年間を通してシーバス釣りをしているワタクシではありますが、秋になるとソワソワしてきます。
秋はシーバスフィッシングの最盛期の一つではありますが、もう一つシーズンの始まりがあります。
それはライトゲームの楽しみ、メバリングです。
メバル釣りは手軽な近場の漁港から、深夜の不気味な闇磯まで様々なポイントで楽しめます。
釣り方、サイズを選ばなければ癒しの釣り、サイズを出そうと思えば過酷な攻防戦。そんなイメージを持たれるかもしれませんね。
シーバスフィッシングの合間の楽しみとして、メバリングはシーバスフィッシングに通ずる物があり、互いのテクニックを磨くのにもピッタリですので、やられた事ない方には是非やって頂きたいライトゲームです。
そんなメバル釣り、毎年尺メバルを追いかけ回すワタクシ(いたくら)が、メバリングについてお伝えさせて頂きます。
メバリングはライトソルトゲーム入門にピッタリです!
メバリングとは
ライトゲームはとても手軽な釣りの一つです。
その中でもメバリングはワームを使った釣りからプラッギングまで楽しませてくれます。
メバルはシーズンとしては秋から夏前くらいまで狙えます。
大体10月から5、6月くらいまででしょうか。
時間帯としてはデイゲームでも狙う事は出来ますが、基本的にナイトゲーム主体になります。丸一日釣りを楽しもうと思った時に、デイゲームでシーバスフィッシングをやって、ナイトゲームでメバルを狙う事も出来ますね。
ワタクシの場合、潮待ちのタイミングでシーバスフィッシングの移動時に、ちょろっと磯に寄ってメバルを狙い、またシーバスを狙いに行くなんて事や、逆にメバル、シーバス、メバルのローテーションもやったりします。
メバルの種類として、実は3種類います。それは次の通りです。
- 赤メバル
- 黒メバル
- 白メバル
それぞれ好む場所であったり、習性があるようですが、話せば長くなってしまいますので、ここでは割愛させて頂きます。
なかなかこの色のメバルのみ狙うというのは難しいのですが、釣り方はほぼ同じです。
次にメバリングに適した場所や釣れるタイミングをご説明していきます。
メバリングが出来る場所やタイミング
メバリングに適した場所は次の通りです。
- 堤防
- 磯
- ゴロタ浜
恐らくメバリングをされる方はほとんどこれ等の場所でやられるかと思います。しかしこれ等の場所であれば何処でも良い訳ではありません。
プラスして考えて頂きたい要素を幾つかご紹介します。それは次の通りです。
- 常夜灯の有無
- 海藻
- 石や岩など
- 潮の流れ
- ベイトフィッシュ
漁港の堤防はエントリーし易く、ライトゲームに最も向いたポイントです。漁港には必ず常夜灯がありますので、ナイトゲームもやりやすいですよね。
漁港には消波ブロック、テトラがあり、メバルの棲み家ではありますが、足場が安定せず、危険も伴いますので、オススメではありません。
堤防のシチュエーションとしては、漁港の内側の堤防よりも外側に近い場所、変化のある場所を狙っていきます。
例えば、常夜灯のある堤防先端部、そこはシモリや海藻が生えており、潮の流れも効いている。このような感じがメバルは好みます。その近辺を重点的に探っていきます。
シモリなどのストラクチャーや、海藻の周りは勿論、堤防の壁沿いを狙いましょう。
常夜灯周りでメバルがライズしている時は、何かしらのベイトフィッシュを捕食していますので、チャンスですが、なかなか食わない事もありますので、色々なルアーを試してみましょう。
漁港の堤防は小型から中型のメバルや数釣りがメインになるかと思いますが、地域、場所によってはやや大型のメバルを狙える所もありますので、侮れません。
磯やゴロタ浜はそれなりの装備が要りますので、エントリーが難しく、ほぼ真っ暗ですし、初心者の方向きではありません。
しかし大型のメバル狙いには最も適した場所でもあります。しかしながらいきなり行ってなかなか釣れる物ではありません。
先ずは漁港で修行を積んで、メバルの習性やパターンを理解し、出来れば磯メバルに手慣れた方と行かれると宜しいかと思います。
いつかタックルや装備を完璧にして、尺メバルチャレンジしてくださいね。
メバリングは時合がとてもある釣りでもあります。
行かれる場所の水深、シチュエーション、流れの強弱など、釣れるタイミングがかなり違います。これは狙うメバルが大型になる程そうかもしれません。
潮位の干満、大潮、小潮、上げ潮下げ潮、一度で答えが出にくいかもしれませんが、色々と試されると良いかと思います。
メバリングで使うルアー
メバリングでは主にワームかプラグを使った釣りが主体的になるかと思います。
ではそれぞれの中でどんな釣り方があるかご紹介します。
ワームの釣りは次の通りです。
- ジグヘッドリグ
- キャロ、スプリットショットリグ
- フロートリグ
順番にご説明していきます。
ジグヘッドリグ
ジグヘッドリグはメバリングにおいて最も多様するリグといえます。ジグヘッドはとても軽い0.2グラムから、重い物では3グラムなどまであり、後述しますが、キャロやフロートリグでも軽いジグヘッドを使いますので、いわゆるジグヘッド単体でするリグの事を、最近では『ジグ単』と呼ばれています。
ジグ単の良いところは軽さを変える事が出来、攻めたいレンジを変える、フォールスピードをある程度コントロールする事が出来ます。
フックやウェイトの形状は様々な物があり、例えばフックの太さの違いやフックの懐の違い、ウェイトはダートさせ易い形状や、水の抵抗を受け易い形状など、それぞれ特徴があります。
最初はどれを選んだら良いか目移りしてしまいますが、迷ったらシンプルな形状で、最初に選んで欲しいウェイトは次の通りです。
- 0.6グラム
- 1.2グラム
- 2グラム
このあたりから揃えると良いかと思います。水深や、キャストして届けたい距離でウェイトは選びましょう。
表層なら0.6グラム、ボトム付近を探りたければ2グラム、といったように。
やり始めて、もう少しこうしたい、ああしたいと言う欲求が出てきたら、ウェイト別で買い足すと良いです。
気がついたら0.2グラム刻みでズラっと買い揃える事になると思います…
キャロ、スプリットショットリグ
キャロやスプリットショットリグは、リーダーに固定式や誘導式のシンカーをセットして使うリグです。
それぞれ少し異なるのですが、考え方としては似ているので、一ここではまとめて解説します。
簡単に説明すると、軽めのジグヘッドをセット、少し遠投が効いて、メインのシンカーが先にフォールして、先端のジグヘッドが後からフォールしていくというような仕掛けです。
メバリングにおいては殆どの方がプラグかジグ単の釣りで完結しておられると思いますが、キャロやスプリットショットリグは、好きな人は好き、良い思いをしている方は多用しているのかなというのが、ワタクシの勝手なイメージです。
アジングは良くやられてる話を聞きますね。
フロートリグ
フロートリグは飛ばしウキを使ったリグで、フローティングとシンキングとありますが、メバリングではほとんどの場合、フローティングを使われるかと思います。
フロートリグも仕掛けの先端に、軽いジグヘッドをつけます。
フロートの飛ばしウキには軽い5グラム殆どから15グラム以上の物まであり、飛ばしたい距離によってウェイトを使い分けますが、15gクラスですと50メートル以上飛ばすイメージで使用し、沖のポイントを狙います。
誰も攻めていないところまで、軽いジグヘッドをロングキャストでアプローチする事が出来ますから、ハマる時は物凄く反応が有り、思わぬビッグフィッシュも出るのがこの釣りです。
それなりのタックルも必要ですし、扱いも長い仕掛けで、操作もなかなか難しいので、いきなりチャレンジは大変だと思いますが、こんな釣りもあるよと、覚えておいてくださいね。
いつかビッグメバル狙いでやられてみてください。
ワームの種類と選び方
ワームの形状は、ピンテールやシャッドテール、少し寸詰まりの短めのストレートワームなどがあります。
アジングではやや長めを使いますが、メバリングでは短めから長めまで様々です。ベイトが大きかったり、目立たせたければ、大きめをチョイスしてください。
ワームカラーは、グローやパール系を中心に考えて頂き、ナチュラル系やクリア系を1種類を先ずは揃えてみてください。ピンクやチャートもハマる時がありますので、オススメです。
釣れない時、釣れてる時もそうですが、どうしてもワームカラーにスレるシチュエーションがあります。バイトが減ったら、積極的にカラーチェンジしましょう。
メバリングルアー選び|プラグ編
プラグのタイプは主に表層と中層レンジを探る事が出来るタイプがあれば十分かと思います。
メバリングルアーは次の通りです。
- フローティングミノー
- シンキングペンシル
- トップウォーター
最初に揃えるなら、とりあえずこれだけ有れば十分です。それぞれご説明していきます。
フローティングミノー
フローティングミノーはリップ付きのタイプとリップレスタイプの2種があります。使い方としては、どちらもほぼ同じで良いかと思います。メバリング用ルアーの使い方は次の通りです。
- スローにタダ巻き
- ストップ&ゴー
- トップウォーター的
順にご説明していきます。
メバリングの場合、基本的にスローに巻いて表層付近をゆっくりテロテロと巻いてアクションさせます。この時に大事なのは、とにかくスローに巻く事です。
ルアーの動きが伝わってくるようでは早すぎます。思っているよりもスローに巻いて下さい。
ストップ&ゴーも基本的にはゆっくりで良いかと思いますが、少し早めにグリグリっと巻いてストップも試してみて下さい。
フローティングミノーの場合、早めに巻くと少しレンジが入り、ストップさせると、この時にルアーが浮上します。その後、少し放置。パシャっとバイトしてくることもあります。お試し下さい。
シンキングペンシル(シンペン)
リップを除いたシンキングミノーのような形状のルアーです。
シンペンは巻くのを止めると沈んでしまいます。その際にフォールで食わせるイメージを持ってください。海藻回りを狙う時は、沈めると引っかかってしまいますので、ご注意ください。
トップウォータープラグ
メバルはトップウォーターもアグレッシブにアタックしてきます。基本的にはスローです。
アクションの付け方は例えば以下のようなイメージですね。
- チョンチョン、ストップ
- タダ巻き、ストップ
- ゆっくりチョンチョンと動かし続ける
- キャストして放置
基本的にバイトがあった際に、目で見てフッキングする事が多いかとは思いますが、堤防で常夜灯の明かりがあればやり易いですが、闇磯だと分かりづらいです。
しかし闇磯でもトップが効く場合がありますので、感覚を研ぎ澄ましてチャレンジしてみて下さい。
カラー選びの考え方について
ルアーのカラーはカラフルな物やクリア系など、小さくて可愛らしい感じで、沢山揃えたくなります。
カラー選択で迷ったらクリアカラー系を中心に考えて頂ければ間違いないかと思います。
メバリングタックル
ロッド編
メバリングタックルは、ロッドは7フィート前後のライトからミディアムライトくらいまでを想定して頂けると良いかと思います。
勿論尺メバルしか狙ってないよ。と言う方はそれ以上の強さがあるロッドが必要になります。
ヤマガブランクス 20ブルーカレント3 74
リール編
リールは2000番から2500番クラス。ラインはPEラインの0.3から0.6が良いかと思います。
フロロカーボンラインやナイロンラインを使われる方もいらっしゃいますが、特にこだわり無く、迷ったらとりあえずPEの0.4、リーダーはフロロカーボンラインの1.5号から2号クラスで、ほとんどの状況に対応できます。
シマノ アルテグラ 2500
ルアーやワームのオススメはコチラ
タックルハウス オルガリップレス43
インクスレーベル ベイテイ
メバリングの注意点
メバルなどの根魚などは、背中の刺に毒を持っています。素手で触る時は十分注意してメバルを持ってください。
出来ればグローブをして頂いた方が安全かと思います。
メバルの毒を侮るなかれ、刺されて化膿した人物を私は知っています。
意外と痛いし、なかなか治りませんよ。
まとめ
メバリングはとても簡単に始めれるライトゲームの一つではありますが、深掘りすると、とても奥深い釣りです。
時には簡単に釣れ、時には釣れなくて、釣れたと思ったら時合い15分なんて時もあるツンデレな魚ではありますが、やり始めれて頂ければゲームフィッシュとしての魅力が伝わるかと思います。
まずは手始めに近場のポイントを開拓していきましょう。そしていつかは尺メバルチャレンジに挑んでみてくださいね。
それではHave a good fishing!