ウッドストーブと聞くと「冬のモノでしょ。」と思うかもしれませんが、ウッドストーブは暖を取るためだけのものではありません。
木の葉や小枝などを燃やしてお湯を沸かしたり、簡単な調理にも使える最近ソロキャンプで人気のアイテムです。
ソロキャンプ歴10年以上の自称ベテランソロキャンパーの私(リュウ.A)が、奥深いウッドストーブについて解説してまいります。
「ウッドストーブがちょっと気になっている」という人はぜひ最後までお付き合いください。
ソロキャンプにピッタリ!ウッドストーブとは?

ストーブと聞くと、寒い冬に体を暖めるものというイメージを持っている人も多いと思います。
しかし、ここで言うウッドストーブとは、特別な燃料を用意しなくても小枝や落ち葉、松ぼっくりなどを利用して火を起こす、コンパクトな焚火台のようなモノと思っていただければいいでしょう。
もちろん寒い日には手を暖めたりするのにとても役立ちますが、暖を取る目的意外にもお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、簡単な調理をしたりできるのでソロキャンプにはとても便利なアイテムです。
私は冬だろうと夏だろうと豪快に焚火をするので、あまりウッドストーブを利用する習慣は無いのですが「ちょっとお湯を沸かしたい」というようなときにはとても便利です。
なんでもガスバーナーで済ませてしまうのは味気ないですし、ガスは切れたら使えない上に結構かさばります。OD缶は値段も高いし。
燃料を現地調達できるというのは持ち物をコンパクトにしたいソロキャンプにはとても相性がいいですよね。
大きくて重い焚火台を持っていくのは面倒だけど、せっかくのキャンプなんだから「火は起こしたい!」というわがままな人にはとてもおススメなんです。
コンパクトなモノが多いので、ツーリングや徒歩でソロキャンプをする人などにもとてもピッタリのアイテムですし、こんなご時世ですので、災害対策として準備しておくのもいいでしょう。
災害が起きたときは燃料の確保が困難になりますが、ウッドストーブなら拾った小枝でお湯を沸かすことができます。
- ウッドストーブは体を暖めるためだけのものではなく、1年中使えるアイテム
- 燃料を持っていかなくても、小枝などで火を起こすことができて便利
- コンパクトながらお湯を沸かしたり、簡単な調理にも使えるのでソロキャンプに最適
- 焚火台は大きすぎるというツーリングや徒歩キャンプにもピッタリ
- ウッドストーブは防災グッズとしてもおススメ
ウッドストーブの選び方
ソロキャンプを盛り上げてくれるウッドストーブではありますが、初めての人は何を基準に選べばいいか迷いますよね。
3点にポイントをしぼって、ソロキャンプにおススメのウッドストーブの選び方をお伝えしてまいります。
形で選ぶ
ウッドストーブには大きく分けて円筒型と箱型があります。
筒型は二重構造になっているモノが多く、燃焼効率は高いですが、少しかさばります。
二重構造とは薪などを燃やしたときに出る白煙をさらに燃やす「二次燃焼」を起こす構造のことで、効率よく燃焼させることができます。
一方の箱型は折りたためたり、分解できるモノが多いので収納には便利です。できるだけ荷物をコンパクトにしたい場合には箱型がおススメです。
素材で選ぶ
ウッドストーブの素材は、ほぼステンレスかチタンのどちらかです。ともに錆びには強いのでどちらを選んでもいいと思いますが、ステンレスは重いけどリーズナブル、チタンは軽いけど価格が高いという違いがあります。
まだ初心者なので、あまり高い買い物はしたくないという人はステンレス、キャンプに出かける頻度が高く、持ち運びやすさを重視するなら軽くて耐久性に優れているチタンがいいでしょう。
用途で選ぶ
お湯を沸かす程度なのか、焚火台のようにガンガン燃やしたいのかによって選び方は異なります。
焚火台のように使いたいのであれば、太めの薪を燃やせる大き目の箱型がおススメですが、お湯を沸かしたり、簡単な調理に利用したいのであればしっかりした五徳がついているコンパクトな円筒型がいいでしょう。
- ウッドストーブには円筒型と箱型がある
- 円筒型は燃焼効率がいいが折りたためないので少しかさばる
- 箱型は折りたたんだり分解できるため収納がコンパクト
- 素材は主にステンレスかチタン。ステンレスはリーズナブルだが重め。チタンは軽いけど高価
- 焚火台のように太めの薪を燃やしたければ箱型がおススメ
- 主に調理などに使いたければ、五徳がしっかりしていて安定感のある円筒型がおススメ
ソロキャンプにおススメのウッドストーブ7選
ウッドストーブは、形も大きさも素材もマチマチなので、ちょっと迷うかもしれません。タイプ別にソロキャンプにおススメのウッドストーブを紹介してまいります。
とても種類がたくさんありますので、一番重視する点やご自身の用途、そしてふところ事情でお選びください。
軽さを重視する人はコレ【TOAKS(トークス) コンパクトストーブ ソロ B.Pウッド バーニング ストーブ STV-12】
コンパクトな円筒型で、重さはなんと150g。これならどこにでも持っていけますね。
さすがに太い薪をくべて焚火のように使用することはできませんが、小枝を燃やしてお湯を沸かしたり、簡単な調理に使うのであれば十分でしょう。
ツーリングやバックパッカーにはとてもおススメです。
バランスを重視する人はコレ【Solo Stove ソロストーブ・タイタン Titan】
468gと比較的軽量ですが、調理にも使いやすいほどよい大きさです。小さすぎるとあっという間に燃料が燃え尽きてしまいますし、大きすぎるとじゃまになります。
円筒型ですので多少かさばりますが、とてもバランスのいいウッドストーブだと思います。
調理に使いたい人はコレ【ユニフレーム(UNIFLAME) ネイチャーストーブ 683033】
焚火台でも定評のあるユニフレームのウッドストーブです。
一般的に調理には円筒型が向いていると言われますが、コチラは箱型ですが五徳がついていますので、調理にも使いやすい構造。
組み立ても簡単で、収納時もとてもコンパクト。重量は320gと超軽量ですので持ち運びにもとても便利です。
あまり大きな薪は入りませんので、焚火台のような感覚で使うことはできません。
薪をガンガン燃やしたい人はコレ【YAEI Enthusiast ウッドストーブ 】
コンパクトながら側面の口が大きく、太めの薪でも入れやすいので、焚火感覚で長時間燃やすことが可能です。
火力も十分ですので、鍋料理などもOK。
ステンレス製ですが、大きさの割に重量は520gと軽量なのもいいですね。
コスパを重視する人はコレ【ウルトラスポーツ ウッドストーブ 屋外用コンロ (Amazon限定)】
不安になるくらい安いですが、割と評判のいい箱型の組み立て式ウッドストーブです。コンパクトに収納できますし、側面の口が広めなので、薪を燃やすこともできますね。
とりあえずウッドストーブを使ってみたい人の、入門用としては悪くないと思いますが、あまり耐久性は期待できません。
コンパクトさを求める人はコレ【ソト(SOTO) ミニ焚き火台 ヘキサ ST-942 ST-942】
ちょっと特殊な6面(ヘキサゴン)タイプのウッドストーブです。バラせばとてもコンパクトに収納でき、重量もたったの235g。
アルコールストーブや固形燃料を使うのにも向いています。
大きな薪を使用することはできないですし、あまり火力も大きくはできませんが、サブバーナーとしてひとつ持っておくと便利だと思います。
目立ちたい人はコレ【OneTigris ROCUBOID ミニ焚き火台 ソロストーブ】
特徴的な見た目で人気の商品ですね。使っててたのしいと思うので、こういう遊び心のあるウッドストーブも悪くないでしょう。
側面の大きな口から薪を入れて燃やすこともできます。コンパクトに収納できますが、600gとこのタイプのウッドストーブの中ではやや重めです。
- 軽さを重視する人には【TOAKS(トークス) コンパクトストーブ ソロ B.Pウッド バーニング ストーブ STV-12】
- バランスを重視する人には【Solo Stove ソロストーブ・タイタン Titan】
- 調理に使いたい人には【ユニフレーム(UNIFLAME) ネイチャーストーブ 683033】
- 薪をガンガン燃やしたい人には【YAEI Enthusiast ウッドストーブ 】
- コスパを重視する人には【ウルトラスポーツ ウッドストーブ 屋外用コンロ (Amazon限定)】
- コンパクトさを求める人には【ソト(SOTO) ミニ焚き火台 ヘキサ ST-942 ST-942】
- 目立ちたい人には【OneTigris ROCUBOID ミニ焚き火台 ソロストーブ】
ウッドストーブまとめ
意外にも奥が深いウッドストーブについて解説してまいりました。今まであまり気にしていなかった人は、種類が多くおどろいたかもしれませんね。
初心者でも選びやすいようにポイントを絞ったつもりですが、参考になりましたでしょうか?
キャンプのたのしみといえば火を起こすことは重要な要素ですが、「重くて大きい焚火台はちょっと…」という人もいますよね。
そんな人におススメなのがウッドストーブです。
焚火台とバーナーとコンロのいいところを集めたようなアイテムで、荷物を減らしたいソロキャンプにはピッタリですよね。
1年中使えるアイテムですので、これからソロキャンプに挑戦する人は、当記事を参考にぜひ購入を検討してみてください。
なお、ウッドストーブに限ったことではないですが、火を使う道具なので安定感がとても大事です。特にウッドストーブの上に鍋などを置くことを考えるなら、サイズがとても重要になります。
ウッドストーブと調理器具のサイズが合ってないとバランスが悪くなって危険ですので、ウッドストーブを選ぶ際は、自分が使っている(使う予定の)調理器具を置いたときに安定するかどうかをしっかり確認してください。
しつこいですが、火を扱う道具ですのでくれぐれも慎重に。