性という意味では、シマノのAR-C(特許取得済み)の評価が非常に高いです。

これは、ばねの力で内部重心の前後への移動を制御するシステムであり、キャスト時はルアーにかかかる遠心力で重心が後方へと移動します。そして遠心力の減少に伴いばねの力で重心が前方へと押し戻され、最終的に前方へと固定されるというシステムです。

つまり、通常時は水噛みとアクションに優れたやや前方重心であり、キャスト時だけは遠投性に優れた後方重心に変身するというユニークなシステムになります。

そのため、重心移動システムよりも、飛距離とルアーの泳ぎだし安定性の両方に優れており、釣れる重心移動システムとして非常に完成度が高いといえます。

代表作はサイレントアサシンシリーズであり、最も遠投性に優れたミノーの一つですので、飛距離重視派の人にはぜひ使ってみて欲しいですね。

『弓矢か弾丸のようにバビューンと飛んでいく!』という表現も決して大げさではないくらいに、美しい姿勢でカッ飛んでいきますよ!

超絶おすすめしたい名作シーバスミノー9選

ミノーというルアーは、シーバスルアーの基本形であり種類も非常に多いため、選び方が難しいルアーの一つといえます。

ですが、基本であるだけに完成度の高い名作ルアーもいくつかあり、他のミノーは全てそれらのマイナーチェンジ版とみなす事もできます。

そこでここでは、販売開始以来ずっとシーバスアングラーに愛され続けている名作ミノーを9種類選んでみました。

アクションの特徴や得意とするフィールドについても説明していますので、あなたのポイントに合わせてお気に入りのミノーを見つけて下さいね!

①カウントダウン-7(CD-7),カウントダウン-9(CD-9)[ラパラ]

  • 全長:CD-7⇒7cm, CD-9⇒9cm
  • 重量: CD-7⇒8gm CD-9⇒12 g
  • 比重とタイプ:シンキング
  • レンジ(潜行深度):CD-7 ⇒1m前後が得意 , CD-9⇒1~2m前後が得意
  • アクション:強いウォブリング
  • 使いどころ:港湾部
  • おススメカラー:レッドヘッド、コンスタンギーコ

リップ付きのシンキングミノーであり、おそらく世界で最もシーバスの釣果実績が多いミノーだと思います。

強いウォブリングが強調されたアクションですので、強い波動でシーバスを寄せて食わせるようなイメージで使って下さい。

なおこのミノーは、固定重心システムであるため飛距離が絶望的です。そのため港湾部のストラクチャー周りのような近距離戦でピンポイントを狙うような釣り方に向いています。

シーバスのルアーフィッシングを始めるのであれば、必ず一個は準備しておくべき神ルアーの一つといえます。

特徴①:バルサ素材ならではのナチュラルな波動
特徴②:シンキングタイプなので比較的深い水深を探れる(3mラインもなんとか大丈夫!)
特徴③:固定重心であるため立ち上がりと泳ぎだしが早い
特徴④:ただ巻きで釣れる
特徴⑤:固定重心であるため飛距離は絶望的…

 

◇関連記事の紹介

ラパラ、好きすぎてインプレしましたw

②アスリート9S(ジャクソン)

上で紹介したカウントダウンとは対照的に、ローリングアクションが強調されています。

リップ付きにしては珍しくほとんどウォブリングアクションをしないためアピール力は弱いのですが、
その分だけナチュラルにシーバスの食性に訴えてくれるミノーです。

固定重心ですので最近のルアーほどは飛距離は稼げないため、主に港湾部で活躍します。

ラパラ カウントダウンや、他のハイアピール系ミノーで反応が出ない場合に使いたいミノーですね。

③komomo 125SF(アイマ)

  • 全長:12.5 cm
  • 重量:16 g
  • 比重とタイプ:フローティング
  • レンジ(潜行深度):0~30 cm
  • アクション:ウォブンロール、脱軌道アクション、可変イレギュラーアクション
  • 使いどころ:シャロー帯、河口付近、干潟、サーフ、港湾部
  • おススメカラー:レッドヘッド、レッドヘッドホロ
  • 飛距離:タングステン球による重心移動システム搭載

アイマのkomomoと言えば、ラパラのカウントダウンシリーズと並んで、おそらく全国区で最も有名なシーバスルアーの一つだと思います。
ほとんど沈まないため滅多にネガカリが生じないというのも隠れた人気の理由かもしれませんw

このルアーの特徴の一つに、『重心移動システムとしてタングステン球が入っている』というポイントが挙げられます。というのもこのタングステン球は、重心移動により飛距離を稼ぐためだけの物体ではないんです。

どういう事かというと…

komomo 125SFのボディー部分には区分けされた内部空洞があり、そこに小さなタングステンラトルが入っているのですが、これがキャスト時にルアー後方に移動するため、固定重心タイプのミノーよりも飛距離が稼げます。

そして、このラトルがリトリーブ時に内部空洞をランダムに移動するという特徴があるんです。

そのため、ただ巻きでゆっくり巻くだけで、重心が絶えずランダムに変化するためウォブリングアクションが不規則に変化してくれます。

この『アングラーが意図しない不規則な動きの変化』が、シーバスの食性と攻撃性を刺激し、バイトを誘発しれくれるのです。

私(編集部・るあらび)は、このkomomo125Fというルアーに、『シーバスを浮かせて取るための専用ルアー』として絶対の信頼を寄せています。

  • 海の表層がざわついて、ベイトが逃げ回っているような状況
  • ポイントが浅く、表層付近しかルアーを通せない時
  • 夜釣りで表層付近をゆっくり流したい時
  • サーフのランガンでとりあえず表層を広く探りたい時

このような状況で一番最初に投げる表層ミノーとして、名作中の名作だと思いますし、多くのシーバスアングラーがこの意見に賛同してくれるという自信がありますよ!

ただし一点、使用上の注意もあります。

内部ラトルによる重心移動システムの致命的な欠点として、『リトリーブ中に必ずラトル音がする』という特徴があるんです。そしてこれは、臆病な性質も持つシーバスを一気にスレさせてしまいます。

つまり、『最初の一匹を引き出す力は強くても、二匹目以降が続かない』といった事が、このkomomo125SFには非常に多いのです。

ですので、一か所にとどまってずっとkomomo 125 SFを投げ続けるのは、あまり得策とは言えません。どうしても固定砲台打ち(一か所にとどまって回遊待ち)で使いたいという事であれば、数回キャストして反応が無ければ、
すぐに別のルアーを変えるくらいのつもりで使用するべきだと思います。

逆に、広大なサーフをランガンしたいという事であれば、このラトル音は絶大なアピール力を持ちますので、他のサイレント仕様ミノーよりも目立ってくれます。

バイトを誘発させるための強力な武器として作用してくれるので、komomoはランガン専用として使っていますね。

特徴①:内部ラトルによる不規則な動きでバイトを誘発
特徴②:ただ巻きで釣れる名作中の名作
特徴③:ラトル音が響くため、スレが早いという欠点もある

 

④sasuke 120裂波(アイマ)

  • 全長:12 cm
  • 重量:17 g
  • 比重とタイプ:フローティング
  • レンジ(潜行深度):70~90cm
  • アクション:ウォブンロール、脱軌道アクション、可変イレギュラーアクション
  • 使いどころ:河川、河口、サーフ、干潟、港湾部
  • おススメカラー:コットンキャンディー、レッドヘッド、レッドヘッドパール
  • 飛距離:タングステン球による重心移動システム搭載

SASUKE 120烈波は、上で紹介したkomomo SF-120の兄弟分みたいなミノーです。komomoよりも少し深い80cm程度を流して、表層まで浮ききらないシーバスに口を使わせるイメージで使います。

ルアーとしての動きの特徴も、ほとんどkomomoと同じと考えて下さい。

つまり・・・

強いウォブンロールアクションが特徴のリップレスミノーであり、独特のシルエットと、リトリーブ中にランダムにボディー内部で動き回るタングステン球の相乗効果により、イレギュラーなタイミングで脱軌道アクションやふらつきのアクションが勝手に入ります。

ヌメヌメと蛇のように泳いでいたと思ったら、途中でフラリと千鳥足アクションが入り、またすぐに正常なアクションに戻るといったようなイメージですね。

これがシーバスに対する誘いのアクション、そして食わせの間になるため、ただ巻きでも釣れる傑作ミノーとして独自の地位を確立しています。

また、深くて潜行深度は90cm程度というレンジも絶妙であり、この深さは河川でも、そして港湾部でも使えるギリギリのレンジといえます。

これより深く潜ると河川、河口では底を擦る事も多くなりますし、これより浅いと表層にできらないナーバスな個体を狙いにくくなってしまいます。

ですので、最もシーバスが口を使いやすいレンジを攻略できる汎用性の高いリップレスミノーであるといえますね。

次に遠投性について説明すると、タングステン球による重心移動システムを搭載しているため、最新のミノーには及ばないものの飛距離も充分に稼げます。

そのため、大規模河川、河口、干潟、サーフなどの遠投勝負も得意なミノーであり、場所を問わず、そしてアングラーの腕と経験を問わずに釣果に繋がりやすいド定番のリップレスミノーと言えますね。

個人的には、遠浅サーフでのトップバッターであり、港湾部ナイトゲームのランガンのお供であり、河口部での泣きの一投としての役割すらも担ってくれている頼もしいパートナーです。

発売開始は2004年9月と非常に古いのですが、今でも現役であり、ほとんどのシーバスアングラーが必ず一つはタックルボックスに忍ばせていますよ。

特徴①:内部タングステン球の不規則な動きでバイトを誘発
特徴②:ただ巻きで釣れる
特徴③:ラトル音が響くため、スレが早いという欠点もある

 

◇関連記事の紹介

この名作ミノーについては、以下の記事で徹底的にインプレしています。

使い方を詳しく知りたい人は、ぜひご一読下さいね♪

⑤ショアラインシャイナーZ バーティス 120F(ダイワ)

  • 全長:12 cm
  • 重量:19 g
  • 比重とタイプ:フローティング
  • 比重とタイプ:30~120cm
  • アクション:ウォブンロール
  • 使いどころ:河川、河口、サーフ、干潟、港湾部
  • おススメカラー:不夜城、SGマイワシ、3Dバーニングイワシ
  • 飛距離:サイレントウエイトオシレートPLUSシステム搭載

sasuke120裂波と比較される事が多いリップレスミノーの傑作ですが、こちらの方が遠投性に優れています。

そのため、大規模河川やサーフなどで少しでも遠投する必要がある場合に選びたいミノーですね。

アクションはショアラインシャイナーの方がsasuke120裂波よりも控えめなウォブンロールであり、そして安定性に優れています。

これは言い換えると、イレギュラーアクションをあまり挟むことなく、ヌメヌメと水を噛んでしっかりと泳ぎ切るイメージです。

sasuke120裂波よりも若干深く潜るため、より深い泳層を探りたい時や、足場が高いポイントからの釣りに向いているといえます。

特徴①:マグネット式重心移動システム搭載で飛距離が圧倒的
特徴②:安定したウォブリングアクションでしっかりと泳ぐ
特徴③:高速リトリーブでも泳ぎが破綻しずらい

 

⑥サイレントアサシン129S(シマノ)

  • 全長:12.9 cm
  • 重量:24 g
  • 比重とタイプ:シンキング(沈む)
  • レンジ(潜行深度):1m前後
  • アクション:控えめなウォブンロール
  • 使いどころ:干潟、サーフなどのシャローなオープンフィールド
  • おススメカラー:カガヤキマイワシ、スリーパールRH、ハデイワシキャンディー
  • 飛距離:サイレントウエイトオシレートPLUSシステム搭載

飛距離が必要なサーフ、干潟等で抜群の威力を発揮するぶっとびミノーです。

アクションはリップ付きミノーにしては珍しくかなり控えめなウォブンロールアクションが特徴であり、特にシンキングタイプは、ボディーを回転方向に微振動させるローリングアクションが強くなっています。

そのため、食いが渋った状況でも場をスレさせることなく広範囲に探るのに適しています。

上で紹介したsasuke120裂波やショアラインシャイナーでバイトは出るけど食いが浅いような場合に、ゆっくりと見せるようにスローなアクションで使いたいミノーですね。

特徴①:AR-Cで業界トップレベルの飛距離
特徴②:シンキングなので水噛みがよく、泳ぎが破綻しづらい
特徴③:ボディー素材が弱く割れやすいという欠点もある・・・

 

 

⑦Tuned K-TEN “9/11” リップレスミノー(タックルハウス)

  • 全長:9 cm
  • 重量:11 g
  • 比重とタイプ:フローティング(浮く)
  • レンジ(潜行深度):0~40cm
  • アクション:非常に控えめなウォブンロール+独自のスライドアクション
  • 使いどころ:水深1m以内のドシャロー、流れのある河川、港湾部のストラクチャー打ち(特にナイトゲーム)
  • おススメカラー:レインボー、イエローグリーン、イワシレッドベリー
  • 飛距離:マグネット重心移動システム(K-TENシステム)

TKLMという省略名で呼ばれる事が多い名作中の名作ミノーです。K-TENシステムと呼ばれる特許取得済みのマグネット式重心移動システムを搭載しており、同サイズのリップレスミノーの中でも特に飛距離に優れています。

アクションは非常に控えめなウォブンロールを主体としていますが、リトリーブ中にボディーが軌道から一瞬ズレて元の起動に速やかに復帰する独自のスライドアクションを不規則に発生させます。

つまり、『可変イレギュラーアクション』とか、『脱軌道アクション』と呼ばれるような食わせの間を自動で作ってくれるミノーの一種であり、その点では、上で紹介したsasukeやkomomoとよく似ているといえます。

ですがTKLMは、この偶発的なアクション変化が極めて低速なリトリーブでも発生するのが最大の特徴です。

そのため、ナイトゲームでゆっくりとシーバスにルアーを見せながら、食性を刺激して口を使わせたい時に非常に活躍します。

潜行深度はメーカー公表値だと0~40cmとなっていますが、ほぼ完全な表層~水面直下10cmくらいまでが実用的なレンジです。

そのため、ほぼトップウォータープラグのようなレンジで波紋を出しながらゆっくりとリトリーブする方が、キレのあるスライドアクションが出やすく設計されています。

そういった意味からは、シーバスが表層を意識しているナイトゲームや朝マズメ、夕マズメの時間帯と非常に相性が良いミノーです。

特徴①:極めてナチュラルなウォブンロールアクション
特徴②:同サイズでは圧倒的な飛距離
特徴③:低速域でのイレギュラーなスライドアクション

 

⑧エリア10 (ガイア)

  • 全長:10 cm
  • 重量:9 g
  • 比重とタイプ:フローティング
  • レンジ(潜行深度):0~10cm、水面直下
  • アクション:ローリングが強く出やすいウォブンロール
  • 使いどころ:バチ抜け、水深1m以内のドシャロー、流れのある河川、港湾部のストラクチャー打ち(特にナイトゲーム)
  • おススメカラー:クリアスモークブラック、コンスタンギーゴ、グリーンゴールド
  • 飛距離:ラトル式重心移動システム

バチ抜けゲームにおける直球ど真ん中のリップレスミノーです。アクションはローリングが強めに出やすいウォブンロールであり、komomoとアスリート9sを足して2で割ったようなイメージと考えて下さい。

水噛みが良く低速でもしっかりと泳いでくれますので、ただ巻きで充分に釣れます。ただし、重心移動システムの完成度はお世辞にも高いとは言えず、飛距離の面でやや不満の声も多いミノーですね。

水面直下のレンジを少し強いアピールで攻めたい時に活躍するリップレスミノーであり、komomo 125SFではサイズやアクションが強すぎると判断できる時に投げたいミノーです。

特徴①:河川バチ抜けゲームのド定番ルアー
特徴②:ドリフト釣法で活躍するミノー
特徴③:飛距離は出ない・・・

 

⑨ X-80 SW (メガバス)

  • 全長:8.5 cm
  • 重量:14 g
  • 比重とタイプ:スローシンキング
  • レンジ(潜行深度):1~1.5 m
  • アクション:強いタイトローリング+脱軌道アクション
  • 使いどころ:港湾部のストラクチャー打ち、デイゲームでのジャーキング、足場が高い堤防
  • おススメカラー:GG IWASHI, GG FLASHING KONOSHROなどのナチュラルカラー
  • 飛距離:ラトル式重心移動システム

港湾部で非常に活躍するハイアピール系のリップ付きミノーです。アクション特性は、バイブレーションプラグを彷彿させるようなタイトなローリングアクションを基本としています。

そして、X-80の最大の売りが脱軌道アクションと呼ばれる軌道変化であり、強めのジャーキングを入れる事で大きく左右にダートします。

この軌道変化でシーバスのリアクションバイトを誘発する事が可能であり、食性以外の点でシーバスを誘う事ができるユニークなミノーであるといえます。

また、潜行レンジも一般的な細見のミノーよりも深く、1.5m前後を長距離に渡ってトレースする事ができるため、中層以下を探りたい時に便利です。

特徴①:港湾部で活躍する代表的なジャークベイト
特徴②:ただ巻きでも釣れるハイアピールミノー
特徴③:1.5m前後の深いレンジを探れる

 

◇関連記事の紹介

この名作ミノーには姉妹品も多く、語るべきことが非常に多いため、以下のページで特集を組んでいます。
より詳しく知りたい人は、是非こちらのページもご覧になって下さいね。

 

番外編|オルルド釣り具、ダイレクト販売のシーバスミノーがコスパ最強すぎてヤバい件についてw

ミノーというルアーは、シーバスルアーの王道であり、各ルアーメーカーがしのぎを削って最先端技術を詰め込んでいるジャンルでもあります。

そのため、ミノーはシーバスルアーの中でも最も高価なグループであり、一個二千円は普通。。。

そのような中、格安価格を売りに絶大な人気を誇るミノーが、『オルルド釣り具』『ダイレクト販売』という謎のルアー販売ショップです。

これらのショップはアマゾン、楽天に通販サイトを出店している事が多いのですが、要するに一言でいうと・・・

中華パチモノと呼ばれるような有名ルアーのそっくりさんを専門に扱っているお店です。

アマゾン、楽天などに出店していますので、お店としての信頼度は比較的高いみたいなのですが、取り扱っているルアーの価格が凄いんです!

例えば以下の写真はオルルド釣り具で絶賛販売中のkomomoそっくりさんですが、6本入りで1555円・・・ という事は、一個あたり約260円です!

 

他にもまだまだありますよ!

以下はダイレクト販売で絶賛販売中のsasuke120裂波そっくりさんですが、5個セットで2080円・・・ という事は、一個当たり約416円です!

 

私もこの二つのそっくりさんミノーを使ったことがあるのですが、アクションについては合格点を上げて良いと思います。

オリジナルよりもウォブリングが強く出てしまっているのですが、しっかりと水を噛んで泳ぎますし、時折はさむイレギュラーアクションも本家を上手く再現してくれていました。

ですので、sasuke, komomoリスペクトなリップレスミノーとして、普通に使える動きです。

ただし、ラトル式重心移動システムまでは完全に再現できていないみたいで、飛距離はオリジナルの70%程度しか出ません。

ですので、『飛ばないsasuke』『飛ばないkomomo』という表現がぴったりの、下位互換的なリップレスミノーであると私は評価しています。

一軍ルアーとしてこのようなそっくりさんミノーを使う事はお勧めしませんが、例えば遠投性が求められないポイントや、根掛かり必須のストラクチャー打ちをする場合は、この価格の魅力は非常に大きいと思います。

少なくともコスパという意味では、このような中華パチモノシリーズは侮れない存在ではあると言えそうですね。

(関連記事⇒安いけど釣れるおすすめのシーバスルアーセットの紹介(中華パチモノ編)

 

終わりに・・・

一言でまとめると…『シーバスミノーは、リップの有無と比重の組み合わせが大事だよ!』というお話でした。

このジャンルのルアーは、シーバスが最も口を使いやすい水面直下~水深1mくらいのレンジを安定してトレースしやすいため、非常に使用頻度が高いシーバス用ルアーの王道です。

本特集で紹介した名作ミノー9選も参考にしながら、とっておきの一軍ミノーを見つけて下さいね!

なお本サイトでは、シーバスのルアーフィッシング初心者のためのハウツー記事や、名作ルアーに関する詳細なレビュー記事も準備しています。

きっと今このページを読んでいるあなたにも興味深い内容だと思いますので、以下の記事まとめページから気になるコンテンツを見つけて下さい♪

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編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。