大型シーバスを仕留める最強ルアー、それがビッグミノーです。このルアーの特徴、選び方、使い方、お勧めのビッグミノーについてどこよりも詳しくまとめました!
10月、11月になり段々と秋が深まり、少しずつ冬に近づいていきます。
シーバスフィッシングは一年の中で最盛期を迎え、最も釣りやすく、大型のサイズを狙いやすいシーズンです。
秋はベイトフィッシュのサイズも大型になり、春や夏のシーズンとはルアーのタイプやサイズ選びも変わってきます。
当然タックル選び、ポイントも変わるわけですが、大型のベイトフィッシュにアジャストさせるべく、オススメしたいシーバスゲームがあります。
それはビッグミノーを使ったシーバスゲームです。
大型のミノーを使ったシーバスゲームは、『これで釣った感』といいますか、釣り上げればかなり満足感のある釣りです。それはビッグベイトで釣った時に近いものがあるかもしれません。
秋は寝る暇もなく日々シーバスフィッシングに明け暮れるワタクシ(いたくら)が、ビッグミノーゲームについて皆さんにお話しさせて頂きます。
これぞザ・シーバスフィッシングを楽しみましょう!
ビッグミノーでシーバスを狙う
一般的には14cm以上のミノーの事をビッグベイトと呼びます。シーバスが、コノシロ、鮎、イワシ、サヨリのような大型のベイトフシッシュを偏食する秋に使い安いルアーであり、大型シーバスを狙い撃ちするのにぴったりです。
最近は大型のベイトフィッシュパターンに合わせてリリースされているルアーの普及もあり、ビッグミノーを使われる方が増えた気がします。
近年このジャンルはとても人気で、ルアーメーカー各社から様々なビッグミノーがリリースされています。
今回お話しさせて頂く中で、ビッグミノーの定義としましては、14センチ以上とさせて頂きますね。
ビッグミノーをシーバスにアジャストさせるとなると、欠かせないのは、やはり大型のベイトフィッシュの存在です。
代表的な大型ベイトフィッシュといえば次の通りです。
- コノシロ
- 鮎
- イワシ
- サヨリ
- その他
コノシロパターンとビッグベイト
代表的な大型のベイトフィッシュといえば、やはりコノシロでしょう。地域によってコノシロが入る、入らないはあれど、激アツなベイトフィッシュの代表格です。
コノシロは大型の物で30センチ程、小さい10センチの物でサッパと呼ばれます。
主に秋から冬にかけて河口やサーフなどの沿岸、港湾部まで入り込み、シーバスが捕食する格好の餌となっています。
春にコノシロが入る地域や、年中コノシロがいる地域もあるようですが、殆どが秋のボーナスゲームと考えて宜しいかと思います。
コノシロパターンではビッグミノーは勿論、ビッグベイトやビッグペンシルでも狙えるパターンとしてアングラーに大人気です。
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デイゲームであればコノシロを目で確認出来る事がありますが、ナイトゲームでは確認しにくいです。
ナイトではコノシロが居ればルアーを引いてくる時にドンドンとルアーに当たってきたり、コノシロが引っかかってきますので、反応があれば暫く粘ってシーバスを狙いましょう。
落ち鮎パターンとビッグベイト
秋の鮎といえば落ち鮎パターンです。
落ち鮎とは秋に産卵を終えて弱ってしまった鮎、死んでしまった鮎を捕食するシーバスのパターンです。上流から鮎が流れていく様子を、シーバスが捕食の為に待ち構えているところを狙っていきます。
落ち鮎のサイズは20センチ以上ある物が多く、ビッグミノーをアジャストさせるのにピッタリです。
狙い方としては、落ち鮎ですから、あまり動きのあるアクションではなく、流れに乗って鮎が落ちてくるようなルアーアクションを意識します。
自然なドリフトアクションで攻略しましょう。
釣りをしていると落ち鮎が流れてきたり、流れの緩い場所で力尽きて鮎が死んでいる事がありますので、確認出来るエリアでは粘りましょう。
マイワシパターンとビッグベイト
イワシといっても夏などによくみられるカタクチイワシではなく、マイワシがればビッグミノーでアジャストさせやすいです。
マイワシは群れで入るとシーバスや青物が着きやすく、激アツなベイトフィッシュです。
マイワシが入る地域は限られますが、ワタクシが経験した中でビッグミノーが最もアジャストさせやすいパターンです。
主にマイワシの群れの下へビッグミノーなどを入れてやり、下で待ち構えているシーバスへアピールします。
良く潜るビッグミノーを使いましょう。
サヨリパターンとビッグベイト
サヨリパターンも、秋になり大型になったサヨリを捕食しているシーバスを狙います。
サヨリは表層に要る事が多く、ビビリな性格なのでサヨリに着いたシーバスの動きによって逃げるのが見えやすく、シーバスのボイルが分かりやすいので、見つけやすいベイトフィッシュです。
サヨリは30センチ程になる細身のベイトフィッシュで、真っ直ぐ泳ぎます。使用ルアーはそれに近いスリム系、大きめのフローティングミノーが適しています。
リップがあると潜ってしまいますので、リップを削ってやったり、デットスローであまり動きを出さない、時折ストップを混ぜるなど、少し工夫がいる為、サヨリパターンは難しいと言われていますが、コツを掴むと釣果は上がりやすくなりますので、うまくアジャストさせましょう。
セオリーとしてはスロー気味に狙いますが、時にはリアクション狙いで誘ってみたりするのも重要で、大ハマりする事がありますので、色々誘い方を工夫してみてください。
その他の大型ベイトフィッシュと言えば、地方独特のものやマイナーなものがあります。ワタクシが思いつく限りでは、ハタハタ、エソ、カタボシイワシ、でしょうか。
かなりピンポイントなベイトフィッシュパターンです。
ベイトフィッシュパターンがわかった所で、次にタックルセレクトのお話しをさせて頂きます。
ビッグミノーのタックル
ビッグミノー用のタックルとしては、以下のようにヘビータックルがお勧めです。
- MH~Hクラスのスピニングロッド or 2~3オンスが投げられるベイトロッド
- スピニングリールの場合は、ラインはPE1.5~2号、リーダーは25ポンドから30ポンドのフロロかナイロン(お好みで。)
- ベイトリールの場合は、ラインはPE3号、リーダーは
- リーダーは25ポンドから30ポンド、リーダは35〜40ポンドのナイロン
ビッグベイト用のロッド
14センチ以上のミノーというと、大体30グラム近いものから、18センチクラスになると50グラム程の物まであります。そのため、タックルはそれなりの強靭な物をご用意する必要があります。
一般的なルアーを扱うスピニングタックルはMかMLアクションを使われている方が多いでしょうから、ビッグミノーを扱うには強めのMH、Hアクションのロッドが必須です。
幸いにも近年このジャンルの普及といいますか、アカメを狙えるような、強目のスピニングタックルが世の中に増えてきましたので、ヘビーウェイトなビッグミノーを投げれるスピニングタックルの選択肢は、色々選べるようになりました。
ベイトタックルはビッグベイトが投げれるタックルが非常にマッチしますので、マックス2オンス、3オンスが背負えるタックルを選んで頂けると良いでしょう。
ビッグベイト用のライン
ラインは太めがオススメです。
ラインが細いと高ギレの心配が増えますから、スピニングタックルでは最低でも1.5号、出来れば2号クラス、ベイトタックルでは3号や4号でも良いと思います。
30グラムクラスのミノーであれば、PEライン1号でも少し気を遣いながら、ペンデュラムキャストで投げれば投げれなくはないですが、思い切りフルキャストしたければ1.5以上の方が安心です。
ビッグベイト用のリーダー
リーダーは25ポンドから30ポンドのフロロカーボン、お好みでナイロンリーダーでも良いです。ベイトタックルでしたら上記のPEラインの号数に、35〜40ポンドのナイロンが良いでしょう。
ビッグベイト用のフック
ビッグミノーのフックは2フックタイプのミノーと3フックタイプとではフック自体の大きさが異なります。
基本的に2フックのルアーは大きめ、3フックのルアーはやや小さめがついています。
ビッグミノーは浮力が高い物が多く、通常の推奨フックサイズよりも大きくしたり、太軸に変更してもルアーが沈む事はありませんが、当然動きには多少影響があります。
これを利用してフックを大小、太軸、細軸に変更してミノー自体のアクションの振り幅をコントロールする事が出来るのです。
つまり、動きを大きく、浮力を活かしたアクションをしたければフックは細軸、小さめ。逆に少しタイト目に、動きを抑え気味のアクションを出したければフックは太軸、大きめをつけます。
ルアーとのバランスを考えて、太軸、大きめフックにしても限度がありますので、そのルアーにあった自身のお好みアクションを見つけましょう。
ビッグシーバスを狙うのであれば大型のフックを搭載はマストです。
タックルが決まったら次はビッグミノーのお話し。オススメを踏まえて幾つかご紹介します。
オススメのビッグミノーの紹介
お勧めのビッグミノーは以下の3種類です。
- タックルハウス TKLM140G
- ハルシオンシステム ペニーサックモッカ
- タックルハウス K2F162T3
ビッグミノーとしての種類を大きく分けると2種類になります。
- リップレスミノー
- ノーマルミノー
リップレスミノーについて
リップレスミノーはリップが無いタイプのミノーで、あまり潜らないタイプが殆どです。狙うレンジは表層付近で、シャローに潜むシーバスを攻略するのに欠かせないルアーの一つです。
リップが無い分ルアーに水流が受けにくいので、干潟や河川など流れの早いエリアで使いやすいルアーです。
リップレスの形状によっては、足場が高い場所では使いにくい物もありますので、場所によって使い分けましょう。
リップレスミノーのオススメはこちら
タックルハウス TKLM140G
ハルシオンシステム ペニーサックモッカ
リップ付きのビッグベイトについて
ノーマルタイプのミノーはリップがある形状の物です。
通常ミノーというと、このタイプが殆どで、リップレスミノーよりも潜るタイプで、リップがある分水の抵抗を受けやすく、大きくアクションする物が多いです。
良く潜りますので、足場が高い場所や、荒れた波が押し寄せて、他のルアーですと揉まれてしまうような状況下でも使いやすく、しっかり泳いでルアーをトレースする事ができます。
流れの早い場所での使用は、ミノーのリップが水を噛みすぎてしまう為、使用するのにテクニックが要ります。
うまく力を抜いてミノーを流してやる事が出来れば良いのですが、ミノーが自分より下手側、つまりダウンに入りすぎるとミノーが暴れ過ぎてしまい、動きが破綻してしまいます。
暴れにくいリップ形状のミノーがありますので、そちらを使われても良いですし、しっかりとしたリップ形状のミノーも、使いこなせば強い武器になりますので、チャレンジしてみてください。
ノーマルビッグミノーのオススメはこちら
タックルハウス K2F162T3
ビッグミノーゲームの注意点
ビッグベイトだからベイトが小さい場合はダメ!という先入観は捨てましょう。イナッコサイズのベイトであっても、どんぴしゃでビッグベイトがハマる事もあります。
ベイトフィッシュの存在はとても大切ですが、ベイトフィッシュのサイズや種類に囚われすぎてもいけません。
しかし小さなカタクチイワシやハクについたシーバスをビッグミノーで狙うとなるとなかなか難しい問題です。
という事は秋のハイシーズンでないとビッグミノーでシーバスを狙う事は出来ないのか。
ワタクシの考えでは、よほど小さなベイトフィッシュでなく、イナッコくらいからであれば、シーバスにアジャスト出来るのではないかと思います。
狙い所としては、プラス雨後で濁りの入ったらシチュエーションがオススメです。濁りがはいり、狙い易い状況でお試しください。
まとめ
これぞシーバスフィッシングの醍醐味といっても過言ではないビッグミノーの釣りですが、シーズンやシチュエーションによっては、どハマりして立て続けに釣れるなんて事もある釣りです。
小さなルアーと比べるとチャンスは少ないかもしれませんが、チャンスが訪れたら是非ともお試し頂きたいシーバスゲームです。
ビッグミノーを咥えたシーバスをキャッチした瞬間は満足感いっぱいです。
それでは今回はこの辺で、Hava a good fishing!