シマノの中堅シーバスリール、20ツインパワーについて、発売当初よりずっと使い続けてきた感想をまとめました。良いところだけでなくダメなポイントも公開しています!
シマノさんの最高峰リールといえばステラと、クイックレスポンスシリーズのフラッグシップモデルである、ヴァンキッシュですよね。
そんな素晴らしいリール達の陰に、若干隠れてしまっているが、とても素晴らしく良いリール、それがツインパワーシリーズです。
ワタクシはツインパワーシリーズが大好きで、過去のモデルから使用しており、20ツインパワーも発売当初から購入し、今日まで愛用しています。
一年弱程ですが年中シーバスで使用してきたワタクシ(イタクラ)が、20ツインパワーのインプレを皆様にご紹介したいと思います。
良い点だけでなく、たった一つだけあるダメなポイントも隠さずに公開していますので、ツインパワーを買おうと思っている方の参考になれば嬉しいです!
ワタクシが20ツインパワーをオススメする理由
20ツインパワーのお勧めポイントは以下の通りです。
- 耐久性、剛性の良さ
- 軽量
- 使用感、巻き心地の良さ
- 4000ノーマルギアモデルの汎用性の高さ
- ぎりぎり出せる価格帯
- 優れたデザイン
耐久性、剛性について
ツインパワーといえば、なんといってもその耐久性と剛性にあります。
ワタクシの釣行の多くは、シーバス狙いではありますが、年間釣行回数はかなり多く、大型のシーバスがかかる事も多々あります。
シーバスのキャッチ数は、そこそこありますので、直ぐにガタがきてダメになってしまうリールでは困りますよね。
耐久性、剛性がないリールで大型の魚を沢山キャッチすると、リールのローターやシャフトに歪みが出てしまったり、ギアの調子が悪くなり、ゴリ感が出てしまう事がありますが、金属ローター採用の20ツインパワーは、それが起こりにくいリールです。
剛性が高いリールは、力の強い大型の魚がかかっても歪む事がありませんので、魚とのファイト時のリーリングに支障が出ずに、スムーズに巻いて魚を寄せる事が出来ます。
どんなリールでも負荷がかかってない状態ですと、普通に巻く事が出来ますが、剛性が弱いリールですと強い魚が掛かった時に、驚くほどにリールを巻く事が出来ない事があります。
軽量性について
20ツインパワーは前回のモデルより軽量化されていますが、そういった事から、滑らかで快適なトルクのある巻心地で、大型のシーバスがかかった時でも安心してシーバスとファイトできます。
最上位機種のリールともなるとシルキーさが売りの一つではありますが、20ツインパワーは当然そこまでのシルキーさはありません。
しかしながら充分スムーズな巻心地がありますので、ワタクシはさほど気になりません。
また、X-プロテクトの防水性能素晴らしく、ウェーディングの際に、ついリールを水面に浸けてしまう事がありますが、リールのシャリ感などは、まだ一年そこそこではありますが、釣行回数で考えれば今のところ全然問題ありません。
4000番のノーマルギアモデルという選択肢
20ツインパワーにはなんといってもワタクシの大好きな番手、4000番のノーマルギアモデルがあるのは嬉しい限りです。
ヴァンキッシュもとても素晴らしいリールですが、4000ノーマルギアモデルは、そもそも製造しておらず、他機種で4000番の選択肢は下位機種や、最上位機種のステラしかありません。
値段的にステラはなかなか手が出しにくいので、20ツインパワーはまだ手が出し易い機種と言えます。
4000番では他にハイギア、エクストラハイギアモデルもある為、釣りの仕方や場所によって選択肢があるのは嬉しい限りです。
なんとか手が出せる35000円という価格帯
価格帯としてはフラッグシップモデルよりも全然手が出し易く、大手ショッピングサイトでは大体35000円で販売されています。
少々お高く感じるかもしれませんが、性能と使用頻度、使用期間を考えると、上位機種としてコスパの高いリールと言えると思います。
ワタクシ場合ですが、シーバスゲームで言うと年間150日は釣りに行っているシーバスおじさんなので(それ以外にも他の釣りに行ってます)35000÷150で換算すると1日233円、3年で考えると78円です。
こう考えると、決して高くはない気がしますよね?
お小遣い制の皆様、奥様やパートナーを説得するのにご利用ください。
優れたデザイン
デザイン関しては個人の趣味などあるかと思いますが、ガンメタリックベースに金色が映えて高級感あってカッコ良くないですか?
ロッドの色は黒い物が殆どなので、コーディネートはバッチリだと思います。
使用するラインの色は様々ですが、今のところ緑系と白系の色を使いましたが、特に合わないなんて事はありませんよ。
20ツインパワーの使い方事例(ロッドとの合わせ方、型番)
20ツインパワーのロッドとの合わせ方の実例は以下の通りです。
- 9.6ft以上のロングロッドには、4000番のノーマルギア
- 8ft以下のショートロッドには、3000番のハイギア
ロングロッドには4000番のノーマルギア
ワタクシの場合、ナイトゲームの中〜大型の河川が主で、ウエーディングする事が多く、その際は9.6フィートのロッドを合わせています。
ロッドとのバランスや使用するルアーの使い方を考えて、4000番のノーマルギアモデルをチョイスしました。
ナイトゲームは勿論ですが、デイゲームでも比較的スローに誘うの事が多い為、ハイギア以上ですと、どうしても巻きスピードが早くなってしまいます。
それにハイギアやエクストラハイギアモデルですと、ルアーをドリフトさせて流し込むような釣りにおいて、ルアーがダウンに入った時の巻感は鈍くなってしまい、思うようにルアーをコントロールしにくくなります。
私がノーマルギアを愛するのはそういった理由からです。
通常ハイギア以上の方が巻き感度は良いとされていますが、ノーマルギアでも巻きから得られる情報に不便を感じた事はありません。
流れが早く、アップでキャストする事が多い場所では、ノーマルギアでは追いつかないでしょうから、ハイギア、エクストラハイギアモデルをオススメします。
初心者の方や、どれ買ったら良いか迷いに迷える方はとりあえずハイギアをいっときましょう!
ショートロッドには3000番台ハイギア
都市型河川や小場所、ある程度ルアーにアクションを入れて使いたい時は8フィートのショートロッドを使用しており、その時はアップで投げたり、アクションの巻きを優先する事から、3000MHGのハイギアモデルと合わせていますが、リールの大きさ的にバランスが取れています。
シーバスフィッシングで、ロングロッドで重心を手元に持っていきたい方は4000番、ショートロッドや少しでも全体的に軽くしたい方は3000番かC3000番クラスがバランス的に良いでしょう。
ギア比はご自身の行かれる場所や、お好みで、ナイトゲームの河川が主な方はノーマルギア、デイゲームメインや小場所や色んな事がやりたい方はハイギア以上が良いでしょう。
リールのギア比、ハイギアとローギアの違い、使い分けと選び方については、以下の記事が良く読まれています。
20ツインパワーの良いところ
20ツインパワーの良いところ、メリットは以下の通りです。
- 最上位機種に近い使用感とコスパの良さ
- 優れた耐久性
- 魚種を問わない懐の広さ(シーバス、エギング、ライト青物、チヌ、真鯛)
ワタクシが使用して感じた良い点、悪い点をお話しさせて頂きます。
上でご説明しましたが、20ツインパワーは、最上位機種に近い使用感、耐久性、剛性と価格のバランスがとても良い機種だといえます。
1000〜2500番クラスはライトゲームやブラックバス、エギングくらいまでの想定ですが、3000番以上はとにかくこれ一台で色々な魚種をカバー出来るので、色々な釣りで使えるのは嬉しい限りです。
特に4000番以上はショアからある程度大型の魚種を狙うのにピッタリで色々やりたい方にオススメです!
ワタクシが思う、20ツインパワーを使って狙うのに適した最大の魚種ターゲット想定は次の通りです。
これくらいまでかと思います。結構色々やれますよね。
ショアゲームにブリクラス以上の青物などがメインともなると、ツインパワーSWをオススメします。
その方が無理なくリールにも負担がかからないでしょう。
たまにヤズ、メジロ、ハマチクラスがかかるくらいなら問題ないと思います。
また、オフショアでの使用となると、小型青物くらいの想定で、SLJやサワラキャスティングくらいまでの使用かなと思います。
ツインパワーシリーズより下位機種でも5000番くらいまでラインナップはありますが、剛性と長い目でみたら、20ツインパワーを選ぶのが間違いないです。
あともう一点、これはシマノさんのリール全般に言える事ですが、リールのパーツが買える事も大きなメリットです。
傷付いたり、消耗してきたパーツを細かく一つから注文出来るのは、ユーザーにとってとても嬉しい事ですよね。
20ツインパワーのダメなところ(一体型ベアリングはお高い!)
20ツインパワーのダメなところとしては、ベアリングが高いという点があげられますが、それ以外に目立ったデメリットはありません。
ベアリングが高価
ラインローラーは防水性の問題から、ベアリングとローターが一体型のタイプです。
しかしながら当然完全防水ではありませんので、ラインローラー内のベアリングがダメになってしまったら、交換する必要があるのですが、コレが高いんですよ。
小さなパーツですが、お値段3000円以上してしまいます。
絶対に必要なパーツではありますが、ケチなので、なんだか買うのを躊躇してしまいます…
それ以外は特にありませんので、ほぼほぼ残念な点はないと言う事です。
20ツインパワーのお得な買い方
一円でも安く20ツインパワーを買いたいのであれば、ネット通販がお勧めです。一方で、実機を触って良い個体を探したいのであれば、実店舗での購入をお勧めします。中古機種については、個体差が大きいため初心者にはお勧めしません。
20ツインパワーは平均35000円程〜40000円くらいで販売されています。
とはいっても安い買い物ではありませんので、そうそう簡単に買えるものではありませんよね。
20ツインパワーの買い方としてメリット、デメリットを買い方別にご紹介致します。
買い方としては次の通りです。
- 通販サイトでの購入(アマゾンなど)
- 釣具店での購入
- 中古品の購入
順に説明していきます。
通販での購入|できるだけ安く買いたいなら、これ一択です!
やはりヤフーや楽天等の、大手通販サイト系のショップサイトが、ポイントバックの点も考えると、最も安く購入出来るかと思います。
共にショップサイトのクレジットカードを作成し、ポイント行取得の条件にエントリー、ポイントバック率が高いイベント的な日がたまにありますので、お急ぎでなければ、多くのポイントがゲット出来ます。
付与された後日、タックル購入費の足しにする事が出来ますよね。
この場合のデメリットとしては、直接触って購入出来ない事でしょうか。
こだわる方はリールを買う時に何台も触って1番しっくりくるリールを選ぶ方もいらっしゃいます。
新品の状態で若干違和感があったり、巻きが重い物も中にはありますが、使用していると中のグリスやオイルが馴染んで特に気にならなくなる事が多いので、ワタクシはあまり気にしていません。
釣り具点での購入|ポイントの獲得&実機に触れて選べる!
釣具店での購入は大型店であればそのお店のポイントを獲得出来ます。
イベント時などを選べば数倍獲得できたり、イベントクーポンがあるお店もありますので、そういったタイミングを狙うのも良いでしょう。
大型店は台数持っている事が多いので、数出してもらい、当たりの一台を見つける事も出来ます。
個人経営のプロショップで買われる際は、割引に関しては期待する事が出来ませんが、通ってリールを購入し、顔を覚えて貰うと、人気ルアーを優先的に購入させて貰う事が出来たり、店主の方やご常連の方とコミニケーションをとり、釣り場の情報を得られるプライスレスな出来事が時にはあります。
中古店での購入|安いけど、個体差の問題が大きい。。。
20ツインパワーは発売から一年弱経っていますので、中古品を見かけるようになってきました。
出会い頭に中古店で購入する時は実際に物を見て状態を確認し、触ってフィーリングを確かめて購入する事が出来ます。
フリマアプリやオークションサイトでもよく見かけるようになりました。最近ではそんなアプリやウェブサイトでも割引クーポンが出ますので、それを利用して割引を受けるのも一つの手です。
説明欄の状態などは、残念ながら個人の使用感での説明になり、届いてみたらアレ?なんて事もあります。
個人売買ですので、ネットの中古販売は充分注意してくださいね。
まとめ|20ツインパワーは本気のシーバスアングラーにお勧め!
20ツインパワーの使用感、使用例、買い方までご説明させて頂きました。
リールは購入したらある程度使用する物です。
気軽に買えるお値段の物ではありませんが、長い目でコスパの高さはお分かりになって頂けたかと思います。
特にワタクシのオススメする4000番以上は色々な魚種に対応出来ますので、手に入れられた方は、これを気に色々な釣りにチャレンジして頂ければと思います。
それではHave a good fishing!