ウェーディングとは?
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少しでも遠くへキャストしたい、少しでもポイントへ、シーバスに近づきたい。
そんな貴方の望みを叶えてくれるもの、それはウェーディングです。
ウェーダーを使用したシーバスフィッシングは、主に河川や干潟、サーフなどでやりますが、メインのシチュエーションといえば、河川でやるリバーシーバスゲームでしょう。
シーバスがヒットして、目線の高さでエラ洗いを繰り返す瞬間は、エキサイティングでアドレナリン出まくりです。
ウェーディングする事により、ルアーを届けたいポイントに少しだけ近づく事ができます。
横に移動してアプローチの角度を変える事も出来ますので、攻め方のバリエーションが増えるのは強みですよね。
しかしながら川や海には危険が沢山潜んでいます。
何も知らないと怪我を招いてしまうかもしれません。何も分からず始めるのと、理解して挑むのとは大きな違いです。
そこで今回は、ウェーディングを使ったシーバスフィッシングについて、年がら年中ウェーディングをしているワタクシ(いたくら)がお話しさせて頂きたいと思います。
これを読んだら水に浸かりたくなる事間違いなしです。
どんな場所でやれるの?
ウェーダーを使用してのシーバスフィッシングをする場所は次の通りです。
- 河川
- 干潟
- サーフ
- 磯場
順番に説明していきます。
河川でのウェーディングについて
河川では護岸されているような場所が多く、水面から高い場所のアプローチが多くなってしまい、ルアーによっては水噛みしにくかったり、手前でルアーが水面を滑ってしまう事もしばしばです。
そこで、ウェーディングする事によりルアーアプローチが低くなりますので、ルアー操作が大変やりやすくなり、しっかりとルアーを泳がす事が出来ます。
シーバスがヒットした後のやりとりも、やり易くなります。
川岸が砂のような河川でも、ウェーダーを履いて入水していけば足場が安定し、釣りがとてもし易くなります。
橋脚の明暗部など、ポイントに少しでも近づく事が出来るので釣果UPにも繋がります。
干潟でのウェーディングについて
干潟はある程度フラットな地形の場所が多く、ウェーダーを履いて潮位に気を付けながらある程度進むことが出来ますので、沖目のブレイクや潮目を狙う事が出来ます。
途中掘れているような地形を通って行くと、潮位が増えると、帰り際に足が浮いてしまい、泳いで帰らないといけないなんて事になりかねないので十分注意してください。
サーフ、磯でのウェーディングについて
サーフではあまり前に進んでウェーディングする訳ではありませんが、波打ち際くらいで、少し波がかかるくらいの距離に立ってルアーをキャストします。
長靴だと水が入ってしまうので、ウェーダーを履くことをオススメします。
磯でウェーダーを履くのはウェーディングする為ではなく、タイドプールを渡ったり、濡れない為に使用したりします。
苔で滑り易い場所はフェルトソール、磯では必ず金属のパーツが着いたピンソールのスパイクタイプを使いましょう。
ウェーディングすると???メリットとデメリットを解説!
どんな場所でウェーディングしたら良いか分かったら、ウェーディングのメリット、デメリットを理解して釣りに挑みましょう。
メリット編
- ポイントに近づける
- 足場が安定する
- リリースし易い
- 涼しい
ウェーディングによる最大の恩恵は、ある程度ポイントに近づけるという事で、これは釣果アップに直接的に関係してきます。
オカッパリで消波ブロックや、河川で良くある斜め護岸などでは足場が制限され、不安定でキャストしにくいのですが、ウェーディングでは足場が安定し、バックも取れる為キャストが大変やりやすくなります。
同じくオカッパリでキャッチしたシーバスは、水場が近ければ良いのですが、足場が高い場所ではシーバスを水に浸けたりする事が難しい為、うまくリリース出来ない事があります。
ですが、ウェーディングではシーバスを常に水に浸けておく事が出来ますので、リリースはスムーズに行えます。
また、涼しさという観点についてですが、夏場であってもウェーディングすると、水に浸かっている部分は涼しいですし、夜は大変快適ですよ。
デメリット編
- 初期投資
- 準備が面倒
- こけると危ない
- エイの危険性
- 寒い
- トイレ問題
- 寒い
- 潮位の問題
費用がかかる
ウェーダーは勿論、ブーツ、ランディングネットのウェーディング用のシャフトなど、最初にかかる費用がタックル以外に必要になります。
ウェーダーは消耗品ですので、数年に一度買い替えが必要になります。
事前準備が面倒
これは、やらない方が言われる事が多いのですが、慣れてくると気にならなくなります。
人によってはウェーディングこそシーバスフィッシング!といったようにどハマりする方もいらっしゃいますし、そう考えると、準備の面倒さは大きな問題ではないですよ。
こけると危険
例えば『こけると危険』という点なのですが、これはウェーダー内に水が浸入する危険性の事を意味します。
これについては、これは万が一転倒してウェーダーの中に水が入らないように腰ベルトが付いているのです、これをしっかり締めてください。
命に関わる事ですので必ず守ってください。
エイの危険性
エイは河川には必ず潜んでおり、時折ルアーに掛かってしまう事もあります。
うっかりエイを踏んでしまうと刺されて大怪我に繋がります。
水がクリアであれば移動の際はライトを照らして足場を確認する事が必須の技術です。
また、濁っていればウェーディング用のストック(杖)、高価ですがエイガードというエイ除けのギアもありますので、使用されるのも良いでしょう。
寒さとトイレの問題
冬場のシーバス釣りの際、ウェーディングをすると、とても寒さを感じます。
海側はまだしも川側は冷たい水が流れていますので、冷えて直ぐにトイレに行きたくなりますが、ウェーダーを脱がなければいけませんので、一旦陸地に上がらなければいけません。
これがなかなか面倒で、ベストを脱いで、グローブを外し、ウェーダーを脱ぐという作業が億劫になってしまいますが、人間の生理現象には勝てません。
潮位の問題
海や河川の河口域では必ず潮位があり、場所毎にどれくらいの潮位でウェーディング出来るのかを把握しなければいけません。
その場所のタイドグラフを見ながら入水していきますが、慣れてない頃は、昼間に偵察するのも良いでしょう。
潮位の変化には十分注意して、こまめにタイドグラフをチェックしましょう。
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デメリットを上げてしまうと、そちらの方が多く感じてしまいますが、危険な事の理解や、ある程度の備えや慣れもも必要ですので、ご理解して頂きたい部分ではあります。
しかしながらデメリットを凌ぐ魅力がウェーディングにはありますよ。
ウェーディングに向いたタックルセレクト
ロッドの長さはお好みで
ウェーディングの際に使用するロッドは必ずしもロングロッドとは限りません。
グリップの長さが長い方が使いやすいと感じる方もいれば、ショートの方が軽くて良いと感じる方もいらっしゃいますので、ケースバイケースです。
お好きな方を選んでください。
ルアーをドリフトさせる釣り、ロングキャスト向きならロングロッド、アクションをつけて誘っていく釣り、ピンポイントにキャストしてアキュラシーを求めるならショートロッドがやりやすいです。
ランディングネットについて
ランディングネットのシャフトはウェーディング専用の短いタイプがありますので、専用の物が使い易く、おすすめです。
ウェーダーの選び方講座
基本的にシーバスゲームで使うウェーダーはチェストハイと呼ばれる胸まであるタイプです。
ブーツは、直接長靴がついている一体型のタイプと、ソックスタイプでブーツが別売りの二通り。
使用素材は主に三種類で、次のとおりです。
- ナイロン
- ネオプレーン
- ゴアテックスなど透湿素材系
素材について
ナイロンは非透湿素材で、安価なモデルが多いです。
安価なモデルはあまり長持ちする事はありませんので、長く使用しようと思うと、あまりオススメではありません。
ネオプレーンは分厚いウエットスーツのような素材のタイプで、保温力に優れていますので、主に冬場の釣りに向いています。
夏場はかなり暑くなります。
ゴアテックスなど、透湿素材を使用している物は比較的高価なモデルが多く、海外の有名メーカーの物は殆ど透湿素材を使用しています。
透湿素材とは、内側の湿度を外側に逃してくれる機能の事をいいます。
高価な物ですがとても快適に使用出来ます。
ソックスタイプ+透湿素材がお勧め!
お金を問わずウェーダーを選ぶとしたら、ワタクシのオススメは透湿素材で、ブーツは別売りのソックスタイプです。
透湿素材の物はナイロンやネオプレーンモデルと比べて高価ですが、快適性が格段に上がります。
メーカーによっては、透湿素材で冬場でも使えるタイプから、夏に使用する薄手の物まで様々です。
ソックスタイプはブーツを用意しなければいけませんが、ブーツを釣り場によって変えることが出来ます。
例えばスパイクタイプ、フェルト、ラジアルソールドなど、好きな釣り場に合わせて、ソールタイプを選ぶ事が出来ます。
ブーツ一体型タイプよりも、ソックスタイプのほうが、かなり歩きやすく、こちらの方が機動性があります。
そして何より、お手入れが楽です。
ウェーダーもたまにはお洗濯が必要ですので、長持ちさせたかったら、しっかりお手入れしましょう。
サイズ選びのコツとポイント
ウェーダーのサイズ表記はメーカーによってバラバラですが、身長や体重、胸囲、ソックスやブーツのサイズまで確認して選びましょう。
また、冬場の使用を考える方であれば、着込んだ時のことを考えて、ジャストよりもワンサイズ大きめを選ぶのも有りです。
可能であれば釣具店へ行き、試着させてもらうと確実です。
冬用で選ぶ際は、着込む服、靴下二枚など、冬用の装備を持ち込んで試着するのがおすすめです。
オススメウェーダーあれこれ
DRESS チェストハイウェーダーエアボーン ラジアルソールモデル
ナイロンで非透湿素材のエントリーモデルです。
RBB 3Dシュープリームウェーダー
透湿素材で立体裁断のモデルです。ブーツ一体型でそのまま使えます。
リトルプレゼンツ N3ハイブリッドウェーダー
透湿素材とクロロプレンのハイブリッドモデルで、オールシーズン着用できます。
ブーツは別途別売りです。
リトルプレゼンツ ミッドストリームWDシューズⅡ ラバーソール
ソックスタイプのウェーダーにはブーツが必要です。
シーバスのウェーディングではラバーソールがオススメです。
ウエ―ディングの注意点
ウェーディングをする際も勿論ですが、必ずライフジャケットを着用して釣りをしましょう。
うっかりディープウェーディングしてしまう事は多々ありますので、濡らしてはいけない物は、防水バッグに入れ下さいね。
雨後では上流部の雨続き、水門開けなどで、急激に水量がアップしてしまう事もありますので、十分注意してください。
河川や干潟、海にはエイが沢山潜んでいます。
上記でもお話ししましたが、エイには必ず注意してください。
刺されると大袈裟して釣りどころではありませんし、しばらく釣り出来なくなってしまいますので、十分注意が必要です。
エイの危険もそうですが、足元が急に掘れているような地形変化もあり得ますので、慣れな場所では、慎重にすり足で、恐る恐る進んでいくと良いでしょう。この点に関しては、ナイトゲームの場合は特に危険ですので、慣れるまでは朝夕のマズメ時だけに時間を絞る事をお勧めします。
まとめ|初めてのウェーディングにチャレンジしよう!
ハードルが高そうに思えますが、はじめてしまえば難しいなんて事はありませんし、ウェーディングでのシーバスゲームを覚えると、その楽しさがやみつきになる事でしょう。
しかし、水に近づくという事は常に危険が隣り合わせという事は理解してやって頂ければと思います。
安全第一でウェーディングにチャレンジしてくださいね。それではHave a good fishing!