ここ数年キャンプをする人の間ではもちろん、キャンプをしない私の奥さんまで「メスティン」というモノを知るようになりました。
多くの類似品が出回っていますが、メスティンといえば、trangia(トランギア)が定番ですよね。
ソロキャンプ歴10年以上の私は、ここまで大ブームになる前に知ったので、定価で「trangia(トランギア)メスティン」を買うことができたのですが、一時期はプレミアがついて倍くらいの値段になっていました(品切れのお店も相変わらず多いですが、今では少し落ち着いて定価でも買えるようになったようです)。
ということで、大人気のtrangia(トランギア)メスティンですが、何がそんなに魅力なんでしょう?
実際に私(リュウ.A)が使ってみて、良かった点も悪かった点も余すところなくお伝えしたいと思います。
購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
- trangiaトランギアのメスティンって最近人気らしいけどどんなモノ?
- trangiaトランギアのメスティンってほかのモノと違いはあるの?
- trangiaトランギアのメスティンでどんな料理ができるの?
というような人に読んで欲しい特集記事です!
トランギアのメスティンとは?
【3行で解説】trangia(トランギア)メスティン
- trangia(トランギア)は1925年創設のスウェーデンのクッカーメーカー
- trangia(トランギア)メスティンはシンプル、軽量なハンゴウであり、万能調理器具
- trangia(トランギア)メスティンは使うほどに味が出る無骨なクッカー
trangia(トランギア)はストームクッカーに代表されるキャンピングギアを生産している歴史のあるスウェーデンのメーカーで、現在もアルミ製品はすべてスウェーデンの自社工場で生産されているそうです。
日本ではイワタニ・プリムスが総代理店となっています。
trangia(トランギア)メスティンの特徴
まず簡単にtrangia(トランギア)メスティンについて紹介しますと、実はあまり繊細な商品というワケではありません。
最近は各メーカーからとてもたくさんのメスティンが販売されており、安いものは100均の500円から、数千円のものまであります。
すぐ使えるようにバリ取りがされているモノや、アルマイト加工(耐久性を上げるための表面加工)を施してあるものなど、さまざまですが、trangia(トランギア)のメスティンはな~んにもしてません。
すぐに傷つくし、買ったばかりだとバリがあって、そのまま使うと口や手を傷つけてしまうかもしれません。
なのにこれだけ人気なのは、なぜでしょう?
やはりアウトドアグッズならではのブランドの背景、そしてその無骨さと”育てるたのしみ”があるからだと思います。
正直な感想をいうと、使い勝手がよくもっと安いモノがいいという人はtrangia(トランギア)じゃなくてもいいと思います。バリ取りもしてくれてアルマイト加工がされているメスティンがもっと安く売られていますので。
まぁそれでもtrangia(トランギア)に憧れてしまうのが我々のようなキャンパーですよね。分かります。でもそれでいいんです。
trangia(トランギア)メスティンは2種類
trangia(トランギア)メスティンにはサイズが2種類あります。
標準サイズが私も愛用しているTR-210で、もうひとつがラージメスティンと言われるTR-209です。
これらのほかにハンドルが赤いタイプのTR-310、TR-309もありますが、値段も機能も同じです。
TR-210(メスティン)
- 容量:750ml
- 炊飯目安:1.8合
- 重量:150g
- サイズ:17×9.5×6.2㎝
TR-209(ラージメスティン)
- 容量:1350ml
- 炊飯目安:3.5合
- 重量:270g
- サイズ:20.7×13.5×7㎝
個人的にはソロキャンプならTR-210でいいのではないかと思います。食べたいものや調理スタイルによって選んでいいと思いますが、コンパクトなほうがいいですよね。
ただし「常に主食はインスタントラーメン(袋ラーメン)である」という人はTR-209の方がいいかもしれません。TR-210 だとラーメンを割らないと入らないので。
私はいつも割ってますので、問題ありませんが。
- trangia(トランギア)のメスティンはバリが残っていたり、表面加工をしていない(アルミ無垢)など、あまり繊細な作りではない
- trangia(トランギア)メスティンは無骨さと育てるたのしみが魅力
- trangia(トランギア)メスティンは通常サイズとラージサイズの2種類。ソロなら通常サイズがおススメ
私が愛用しているtrangia(トランギアTR-210)メスティンをレビュー
ご紹介したとおり、私は標準サイズのTR-210 を愛用していますが、サイズ以外はTR-209でも同じですので、大き目の方がいいと思っている人も参考にしてみてください。
trangia(トランギアTR-210)メスティンの基本スペック
あらためてのご紹介になりますが、TR-210の詳細です。
- 正規価格(当記事執筆時点):1760円(税込み)
- 素材:アルミ無垢
- 容量:750ml
- 炊飯目安:1.8合
- 重量:150g
- サイズ:17×9.5×6.2㎝
しっかりしたフタがついていますので、小物入れやランチボックスにも利用できます。
アルミは熱伝導率が高いので、熱が全体に回るためアルコールバーナーでもごはんを美味しく炊くことができます。
trangia(トランギア)のアルコールバーナーはコチラ
trangia(トランギアTR-210)メスティンのいいところ
実はコスパがいい
いろいろな価格のメスティンが売られていますが、trangia(トランギア)だからといって特別高いというワケではありません。
確かに100均でも類似品が買えるのですが、歴史ある信頼のブランドでこの値段なら特に文句は無いでしょう。
後ほど解説しますが、たまに高値で取引されていますが、うっかり買わない方がいいと思います。本来そんなに高いものではありませんので。
ソロにピッタリの大きさで、調理がしやすく炊飯も簡単
クッカーにもいろいろありますが、ソロキャンプならtrangia(トランギア)のメスティンTR-210ひとつでOKです。
ひとりでごはんを2合も食べるという人には向かないかもしれませんが、1合だけ炊くとか、ちょっとした汁物を作る場合はピッタリだと思います。
私のおススメは小腹がすいたときの「スープパスタ」。後ほど紹介します。
アルミ無垢は無骨で味がある。育てるたのしみも
中にはデメリットに感じる人もいるかもしれませんが、アルミ無垢なので手入れには手間がかかります。
初めて使う場合はシーズニングが必要と言われています(そもそもアルミにシーズニングが必要かどうかは議論が分かれるところではありますが)。
とはいえそれほど繊細なものではないので、私はシーズニングなどせずにガシガシ洗って使い倒しています。その方が味が出ますよね。
trangia(トランギアTR-210)メスティンの残念なところ
バリ取り、シーズニングが面倒
trangia(トランギア)は「バリ取り」がされていません。私が買ったときはそれでケガをするほどのバリは残っていませんでしたが、中には危ないモノもあるようです。
初めて使う場合はメスティンのふちを触ってみてザラザラやトゲを感じたらしっかりやすりをかけましょう。
目の細かい紙やすりでこすればOKです。指で触れてみて滑らかになっていれば大丈夫です。
シーズニングについてはお伝えしたとおりで、面倒ならやらなくてもいいのではないかと個人的には思います。
傷や汚れがつきやすい
たとえシーズニングをしたとしても、やはりアルミ無垢なので傷や汚れはつきやすいです。しつこいですが、私はそれが味になると思っているので気にしませんが。
傷や汚れがどうしても気になるという人は、trangia(トランギア)はあきらめて表面加工されたメスティンを選ぶ方がいいでしょう。
ときどき高値で取引されている
最近は落ち着いてきましたが、品薄で高値で取引されている場合があります。本来の値段を知らなかったり、気にせずポチポチして高いモノを買わないように注意してください。
今Amazonなら少し安く買えるようです(当記事執筆時点)。
trangia(トランギアTR-210)メスティンを使った簡単料理
そもそも凝った料理をしないので、映える料理を期待している人は申し訳ありません。あくまでも私がソロキャンプでよくやっている簡単なヤツを紹介します。
炊飯
ひとりなら1合でとりあえずいいですよね。家で1合測ってビニール袋に入れて持っていきましょう。キャンプ場でコメを研がなくていいように、無洗米がおススメです。
水の量は画像のように内側のリベットを目印にするとちょうどいいと思います。30分以上置いてからしっかりフタをして強めの火にかけます。
沸騰したら火を弱めててください。10分くらいでパチパチとした音に変わり、少し焦げた匂いがしたら出来上がりです。
フタを開けるなとよく言いますが、あまり気にせず様子を見ましょう。まだ炊けてなければ弱火でもう少し火にかければOKです。
出来上がったらひっくり返して10分程度蒸らします。
市販のパエリアの素とアサリなどお好きな具材を入れてパエリアにするのもおススメです。
スープパスタ
いつもインスタントラーメンばかりだと飽きるので、たまにスープパスタにします。やり方は超簡単。
コンソメで味付けしたスープに野菜などの具と、2つに折ったパスタを入れるだけです。
固形のコンソメは1コだとちょっと足りないかもしれませんので、味を見ながらもう半分くらいいれるといいと思います。あとはお好みで。
- パスタ:適当(屋外ではゆでるのに時間がかかるので細目がおススメ
- 固形コンソメ:1~1個半(お好みで)
- カット野菜:なんでもいいです
アヒージョ
酒のつまみに最高です♪
アンチョビなどを使ってもいいのですが、スーパー等で売っている「アヒージョの素」があれば簡単です。
キノコやエビ、イカなどの魚介類を入れて、オリーブオイルで煮れば完成です。
全然手間もかからず、特にコツもありません。全部入れて火にかけるだけで最高のつまみになります。
分量などは「アヒージョの素」に書いてあるので、そのとおりにすればいいですが、まぁ適当にやっても旨いでしょう。パンがあればりっぱな食事にもなります。
- アヒージョの素:100円くらいでスーパーで売られています
- オリーブオイル:適当(アヒージョの素の作り方に分量は書いてると思います)
- キノコ類:マッシュルームかしめじがおススメ
- 魚介類:冷凍のシーフードミックスでOK
trangia(トランギア)メスティンのまとめ
大人気のアウトドア調理器具、trangia(トランギアTR-210)メスティンを紹介してまいりました。
trangia(トランギアTR-210)メスティンの魅力はなんといってもシンプルで使いやすく万能であること。
ごはんも炊けて、麺類も作れるしちょっとした鍋物もできます。ご紹介したようにアヒージョなど酒のつまみも簡単に作れます。
コンパクトで持ちやすいハンドルがついているのがメスティンのいいところなので、皿などの器に移し替えずにそのまま持って食べることができます。
ソロキャンプなら行儀悪く食べても全然OKですよね。
一応、少し冷ましてからじゃないと直接口につけるとヤケドするので気を付けてください。
正規の値段で買えばけして高いものではないので、ソロキャンプ用の調理器具で迷っているならtrangia(トランギアTR-210)メスティンはとてもおススメです。
相変わらずの根強い人気ですので、品切れで店舗では買えないことも多いです。今Amazonなら少し安く買えるようですので、興味がある方はぜひ!