シーバスを釣りたくなったらイメージするのは河川ですよね。
雑誌やネットでリサーチすると、河口というのが一つのキーワードとなっていますし、
狙い易い橋脚もありますので、河川を選んでシーバス釣りをされる方が殆どかと思います。
シーバスを釣る上でポイント選びはとても大切な事です。
シーバス釣りが上手な方ほど、季節や潮位、風向きやベイトフィッシュの存在などからポイントをチョイスし、自分のポイントを沢山持っている物です。
タイミング的に、河川が釣れていない状況もありますので、河川以外にも攻めれるポイント開拓はしたいところですよね。
そこで今回はシーバスが釣れるポイント選びの一つをご紹介。
堤防からのシーバスフィッシングについて、年中昼夜問わずシーバスを追いかけ回し、色んなベイトパターンを試しているワタクシ(いたくら)が、お話しさせて頂きたいと思います。
これを読んだら、次の休みはポイント探しに行っちゃう事間違いなしです!
どんな堤防が良いの?
堤防というと、港を思い浮かべる方がほとんどだと思います。
普段は漁師の方の船が停留しており、土日の日中はファミリーで賑わったり、
アオリイカが釣れる地域では季節になると墨跡だらけになったりと、人気な堤防は賑わう事も多いかと思います。
何故皆さん堤防に集まるのでしょうか?
実は港の防波堤というのは、外洋からの高波を防ぐための物でもあります。
防波堤の外側に消波ブロックが隣接している事が多いですよね。
その為、潮当たりは良く、魚が隠れる障害物がある為、沢山の小魚や甲殻類などが居つき、それ等を捕食するアジ、メバルなどが寄り付きます。
その結果として、食物連鎖としては更にシーバスなどの大型の魚やアオリイカなどが捕食する為に回遊してくる場所なのです。
人が集まる理由が分かりますよね。
しかしながら堤防だったらシーバスはどこでも釣れる!なんて甘くはありません。
ではどんな堤防が良いのでしょうか。
答えは、次の通りです。
- 潮の流れが良く当たる
- 河口近くの港
- 常夜灯がある
- 障害物がある
- ベイトフィッシュが居る
港の多くは河川の河口近くにあるものが多いので、そういった港の堤防へ、先ずはいってみましょう。
港の堤防には消波ブロックが隣接し、船の停留所でもありますので、常夜灯はあるはずです。
後はそこにベイトフィッシュが居るかどうかが攻略のキーとなります。
デイゲームなのかナイトゲームなのかで堤防の中でも狙うポイントが変わってきますので、次にそのお話をしていきましょう。
堤防からシーバスが釣れる条件って?
どんな堤防がシーバスが釣れるのか分かったら、その中で狙うポイントを定めていきます。
狙うポイントは次の通りです。
- 沖の潮目
- 岸際
- 障害物周り
- 堤防の先端
- 駆け上がり、ブレイク
- 常夜灯
それぞれ解説しますね。
潮目狙いのコツとポイント
潮目とは風や海水温の違い、潮の流れがぶつかり合って出来たりするもので、海面に出来る帯状の変化の事をいいます。
プランクトンが集まる事が多く、小魚が寄り、シーバスも潮目付近に着くと言われています。
デイゲームでは確認し易いですが、ナイトゲームでは確認しづらいのが難点です。
潮の流れには向きがあります。潮目を狙う際は、潮目の境目、流れが当たる側から攻めていきましょう。
ルアーを引いてきて、なんとなく重たく感じる所は潮の流れが効いている場所なので、リールをリトリーブする際は巻き感は重要視ししてください。
ルアーはロングキャスト出来、上のレンジからボトム付近まで探れるタイプを使いましょう。
堤防の岸際(壁際)
堤防の岸際は沢山のベイトフィッシュとなる小魚が集まり易く、シーバスが居つき易いポイントです。
岸際がスリットになっていたり、えぐれているような堤防はさらに好条件となります。
堤防の岸際を探るのに適しているルアーはシンキングタイプのミノーやバイブレーション、ワームなどで、丁寧に通してみましょう。
人が少なければテクトロも大変有効です。
障害物周り
堤防には消波ブロック、テトラが隣接している事が多く、魚が隠れるのには絶好のポイントです。
テトラ際にルアーを通すのは勿論、沖合にキャストして、テトラ際まで引いてきてヒットする事もあります。
ですので、足元までしっかり引いてこれるルアーを使いましょう。
堤防の先端
堤防の先端は潮通しが良く、水深も深くなっている事が多くいです。
船の通る場所であれば、ミオ筋と呼ばれる船の通り道として掘られている底の地形があり、ベイトフィッシュやシーバスが回遊、居つき易く、潮目、岸際も同時に狙い易いポイントです。
堤防の先端部は人が集まる事が多く、場所取りが難しいのが難点です。
ブレイク(駆け上がり)
ブレイク(駆け上がり)狙いはミオ筋、沖目のブレイク、駆け上がりにシーバスがつく事があります。
その上にルアーを通してやるイメージでキャストしましょう。
ブレイクは非常に分かりづらいですが、岸際から水中までテトラが入っている場所ではその先端付近、潮目付近が狙い目です。
常夜灯付近
堤防からのナイトゲームでは、常夜灯は不可欠です。
明るい常夜灯に小魚が寄り付き、明暗部の暗い側にシーバスが居る事があります。
特に暗い側の岸際にシーバスは居つき易いので、先ずは岸際から離れてキャストする様にしましょう。
キャストする前にうっかり覗きこんで、シーバスと目が合ってしまう(気がする)事がありますので。
これらのポイントで一番当てはまり、釣りやすいのは沖堤防です。
沖堤防は河川の河口からの延長線上にある事が多い条件です。
潮通しが良く、地底から真っすぐ立っている堤防もあれば、スリットが有り、えぐれている、柱上になって潮が通るような堤防は、絶好の隠れ家となります。
残念ながら、夜間行ける沖堤防は全国的に限られますし、常夜灯も無い場合が多いので、ナイトゲームよりもデイゲームが主になります。
では陸続きである港の堤防からはあまり釣れないか?といえばそうではありません。
そういった場所でも上記の条件に当てはまる場所は沢山ありますし、思いのほかベイトフィッシュが沢山回ってきて良い思いをする事もあります。
もっと言えば、朝マズメ、夕マズメが絡むとシーバスやベイトフィッシュの動きが活発なので、より好条件となります。
おまけ情報|堤防シーバスは外道が嬉しい?
堤防からシーバスを狙っていると、思わぬゲストに遭遇する事があります。
場所によっては大型のブリからハマチ、カンパチの子供、サワラやサゴシなどの青物や、太刀魚などが釣れる事が有ります。
これ等の魚はベイトフィッシュについて、暖かい海流に乗って、回遊、接岸する魚達ですので、ベイトフィッシュや季節有りきにはなり、限定的にはなりますが合わせて狙うのもオススメです。
食べても美味しい魚たちですよ。
堤防シーバスオススメルアー
コアマン IP26
ロングキャストが効いて高波動の鉄板バイブレーションは沖目を狙うにはマストルアーの一つです。
カラーローテーションも有効で、シルバー系、ゴールド系と最低二種用意しておくと良いでしょう。
フォールカウントをして上のレンジから下のレンジまで幅広く探りましょう。
コアマン PB24
ブレードベイトは中層からボトムまで縦にも横にも探り易いルアーです。
浮き上がり安く、フォールで誘う事が出来るデイゲームに強い万能ルアーです。
シルエットは小さく、シーバスご小さなベイトフィッシュを追っている時に強いルアーです。
他にもPB30やPB20、PB13があり、場所やシチュエーション、レンジで使い分けるのも有効です。
バスデイ レンジバイブ70ES
あまり激しく動かず、どちらかというとタイトな動きのバイブレーションです。
より遠投が必要であればタングステンウェイトモデルの70TG、シルエットを小さくしたければ55ESや55TGと使い分けると良いです。
バイブレーションはロングキャストが可能であり、潮の重さを感じ易いので、必ず持っていきましょう。
ダイワ セットアッパー 125SDR
ロングキャストが効き、シンキングタイプのロングビルミノーです。
レンジが入り、足場が高い堤防からもでも水面から飛び出さずに足元までしっかりルアーを引いてき易いルアーです。
サイズが比較的大き目なのでベイトフィッシュが大きい時に有効です。
ラッキークラフト ビーフリーズ78s
固定ウェイトタイプのミノーで動き出しが良く、ジャークやトゥィッチを入れて、激しく動かして食わせる事もできます。
ロングキャストに向いてないので、岸際や手前のストラクチャー、テクトロで使うと良いでしょう。
堤防シーバス必須アイテム
防波堤は比較的足場が高い為、ロングロッドが有利です。
9フィートから10フィート程のロッドが良いでしょう。
堤防からシーバスを釣るにあたり、ランディングネット、シャフトは必需品です。
堤防の高さに合わせてシャフトの長さを選びますが、やや長めの物を選ぶと良いでしょう。
思わぬゲストの青物などが釣れる地域ではランディングネットは大きめを選びましょう。
堤防は濡れている事が多かったり、テトラに乗ってキャストする事がある為、夏場サンダルなどでは滑る事がありますので、滑らないしっかりとした滑りにくい靴で釣りをしましょう。
- 9~10ftのロングロッドが有利
- タモ網は必須
- グリップ力に優れた滑らない靴
堤防で必要な事、注意する事
堤防からのシーバスフィッシングフィッシングだけではありませんが、フローティングベストは必ず着用するように心がけてください。
青物や太刀魚の回遊が始まると、一気に人が増えますので、人との距離間はある程度空けて入るようにしましょう。
先に釣りをされている方にご挨拶がてら、状況を聞き、隣で釣りをする事を声かけするだけで気持ちよく釣りが出来ますので、必ず一声おかけして入らせて貰えると良いでしょう。
また、人が後ろを通る事が多い為、キャストする際は毎回注意して投げてください。
釣れたシーバスをリリースする際は、階段があれば問題ないですが、無ければランディングネットの中にシーバスを入れて、優しく海中に入れ、動き出すまで揺さぶって自ら戻っていくようにしてあげてリリースしてくださいね。
- フローティングベストは必須
- マナーは大事
- 声かけも、超大事
- リリースは優しく、丁寧に
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この記事を読んでくれた皆様は、きっとシーバスの釣りを始めたばかりであり、様々な場所でこの釣りにチャレンジしたいと考えている人が多いと思います。
当ブログでは、そのようなシーバス釣り初心者の皆様のために、この釣りのポイント選びや釣れるルアー、釣り方のノウハウを多くの記事で解説しています。
以下のまとめページから、そのようなハウツー記事へとジャンプできるので、この釣りを本気で極めてみたい!と考えている人だけ、ご覧になって下さいね^^
まとめ
堤防はアプローチし易く、条件やポイントさえ把握していればイージーにシーバスが釣れる事があります。
アプローチし易いが故に他の釣り人も多いですが、広い釣り場であれば釣り易い場所の一つです。
皆さんの釣り場の引き出しの一つとして堤防から狙うシーバスゲームを加えて下さいね。
それではHave a good fishing!