ソルトウォーターのルアーゲームは細分化されており、中でも近年人気が出てきたゲームの一つとして、ロックショアフィッシングがあります。
磯からの大型魚を狙いますので、強靭なタックルや、安全を確保する装備などが必要になり、手軽に始めれるルアーフィッシングではありませんが、ヒラマサなどの青物の強烈な引きを味わい、キャッチしてこの手に抱く瞬間は、このゲームの醍醐味であります。
揃える物や覚える事は他のソルトルアーフィッシングよりも多いかもしれませんが、これを読んで頂いて、直ぐに釣具屋さんへ行って頂き、後は心構えさえしっかりと持って頂ければ、翌週には磯に立つ事が出来るかと思います!
という事で今回はロックショアゲームのお話、シーバス ゲームだけじゃなく、ヒラマサゲームも大好きなワタクシ(いたくら)が、ロックショアゲームの始め方、必要な物をお伝えさせて頂きます。
安心安全をモットーにロックショアゲームを楽しみましょう!
ロックショアとは
ロックショアゲームは磯から楽しむルアーゲームであります。
基本的に青物をメインターゲットとしてやられている方が殆どかと思いますが、ショアからのキャスティングで大型のヒラマサなどをキャッチ出来た時は、他の釣りにはない達成感がありますよね。
磯といっても地続きの地磯と、沖磯と2通りあり、お金はかかってしまいますが、渡船を使用して沖合の磯に渡ればチャンスは多くなるのは間違いありません。
今回は青物を中心にお話ししていきますが、軽く他のターゲットについてもお話しさせて頂きます。ロックショアゲームとしてのターゲットは主に次の通りになるかと思います。
- カツオやシイラ
- GT
- ヒラスズキ
- ヒラマサやブリ、サワラ、カンパチなどの青物
カツオやシイラなどのは主に季節によっての行動パターンがありますので、年中ターゲットなるのは難しい魚種であります。
GTは南方方面でのターゲット。船から狙う方が多いですが、近年ショアから狙う方が多くなってきました。
ヒラスズキは青物と同じく磯からやりますので、青物狙いだったとしても、波が有ればタックルを変えてヒラスズキを狙う事ができます。
沖磯は地磯よりも風の影響や波の高さの影響を受ける為、地磯の予報よりも、サラシが広がるシチュエーションに出会す時がありますので、青物タックルとヒラスズキタックルを持ち込む方は多いです。
外道としてイサキ、時には大型の真鯛などヒットしますので気は抜けません。
カンパチも比較的、黒潮が当たる南方方面のターゲットではあります。サワラも季節ものではありますが、トップにも出るし、とても美味しいターゲットです。
ロックショアで皆さんが1番釣りたい狙いとしてはヒラマサ、ヒラマサが居ないエリアではブリが格好のターゲットではないでしょうか。
ヒラマサは一部の日本海側、房総半島、そして九州北部エリアで狙う事が出来、遠征先として皆さん夢見て来られます。
地磯や渡船しての沖磯、フェリーを利用して離島や、離島の更に沖磯と、たどり着くのが困難になるほど、良い釣果を期待してしまいます。
各ターゲットの特徴がなんとなくわかったところで、次にロックショアゲームをやるうえで必要な物をお伝えしていきます。
ロックショアで必要な物
ロックショアゲームにおいて、タックルやウェア以外で必ず必要なアイテムは次の通りです。
- フローティングベスト
- 五本指グローブ
- スパイク
これらは命を守る物ですので、必ず着用してください。
フローティングベストは救命道具としての役割は勿論ですが、磯で転けた時からも身を守ってくれるアイテムです。
近年青物をやる方に人気はポケットがないタイプで、ダイビングペンシルなどのトップウォーターをアクションさせる際に、グリップがポケットに当たらず、スッキリとしたデザインでスタイリッシュなところが人気なところです。
グローブは磯歩きのに、磯の岩を持ったり、磯を降りるのに残置されたロープを持って移動する時に、手を傷付けないのに役立ちます。
青物ゲームでは太糸を使用しますが。キャストする際にラインを指に引っ掛け、素手だと指が傷付けてしまいます。
魚を持つのもグローブがあれば手が傷付きませんので、必ずグローブは着用しましょう。
スパイクはフェルトピンタイプと、ラジアルピンタイプ。どちらにも多少のメリットデメリットがありますが、スパイクピンが着いていれば、どちらを選んで頂いても、磯で使用できますので、滑らない用に必ずスパイクを履きましょう。
ちなみに私は、マズメのスパイクシューズを使っていますがかなりお勧めですね。これについては、以下の記事でこってりインプレしています。
【関連】マズメ、スパイクシューズのインプレ!磯歩きはタングステンピンのこの靴で。
他にも、格安価格と機能性のバランスという意味では、以下のものもお勧めです。
【関連】【トップシェル】阪神素地のTS-923とTS903の俺的インプレ【最強磯靴伝説】
次に必要に応じて用意すべきアイテムをご紹介します。次の通りです。
- ネット、ギャフ
- ヘッドライト
- バッカン
- ロッドケース
- クーラーボックス
ランディングネットやギャフは釣り上げた魚をキャッチのに必要なアイテムです。
魚のサイズがそこまで大きくなければ、磯の波打ち際からずり上げる事ができますので、地磯では持ち込む方は少ないかと思います。
場所にもよりますが、ずり上げれないような沖磯ではネットかギャフが必要になりますのでご注意ください。
ヘッドライトは明け方や日没してしまった時に役立ちます。磯は当然明かりがありません。沖磯へ渡る際は暗いうちに渡りますので、必ずいるアイテムてす。
バッカンは地磯であれば必要ありませんが、沖磯へ渡る際の防水タックルバッグとして役立ちます。自分のものが間違えられないようにデープを貼って名前を書いたり、分かるようにしておきましょう。
ロッドケースも沖磯へ渡る際の必需品です。
渡船に持ち込む際は、こちらも自分物もとして分かるようにして、間違えられないようにしましょう。
クーラボックスはキャッチした青物を入れるのであれば、それなりの大きさの物を用意する必要があります。沖磯でしたら食料を入れて持ち込む事ができますよね。
沖磯利用時はこちらも他の人に間違えられないようにしておいてくださいね。
次に身につける物についてお話していきます。ロックショアゲームでの服装は次の通りです。
- 帽子
- サングラス
- 速乾性ウェア
- 防水ジャケット、パンツ
- ウエットスーツ
磯は遮る物がありませんので、帽子は紫外線から身を守る手段の一つです。
万が一ですが、多少頭を守ってくれ、負傷の軽減対策からも、帽子はあった方が良いかと思います。
サングラスは海面のギラつきを抑えたり、目を守るメリットもありますので、こちらもあると良いでしょう。
速乾性ウェアは分厚さにより保温力を選ぶ事が出来、磯歩きでかいた汗を乾かしてくれます。暑い時期は速乾性ウェアの短パンにタイツ、Tシャツ。寒い時期はロングパンツ、フリースやインサレーションを合わせて着用されると良いでしょう。
防水ウェア上下は雨は勿論、波や風から守ってくれるアイテムです。速乾性パンツや、タイツに短パンを合わせ、上は速乾Tシャツなどに、防水ジャケットを羽織られる方は非常に多いかと思います。
下のパンツは朝晩の寒い時や、急に雨が降ってきた時にも役立ちますので、沖磯へ行かれる方は特に用意されると良いかと思います。
服装に関しては、登山する服装と考え方は非常に良く似ていますので、迷ったら調べてみてください。
次にタックルやルアーについてお話していきます。
ロックショア用オススメタックル
青物用のタックルは大体4号〜6号。その上だと8号まで考えられますが、4号〜6号タックルくらいが疲れにくく、一日中ロッドを振る事ができるかと思います。
タックルは狙う対象の大きさを考慮する考え方と、使用ルアーの重さを考慮していき、タックルの選定をしていきましょう。
例えばですが、次の通りのような感じです。
- 40〜80グラム、ターゲット10キロ未満対象の3号〜4号ロッド。MからMHアクション
- 60〜100グラム前後、ターゲット10キロオーバーの4号〜6号ロッド。MHからHアクション
- 80〜150グラム。ターゲット20キロオーバーの6号〜8号ロッド。XHからXXHアクション
細かな部分はそれぞれメーカーさんの表記の違いはありますが、このような感じで表記されている事が多いです。
- ブリまでのエリアであれば①のタックル。
- ヒラマサであれば②のタックルを中心に、熟練者は状況に応じて③を選んだりする。
といった感じになります。
ロッドはダイビングペンシルなどの、トップウォーターに向いたアクションと、メタルジグが使用し易く、張りの強いジグロッドのアクションがあります。
必要な釣りでどちらかチョイスしますが、先ず1本購入されるならトップ用が楽しいかもしれません。ロッドアクションは、それに向いているという話であって、一方が使えないという事ではありませんので。
初心者の方オススメロッド
シマノ コルトスナイパーSS 100H
リールは大型のリールを使用します。6000から14000番あたりからチョイスしますが、リールも対象魚、使用号数、何メートル巻くかによって太さをチョイスしましょう。
ギア比はHGでもXGでもお好きな方で。
例えばですが、リールの選定は次のような感じです。
- 6000番 3号〜4号 ブリまでヒラマサだと少し小さい。リーダー60lb〜80lb
- 8000番 4号〜6号 ヒラマサ標準サイズ。リーダー80lbから120lb
- 14000番 6号〜8号 大型狙い。リーダー120lbから150lb
リールは番手が上がる程に巻く力が大きくなりますので、。200メール巻くのか300メートル巻くのかもありますが、対象魚種によって番手は大きくする必要があります。
初心者の方オススメリールとライン
シマノ ストラディックSW 8000HG
リーダーの考え方として、PEラインの号数、掛ける20倍くらいが目安です。
ある程度の太さまではフロロカーボンかナイロンどちらも使用しますが、太くなればなるほどにフロロは硬く扱いずらくなりますので、太糸はナイロンラインを使用します。
初心者の方オススメPEライン
X-Braid キャストマン ブルー スペシャル X8 300m 5号
初心者の方オススメリーダー
VARIVAS オーシャンレコードショックリーダー 100LB
ルアー
次に使用ルアーについてです。ロックショアゲームでヒラマサやブリなどの青物を釣るルアーといえば次の通りです。
- トップウォーター
- ジグ
- ミノー
順番に説明していきます。
多くの方がダイビングペンシルやポッパーなどのトップウォーターで青物を釣りたい欲があるかと思います。
ダイビングペンシルなどのトップウォーターは、各メーカーさん幾つかサイズ別に細分化されて展開しています。使用タックルや演出したいベイトフィッシュに合わせて、ルアーサイズをチョイスしましょう。
ジグは地磯で使用する際は、水深を考慮して使用してください。手前側が比較的浅い地磯は多く、使用できる場所は選ぶ必要があります。
沖磯は手前から深い場所も多く、日中ペンシルなどで出にくいシチュエーションで、ジグを使用する事が出来ます。
ミノーは青物用の大型の物の展開がまだまだ少ないですが、磯場でまだ暗いうちに、トップウォーターが使い難いシチュエーションでキャストして、巻きのアクションで誘っていく事が出来ます。
トップやジグでもそうですが、使用するタックルの適応ルアーウェイトによって、ルアーウェイトの使い易さがありますので、タックル事に考慮してチョイスしましょう。
初心者の方オススメルアー
ロックショアの注意点
ロックショアゲームで最も注意すべき点は安全性です。
波の高さや尖った岩肌、地磯にたどり着くまでの道のりなどなど。身の回りの危険は沢山あります。
沖磯では怪我などをした際、直ぐに病院へ駆けつける事が難しい為、ある程度簡単なファーストエイドキットを持ち込む事をオススメします。
渡船を利用する際は、分からない事は教えてくれますので、電話で予約する際に色々聞いてみましょう。
まとめ
ロックショアゲームは釣りの道具は勿論、安全性を確保するアイテムを必ず揃える必要があります。
釣り場においても安全性は常に考えて頂き、足場の確保、釣り上げた青物を、どこの場所から取り込むかまで、先ずは磯場を観察してください。
大型の青物を狙うロックショアゲーム、是非チャレンジしてみて下さいね。
それでは今回はこの辺で、Hava a good fishing!