シーバスフィッシングをやり初めて間もない方、右も左も分からない状態の方の場合・・・
なんとなく河川や港湾部へ行き、なんとなく買ってみたルアーをチョイスして、キャスト。運が良ければ1匹、2匹釣れた。
そんな状況あったりしませんか?
でもこれって、少し寂しいですよね?
シーバスフィッシングは、シーバスが捕食する餌に合わせてルアーをチョイスし、そのパターンに合わせてゲームを展開する事が出来ます。
『なんとなく釣れた』から一歩踏み出して『狙って釣った』と自信を持って言えるシーバスゲームを体験しませんか?
今回はそんなパターンゲームの中でも比較的イージーと言いますか、誰でも分かりやすいパターンフィッシング、バチ抜けパターンについて。
毎年バチ抜けシーズンになると、寝る間を惜しんでバチ抜けパターンで釣りまくるワタクシ(いたくら)が、皆さんにお伝えしていきたいと思います。
是非パターンフィッシングを体験しましょう!
バチ抜けパターンとは
バチ抜けというのは、普段砂の中などに潜んでいる、多毛類と呼ばれるゴカイやイソメ類の事をバチと呼び、産卵行動の為、海中や海面に大量発生して泳いでいる事を言います。
バチは遊泳力が無く、ゆらゆらと水面を泳いでいる事が多いので、ベイトフィッシュとしては、魚達が捕食し易いというのが特徴的です。
ポイントに着いて、海中のバチ類が見えたり、水面付近のバチをシーバスが捕食するボイルが見られると、シーバス釣り師心が揺さぶられ、今にもキャストしたくなる衝動に駆られてしまいます。
バチ抜けパターンは、全国的にどこでも、どの場所でもあるパターンではありませんが、比較的、都市部の港湾部や、それらに絡む干潟や河川で良く見られる光景です。
有名なのは関東地方で、水面にウジャウジャと、バチが抜けている写真を見た事ある方もいらっしゃるかと思います。
バチ抜けを含めて、シーバスの色々なベイトパターンについて知りたい人は、以下の記事が参考になります。
バチ抜けの季節性について
バチ抜けパターンは年中成立する訳ではなく、全国場所によって時期は様々です。
例えば1月、2月にバチが抜ける地域では、シーバスにとって冬の産卵前、もしくは、産卵明け直ぐに捕食できるベイトフィッシュとして存在したり、3、4月の春先、5月、6月の初夏に抜ける地域もあります。
逆に全くバチ抜けが無い地域も存在しますから、自然というものは、一言では表せない難しい世界です。
バチ抜けはどの時間帯でも抜けている訳ではありません。一般的には大潮周りの、満潮付近が最も抜け易いと言われています。
春先に良くある、風がとても強い日はバチが抜けにくいので、風が強い日は避けましょう。
バチ抜けで使うルアーについて
バチ抜けパターンでは主にバチ抜け攻略用に作られている専用ルアーを使用します。細長くて浮き上がりやすく、あまり派手に大きく動かないシンキングペンシルてすね。
バチ抜けがある地域の釣具屋さんでは、シーズンになると、バチ抜けコーナーが出来る事がありますので、ご自身の地域でバチ抜けがあるのかどうかの判断にもなります。
親切なお店では地図に目印付きでポイントまで紹介してくれているところもありますので、参考にされてください。
地域によって抜けるバチのサイズが違いますので、オススメのサイズやカラーなどはショップスタッフさんに尋ねると良いでしょう。
カラーによって釣果の差が出る事もありますので、出来れば同じルアーで二、三色あるとカラーローテーションとして試す事が出来ます。
ルアーカラーの基本的な考え方については、以下の記事がよく読まれています。
パターンフィッシングとして成立すれば、シーバスのサイズを選べないかもしれませんが、比較的イージーにシーバスをキャッチする事が出来ます。
そのため、初心者の方にも分かりやすいパターンフィッシングとしてシーバスを釣る事が出来るのが、このパターンの良いところでもあります
バチ抜けパターンの特徴が分かったら、次に釣り方についてご説明していきます。
バチ抜けパターンの釣り方
バチ抜けパターンで心掛けて欲しい釣り方は次の通りです。
- ロングキャスト
- タックルバランス
- フックの交換
- スローリトリーブ
- ルアー、ラインコントロール
ロングキャストはなぜ必要か?
バチ抜けは開けた場所、オープンな所で発生する事が多いです。
そのため、大場所でバチ抜けパターンを攻略するとなると、広範囲に探る為にロングキャストが不可欠です。
バチ抜け専用ルアーはほとんどシンキングペンシルで、良く飛ぶルアーが多いので、ロングキャストに向いています。
タックルバランスの重要性
ロッドについて
バチ抜けパターンで使用するタックルバランスとしては、やや柔らかめの物が向いています。
通常、小魚などのベイトフィッシュを捕食する際は、一気に丸呑みするような捕食が多く、手元に伝わるバイトはしっかりしたものが多いですが、バチ抜けパターン時のバイトはショートバイトが多く、シーバスの捕食の仕方が、あまり口を開けていないのか、啄むようなバイトが多いです。
その為、硬めのロッドアクションですと、バイトを弾いてしまう事が多く、柔らかめのノリの良いロッドが向いています。
ロッドの長さは8.6フィートから9.6フィートクラスの物が使いやすいかと思います。
シーバスロッドの選び方のついては、以下の記事が良く読まれています。
ラインについて
ラインはロングキャストをしたい、バチ抜け用ルアーを繊細に扱いたい事を踏まえて、太くても1号クラスまで。0.8や上級者の方は0.6号を使用される方もいらっしゃいます。
リーダーはオープンな場所では3〜4号クラス。フロロでもナイロンでも良いかと思います。
お勧めのライン、徹底レビューしました!
スナップについて
使用スナップは、小型の物でしっかりとした耐久性の物を使用してください。例えば普段10センチクラスのミノーに使用しているスナップよりも、1番手か2番手ほど小型の物です。
これによりバチ抜け専用ルアーの浮き上がりが良くなったり、ルアーアクションが大きくなり過ぎず、バチ独特の弱々しいアクションを演出する事が出来ます。
お試しください。
フックについて
バチ抜けパターンでは、上記の通りショートバイトが多いです。ですので、フックは針先が鋭く、刺さりの良い物に必ず取り換えてください。
細軸、やや太軸はお好みで。
バチ抜け用ルアーは小型のフックが搭載されている物が多く、数匹釣って曲がってしまったり、針先が鈍ったら、直ぐに交換できるようにしておいてください。
車やバッグの中に、替えのフックを用意する事をオススメします。
アクションはスローリトリーブが基本
バチ抜けパターン時の攻略方法としては、基本的に水面をV字を描きながらルアーを引いてくる、水面直下を引いてくるという方法です。
共にスローリトリーブが基本的に有効なリトリーブスピードですが、リールハンドルの一回転において、リールのギア比で異なるという事を覚えておいてください。
よりゆっくりリトリーブしたければノーマル、ローギア。ハイギアではノーマルギアと比べて、よりスローにリトリーブする必要があります。
リールのギア比については、以下の記事が良く読まれています。
バチ抜けパターンにおいてもドリフトテクニックはとても有効で、ルアーを潮の流れに乗せるよう、まるでバチがゆらゆらと流れていく様を演出する感じでルアー、ラインをコントロールします。
ルアー、ラインコントロールのお話としてははもう一つ、ロッドを思い切り立ててリトリーブする方法と、ロッドを寝かせてリトリーブする方法とあります。
バチ抜けパターンにおいて、ルアーを水面付近にトレースしたい場合、ロッドはある程度立ててリトリーブした方が、ルアーの浮き上がりをコントロールし易いです。
ましてやショートバイトが多いので、ロッドを立てていれば、バイトがあった時にシーバスの重みを感じやすくなり、フッキングがし易くなります。
逆にロッドを下げてやる事も、時には重要で、ちょっとしたレンジの違いで反応が得られる事がありますので、釣れない時はお試しください。
ロッドの角度とリトリーブスピードでラインとルアーをコントロールさせるバランスが重要です。
釣り方を理解して頂けたら、次にオススメルアーをご紹介します。
バチ抜けパターンオススメルアー
DUO マニック 115|王道中の王道です!
バチ抜けの基本中の基本ルアーで、恐らくは全国どこへいっても手に入るルアーといっても過言ではないルアーです。
バチ抜けルアーの中でロングキャスト性能はトップクラスで、兄弟分の95、135と3種類あれば向かう所敵無しでしょう。
最近、マニックスローといって、よりスローリトリーブに特化したマニックスローというモデルが発売されていますのでらそちらもお試しください。
ガイアエリア10|安くて釣れる!
店頭価格で千円ほどの安価で、表層をトレースできるリップレスミノーとして、バチ抜けパターン以外でもとても良く釣れるルアーです。
難点は飛距離が出ない事でしょうか。
針とスプリットリングは必ず交換して使用してください。
バチ抜けパターン注意点
バチ抜けは表層付近を狙うのが鉄則とお伝えしましたが、中層付近のレンジを狙えるシンペンもタックルボックスに忍ばせておいてください。
実は中層やボトム付近でバチが抜けている事があるからです。表層でボイルや反応がなければ試して頂きたいです。
もう一つ、バチ抜けパターンと思いきや、違うベイトフィッシュを食べている可能性もあると言う事です。
バチ抜け用ルアーしか用意していないと、その状況に対応出来ませんので、バチ抜け用ルアー以外にも、様々なルアーを用意して頂ければと思います。
まとめ|バチ抜けを攻略しよう!
ハマれば数が期待出来たり、イージーに釣れる事が多いバチ抜けパターンではありますが、シーバスがボイルしていても全く反応しない、ましてや周りは釣れていても自分だけ釣れない。。。
なんて事があるのが、このパターンの苦しい所です。
しかしながらアングラー側のテクニックや、ルアーローテーション等でそれらをカバーし、シーバスをキャッチする事が出来れば、その1匹は格別な1匹となるでしょう。
イージーな事もあれば奥が深いバチ抜けパターン。
是非体験してください。
それでは今回はこの辺で、Hava a good fishing!
バチ抜け神ルアー2選!
DUO マニック 115|迷ったらこれ!