これを読んでいるあなたは田舎に憧れていて、かつ海の近くに住めたらいいなーなんて思っていますよね?
朝カーテンを開けて、綺麗な海と青空が目に飛び込んでくる生活なんで考えるだけで最高です。
でもちょっと待ってください。何も知らずに田舎の海辺の地域に住むのはリスクがあります。
本記事では海沿いの町出身の私(ぐりゆう)が、海の近くに住むメリットとデメリットについてしっかり知った上で、おすすめの移住先を紹介していきます。
海の見える田舎に住むメリット
何と言っても景色が綺麗
誰もが想像するメリットですよね。いつ外を見ても海が見える、海好きにはたまりません。
かく言う私の住んでいた実家も「海の見える町」として分譲されている住宅地でした。海からの物理的距離は結構あったのですが、高台なので窓から海が見えました。
同じ海の見える地域でも、日本海の荒々しい海、リゾート感のある砂浜など、人によって好きな海の景色って異なると思います。
好きな景色の所に住みたい!と思っているなら、自分好みの海沿いの町をみつけてみてください。
ちなみに人間慣れてしまうのか、住んでいる当時私はわざわざ家から海をみることはほぼありませんでした…(小声)とはいえ、通学中に自転車で海沿い走る毎日に癒されていました。今も大好きな景色です。
サーフィンや釣りダイビングなど、遊ぶにも好アクセス!
趣味のサーフィンや釣り、ダイビングができるスポットに近い!と言うのは、趣味が生き甲斐の人にとってはたまらない条件です。
サーファー、釣り人は朝が早い人が多いので、熱心な方はスポットまで夜のうちに行って車で寝泊まりすることもよくあると思います。これが徒歩で行けるとなると最高です。
たまに海沿いで徒歩で海に出れるお家にウェットスーツがかかってたりすると無性に羨ましくなります。
やはり徒歩圏内で趣味が完結するって最高です。
徒歩だと帰りにビール飲めますしw
海産物が美味しい
食べることが好きな人なら絶対に推せる条件は「海産物が美味しいこと」。
地元で手に入る食料が美味しいと、ご飯は外で食べても良し、家で食べても良しです。
直売所や市場があると季節によって新鮮なものを手に入れる事ができるので、楽しみの一つになります。
海の近くに住む前に知っておきたいデメリット
塩害で家や車が錆びる
海の近くに住む前に知っておきたいデメリットの代表例が塩害です。
海の近くに家がある場合、波しぶきになって運ばれてきた海水の成分が家の壁などに付着し、白く変色したり、屋根などに使用している金属の錆びが雨などで壁をつたって家の壁も茶色くなっているのを見たことはないでしょうか。
強い潮風に晒されると見た目によくないだけではなく、建物劣化も早くなります。
海の近くに家を建てる場合は、金属は鉄ではなく錆びにくいステンレスを使う、塗装でコーティングをするなど工夫が必要です。
車や自転車も錆びやすいので車は足回りのコーティングをする他、ガレージに入れるなどの対策ができることが理想です。
ちなみに、塩害を受けると想定される海からの距離「塩害地域」は海岸から500m~7000m以内の間で、地域によって異なります。
風の強い北海道・東北・日本海側では海岸から500m~7000m以内、一般的な地域では海岸から500m~2000m以内、瀬戸内海では山に挟まれているためか風の影響を受け難く海岸から500m~1000m以内と定義されています。
津波の危険がある
地震災害の多い日本、東日本大震災の時の津波のことを考えると、災害時に海の近くは危険だと言うことを理解しておく必要があります。
移住をするなら海の近くでなくとも、必ずハザードマップを確認するべきです。
海の近くは海抜から高さがなければ津波で浸水する可能性が高くなります。
海の見える場所に住むなら、目の前が海であることも理想ですが、高台に住むなど工夫も必要です。
また近年の豪雨災害の多さからも海だけでなく川の氾濫水域にも注意を払うことが重要です。
風が強い
特に日本海側ですが、とにかく海の近くは風が強いです。海沿いには障害物がなく、海の上と陸の上の気圧の差の関係もあり風が海から陸に吹き込みます。
風が強いので、実際の気温以上に寒く感じたり、洗濯物を外に干せない日もあるでしょう。
海の見える田舎町5選!
北海道 小樽市
(画像引用元:小樽市公式ホームページ)
札幌から電車で30分の小樽市は人口12万人ほどの、日本海に面した坂の多い町。小樽運河など歴史ある観光地のある町です。
小樽は山に囲まれ、住宅街が山を切り開いて作られているため、海辺から少し離れたところは高台、町の至る所から海が見渡せます。
市内には大型ショッピングモールもあり田舎度はそれほどでもありませんが、エリアによっては人口も少なくのんびりした田舎の雰囲気を味わうことができ、かつ買い物などにも不便しない、大都市札幌にも通勤圏内であるのが良いところです。
また、もともと北海道の貿易の拠点であった小樽には市場文化が根付いており新鮮な魚が一般人でも手頃な値段で手に入るのも良いところ。
やっぱり北海道の海産物は美味しいです。
海は釣りのスポットも多数あり、銭函エリアではサーフィンをする人の姿もあります。山も近く、雪も多いのでウィンタースポーツ好きにももってこいの町です。
和歌山県 白浜町
(画像引用元:白浜町ホームページ)
和歌山県白浜町は和歌山県屈指のリゾートタウン。生粋の観光地でして、人口は約2万人です。
何と言ってもその名の通り、真っ白な砂浜が広がり、エメラルドグリーンの海が魅力的な町です。
政府や和歌山県、大手企業の協力も得てワーケーションを推進している白浜町。羽田ー南紀白浜空港間の航空券をJALが片道1万円以下の航空券を販売しはじめてから交通の便も良くなり注目を浴びています。
白良浜は海水浴場としては世界初のフリーWi-Fiスポット。海水浴をしながら仕事をする、そんな働き方も可能です。
一年を通して温暖な気候で、夏の海では小さな熱帯魚と共に泳ぐこともできます。釣り場もいくつもあり、釣り船も出ています。
まさに海で遊ぶのが好きな方には最適な場所です。
また、白浜の温泉街には公共浴場があり外湯めぐりも楽しむことができるので、温泉好きにとってもたまらない立地です。
和歌山県では、首都圏居住者の、移住推進市町村(地域)への移住を検討している方の居住地から訪問地までの往路交通費を最大2万円を補助する支援を行なっています。
和歌山県が気になっている方はこちらを利用して自分にあった移住先を探してみるのも良いでしょう。
石川県 能登町
(画像引用元:能登町役場)
石川県の能登半島の奥に位置する能登町は人口1万5000人ほどの町です。能登半島というと日本海の波が打ち付ける激しい海という印象がありますが、能登は半島先端部の内側(内浦)にあり海は比較的波が穏やかです。
どのエリアに暮らしても自宅から海や山まで15分以内でアクセス可能と、自然と仲良くなれる環境も整っています。
能都町は古くからの日本文化の残る町。世界無形遺産・重要無形民俗文化財に指定されている古くから行われている新嘗の祭礼「奥能登のあえのこと」や、ユネスコ重要無形文化財に指定されている鬼や天狗などの面をつけた一行が家々を訪れ、怠けグセのある子を戒めて回る「アマメハギ」、日本遺産の巨大な燈籠「キリコ」が威勢のいい掛け声とともにまちを練り歩き乱舞する「キリコ祭り」と日本らしい文化の残る興味深い町です。
伝統文化が息づき、今もその伝統を守ろうとするこの町で生きていくには、そんな風習を理解し、地域の一員となる覚悟が必要です。
また、集落の結びつきの強いこの町ではご近所付き合いは欠かせません。能登の文化を守りながら、活性化させたい想いがある地元の人と深くむずびつくような近所づきあいがしたい人にとっては魅力的な町です。
移住に関する助成金も住宅の助成や、1次産業従事者の支援助成金、移住後に就業した場合の助成金など多くありますので興味のある方は一度移住サイトを覗いてみると良いでしょう。
千葉県 南房総市
(画像引用元:南房総市ホームページ)
千葉の南房総市は都心から80分ほどで、人口3万5000人ほどの田舎暮らしのできる海に面した場所。
東京湾(内房)と太平洋(外房)に面しており、房総半島の最南端、三方を海に囲まれた温暖な地域です。
都心での仕事や、飲み会などの仲間とのコミニュケーション、どうしても行きたいコンサートなど田舎暮らしはしたいけど都会暮らしのメリットも捨て難い…という人にとってはおすすめの、海と里山に囲まれた自然豊かな地で気軽に田舎暮らしができる移住先です。
サーフスポットも多くサーフィンしてから出社なんていう生活も夢ではありません。
また、成田空港が比較的近いことからLCCでの国内旅行、海外旅行ともにアクセスはピカイチ。田舎に拠点を置きながら、時には刺激のある生活を求める旅好きの方にもメリットが大きいでしょう。
この辺りは人気エリアのため他の田舎エリアに比べて物件価格が高い傾向にあります。
福岡県 糸島市
(画像引用元:福岡県糸島市公式ホームページ)
福岡県の糸島市は福岡県西部の糸島半島に位置し、市北側には玄界灘に面した美しい海岸線が広がる町。人口は9万8000人。イギリス雑誌で「世界で最も魅力的な小都市」第3位に選ばれています。
糸島市は豊かな自然が残り、サーフィンやハイキングスポットがあり、また海の幸や農産物が豊富でありながら、福岡都心まで都市高速またはJR利用で30分程度と交通アクセスが良く質の高い生活を満喫できると評価されています。
糸島市は海の景色が綺麗でいわゆるインスタ映えするようなスポットも多いことから、福岡観光に合わせて若者も多く訪れる観光地。
近年移住先としても注目されており、移住者も多数。市も移住支援に力を入れています。
若い世代に移住者も多いことから、幼稚園や保育所、認定こども園などを利用する3~5歳の子どもの利用料が無償化、中学三年生までの子ども医療費の助成など子育て世帯に優しい移住先です。
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海が見える田舎といえば、その最高峰はやっぱり離島じゃないでしょうか?
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また、田舎への移住については、『仕事探し』や『移住で失敗しないのためのコツ』など、いくつかのテクニックもあります。
そのようなノウハウも記事にしていますよ♪
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『海の見える田舎への移住という夢、夢のままでは絶対に終わらせたくない!』という人だけご覧になって下さいね^^
終わりに
海に面した田舎に移住するのは、リスクはありますが、地域のことを知り生活を想像するとやはり魅力的ですよね。
海の近い田舎で住むリスクはあらかじめ調べて対策することで減らすことのできる問題でもあります。
ですので、塩害や災害のリスクを知った上で、憧れの海のある生活を手に入れてくださいね。
紹介した移住先以外にも島国の日本には無数の海に面した町があります。
今回は北海道から九州までを満遍なく紹介しましたが、興味のある町があれば周辺の町についても情報を集めてみると良いでしょう。