この記事を書いているのは秋のある日なのですが・・・
暑い8月が終わり、9月に入ると気温や水温はやや下がっていきます。
台風などで海は河川はかき回され、徐々に秋めいていきますよね。
秋はなんといってもシーバスフィッシングにとってハイシーズンを迎え、比較的大型のベイトフィッシュも、秋から冬に見られる地域も多いかと思います。
ハイシーズン、大型ベイトフィッシュとくれば、試したくなるのはビッグベイトです。
ビッグベイトといえばバスフィッシングではお馴染みですが、シーバスにおいて近年盛り上がりをみせるルアーとなっています。
ビッグベイトはルアーの大きさ、重さ共に、一般的なシーバスタックルで扱うのはやや難しく、ある程度専用タックルは必要にはなってくるものの、ビッグベイトで釣るシーバスゲームの魅力は、エキサイティングで唯一無二なのです。
このビッグベイトで釣りたい、ビッグベイトの方が食わせやすいシチュエーション。
試し方は様々です。
秋はビッグベイトのシーバスゲームを始めるのにぴったりなシーズンで、まずは釣りやすい時期に始めて、コツを掴んで貰い、状況をみて年中試してもらえればと思います。
そんな訳で今回は、ビッグベイトでシーバス釣るの大好きおじさんのワタクシ(いたくら)が、熱い熱いシーバスゲーム、大型ルアーを使ったビッグベイト、ビッグルアーのシーバスゲームについてお話させて頂きます。
この秋はビッグベイトで釣ってください!
ビッグベイトの種類について
一般的にビッグベイトというと、ジョイントタイプで2ozクラス以上を想像される方は多いかと思いますが、今回は大きさ、重さ共に問わず、下記のようなルアーをビッグベイトの一部として考えていきたいと思います。
- S字系
- ウェイクベイト
- ビッグミノー
- ビッグペンシル
順に説明していきます。
S字系とは?
S字系ででリップの無いものは巻いてくるとシンペンのようにS字を描いて泳いでくる物が多く、代表格と言えば、ジョイントタイプのジョインテッドクロー178です。
元々ブラックバス用のプラグではありますが、シーバスにも効く釣れるルアーの代表格です。
他にもブルージュやダウズスイマー220などもありますが、サイズ感、重さ、使い易さ、釣れっぷり共にジョインテッドクロー178を使えば間違いなしです。
ビッグベイトでのシーバスフィッシングを始めるならこのルアーから始められるのをオススメします。
重さ的に大体2オンス〜4オンスくらいの物が殆どですが、中にはジャイアントベイトで200グラムオーバーの物がありますが、扱うのもなかなか難しいので、オススメではありません。
ウェイクベイトとは?
ウェイクベイト系というのはミノーの一種で、水面から水面直下をモコモコと引き波を立ててアピールしながら泳いでくるタイプのルアーです。
主にシャローを攻略するルアーで、水押しが強く、広範囲にアピールするのが特徴です。主にイナッコ、ボラなどがメインベイトの時に多用します。
ビッグミノーとは?
ビッグミノーを作っているメーカーさんは限られますが、16センチから20センチ程のミノーで、リップレス、リップ付きと攻めたいレンジによって使い分けます。
他のビッグベイトに反応せず、ビッグミノーに好反応な時もありますので、一つ忍ばせておくと良いでしょう。
このタイプのルアーについては、以下の記事で詳しく解説していますので、詳しく知りたい人だけご覧になって下さい。
【関連】これで釣りたいランカーシーバス、ビッグミノーでシーバス攻略!
ビッグペンシルとは?
ビッグペンシルは近年最も盛り上がりがあるルアーで、ルアーの種類は少ないものの、20センチ、100グラム以上の物でもシーバスは全然バイトしてきます。
デイゲーム、ナイトゲーム、問わず、どんなルアーにも万能しない時に使ってみてください。
ベイトフィッシュが小さい時でもバイトしてきたりしますので、時には思わぬメガバイトが見れます。エキサイティングなバイトシーンが見えるのがトップウォーターの面白い所です。
オススメビッグベイトの紹介
ワタクシの過去使用した中で、オススメのビッグベイトをご紹介していきます。
ガンクラフト ジョインテッドクロー 178
ビッグベイトにおいて代表的なルアーで、2オンスクラスで使いやすいサイズ感、重さです。
元々バス用ですので、付属のフックはソルト用のフックに変更しましょう。
ソルトモデルも有り、そちらは純正でソルト用のフックがついています。
S字系のアクションで、ドリフトさせて使用しても良し、ストラクチャー回りや橋脚の明暗でアクションさせても良し、ビッグベイトの中でとても使いやすく良く釣れるルアーです。
上でも言いましたが、まずはジョイクロから始めるのが良いでしょう。
タックルハウス K-TEN k2f162 T3
良く飛び、良く動き、青物などでも使われる頑丈なビッグミノーです。
広範囲に探ったり、橋脚の明暗へ流し込むような釣りでも使え、コノシロパターンやマイワシパターンなどの大型ベイトフィッシュの時期には、各地で大活躍のミノーです。
K-TENでは、他に昔からあるBKF175というビッグミノーもオススメです。
メガバス メガドッグ
シーバス用でインジェクションのビッグペンシルとしてはパイオニアではないでしょうか。
ウェイトは、かなり重たい為、150グラムくらいまで扱えるロッドが必要です。
ゴロゴロのラトル音とドッグウォーク時のスプラッシュで、強烈にアピールしてくれます。
人気があって、店頭でなかなか見かける事がありませんが、タックルが用意出来る方は是非メガドッグチャレンジしてみてください。
意外にもあっさり釣れる?かもしれません。
オススメビッグベイトタックルの紹介
ビッグベイトの釣りにおいて、一般的なシーバスタックルでは投げる事が難しいので、専門タックルが必要になってきます。
最近はスピニングロッドでも50グラム程まで使用できる物が増えてきましたが、ビッグベイト使いの多くの方はベイトタックルを使用されているかと思います。
使用したいルアーの重さでロッドを選びましょう。
2オンスクラスのルアーであればMAXウェイト50〜80グラムクラス、4オンスクラスのルアーであれば、100〜150グラムクラスが良いかと思います。
バスタックルでも使えない事はないですが、シーバス用のベイトタックルの方が、曲がる設計で作られており、こちらのが扱い易いですね。
まだまだ専門タックルは少ないですが、幾つかご紹介します。
ロッド編
ダイワ ラテオ・R ベイトモデル70HB
マックス2オンスクラスのロッドで、ビッグミノーやジョインテッドクローから通常のシーバスルアーまで、一本でやりたい方にオススメです。
値段も比較的買い易い値段で、最初のベイトタックルに良いでしょう。
ツララ エルホリゾンテ80
「PE3号で4ozまでのルアーを使って20kgまでの魚を狙う」がコンセプトのビッグベイトロッドです。
比較的曲がる竿で、軽量ルアーも扱い易く、抑えで用意したビッグベイトよりも小型ルアーを投げるのにも扱い易いロッドです。
ややしんどいですが、メガドッグをよっこらしょっと、投げれます。
リップルフィッシャー モンスターインパクト90H
ラインマックス3号クラス、シーバスからアカメまで使える強靭なスピニングロッドです。
ルアーマックスは70グラムとなっており、ビッグミノーメインの方や、2オンス程のビッグベイトをスピニングでのローテーションに入れて扱いたい方にオススメの一本です。
リール編
ベイトリールはPEライン3号クラスであれば、通常の大きさでも大丈夫ですが、4号以上となると大型のベイトリールが必要なってきます。
太糸が巻ける大型のベイトリールがリリースされていますのでご紹介します。
シマノ スコーピオンMD
PEライン4号を180メートル巻ける大型のベイトリールです。
ノーマルハンドルモデルとロングハンドルモデルがあり、ハンドルはライト、レフトモデル両方ありますので、お好みで選びましょう。
ダイワ タトゥーラ
PEライン5号クラスで160メートル巻けるベイトリールです。
ノーマルギアモデル、エクストラハイギアモデルがあり、ハンドルはライト、レフトモデル両方ありますので、お好みで選びましょう
PEラインの選び方
ラインについて、PEラインは最低でも3号クラス、人によっては5号や6号クラスをメインに使用されている方もいらっしゃいます。
というのも、ルアーの重さがありますので、ラインの高ギレが怖く、4オンス以上ですと3号だと不安がある為です。
メインルアーのサイズによってラインの号数を選びましょう。
オススメラインの例|よつあみ Xbraid フルドラグX8
安価な物よりもコーティング系の強いラインがオススメです。
オフショアで使用される程強いPEラインで、こちらは100メートル単位で購入出来るので、必要な長さで用意してください。
リーダーの選び方
通常のシーバス釣りではリーダーは、フロロカーボンラインを使用される方が殆どですが、ビッグベイトシーバスタックルどベイトリールの組み合わせにおいては、ナイロンラインリーダーがオススメです。
ナイロンはしなやかでロッドのガイド抜けが良く、ある程度太糸を使用する事で、S字系やビッグペンシルがラインを拾うのを防ぐ役割をしてくれます。
PEライン3号で30〜35lb、4号で35〜40lb程をそれ以上であれば50lbくらいを目安にして貰えると良いでしょう。
お勧めのナイロンリーダー|モーリス VARIVAS オーシャンレコード
オフショアなどで使われるナイロンリーダーで、同クラスのナイロンよりも細いのが特徴です。
しなかやでとても使い易く、こちらのリーダーはオススメです。
ルアーとリーダーの結束について(スナップ、溶接リング)
シーバス釣りにおいて、ルアー交換をする際には、スナップを使用されている方が殆どだと思います。
ビッグベイトゲームでは、ルアーの重さの反動でスナップが開いてしまう事がありますので、普通のスナップは使用しないでください。
スプリットリングに溶接リングか、開きにくい、硬くて強めのスナップがオススメです。
お勧めのスナップ|フィッシングファイターズ 鉄腕スナップ #3
ビッグベイトシーバスの注意点
ビッグベイトシーバスのタックルは、ほとんどベイトタックルで行う事が多いですが、普段スピニングタックルメインの方や、バスフィッシングがメインの方が、ベイトタックルを持った際に、シーバスがヒットした時のファイトが強引になりがちです。
ドラグをフルロックで寄せる。これは絶対にやってはいけません。
シーバスは口が柔らかい部分もあり、強引にやってしまうと、簡単に身切れしてしまいます。
ビッグベイトはルアーの自重がありますので、きちんと慎重にやり取りしないと、シーバスが首を振った時や、エラ洗いした時に簡単に外れてしまいます。
スピニング程ではありませんが、上手くドラグを使い、魚をいなしてキャッチする様にしてくださいね。
まとめ|ビッグベイトシーバスのススメ
ベイトフィッシュの種類は全国で違う物ですが、ボラは全国に居ますし、意外にも大型ベイトではなくてもビッグベイトが通用する事があるのが面白い所かと思います。
勿論コノシロや大型ベイトフィッシュの時の方が、釣り易いのは事実です。
やり方が分かればあとは釣るだけです。
最初コツを掴むまでなかなか難しい釣りかもしれませんが、あっさり釣れる事もありますので、まずはタックルを揃えてキャストしてみましょう。エキサイティングな世界が待っていますよ。
それではHave a good fishing!