釣り・ルアーフィッシング

ヒラメのルアー釣り入門|始め方をゼロから解説【ガチの初心者向け】

(/・ω・)/ 『高級魚ヒラメをどうしてもルアーで釣ってみたい!』

(/・ω・)/ 『でも、釣り方も道具のアレコレもなーんにもわからんぞ!』

(/・ω・)/ 『この釣りの始め方を全部まとめて教えてくれ!』

っていうヒラメのルアー釣り入門者のための記事です。

 

難易度激高なこの釣りの魅力と醍醐味、そして初心者が最初の一匹を釣り上げるためのヒントをまとめています。

まだ一度もサーフでヒラメを釣った事が無い人向けに、道具の選び方、釣り方のコツ、釣れるルアーの選び方、名作ヒラメ用ルアーなどの情報を全てまとめました。

ヒラメのルアー釣りデビューの参考になれば嬉しいです♪

 

ヒラメ用ルアー

 

【4 steps】サーフのヒラメ釣りの始め方

サーフ

こんな感じで進めていけばOKです!

Check !!
  1. ヒラメという魚について知る(生態ポイント季節時間
  2. タックルを揃える(ロッド、リール)
  3. ルアーを揃える
  4. 釣り方の基礎を覚える

(クリックすると各項目に移動します♪)

で、あとはサーフに繰り出して、現場で経験を積むだけです。

順番に説明しますね。

ヒラメとはどのような魚か?


ヒラメはカレイ目ヒラメ科ヒラメ属の魚であり、主にサーフ(砂浜)から狙えるルアーフィッシングのターゲットとして、近年注目を集めているターゲットです。

生息域は幅広く、河川河口部や堤防でもヒラメは釣れますが、ヒラメは砂地を好む事もあり、サーフが一級ポイントとして人気です。

その美しい魚体と食味の良さ、そして、『釣るのが難しい』というレア度などの要因から『サーフの至宝』なんて言われる事もあります。

出世魚の一種であり、40cm未満をソゲ、それ以上をヒラメと呼びます。そして、70cmを超える大物にもなると、その形状の類似性から『座布団ヒラメ』という名誉ある名前で呼ばれます。

最大では全長1m程度まで成長する事もあり、大物ハンターにも人気のターゲットです。

 

サーフのヒラメ釣りのポイント選び


初心者が絶対に理解しておくべきのポイントは以下の7つです。

サーフのヒラメ釣り7大ポイントまとめ
  • 離岸流
  • 河口、流れ込み
  • 障害物周りの地形変化
  • 岸際の岬とワンド周辺
  • 潮目
  • 岸際に砂利・小石が集積しているエリアの周辺
  • サーフにポツンと存在するなぞのオブジェ

これらのポイントに共通していえる事は、地形や潮流に変化がありるという点であり、このような変化にヒラメが付きます。

それぞれ詳しく見てみましょう!

①:離岸流

離岸流とは、岸際から奥へと流れだす潮の流れの事であり、『払い出し』とも呼ばれます。

この離岸流は、2つのr理由からサーフの一級ポイントになります。

最初の理由は流れの変化です。

波は沖から岸へと流れてきますが、これが離岸流においては逆転しており、岸から沖へと流れています。
その流れに遊泳力が低い弱ったベイトも集まりやすいため、必然的にヒラメなどのフィッシュイーターも集まりやすくなります。

次の理由は地形変化です。

強い離岸流の真下は、その流れにそって砂が流されるため、深く掘れています。
そのため、ちょうど溝のような形で離岸流の真下には大きな地形変化が生まれており、この変化にヒラメが付きます。

このように二つの変化が同時に発生しているのが離岸流の特徴でり、サーフのヒラメゲームの一級ポイントとして成立します

探し方としては、慣れれば目視で確認もできますが、最初のうちは少し判りずらいかもしれません。
その場合は、フローティングミノーなどの引き抵抗を感じやすいルアーをキャストしながら広くランガンします。

そして、明らかにルアーの引き抵抗が強く感じられる場所が見つかれば、そこには沖への払い出し、つまり離岸流が発生している事になります。

そのようなポイントを見極め、集中して丁寧に探る釣り方が離岸流付近の攻略法になります。

②:河口、流れ込み

河口直下や流れ込みは、溶存酸素量が多く、プランクトンなどの栄養も豊富であり、ベイトを引き寄せやすいため一級ポイントになります。

また、河口、流れ込みはどのような状況でも沖への払い出しが生まれるポイントであるため、離岸流が発生しやすい状況でもあります。

そのため、河口、流れ込み周辺は離岸流と常にセットで考える事ができ、サーフで最も熱いポイントであるとも言えます。

ちなみに、サーフヒラメ釣りの第一人者である堀田光哉プロは、以下のような表現で河口部のポイントの重要性を強調されています。

『迷ったら河口に行け!』

この言葉が全てと言えるかもしれません。

それくらいに熱いポイント、それが河口部、流れ込みの周辺になります。

③:障害物周りの地形変化

河口部とサーフの境目に存在する消波ブロック(テトラポッド)、サーフに突き出した防波堤、砂の流出を防ぐためのヘッドランド周りなどは、その全てがサーフにおける超一級のポイントになります。

なぜかというと、このような人工の障害物は、それ自体が漁礁としての役割を果たし、ベイトとなる小魚やカニ、エビなどの住処になります。
そのため、その周辺にはヒラメなどのフィッシュイーターが寄り付きやすいのです。

また、このようなサーフに存在する人工物は、それにそって潮の流れが発生して離岸流が発生しやすいポイントになっています。

そのため、その周辺の海底は周りよりも一段深く掘れている場合が多く、その地形変化にヒラメが付きやすいのです。

ですので、サーフに存在する人工障害物は、その全てが攻めるべきポイントになります。

④:岸際の岬とワンド周辺

岸沿いの小さな岬の先端や、ワンド部分(=岸際にえぐれた部分)の中心などは、沖に向かって離岸流が発生したり、逆によどみが生じて複雑な海流変化が発生しやすくなっています。

そのため、その付近の海底も流れの影響で深く掘れていたり、逆にサンドバーとよばれる少し盛り上がった構造になっていたりします。

このようなポイントには、離岸流にのってベイトが流されるためヒラメの回遊ポイントにもなりやすいですし、地形変化にヒラメが居着く場合も考えられます。

初心者でもわかりやすい地形変化ですので、必ず攻めて下さい。

⑤:潮目

潮目とは海面に出来る道筋のような境界線の事であり、流れと流れがぶつかり合う場所に発生します。

潮目の周辺は複雑な海流の変化がせめぎ合っており、その境界線上にプランクトンが溜まりやすくなっています。
そして、そのプランクトンを狙って小魚が集まり、その小魚を狙ってヒラメも集まってくるという食物連鎖が成立しています。

そのため、何も地形変化が認められない場合は、ルアーが届く範囲の全ての潮目付近を丁寧に探ると思わぬラッキーヒットにつながりやすいです。

また、いつも同じところに潮目が発生しているポイントを見つけた場合は、非常に高い確率で、その潮目直下には何らかの地形変化がある場合が多いです。

そのため、海流の変化と地形変化の両方が同時に存在する超一級ポイントになりますので、必ずその周辺は丁寧に攻めて下さい。

⑥:岸際に砂利・小石が集積しているエリアの周辺

このような痕跡は、上げ潮の時にその周辺に潮の流れが集中し、重い小石を岸際へと打ち上げた証拠になります。
そのためその周辺は潮の流れ早く、そして、小石がないゾーンとの境目では、潮流にも大きな変化が生じていた事を意味しています。

このようなエリアを見つけたら、その周辺は潮流変化と地形変化の両方が重なった一級ポイントである可能性が高いです。

見逃す事なく、その周辺を探って下さい。

特に『小石が溜まっているエリアと溜まっていないエリアの境界線付近』が激熱ポイントになります。

⑦:サーフにポツンと存在するなぞのオブジェ(笑)

これはちょっとした裏技なのですが…

サーフに時々流木が突き刺さった謎のオブジェを見たことはないですか?
これ、別に宇宙人の痕跡でもなければ、何かのおまじないでもありません(笑)

これは多くの場合、サーフの釣り人が残した目印なんです。

詳しく説明すると、先行者がその周辺を探ってバイトがあったり、強い離岸流が発生していた時に、後でもう一度探るための目印として立てておく事が多いんです。

私も良くサーフをランガンしていて、明確なバイトがあった場合はとりあえず流木を立てて置いたり、砂浜に目印となる線を引っ張っておいたりします。

そして時間をおいて、もう一度その周辺を丁寧に探ると、釣果に繋がる事も多いのです。

ですので、このようなオブジェクトを見つけたらチャンスです。

すかさず攻めましょうw

おまけ情報|サーフ以外のヒラメ釣りのポイントについて

まだ一度もヒラメを釣ったことが無い人にとっては、サーフでヒラメが釣れるといわれても信じられない人も多いかもしれませんね?

釣果だけを求めるのであれば、実はサーフ以外にも釣りやすいポイントってあります。

詳しくは以下の記事にまとめているので、『サーフじゃなくてもいい!』っていう人は、ご参考にどーぞ♪

 

サーフでヒラメが釣れる季節について


ざっくり以下のようなイメージでOKです。

サーフのヒラメ釣りと季節の関係まとめ
  • 春(4~6月):ハイシーズン。産卵前の荒食いの時期であり、釣るのは簡単だか味は落ちる。
  • 夏(7~9月):中休みの季節。ソゲクラスであれば釣れる。
  • 秋~晩秋(10~12月前半):ハイシーズン。越冬前の荒食いの時期であり、釣るのも簡単で食味も絶品!
  • 冬(12月後半~3月):厳冬期の釣れにくい時期。ただし、大型サイズが出やすく味も最高&最強!!!

まず大前提として、地域性はあるのですが、ヒラメのシーズンは一般的に海水温20度前後の時期と重なります。

具体的には3月後半~1月頃前半くらいの時期であり、そのシーズンはとても長いと言えますね。

次に最も釣りやすい季節ですが・・・

春先の4月~6月(=産卵前の荒食い)と晩秋の10月後半~12月(=越冬前の荒食い)がハイシーズンとなり、多くのヒラメハンターがサーフに殺到します。

特に春先の産卵前の荒食い(=プリスポーンとも呼ばれます)時期は、捕食活動が非常に活発であり、釣りそのものは非常に簡単になります。

その後、夏の時期になると、海水温が適水温(20℃前後)を大きく上回るために、多くの個体は一度沖の深いエリアへと帰ってしまいます。
そのため少し釣りづらくはなりますが、それでも30cmのソゲクラスであれば、朝の涼しい時間帯に釣れます。

一方で晩秋のヒラメは、越冬に向けて身に脂を溜め込む事もあり、絶品の食味へと成長しています。

そして、数こそ出ませんが厳冬期の1月~2月に釣れる個体ともなるとサイズも大きく、そして最高の味へと進化しています。

サーフでヒラメが釣れる時間について

基本的には日の出、日の入り前後の朝まずめと夕まずめが絶好のチャンスタイムになります。

この時間は、ヒラメの餌となるベイト(=小魚)が活発に泳ぎ回る時間であり、ヒラメもそれに触発されて食事モードに入ります。

季節や潮位にもよりますが、『時間』という考え方でれば私は、ざっくり以下のような時間に集中してサーフのヒラメをねらっていますね。

  • 春~秋:日の出前~朝10時くらいまで+夕まずめ
  • 冬:午後2時以降~夕まずめ

少しでも時間効率よく釣りをしたいと言うことであれば、朝まずめと夕まずめだけ狙うのが一番確率が高いと感じてます。

次に夜釣りに関してですが・・・

ヒラメは本来夜行性の魚であり、夜活発に移動をする事が知られています。
そして、もちろん夜の時間帯も捕食活動をしていますので、夜ヒラメをルアーで狙う事は可能です。

例えば下の写真は2017年の冬に私がとある漁港のテトラ帯で夜釣ったヒラメですが、常夜灯もない真っ暗闇の中で、普通は昼に使うスピンテールジグで釣れました(2017/12/12, 19:46)。

他にも、本記事のサムネ画像にある座布団ヒラメ、これも冬の夜10時過ぎにサーフで釣ったヒラメです。

ですので、ヒラメは夜でもルアーで狙える事は私が断言します。

ですが、一般的には朝まずめ、夕まずめの時間帯が最も釣果に繋がりやすいです。

これはおそらくヒラメ側の都合というよりは、この時間帯にベイトの活動が活発になるため、それに合わせてヒラメが捕食活動を行う事が原因だと思います。

特にサーフの釣りにおいては、ベイトが岸際によっていないと釣りが成立しません。
そして多くのベイトは、夜間はじっと身を潜めており、朝まずめ、夕まずめに一斉に行動を開始して、岸際へと接岸します。

ですので、繰り返しになりますが、『夜のサーフでヒラメを狙う事も可能だけど、朝まずめ、夕まずめの方が釣果に繋がりやすい』と考える方が合理的です。

おまけ|夜釣りでヒラメを狙う時のルアーとルアーカラーについて

どうしてもサーフの夜釣りでヒラメを釣りたい人のために、ルアー選びのコツを教えちゃいますね♪

まず、使うルアーの種類については、『ゆっくりアクションさせられる+ボトム付近を攻略できるルアー』が必要です。

具体的にはこんな感じ。

理由については、夜はルアーの視認性がただでさえ落ちているので、少しでもルアーの存在をヒラメに気づかせるために、ゆっくりとデッドスローでアクションさせるのが得意なルアーがいいです。

次にカラー選びについては、月明かりもなく真っ暗な場合は、グロー系のカラーも選択肢としては有りです。

ただしこの場合は、発光させすぎるとスレちゃいますので、『これってホントの光ってるのかな?』って不安になる位の発光強度で充分です。

また、少しでも月明かりがある場合は、シーバスの夜釣りと同じ考え方が通用します。

例えばこのようなカラーをグルグルとローテーションさせて、その日のあたりカラーを見つければOKです。

  • ホワイト系
  • クリア系
  • チャート系

カラー選びの考え方については、以下の記事で『ナイトゲームのシーバス用のカラー選び』についてまとめているので、ご参考になさって下さいね^^

ナイトゲーム(夜釣り)⇒チャート系、チャートバックパール系が良い

 

サーフのヒラメ釣りの時合いと潮のタイミングについて

次に潮のタイミングについてですが、これは他のフィッシュイーターの釣りと基本的に考え方は同じです。

大きく潮が動いている時間帯や、潮どまりからの動きはじめのタイミングなどにベイトの動きが活発になり、これに合わせてヒラメは捕食活動のスイッチがが入ります。

ですので、以下のタイミングがヒラメの釣れる時合いになりやすいといえます。

  • 満潮潮止まりからの下げはじめ(=サゲッパナ)
  • 干潮潮止まりからの上げはじめ(=アゲッパナ)
  • 上げ7分~下げ三分の大きく潮が流れているタイミング

 

定説の嘘|ヒラメは下げ潮の魚ってホント?⇒大嘘です!

これは誤解している人も多いのであえて書くことにしたのですが、『ヒラメは下げ潮が時合い』という説があります。

これ、はっきり言って大きな誤解です。

上げ潮だろうが下げ潮だろうが、ヒラメはベイトの動きや単純な空腹感、そして体内時計に合わせて捕食活動を行っているだけです。

では、『ヒラメは下げ潮』という言葉は何を意味しているのでしょうか?

その答えは・・・私は2つあると理解しています。

  • サーフは下げ潮の方がポイントを見つけやすい
  • サーフは下げ潮の方が、ルアーがしっかりと泳いでくれる場合が多い

それぞれ詳しく説明しますね。

①サーフは下げ潮の方がポイントを見つけやすい

サーフのヒラメ釣りにおいては、一般的に上げ潮よりも下げ潮のタイミングの方が、地形変化がアングラー側から確認しやすいという特徴があります。
また、下げ潮の方が強い離岸流が発生しやすいという環境要因もあります。

そのため、下げ潮の方が『ヒラメがいそうなポイントをアングラー側から見つけやすい』というだけなんです。

特にこの傾向は、ヒラメ狙いのサーフに適しているといわれる遠浅サーフで顕著ですので、より一層『下げ潮での釣果』が目立ちやすくなります。

そのため『ヒラメの釣りは下げ潮の釣り』という誤解が生じたのだと思います。

②サーフは下げ潮の方が、ルアーがしっかりと泳いでくれる場合が多い

サーフのヒラメゲームにおいては、原則としてルアーを沖方向にキャストします。

そのため、強い上げ潮の時間帯においては、キャストしたルアーが潮に押されて手前へ流されるため、ルアーの水噛みが悪く、まともに泳いでくれない場合も多いです。

ですが下げ潮の場合は、ルアーは引き潮にひかれてしっかりと水を噛むため、しっかりと泳いでくれやすくなります。

そのため、下げ潮の方がルアー本来の動きを誰でも簡単に引き出しやすいのです。

つまり・・・

①下げ潮の方が、サーフの地形変化や離岸流という一級ポイントが見つけやすい

②下げ潮の方がルアー本来のアクションが発生しやすい

この二つの要因が重なるため、『サーフ』という特定のポイントにおいては下げ潮の方が釣果に繋がりやすいといえます。

ちなみに、この『サーフのヒラメは下げ潮説』を強く唱えているのは、サーフのヒラメゲームの第一人者であるプロのアングラーなのですが、実は当のご本人は、『ヒラメ=下げ潮の魚』という言及はしていません。

『サーフのヒラメゲームは、下げ潮の釣り』という表現されているだけであり、その理由についても、ポイントの絞りやすさや離岸流の出やすさ、そして、河口直下での汽水域の拡張性等を理由として挙げていたはずです。

つまり、『ヒラメ=下げ潮』ではなくて、『サーフ=下げ潮』というのが真意だったと記憶しています。

ですので、上げ潮でもちっとも諦める必要はありません。

初めてのフィールドだとポイントが絞り込みづらくはなりますが、通いなれたフィールドであれば、いつもの一級ポイントでヒラメがヒットする確率は大いにあります。

サーフのヒラメ釣りのタックルと仕掛けについて


以下のようなタックルが基本になります。

サーフのヒラメゲームのタックルまとめ
  • ロッド:9~10ft前後のシーバスロッド、もしくはフラットフィッシュ専用ロッド(適合ルアーウェイト:10~40g程度)
  • リール:3000番~4000番クラスのスピニングロッド
  • ライン:PEライン1.0~1.5号前後
  • ショックリーダー:5号、20ポンドを1.5m前後

ヒラメ釣りのメインラインについて

サーフの釣りは遠投が大前提の釣りですので、メインラインはPEラインが必須条件です。

強度的には1.0号もあれば充分ですが、私は強度重視で普段は1.2号を、場合によっては1.5号まで上げる事もあります。

長さについては、サーフのヒラメゲームでは100m程度の遠投も普通ですので200m巻きが安心です。

150m巻きだと、現場で高切れした時に釣りにならなくなる事もあるので、お値段高めでも200m巻きを選びましょう。

具体例としては・・・

私はライントラブルが少ない事で定評のある、よつあみの『エックスブレイド アップグレイドx8』というPEラインを使っています。

よつあみXブレイド

非常にしなやかで、ハリのあるPEラインであり、個人的にはPEラインはこれだけでいいと思ってます。

 

ヒラメ釣りのリーダーについて

5号、25ポンド程度の太さと強度で充分です。

リーダーは、ぶっちゃけ安物のワゴンセール品でも良いのですが、私はデュエルの『ハードコア パワーリーダー カーボナイロン』というリーダーを好んで使っています。

 

50m巻きで実売価格も800円前後と安く、強度としなやかさのバランスに優れているので、かなりお勧めですね。

ヒラメ釣りのロッドとリールについて

サーフでのヒラメゲームは、30g前後のルアーを可能な限り遠投する事が求められます。

そのため、シーバスタックルと比較して長いロッド、大きな番手のスピニングリールがつかわれる事が多いですね。

ロッドについてはシーバスロッドでも大丈夫ですが、最近ではフラットフィッシュ(ヒラメ、マゴチ)専用モデルのロッドも販売されています。

シーバスロッドと比べて長く、そして重量のあるルアーを遠投しやすく設計されているため、サーフでのヒラメ釣りにこだわるのであれば、このような専用モデルを選ぶと間違いが少ないですね。

では次に、具体的なタックルの例を紹介しましょう!

 

お勧めのサーフ用ヒラメ釣りタックルの例

私(編集部・るあらび)は、秋(10月)~厳冬期(2月中旬)くらいまでの期間に良くサーフに出かけるのですが、時期によって二つのタックルを使い分けています。

その理由なのですが、いわゆるサーフハイシーズンのど真ん中にあたるこの時は、サーフではヒラメ以外にも、ブリなどの青物や大型シーバス・ヒラスズキなどのようなタフなターゲットが多く釣れます。

さらにこの時期は、たったの数週間で魚が一回りも二回りも大きく成長します。

このような理由から私は、ターゲットの成長とサイズの変化に合わせて、二つのタックルを使い分けています。

具体的には、以下の通りですね。

  • 10月~11月:40 cmクラスのヒラメをターゲットとしたミドルタックル
  • 12月~2月:50cm 以上のヒラメや青物も想定したヘビータックル

それぞれ紹介しましょう!

その①|シーズン序盤のミドルタックル(10月~11月)

 

ロッド|ショアガンエボルブ SFSGS-106M+・FL(PALMS)

  • 全長:10.6 ft
  • ロッドパワー:ミディアム+
  • 適合ルアーウェイト: 10-45 g
  • 適合ライン:PE0.8-2.0号
  • 重量:213g
  • 実売価格:26000円前後

パームスから販売されているサーフのフラットフィッシュ(=ヒラメ、マゴチ)専用モデルです。

一般的なシーバスロッドよりもティップが柔らかく設計されているため、ヒラメの一瞬の噛みつきバイトに対しても食い込みが良い特徴があります。

また、バットがかなり太く設計されており、60 cmクラスまでの青物でも充分に対応できます。そのため、多用な魚種が釣れてしまうサーフゲームにはピッタリのモデルだと感じています。

若干重いため一日中使っていると肩がこりますが、サーフでヒラメだけを狙うのであれば、実はこれ一本で充分だったりしますw

 

リール|カルディアLT4000-CXH(DAIWA)

  • 重量:225 g
  • 標準巻糸量 : PE(号-m):1.2-310、1.5-200、2-170
  • 巻取り長さ(cm/ハンドル1回転):99
  • 実売価格:21,000円前後

ダイワ製のエクストラハイギアのリールです。

ハンドル一回転当たりの巻取り量が99cmもあるため、遠投してスピィーディーに探るような釣りに向いており、この特徴はサーフのヒラメゲームと非常に相性がいいです。

ただし、エクストラハイギアという事もあって巻き取る力は少し弱いように感じます。例えば35 g前後の重めのジグヘッド+ワームなどを巻き取る時は、巻取り時に若干のガタツキを感じる事があります。

ですがこれは、それだけリール感度がいい事の裏返しでもありますし、一般的なサーフの釣りには充分に使える良いリールです。

その②|シーズン中盤以降のヘビータックル(12月~2月中旬)

 

ロッド|ラテオ 100MH・Q (ダイワ)

  • 全長:10 ft
  • ロッドパワー:ミディアムヘビー
  • 適合ルアーウェイト: 12-60 g
  • 適合ライン:PE 1.0-2.5号
  • 重量:185 g
  • 実売価格:19,000円前後

ダイワから販売されているかなり硬めのシーバスロッドです。

本来は磯のヒラスズキ狙いのロッドなのですが、80cmオーバーの大型青物も釣れてしまうシーズン序盤以降のサーフでは、これくらいの強さのロッドがあると安心感が違いますね。

しかもこのロッド、60gのメタルジグをフルキャストできるくらいに硬くて強いのですが、その重量はわずか185gしかありません。そのため、一日中サーフでロッドを振り続けた後の疲労感が、上で紹介したショアガンエボルブ(213 g)とは比べ物にならないくらいに低く、そして快適です。

とにかく軽くて、疲れなくて、そして強いロッドとして私は冬のサーフで愛用しています。

ヒラメを狙うだけならオーバースペック気味なのですが、特に一月以降の北西風が強い季節は40 g以上のメタルジグを遠投するシチュエーションも多くなるため、やはりこれくらいの硬いロッドが理想だと思います。

ちなみに、私が使っているラテオ100MHは旧モデルになるのですが、2019年に最新モデルへとリニューアルされています。

お値段はほぼ据え置きで、より軽く、そしてキャスト性能も上がっていて、SNSなどでも非常に高評価なので、今買うなら新作ラテオ100MH・Rがいいと思います。

◇おまけ記事の紹介

私が使っているラテオ100MHについては、コッテリとインプレしていますので、もしよかったらご覧になって下さいね。

リール|ストラディック 4000(シマノ)

  • 重量:285 g
  • 標準巻糸量 : PE(号-m):1-500、1.5-320、2-210
  • 巻取り長さ(cm/ハンドル1回転): 77
  • 実売価格:20,000円前後

シマノ製のノーマルギアのスピニングリールです。

ハンドル一回転あたりの巻取り量は77cmしかないため、実はサーフのようなスピーディーな巻取りを多用するフィールドとは相性が悪いという意見も多いのですが…

私が住む九州の南端の某地区のサーフは、12月以降は1mクラスの大型青物もサーフで釣れてしまうんですw

そのため、剛性と巻き取る力が強いノーマルギアのリールをあえて使っています。

私はサーフのヒラメゲームという釣りが大好きな事もあって、少しマニアックにタックルを使い分けています。

ですが最初のうちは、ここまでこだわる必要はありません。

どれか一つという事であれば、私がシーズン序盤に使っているようなミディアムクラスのタックルで充分です。

そして本格的にサーフのヒラメゲームにのめり込んだ時は、ぜひ少し強めのタックルも新調し、シーズンや魚のサイズに合わせて使い分けをしてみて下さい。

今よりもきっと、サーフの釣りが面白くなるはずです!

 

サーフのヒラメ釣りに必要な装備とアイテムについて

広いサーフをランガンする事が多いヒラメのルアーフィッシングにおいては、必要最低限に留めておくことがコツの一つです。

ここでは、標準的な装備、アイテムを紹介しておきます。

①フローティングベスト

サーフは一見すると安全に見えるフィールドですが、強い離岸流に足元をさらわれる危険性もあります。そのため、フローティングベストは必ず装着しておきたいアイテムです。

また安全性だけでなく、ルアーフィッシング用のフローティングベストはルアーや必要な装備一式を全て詰め込めるため、備品の携帯性、運搬性にも優れており、ランガンする事が多いサーフの釣りと相性が良いです。

安いものであれば五千円前後から買えますので、是非準備しておいて下さい。

 

②長靴もしくはウェダー

サーフの釣りは、基本的に海へと入水する事はなく、波打ち際までしか立ち入りません。ですが、波しぶきや砂ぼこりは常に舞っていますし、ふくらはぎ程度までなら入水することもあります。

ですので、理想的にはウェダーが、最低でも長靴が必要になります。

ウェダーを選ぶ際は、胸元まで隠れるチェストハイタイプがお勧めです。このタイプであれば、不意の波にも対応できるため、不規則な波が襲う事が多いサーフでも快適に釣りができます。

長靴を選ぶ場合は、サーフの砂は予想以上に足の自由を奪うため、足首の自由度が高いものがお勧めです。

上の写真は私がサーフで好んで使う長靴なのですが、本来は釣り用ではなく、日本野鳥の会から販売されているバードウォッチング用の物です。

折りたためるタイプの長靴であり、足首も全く拘束しないため、一日中サーフを歩いた時の疲労度が非常に少ないです。また、ふくらはぎまで余裕をもって覆い隠せますし、長靴の口の部分をストッパーで締める事ができるので、不意に波をかぶったときも長靴の中への入水を防ぐ事ができます。

非常に便利なアイテムですので、長靴派の人はこのような『折りたためるタイプの長靴』を選んでみて下さい。

 

◇おまけ|この長靴、好きすぎてインプレしましたw

他にも、コンセプトが似た機動性重視の長靴としては、アトムのグリーンマスターというものもあります。

インプレしていますので、こちらもご参考になさって下さいね。

③偏光グラス

偏光グラスは、乱反射する光を防ぐ『偏光膜』を備えたサングラスの事です。
この機能により波に乱反射する光を遮る事ができるため、視界が非常にクリアになり、海の中もはっきりと見えるようになります。

そのため、波打ち際や沖に固まって回遊しているベイトの群れを目視で見つける時に非常に効果を発揮してくれます。

また、海面のぎらつきを抑えてくれるため、潮目や海流の変化も発見しやすくなります。

サーフのルアーフィッシングは、ランガンしてあらゆる変化をルアーで叩いていくような釣りですので、他のアングラーが見逃しがちな海の変化には大きなチャンスが隠れています。

そのチャンスを見逃さないための必須アイテムであり、釣果を大きく左右する重要アイテムですよ。

 

④フィッシュグリップとプライヤー

ヒラメは非常に派が鋭く、その様相は牙と呼んでも差し支えないほどです。そのため、釣れたヒラメを持ち上げるためにはフィッシュグリップが必須となります。

また、ヒラメの口からルアーを外す際には、プライヤーと呼ばれる専用のペンチも必要になります。

ランガンする時に邪魔にならないコンパクトなもので充分ですので、それぞれ準備しておいて下さい。

 

⑤厚手のビニール袋

釣れたヒラメの一時保管に使います。ビニール袋に海水を入れて釣れたヒラメを泳がせ、充分に空気を入れた状態で口を結びます。

これで『簡易プール』の出来上がりです。

あとはこれを、サーフの砂浜を軽く掘って埋めておけば、カラスなどに襲われることなく元気な状態でヒラメを保管しておけます。

大体2~3時間ほどはこの状態で生かしておけますので、ぜひ一度お試し下さい。

⑥ナイフ

釣れたヒラメは一時的に簡易プールで保存しますが、釣り終了時点で出来るだけ素早く締めて、血抜きしてあげる必要があります。

そのためにナイフは必須アイテムです。

ヒラメは背骨も固く、締めるためには刃の厚みがある釣り専用のナイフがお勧めです。

 

サーフのヒラメ釣りに使うルアーの種類と特徴

サーフのヒラメゲームは、基本的にキャストの正確性よりも飛距離が求められる釣りのスタイルです。そのため、使うルアーについても飛距離重視の重量級ルアーが多く、少し特殊になものが多いです。

ここでは、サーフのヒラメ釣りで良く使われるルアーの種類を紹介したいと思います。

ワームのジグヘッドリグ

ワームとはソフトプレスチックでできた柔らかい素材のルアーであり、サーフのヒラメゲームでは定番のルアーです。シッポの部分が尾びれのように広がった『シャッドテール』というわれるタイプのワームがサーフではよく用いられます。

サイズは4インチ(約10cm)程度が主流ですね。

ワーム単体で使う事はなく、ジグヘッドと呼ばれるオモリと針が一体化した仕掛けにセットして使います。

上の写真は、シャッドテールワームの名作であるパワーシャッド 4 inch(エコギア)に14gのフラットジャンキージグヘッド(DAIWA)を組み合わせたリグであり、サーフのヒラメゲームで非常に実績のある組み合わせです。

ポイントにキャストし、一度ボトムを取った後に、一定速度でボトムを擦らないようにリトリーブして使います。

 

◇ヒラメ釣りに人気のジグヘッドとワームの具体例

多くのアングラーの支持されている王道的なヒラメ用ワームとジグヘッドの情報をまとめました。

迷ったら、とりあえずこれだけでいいです!

12cmクラスのミノー(フローティング&シンキング)

シーバス用の12cmクラスのミノーも、サーフのヒラメゲームではよく用いられます。

実はこの手のシーバス用ミノーは、重量が20g未満のものが多くサーフで使うには少し軽すぎるため、飛距離の点で少し理想的とは言い難いのですが、それでも汎用性が高く、岸際によった活性の高いヒラメを広く探る時に非常に便利です。

波が穏やかな時はアクションが大きいフローティングタイプがアピール力も高くお勧めです。ですが、波が高く少し荒れ気味の場合は、フローティングタイプでは海面を割って飛び出してしまうためうまく泳いでくれません。

その場合は、比重が高く水へのなじみが良いシンキングタイプを使います。

(関連記事:シーバス用ミノーの基礎と選び方のコツ&初心者にお勧めの名作9選!

ヘビーシンキングミノー

全長10cm程度で30g前後と非常に重いミノーになります。小さなシルエットで重いルアーですので、必然的に飛距離も出やすいです。

12cmクラスのミノーでは届かない距離や、もう少し深い水深を探りたい時に使います。

ヘビーシンキングペンシル

30g前後のシンキングペンシルになります。リップが付いていないため風の抵抗も受けにくく、プラグタイプのルアーの中で最も飛距離が稼ぎやすいです。

また、浮き上がりが早いルアーですので干潮付近の水深が浅くなっている時間帯でも、ボトムを擦ることなくリトリーブしやすい特徴があります。

サーフのヒラメゲームで使うルアーの中で最もナチュラルな動きであり、ゆっくりとポイントを探るような釣り方に向いていますね。

スピンテールジグ

メタルジグのお尻に回転するブレードをつけたようなルアーです。重く、そして小さなシルエットですので飛距離も出やすく、サーフとの相性は非常に良いです。

ブレードによる光の散乱と水流でヒラメを誘い、その小さなシルエットでヒラメに口を使わせます。

サーフで使うスピンテールジグとしては、30gを超えると沈みが早すぎるため、ヒラメを狙いやすい遠浅サーフでは少し使いにくいかもしれません。

私は20g前後の少し軽めとされているスピンテールジグをサーフで使う事が多く、この重さであれば、足元まで底を擦ることなくリトリーブしやすいと感じています。

(関連記事:シーバス用スピンテールジグの基礎知識と超名作11選!

バイブレーション


7cm程度のベイトに模した形状で、ボディー全体が小刻みに震えるタイプのルアーです。手返しが良いので、ランガンしながら広くヒラメを探すような釣り方に向いています。

また、ミノーやワームのような定番のヒラメルアーとは全くアクションの性質が異なるため、一カ所で回遊待ちの粘りの釣りをする際に、ルアーローテーションの一環として使うのにも適しています。

サーフのルアーゲームの主役になる事は少ないのですが、押さえとして一つは持っておきたいルアーですね。

なお重量に関しては、サーフでは飛距離が必要ですので、20g程度が使いやすいかと思います。

メタルジグ

鉛やタングステンなどの金属素材を小魚の形に模して造形したルアーです。30~40g程度の重量のものがサーフではよく用いられます。

どのルアーよりも飛距離が稼げますので、ヒラメが岸際によっていないと判断できる時に非常に活躍します。

また、逆風にも負けずにカッ飛んでいきますので、冬場の季節風が強いサーフでは、メタルジグしかまともに使えるルアーが無い場合も多いです。

メタルジグのカラー選びについて

上の写真でも解ると思うのですが、こんな感じのカラーを私は揃えています。

  • ゴールド系
  • ピンク系
  • ブルピン系
  • チャート系

『広大なサーフでとにかく目立つもの』という理由ですね。

特にメタルジグは、他のルアーと違ってア巻き取り速度も速いため、カラーという要素で目立たせてあげる事はヒラメにルアーの存在を気づかせるという意味からも重要です。

注意点としては、『どのカラーが釣れる』というのはぶっちゃけ無いです。

それよりは、いくつかのカラーをローテーションする事で目先の変化を与えてあげて、ルアーに飽きさせないという考え方が重要です。

どれか一個のカラーということであれば、私の場合はどんな海況でも目立つゴールド系にするけど、その場合はひたすらランガンして、できるだけ同じ場所に複数回は打ち込まないようにします。

そんなわけで、『目立つカラーで、特徴が大きく異なるものを複数揃える』というのがお勧めですね。

◇関連記事の紹介

サーフ用のヒラメルアーは、種類や重さのバリエーションも非常に多いため、初心者には選び方が難しいと思います。

そんなわけで、失敗しないヒラメルアー選びのコツをまとめてみました。

釣れるルアーだけを選びたい人は読んでおいて損はないかな?って思います!

 

サーフのヒラメ用ルアーのカラー選びについて

『ゴールドかピンク』サーフのヒラメルアーカラーの定番です。

基本的な考え方としては、広いサーフで出来るだけ目立ち、ヒラメに認識してもらいやすいカラーが良いとされています。

この点については少し長くなるので、以下の別記事を参考になさって下さいね^^

ルアー選びの一般論とカラー選びの基礎を知りたい人は…

なぜゴールドとピンクが定番なのか詳しく知りたい人は…

ヒラメのルアー釣りに使うスナップについて


まずはじめに、『ヒラメのルアー釣りでスナップは必要か?』という問題に関してですが、『原則としてスナップを使う』と考えて下さい。

理由は以下の2つです。

  • スナップがある方がルアー交換が楽だから
  • スナップを付けた方がルアーアクションが自然になるから

それぞれ開設しますね。

理由①|スナップがある方がルアー交換が楽です

ヒラメのルアーフィッシングにおいては頻繁にルアーローテーションを行う事になります。これは、サーフであろうが、他のポイントであろうが同じです。

特にヒラメという魚はなかなか釣れてくれませんので、ルアー交換でもしてないと釣り人側の精神がもちませんw

そんな時にスナップがあれば、いつでもワンタッチでルアー交換ができますので、その分だけ負担が減ります。

理由②|スナップをつけた方がルアーのアクションが自然になる

スナップを介してルアーを接続すると、上の写真のようにラインアイとスナップの間に自由な空間が出来ます。そのため、ルアーの水中でのアクションが邪魔されず、自然に泳いでくれます。

これが直結の場合は、ラインとの接続部分に自由度が全くありませんので、スナップ使用時と比べてルアーのアクションが小さく、そして不自然になる場合が多いです。

これを避ける結束方法として、フリーノットといわれる少し特殊な結び方もあるのですが、これは現場では少し面倒です。。。orz

ですので、ルアーのアクションを殺さずに、そして手軽にルアー交換が行えるという二つの意味から、スナップは使う事を前提にした方が良いといえます。

ヒラメ狙いのスナップサイズとお勧めの一品は?

サイズに関してですが、1.5号~2号(破断値:13~22kg程度)が使いやすいです。これより小さいと強度に不安が残りますし、これより大きいとルアーの動きを邪魔してしまいます。

本当は、ヒラメだけが相手であれば1.5号(破断値:13 kg前後)でも充分なのですが、特に12月以降のサーフともなると、ブリなどの青物が外道でヒットするため、1.5号では少し強度に不安を感じる事も多いはずです。

その場合は、2号(破断値:22 kg前後)を選べば強度的には充分となりますね。

ちなにみに私(編集部・るあらび)の場合は、強度重視でシーズンを問わずに、カルティバのクイックスナップ2号(破断値:21.5 kg)を使っています。

このスナップは軽くて小さく、そしてスナップの開閉にあまり力がいりません。それなのに、キャスト中に誤って開いてしまうというトラブルもこれまでに一度もないため、使っていて安心感があります。

しかもお値段がかなり安く、18個入りで実売価格は240円前後です。そのため、コスパという意味ではこのスナップが一番優秀だと感じていますよ。

 

【殿堂入り!】初心者にお勧めの定番サーフ用ヒラメルアー6選(2020年版)

ヒラメルアーは毎年リリース数も増えてきており、一大ブームというレベルにまで成長しています。ですが、新作ルアーをその度に揃えていたのではいくらお金があっても足りませんよねw

というわけでここでは、私(編集部・るあらび)が実釣経験を通して選んだ自信をもって初心者にお勧めできるヒラメルアーを紹介したいと思います。

  • 私と釣り友のサーフでの釣果実績
  • ネットでの釣果実績
  • 釣具屋さんでの販売実績

このような要素を全て満たした名作と呼ばれるルアーばかりですので、最初のヒラメルアー選びで悩んでいる人はこの中から選べば最初のヒラメにグンと近づくと思いますよ!

①ハウル (DUO)

アクションの大きなシャッドテールワームに専用のジグヘッドがセットになったルアーです。ジグヘッドの重さは14, 21, 27, 35gの4種類があり、水深や風速などで使い分けます。

一般的な遠浅サーフなら14g, 21g の二つで充分ですね。

このルアーは一度ボトムまで落として、あとはただ巻きするだけでシャッドテールワームが強く振動し、非常に強くアピールします。

また、ワーム全体がローリングアクションをする特徴もあるため、普通のシャッドテールワームよりもアクションが大きく、そういった意味からもサーフゲームにピッタリの特徴を有しています。

私は、一度日が上って当たりが遠のいたと感じた時は、かならずハウルにルアーチェンジして幅広くサーフをランガンします。

これで駄目なら諦めるという位置づけの、最後の切り札的ヒラメルアーですね。

 

◇インプレ記事の紹介

個人的に最強のヒラメルアーだと思っているのが、このハウル。。。

そんなわけで、ガッツリとインプレしました!

②ヒラメミノーIII(SHIMANO)


その名の通り、サーフのヒラメゲーム専用に開発されたミノーであり、強くお尻を振るウォブリングアクションと、重心移動システムによる抜群の飛距離が特徴です。

フローティングとシンキングタイプの二種類がありますが、波が穏やかな時はフローティングタイプの方がアクションも派手であり、サーフで目立ちやすく釣果に繋がりやすいですね。

一方でシンキングタイプは、フローティングタイプよりも遠投性に優れていますが、ウォブリングアクションは少し弱いです。

サーフが少し荒れ気味の場合は、フローティングタイプは水面を割って飛び出してしまうため、シンキングタイプの方が使いやすくなっています。

一般的なシーバス用ミノーよりも潜行深度も深く、飛距離も出て、しかもアクションも強いため、活性の高い朝まずめ、夕まずめの時間帯に食い気のスイッチが入ったやる気満々のヒラメを狙うのに適しています。

『サーフ永遠のトップバッター』なんていう表現をされる事もあるくらいの名作であり、私(編集部・るあらび)のサーフでのお守り代わりのルアーでもあります。

 

 

③エフリード90S(アングラーズリパブリック)

サーフでのヒラメゲームを考えて開発されたヘビーシンキングミノーです。9cmと小さなシルエットで26gもあるため遠投性はトップクラスです。

また、アクションも大き目で派手はウォブリング主体ですので、広大なサーフでヒラメを寄せてくる力に優れています。

誰が投げても同じようにアクションする安定性の高いルアーであり、初心者でも釣果に繋がりやすい優秀なヘビーシンキングミノーですね。

 

④フリッパー(DUO)

ただ巻きでもブリブリとよく泳ぐ派手なアクション性能のメタルジグです。サーフのヒラメゲーム専用に設計されており、メタルジグにしては珍しくトレブルフックが2つ付いています。

そのため、下から噛みつくようにバイトするヒラメに対するフッキング性能も高く、バラシの軽減に貢献しています。

重量は32gもあり、しかも後方重心ですので、逆風や横風でもバビューンとカッ飛んでいきます。

沖でしかバイトが出ない時などは、このメタルジグの独壇場になる事も多々ありますよ。

 

⑤アクシオン(DUO)

小さなリップ付きのヘビーシンキングペンシルです。キャストして一度ボトムを取ったあと、底を擦らないギリギリの速度でリトリーブして使います。

非常にゆっくりとボトムスレスレをトレースする事ができるので、活性が低いヒラメでもなんとか口を使わせる事ができます。

全長9.5cmと小さなシルエットに重量30gもありますので、遠投性にも優れており、広く散ったヒラメをゆっくりと幅広く探るような釣りに向いています。

ポイントのスレも助長しにくいため、回遊待ちの時のルアーローテーションにもピッタリですね。

 

⑥sasuke 120裂波 (ima)

強いウォブンロールアクションが特徴のリップレスミノーです。潜行深度が1m弱程度あり、活性の高いヒラメを底から少し浮かせて取るイメージで使います。

サーフで使うには少し飛距離が物足りないという声も多いのですが、それを補って余りある実釣力と釣果実績があり、私(編集部・るあらび)のサーフ不動の四番バッターです。

朝まずめ、夕まずめのベイトが海面で騒いでいる時間は、まずはこれを投げて岸際40m程度を攻略するのが手っ取り早いと感じています。

なお、このミノーはフローティングタイプ(12cm, 17g)です。そのため海が荒れ気味の場合は、ルアーが海面を割って飛び出してしまい上手く泳いでくれない事が多いです。

その時は、これより1gだけ重くしたsasuke120S列風(12cm, 18g)という姉妹品があるので、そちらの方が飛距離も出やすく使いやすいですね。

 

ヒラメの釣り方基礎編|『ボトムから1mをただ巻き+ランガン』


『ボトムから1mくらい上のレンジをただ巻き』

これがサーフのヒラメの釣り方の基本です。

その理由ですが、ヒラメは基本的に海底に身を潜めており、頭上を通り過ぎるベイトを待ち構えています。

ですので、狙いはボトム付近が基本となります。

特にボトムから1mくらいまでは、ヒラメが撃でアタックしてくる距離感です。
そのため、原則としてはボトムから1m付近のレンジを探り、バイトが出なければもう少し深いレンジにルアーを通す事になります。

また、これより浅いレンジを探るとシーバスが釣れてしまいますし、いきなりボトムスレスレを狙うとマゴチが釣れる可能性が高くなってしまいます。

そのため、ボトムから1m付近が一番熱いヒラメゾーンだと考えればほとんどの場合正解ですよ。

もう一つのポイントが『一カ所で粘らずに、とにかくランガン』です。

これについえては、少し長くなりますが、ヒラメのサーフゲームにおいて私が意識している仮説を紹介させて下さい。

『ルアーが届く距離にいるヒラメ(=岸際に寄っているヒラメ)は、基本的に食い気が立っているけど、圧倒的に個体数が少ない』

このアイデアは、ヒラメの生態と食性から考えても正しいと思います。

というのも、ヒラメが沖の深い水深からわざわざ長い時間をかけて、サーフの岸際100m圏内まで寄ってくるのは、自分がサメや鳥などに襲われるリスクを抱えてでも、カタクチイワシやキスなどのベイトを食べたいという欲求に負けたためであると考える事ができます。

そうだとすれば、このような岸際に寄っているヒラメは、最初から食い気と闘争本能のスイッチはONの状態であると考えられますよね?

ただし、ヒラメの個体数そのものは、シーバスやマゴチ、青物などのサーフで狙える他のターゲットと比べると圧倒的に少ないです。

私のホームである九州南端の某サーフの場合は、体感的には『マゴチ:シーバス:ヒラメ=10:5:1』くらいじゃないでしょうか?

ですので、サーフから狙えるヒラメは、ルアーを食わせるのは難しくないはずです。

ただし、『個体数が少ない=ヒラメの魚影が薄い』という事ですから、まずはヒラメと出会う可能性を少しでも高めるためにも、怪しいポイントをくまなくランガンするのが最も合理的だと考えられます。

一日で5kmくらいは歩く覚悟をしましょうw

◇おまけ|より釣果を上げるためのテクニック論

基本的に『ランガン&ただ巻き』が正義のサーフヒラメ釣りですが、これだけでは釣れない事もあります。

そんな時の応用的なテクニックをまとめました。

坊主回避のマル秘テクニックとしてご活用下さい^^

 

関連記事の紹介

当ブログでは、ヒラメのルアーフィッシングのコツや、釣れるヒラメルアーのレビュー記事、私のヒラメ釣行記などのコンテンツも準備しています。

ヒラメ釣りに興味がある人にとっては面白いかと思うので、以下の記事一覧ページから気になるコンテンツを探してみて下さいね♪

ヒラメ

 

まとめ

一言でまとめると…『サーフのヒラメゲーム、始めてみませんか?』というお話でした。

この釣りは数多くあるルアー釣りの中でも特に釣果に恵まれない釣りであり、非常に効率が悪いです。

そのため、数釣りを求めるのであれば、この釣りには手を出さない方が賢明です。そのような人がこの釣りをしても、ただストレスが溜まるだけのつまらない釣りになってしまうと思います。

ですので、多くの魚と出会いたいとか、身近な大物と手軽に強烈なファイトを楽しみたいという事であれば、私はヒラメよりもシーバスの釣りの方が適していると断言します。

ですが、ヒラメ釣りは今のままでいいんです。

いえ、むしろヒラメ釣りは、シーバスゲームのように『徹底的な効率重視路線』へと走ってほしくないのです。

『釣れない時が多いからこそ、釣れた時の一枚の価値が高まる』という独特の世界観がこの釣りの醍醐味であり、この哲学的ともいえる命題に楽しみを感じられる人だけがハマれば良いと思います。

  • 風景を楽しむ、大人の釣り
  • 釣れない時間を楽しむ、大人の釣り
  • 釣れない理由を考える、大人の釣り
  • 戦略を練る、大人の釣り
  • 一枚のヒラメに震えて涙する、大人の釣り

私にとってサーフのヒラメゲームは、そんな大人の生き方の一つなのだど考えています。

ABOUT ME
編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。