シーバスフィッシングにおいて、絶対に持っていった方が良いアイテムの一つであります、フィッシュグリップ。
昔はフィッシュグリップという物が存在しておらず、シーバスをキャッチする時に、手掴みしなければなりませんでした。よく左手のみにイボのついた軍手をした物です。
その後、一部のコアアングラーがアメリカ製のフィッシュグリップとしてボガグリップを使い出し、安全、便利でカッコ良いアイテムとして、ワタクシは憧れておりましたが、高値で手が出なかったの記憶があります。
しかし時代は変わり、グリップの値段も落ち着いてきました。
釣具店のプライベートブランド製品、ノーブランド製品などの千円、二千円ほどで買える物が今では沢山あります。
高い物から安い物、ライトな物から青物などの大型の魚を掴める物まで、各メーカーさんから色んな種類がありまくりますよね。
では、シーバスフィッシングにおいて使いやすいフィッシュグリップは何でしょうか?
ズバリお答えします。オススメフィッシュグリップはスタジオオーシャンマーク、OG2100モデルです。
ワタクシ自身、使い始めて3年ほど経ちましたが、今のところシーバス、チヌ、その他ライトゲームなどなどにおいてはこのグリップが最適です。
今回は、OG2100フィッシュグリップで数々のシーバスを掴みまくってきたワタクシ(いたくら)が、インプレとして皆様にご紹介したいと思います。
軽さは正義をお伝えします!
OG2100とは
OG2100Newbieフィッシュグリップはスタジオオーシャンマークさんからリリースされています。
オーシャンマークさんのフィッシュグリップシリーズの中では最軽量の97グラムで、全長21センチほど。この軽さがとても魅力的なのです。
他メーカーの同等クラスのフィッシュグリップと比較しても、かなり軽いフィッシュグリップです。
シーバスフィッシングにおいて、フローティングベストを着用される方が殆どかと思います。
ワタクシ自身、ウェーディングでシーバスを狙う事が多く、以前からフィッシュグリップを胸にぶら下げておく事が、常々重く感じており、肩凝りや疲れの原因で何とか解消出来ないものかと考えておりました。
しかし、このOG2100を手に入れてからかなりその問題は解決され、軽さは素晴らしいなと感じております。
お値段は税抜きで1万円を切っています。他の安いフィッシュグリップは数あれど、トップメーカーの物で1万円以下で買えるのは嬉しいですよね。
安い物ではグリップ力が弱く、魚が暴れた際に外れてしまったり、最初は良くてもガタがきてしまったりする物も多いです。
OG2100は今のところ普通に使用している分には、シーバスが外れたりするなど、そのような事は全くありません。
今のところ5、6キロクラスまでのランカークラスのシーバスであれば普通に掴む事が出来ており、特に不備を感じる事なく満足しています。
まあ、更に大型のシーバス、10キロクラスのメーターオーバーまでいってしまうと、少し不安を感じるかもしれませんね。
ワタクシはメーターを釣った事なく、掴んだ事はないので分かりませんが、普通にシーバスを狙うのであれば充分というのが実感です。
OG2100の解体新書
フィッシュグリップを選ぶ際に着目する重要なポイントは次の通りです。
- ストッパー
- トリガー
- 長さ
- グリップ部分
- デザイン
OG2100の各箇所を見ながら説明していきます。
ストッパーの特徴
先端のストッパーは、開くのが片方のみのワンウェイカム機構です。開き幅は11ミリ程で、シーバスくらいまでなら余裕で口を掴めるかと思います。
先端は内側に曲がっており、シーバスなど、魚の脱落を防いでくれるような作りです。
ある程度グリップ力はありますが、さらに大型で重さのある青物には対応しておりませんし、グネグネとねじれる魚に対しての力にはグリップ形状的に弱いので、ご注意ください。
トリガーの特徴
トリガーは持ち手をしっかりと握った状態で、指一本で軽い力で素早く引くことが出来ます。
ボガグリップタイプの形状の物ですと、指二本で引っ張る必要があり、持ち手のグリップを握る力も弱くなってしまいます。
ついうっかり落としてしまうこともなく、掴むのに失敗する事も殆どありません。
長さについて
グリップの先端からトリガーまでは145ミリです。大型のルアーを使用した際も十分な距離を保つ事が出来、万が一フックが手指に当たりにくい構造になっています。
サーフなどで使用していると、グリップ内部に細かな砂が入ってしまい、トリガーを引くとガサガサする事があります。そのまま使っていると、トリガーの噛み合わせが悪く、掴んだ魚が外れてしまうことがあります。
その際は真水つけたり流水がしっかり洗ってやると、取り除く事が出来ますので、サーフで使ったらしっかり洗いましょう。
グリップとデザインの特徴
グリップは太くないデザインで、トリガーを人差し指、残り4本の指でしっかりと固定する事が出来ます。安いフィッシュグリップでは持ち手がラバーの物が多く、使用しているとベタベタしてくる事がありますが、OG2100は樹脂パーツなので、そういう事はありません。
ワタクシは使用していませんが、別売りのハンドアシストを取り付けると、握り易さがアップし、万が一のすっぽ抜けもなくなりますので、気になった方は取り付けられても良いでしょう。
グリップデザイン自体がシンプルで、凹凸が少ないのはとても良い特徴です。これはラインやフックが引っかかったり、拾って絡む事が少ない優れたデザインです。
OG2100の悪い点
OG2100の悪い点といいますか、機能として元々無い点をお知らせしますので、ご参考ください。それは次の通りです。
- コードなどを取り付けるリングが無い
- ウェイトを測る事が出来ない
- 素材が樹脂製
フィッシュグリップを使用する際に、ランヤードや、スパイラルコードを小さめのカラビナなどで取り付けて使用される方は多いと思います。
OG2100のグリップ後方部分には最初からコードを取り付ける部分がありません。
しかし、心配はいりませんよ。
Oリングや細めのカラビナなどが取り付けれるようになっていますので、六角ネジを使って外し、錆びにくいリングなどを取り付けましょう。
フィッシュグリップの多くはキロやポンドを計る事が出来る物がありますが、OG2100はその機能がありませんので、重量を測りたい方は、別途重さスケールを用意する必要があります。
OG2100の魅力的要素の一つである軽さは、本体が樹脂パーツによるものです。これはメリットの一つではありますが、逆から見ればデメリットになってしまいます。
あまりないとは思いますが、踏みつけてしまったり、思い切り硬いものにぶつけてしまうと形状が変わってしまったり、折れてしまう事もあるかもしれません。普通に使用していてなかなか起こりにくい事かとは思いますが…
青物には使用されない方が良いと思います。
他のオススメフィッシュグリップ
他にも良いフィッシュグリップは沢山あります。ワタクシが気になっている他のフィッシュグリップをご紹介します。
シマノ フィッシュグリップR UE-302T
2020年に発売されたシマノさんのフィッシュグリップです。ガングリップタイプのやや大型フィッシュグリップで、メーカー説明ではシーバスなどから青物までと書かれておりますので、ある程度のウェイトまで掴む事が出来そうです。
自重は150グラムほどで、OG2100より重くはなりますが、フィッシュグリップの中ではまずまず軽い方ではないでしょうか。
少しグリップとして大振りな作りですので、そのあたりが気になる点ではあります。
スタジオオーシャンマーク OG2510
OG2100の一つ上のOG2507というモデルがあり、こちらはアルミモデルでスケールがついており、7キロまでの魚対応の、ローリングハンドルモデルです。
このOG2510はOG2100の二つ上位機種のモデルで、ステンレスタイプのモデルで掴める重さは10キロまで対応しています。
自重は160グラムとステンレスモデルにしては軽い作りです。
主にヒラスズキや青物ゲームの事を考えると、これくらいのモデルの方が安心して魚を掴む事が出来るのではないでしょうか。今ワタクシが最も気になっているフィッシュグリップです。
因みに、このモデルの一番の難点はなかなか良いお値段してしまうところです…
エスタボガタックル ボガグリップ
言わずと知れた元祖フィッシュグリップ。過去ワタクシも使用しておりました。メイドインUSAの無骨なデザインは男心をくすぐります。
流石のボガグリップは掴む力がしっかりしており、ローリングハンドルですので魚が暴れた時に回ってくれます。
シーバスフィッシングにおいては15lbモデルが良いでしょう。
重さはポンド表記になりますが、スケールがついていますので、ある程度重さも測れます。
難点は魚を横向きに持ち上げて撮影しようとした時にローリングハンドルだとクルクルしてやり難い事。そして何より280グラムと重いです…
OG2100と比べると180グラム、フローティングベストにぶら下げると重さをなお感じます。
しかし今でも皆さんに愛用されているのはそのデザインのカッコ良さ、無骨さからでしょう。
男は黙ってボガグリップ。と誰か言ったとか言わないとか。
青物狙いの方は30lbモデルもありますが、こちらは更に重たいモデルになります。シーバス用で使うなら間違いなく15lbモデルが良いでしょう。
まとめ
フィッシュグリップ選びは性格が出るかもしれません。他にも沢山のメーカーさんからリリースされており、カラーリングも豊富です。
見た目で選んで良し、メーカーで選んでも良し。ワタクシの場合は軽さで選びました。
ガンガン使い込んで、先端が魚の歯で傷が入っていくと自分だけのカッコ良いフィッシュグリップになると思います。
この軽さを是非体験してみてくださいね。
それではHave a good fishing!