どんどん寒くなってきて、雪が恋しくなってきましたね。
夏の間はキャンプなどのアウトドアが人気でしたが、冬ならではの外での遊びといえばやはりスキーではないでしょうか。
本記事ではスキー初心者でレッスンを検討している人に向けて、スキー歴25年、スキースクールで働いていた経験のある筆者(ぐりゆう)が
- レッスンは受けるべき?
- レッスンはどのくらい上達する?
- どんなレッスンを受けたらいいの?
- レッスンってどんなことをするの?
というギモンにお答えします。
結論、
- レッスンは受けるべき!
- おすすめは高価でもプライベートレッスン
なのだ!!!
なぜ初心者はレッスンは受けるべき?
初心者の場合、特にまったく初めての場合はレッスンを受けることをおすすめします。
なぜかというとスキーにはこんな特色があるからです。
- 道具に普段触れることが少なく、使い方がわかりにくい
- 全く教えられずにスイスイ滑れる人は稀
- 基本がわからないと怪我をしやすい
そうなんです、一見簡単そうに見えるスキーですが案外難しいのです。
レッスンを受ける以外にも、同行しているスキーのできる友人や家族に教えてもらうという方法もあると思います。
しかしレッスンのプロにポイントを抑えて教えてもらった方が上達が早いですよ。
日数が限られている旅行の場合は、初めはレッスンに入るとその後も楽しめると思います。
普段触れることのない特殊な道具
やらない人にとってスキー道具ってあまり馴染みがないですよね。
- スキー靴の履き方
- スキー靴での効率的な歩き方
- スキーの履き方
- スキーの持ち方
これらは全くやったことないとわからないですよね。
初心者の方はプラスチックの硬いスキー靴で雪の斜面を歩くのだけでも一苦労です。
道具の使い方やコツについてもレッスンに入れば色々と教えてもらえます。
スキーもスノーボードもそうですが、板の両サイドには金属のエッヂがついています。
これは包丁や、アイススケートの靴の先についている刃のようなもので、扱い方によっては凶器になることもあります。
そのような知識についても詳しく教えてもらえるのもポイントです。
教えられずにスイスイ滑れる人は稀
たまにスポーツを普段からしていたり、運動神経が優れている人で、何のアドバイスもなくすぐ滑れるようになる人もいます。
ただしそういった人はわたしが見てきた中ではかなり稀です。
私が昔働いていたスキー場では、スキーが全く初めての海外のお客様が多くいました。
みなさん道具を借りて果敢に雪山に向かって行くのですが、
- スキーの履き方がわからない!
- 滑り出したら止まれない!(ネットに激突)
- リフトに乗ってはみたものの滑れず歩いて降りる
記念写真撮ってほぼ終了、そんな姿をたくさん見ました。
せっかくスキー場に来て初めてのスキーという1歩を踏み出してくれたのだから、レッスンを受ければもっと楽しめるのになと思っていました。
特に大人の人は普段の体の使い方との差に苦戦している印象があります。
体の使い方を理解して、意識すると低速でなら滑れるようになる人がほとんど。
レッスンではインストラクターがポイントを押さえてアドバイスをしてくれます。
基本がわからないと怪我をすることがある
スキーを滑るためには安全のために滑走のコントロールが不可欠です。
例えば
- 滑走時に止まる方法
- 転んでしまった時に立つ方法
- 斜面での滑らない立ち方
は、ゲレンデに立つには基本の知識。
正直、初心者さんにとっては滑り方や曲がり方よりこれらの方が重要です。
これがわからずゲレンデに出てしまうと、事故にあってしまったり、怪我をしてしまう可能性が増えます。
例えばこんなシチュエーションで、止まる方法がわからなければどうでしょうか?
- 前にコントロールできない子供が滑り込んできた
- コースが大きく右に曲がっている
- スノーボードの人が座り込んでいる
- コース内に大きな木が立っている
スキー場内には、予期できぬ障害物がたくさんあります。
自分が転ぶだけで済めばよいのですが、他の人にぶつかってスキーのエッヂで人に怪我を負わせてしまうこともあります。
(筆者の兄弟も昔スノーボード初心者の時に転倒し、エッヂが友人の太ももに当たって切れてしまい何針も縫う怪我をさせてしまったことがあります。)
コントロールできずコース外に落ちてしまって立木にぶつかって、数日見つからないという事故も近年ありました。
スキーは楽しいスポーツですが、最低限の安全管理能力を身につけるという意味でも、全く初めての場合はレッスンを受けることをおすすめします。
かなり昔にやったことがある人はレッスンをうけるべき?
ほとんど初めて、記憶にはあまりないけれど、小さい頃にやったことがあったり、修学旅行で数日だけやったことがあるという人もいますよね。
そんな人がレッスンを受けるべきかについてですが、
- スキーの履き方
- 止まり方
- 転んだ時の起き上がり方
を覚えていて実践できるのであれば、ひとまず滑るだけならレッスンを受けなくても大丈夫。
スキーは感覚を覚えていれば、ブランクがあってもある程度滑れる人が多いです。
ただし、
- 何度かスキーに行っているけど、いつもうまく止まれず転んでの繰り返しでとにかく疲れる
- 初心者コースを降りるのが精一杯で、全然上達しない
そんな方は何かスキーにとって大事なポイントが抜けてしまっているのかもしれません。
そんな人はインストラクターに滑りを見てもらって、改善点を見つけてもらい練習しましょう。
レッスンの種類は主に2種類
レッスンには主に『プライベートレッスン』と『グループレッスン』があります。
筆者のおすすめは断然『プライベートレッスン』です。
2つの違いと、なぜプライベートレッスンがおすすめかについて説明していきます。
プライベートレッスンとは
プライベートレッスンとは、インストラクターと受講者の1対1のレッスンのこと。
スクールによっては、インストラクター1名と受講者グループ1組のグループプライベートのことも、合わせてプライベートレッスンと呼ぶ場合があります。
プライベートなので、受講者のレベルや要望に合わせたレッスンをインストラクターが行うことができます。
レッスンを受ける目的が
- スキーの上達を目指したい
- 上達して自由に滑れるようになりたい
- 仲間同士でもいろんなコースに行けるようになりたい
ならプライベートレッスンが近道です。
自由度が高く、わからないところや苦手なところを集中して練習することもできるので、塾でいうと家庭教師のような感じですね。
グループレッスンとは、とプライベートを勧める理由
インストラクター1名と、受講者複数名がグループになって行うのがグループレッスンです。
自分たちグループだけの貸切ではないので
- 単に経験としてスキーをやってみたい
- 他の人ともコミュニケーションがとりたい
- 上達の度合いが気にならない
- 子供を預けたい
ような人におすすめしています。
ただし、スキーの上達を目的とすると、グループレッスンにはデメリットが結構あります。
- 人によって成長の差がある
- 最初からレベルが違う場合もある
- 基本的には出来ない人に合わせる
- 遅刻などしてくる人もいる
基本的に、グループでのレッスンは進捗の遅い人に合わせて行いますので、飲み込みが早い方はレッスン中に待つことが多くなり、逆に技術取得に時間のかかる人は人を待たせている感覚が強くなってしまいます。
そのくらいならまだ想定できるのでまだ良いのです。
しかし、最初からレッスンで募集している滑走レベルと申告のレベルが違ったり、準備に時間がかかって遅刻してしまう受講者がいるなど、進捗がずれてしまうことも多々あります。
あとは、海外の方が日本語のレッスンに参加して意思疎通に時間がかかってしまうことも…。
スキーやスキー場に慣れていない方も多いので、想定できないトラブルが起きるのがグループレッスンです。
場合によってはストレスが溜まってしまう人も多いです。
グループレッスンの方が安価に設定されていますが、コストパフォーマンスも満足度もやはりプライベートレッスンが上だと感じます。
全くのはじめての初心者レッスンではどんなことをするの?
全く初めての初心者レッスンではどんなことをするのか?気になりますよね。
大体の内容ですが、
- 道具の説明
- 止まり方の練習
- 転んだ時の起き方の練習
- リフトに乗る
- スピードをコントロールして滑る
- ターンをする
まで2時間レッスンでできれば上出来です。
これだけの内容が身につけば、初心者コースをインストラクターについてもらうことなく自分でも降りてこれるようになります。
スキー場の大きさやレッスンの時間にもよりますが、リフト2本くらい乗れれば上出来でしょう。
人気のスクールは予約必須
レッスンは基本的には事前の予約が必要です。
特にクリスマスやお正月や冬休み期間中など繁忙期は満員になる事が多く、閑散期にはインストラクター数が少ないなどの事情があります。
確実に受けるためには直前ではなく早めに予約しておくことをお勧めします。
おわりに|初心者にはプライベートレッスンがおすすめ
以上、初心者のスキーはレッスンを受けるべき?というお話でした。
筆者の初めてのスキーはかれこれ25年前です。
今では全く覚えていないのですが、多くの初めてのスキーのお客様を見てきて、自分もこうだったのだなーとしみじみ思います。
どんな年になっても、スポーツに限らず初めて行うことはドキドキしますね。
季節を感じる屋外でのレジャー、楽しんでいきたいですね。