「スキー楽しい!でも毎回レンタルは高いし、自分の板が欲しい…」
「少しレベルアップしたからスキーを買いたい!」
「とはいえ、スキー板って高いし一体何を買ったらいいのかわからない…」
今回はそんな方に向けた記事です。
競技やスキースクールスタッフも経験したスキー歴20年の筆者(ぐりゆう)が
- スキー板の選び方
- オススメのスキー板
- 初心者にオススメな安く買う方法
をお伝えします。
色々難しい選び方の基本はあるけど、
↓
結論:お気に入りのブランド(メーカー)のオールラウンド用 初・中級者用を買うべし!
スキー板の選び方の基本

先ほども書いた通り、スキー選び難しい!と感じる方は『気に入ってるメーカーのオールラウンド用 初・中級モデル』を買えば間違いありません。
それらはこれから説明する初心者向けのスキーの条件を全て満たしているからです。
ただ、安い買い物ではないですから
- 別に好きなブランドもない
- 細かい違いを知りたい
- 選ぶ基準を知りたい
って方は選び方をちょっとここで頭に入れておきましょうましょう。
スキー板を選ぶときに注目するのは、どんなレベルの人であっても
- スキーの種類
- スキーの硬さ、ラディウス
- 横幅(太さ)、重さ、長さ
と、変わりません。
あとは好きなブランド(メーカー)で選ぶ、求めているスペックに合うならデザインが気に入った!という理由で最終的に選ぶのも良いでしょう。
スキーの種類

まず、自分の用途にあったスキーの種類を選びましょう。
各社、用途に適したスキー板を何種類も販売しています。
スキーの種類は大きく分けて以下の4つに分けられています。
- オールラウンド
- オールマウンテン
- フリーライド
- レーシング
メーカーによって、得意分野や販売しているスキーの種類は異なります。
初心者の方であれば、ほとんどの方が『スキー場(ゲレンデ)で滑る』のが主な用途だと思いますから、『オールラウンド用スキー』を選べば間違いありません。
そのほかの種類を簡単に説明すると、「オールマウンテン用」はバックカントリーなどの山や深い雪を滑るのに適しています。
「フリーライド」はフリースタイルスキー、ジャンプやパークでトリックを決めたりするのに操作しやすく、「レーシング用」はスピードが出ても安定しやすい重みがあり硬い板です。

こちらは筆者の愛用板2台。左はゲレンデを滑る時用のオールラウンドモデル、右はバックカントリーやパウダーを楽しむときに使っているオールマウンテンモデルです。
見ると大きく形や太さが違うのがわかりますよね。
ラディウス、スキーの太さ
スキーを買う際に見て欲しいのが『ラディウス』です。
『R=13m』のように『R=◯m』と表記され、ほとんどの場合スキー板にも印字されています。
これは、スキー板の回転半径のことで、簡単に表現すると「だまってエッヂをたててターンしたらこのくらいのサイズのターン弧が描ける」ということです。
まとめると
- ラディウスの数字が小さいほど小回りが利き、大きくなるほど大きなターンを描くのに向いている
- 初心者の方は小回りのきくR=15m前後で選ぶのがおすすめ
- オールラウンドスキーのセンター幅の目安は70-90mm
- トップとテールが太く、センターは狭くなっている「くびれ」があるスキーほど簡単にたわみ、小回りが利きく
各メーカーのオールラウンドスキーは大体R=15m付近で設定されていると思います。

筆者のスキーは左R=12.5m、右R=18.7m。
左のオールラウンドスキーは操作性も優れていて、乗っていて思い通りに滑れる感覚があり楽しいです。
また、右のスキーは全体的に太さがあります。太いスキーの方がパウダーなど雪の深い場面で浮力が出ます。
スキーの硬さ、重さ

次に、スキーの硬さ、重さですが、初心者には柔らかく軽い板がおすすめです。その理由ですが、以下の通りですね。
- 柔らかく軽いスキーは低速でも操作しやすい
- スピードやパワーがなくても板がたわむので技術を習得しやすい
- 初心者は上級者に比べ転倒が多く、コース内の登り降りや移動の際もスキーが軽い方が楽
中級者用のスキーは柔らかく、軽く作られています。
上達してスピードがある程度出せるようになると、スキーのバタつきを感じるようになります。
そのタイミングで、重さ硬さのある中上級者モデルに買い替えるのが良いと思います。
大柄な方、100kgを超えるような体重の方は、初心者でも初中級者モデルの柔らかいスキーだと、安定感が悪く滑りにくいと感じると思います。
そのような方は初心者でも少し重さ、硬さのあるモデルをおすすめします。
長さ
最後に、長さですが一般的に以下のものを選ぶと良いです。
- 身長の-5cm〜-10cmくらいが操作しやすい
- 目安は女性145〜155cm、男性155cm〜170cm
1cm単位で選ぶ必要はなく、サイズ展開の中からこれに近いものを選ぶと良いでしょう。
長さは短いほうが小回りが利き、長いと安定性が増します。
ビンディングはどうする?

ビンディング(金具)はお店でつけてもらうのを推奨します。
すでにスキーブーツを持っている場合はブーツのソールサイズを控えるか、ブーツを持参して行くと安心です。
ソールサイズは、スキー靴の側面に書いてあります。

この275mmという表記がソールサイズです。
オススメのスキーメーカーと初心者用板
得意分野の違い、製作方法の違いなど、スキーメーカーそれぞれに特徴があります。
筆者のおすすめは、お気に入りのメーカーを見つけて、スキルアップに合わせてそのメーカーの中でスキーを新しくする方法です。
そうすれば、今後のスキー選びでも膨大な種類のスキーの中で迷わずに済むんじゃないかなと。(それも楽しいのですが)
- 見た目のデザイン
- 乗りやすさ
- 商品ラインナップ
色々な要素はありますが、お気に入りのメーカーを見つけてみてください。
主に4月頃開催されるスキーショップ主催の来シーズンモデルのスキー試乗会に行ってみると自分の好みの乗り心地のスキーやメーカーが見つかりますよ。
ここでは、人気メーカーを5つ参考に初心者にもおすすめな初・中級者用スキーモデルを紹介します。
ヘッド(HEAD)

(引用:https://www.head.com/ja_JP/ski.html)
ヘッドスキーはアメリカ生まれのスキーブランド。その歴史はメタルスキーの考案者から始まりました。
現在はスキー、スノーボード、テニスラケットメーカーとして有名です。
軽くて操作性の良いこちらのモデルは、初心者の入門用におすすめです。
サロモン(SALOMON)

(引用:https://www.salomon.com/ja-jp/skiing)
サロモンは1947年にできたフランスのスキーメーカーです。
販売しているスキーはアルペン、クロスカントリーの競技用、フリーライド、パウダー用など上級者向けのものから、初心者入門モデルまで幅広く揃っています。
現在はスキー、スノーボード、アパレル、シューズなど幅広い製品を販売しています。
こちらのモデルは中級用ですが、軽さもありながらキレがあると好評。
技術向上後も飽きのこないスキーで、長く乗れるのではないかなと思います。
アトミック(ATOMIC)

1955年オーストリア生まれのアトミックスキー。
ワールドカップ上位を占める、特にアルペンレースに強いスキーです。
アルペンスキーだけではなくパウダースキーにも力を入れています。
オガサカスキー(OGASAKA)

(引用:https://www.ogasaka-ski.co.jp/)
日本にスキーが伝来した翌年である1912年創業の歴史ある国産メーカーのオガサカスキー。
ストーリー性も含め、こだわりのある人なら必ず気に入るメーカーだと思います。
主にオンピステ(ゲレンデ用)のスキーが多く、日本の雪質に合ったスキーでとても扱いやすいのが特徴です。
Unityは軽量で、操作性も高いモデル。中級者から長く履ける板を探している方におすすめです。
ロシニョール(ROSSIGNOL)

ロシニョールは100年以上の歴史のあるスキーブランド。
初心者向けスキーから、アルペン、フリースタイルと幅広いスキーを作っており、日本向けモデルも製作されています。
あなたに合った一台が見つかるはずです。
初心者におすすめスキーをお安く手にいれる方法

初心者の方もこまめな頻度で練習し、上達度合いによっては
- もう少し硬いスキーが欲しい
- 安定するスキーが欲しい
- パークに挑戦したいので専用板が欲しい
などの理由で、1シーズンで次のギアも欲しくなることもあります。
ですから、1台目のスキーはなるべく安く手に入れたいですよね。
本当のオススメは店頭で買うことですが、その他にも
- ネットショップを利用する
- ネットショップで古いモデルを買う
- 中古のスキーを買う
など購入の方法はいくつかあります。
ネットショップを使う

1つはネットショップを利用する方法です。
店舗で気になるスキーがあったら、インターネットで価格を確認してみるのも良いでしょう。
しかし一方で、安く済む代わりに
- スキー専門の出品者でない
- ビンディング取り付けサービスがない
- 他店でビンディング取り付けを行ってもらえない
- ビンディング取り付けを持ち込むとかえって高価になる
などの場合も。
タナベスポーツの通販であれば、ソールサイズを記入すればスキーとビンディング購入で、取り付けしてくれるので安心です。
さらに楽天ユーザーならポイントががっつりつく楽天市場店がおすすめです。
前年モデルなど古いモデルを買う
基本的に前年モデルなどの旧モデル、いわゆる型落ち商品はは安くなります。
デザインが変わるだけで最新モデルと大幅なチェンジがない場合は多いので、ニューモデルを買わなくても問題なしです。
1、2年前のモデルだからといってゲレンデで浮くこともないでしょう。
中古のスキーを買う

もっとも安く済む方法は、中古のスキーを買うことです。
今はメルカリなど、フリマアプリをやっている人も多いですから、以前より手に入れやすくなったように感じます。
「とりあえず1台買って、上達したら憧れのスキーを履く!」と決めてる人なんかにおすすめの買い方です。
ただし、中古のスキーをインターネットで買うときに気をつけたいことは、前利用者のスキーの『手入れ』。
使い手の手入れによって状態が悪いことがあり、その差は非常に大きいです。
買う場合は以下のことに気をつけて見るようにしましょう。
- エッヂが錆びたり、欠けたりしていないか
- エッヂの残りは十分か
- 滑走面に大きな傷が入っていないか
足サイズが違うとビンディング取り付け直しが必要です。必ず確認を。
おわりに|スキーは道具選びが楽しい

以上、スキーの選び方でした。
スキーは他のスポーツに比べても道具が多く、1つ1つどんなものを使うのか選ぶのも楽しみであったりします。
毎年季節の変わり目になると今年は何を新調しようかとウキウキしてしまいますからね。
ぜひ、道具選びからスキーを楽しんでみてください。