都会につかれたから田舎に移住したいけれど、ひとり暮らしは寂しそうでなかなか踏ん切りがつかない…。
そういった方も多いですよね。
本記事は一人暮らしを前提に田舎移住を考えている人に向けた記事です。
筆者の私自身は田舎で暮らして6年ほど。
1人で田舎の会社の寮暮らし→パートナーとアパート暮らし→賃貸一軒家という流れでいろいろな形で田舎暮らしを経験してきた中で感じた
- 田舎で一人暮らしはどんな人に向いているの?
- 田舎で一人暮らしをするメリット、デメリット
- 田舎で一人暮らしするならどんな物件がおすすめ?
というようなことについて考察しています。
田舎で一人暮らしはどんな人に向いている?
田舎暮らしを謳歌している筆者ですが、田舎暮らしは『どんな人にとっても最高』『おすすめ』とは言えません。
田舎に暮らすのは向き不向きがありますし、さらに一人暮らしとなるとそのハードルは高まると思います。
結論から言うと、
- 一人の時間も楽しめる人
- 『日常』を楽しめる人
- 自炊できる、やってみようという気がある人
- 普通レベル以上のコミュニケーション能力がある人
- 田舎に住む目的がハッキリしている
こんな人が田舎での一人暮らしに向いています。
あとは『足るを知る』ミニマリスト的思考の人には合うのではないかなと思いますね。
一人の時間も楽しめる、日常を楽しめる人
田舎での一人暮らしには『一人の時間も楽しめる』『日常を楽しめる』そんなポジティブ思考の人が向いています。
なぜかと言いますと、田舎には都会のように街に出る娯楽はないし、圧倒的に不便だからです。
田舎の娯楽のなさはなかなかで、私は普段買い物に行くのは地元の小さいスーパーだけです。笑
スーパーのラインナップも最小限なので、『新商品だ!これ美味しそう!』みたいなささやかな買い物の楽しみもほぼありません。笑
現在ショッピングが好き!休みの日は必ず買い物にいく!みたいな人には結構苦しいです。
(私も過去はそうでしたが…)
後は休日何をして遊んでいるかと聞かれると、
- 川に釣り
- 山登り
- キャンプ
- 家庭菜園
- 凝った料理
そんなことが一番の娯楽です。
自然が好きな人やアウトドア派の人には最高ですね。
それから、同じ一人暮らしでも田舎って孤独感が強いと個人的には思います。
都会にいると家を出て少し大通りに出ると歩いている人がぼちぼちいるし、家にいても他の人の生活音が聞こえて誰かの存在が感じられる。
これが田舎になると、昼間の駅前でも歩いている人が誰もいなかったり、夜は本当に無音だったりします。
精神的にも安定・自立していて、自己肯定感高いタイプの人、ポジティブ思考の人が田舎での一人暮らしと相性がいいでしょうね。
自炊ができる、何でもやってみようと思える
自炊ができる、する気があるというのも田舎暮らしでは重要です。
田舎(レベルによりますが)では、安くて手軽なチェーン店がなかったり、コンビニが24時間営業ではなかったりします。
この環境で自炊ができないと食費が大きくかさんだり、栄養が偏ったり、生活の難易度があがってしまいます。
そして田舎すぎることへのイライラが募ります。笑
普通レベル以上のコミュニケーション力のある人
人間関係が面倒で田舎で隠居したいと思っている人へは悲報ですが、田舎ではコミュニケーション能力が必要です。
そもそも人が少ないので、機会があるときに積極的に人と関係性をつくらなくては生きていきにくいんですね。
都会ではインターネットで調べて、お金を払って受けられるサービスが様々存在しますが、田舎では情報もネットに載っていなかったり人づてのほうが詳しかったり、そもそも受けられるサービスがなかったります。
そんな時ものをいうのが人脈です。
一人暮らしならなおさら、助け合いで生きていく必要がありますから「人と全く話さずに隠居したい」と思っている人は、考え方にもよりますが移住失敗の可能性もありますので注意が必要です。
移住への失敗の具体例や、どのような人が失敗しやすいか?という点については、以下の記事が良く読まれています。
田舎に住む目的がハッキリしている人
一人暮らしでの田舎暮らしで満足できるのは『田舎に住む目的がハッキリしている人』なんじゃないかと思います。
田舎移住というと大層なことに聞こえますが、言ってしまえばただの田舎町への引っ越しです。
- 通勤の満員電車がしんどい
- リモートで働けるので生活コストを下げたい
- 人間関係リセットしたい
などなど、人それぞれいろいろな目的や「いいな」と思う理由があると思います。
他の引っ越しと同様メリットデメリットをしっかり考えた選択であれば一人暮らしでの田舎暮らしも失敗しないのではないでしょうか。
どのような人なら田舎暮らしが楽しめるのか?という点については、以下の記事が良く読まれています。
田舎で一人暮らしをするメリット
では、そんな田舎で一人暮らしのメリットって何だろうってことについてですが、
- 家賃が安い
- 自然の中でのんびり暮らせる
- 全部自分の好きなように選べる
- とにかく気楽である(ことが多い)
ざっくりこんなところでしょうか。
一番のメリットは家族の職場や教育の悩みなどなく、自分で住みたいところを決められる点です。
自然の中で自由気ままに暮らしたい~って方にはメリットしかないです。
田舎で一人暮らしをするとデメリットになりそうなこと
田舎での一人暮らしですが、もちろんデメリットもしっかりあります。
- 単身移住だと地域によっては変わり者扱いされる可能性
- 人間関係の構築が苦手な人は近所付き合いがきついかも
- 車が必須で生活コスト↑
- 転職する場合など収入が低くなる可能性大
- 自炊・草刈り・近所付き合いなど生活周りのやることが多い
- 寂しい
主に金銭的な問題と、人間関係ですね。
1つ1つクリアできそうであれば、田舎での一人暮らしは問題なしです。
田舎で一人暮らしをするのに適した物件は?
ここまで読んだ中で『やっぱり田舎に住みたい!』と気持ちを強くした方へ、伝えたいことは一口に『田舎暮らし』といっても住む家や物件の形態で生活はガラッと変わるという事。
田舎で生活するには(まぁどこでもそうですが…)住宅に次のような選択肢があります。
- 賃貸アパート
- 賃貸一軒家
- 中古の一軒家
- 公営住宅
それぞれどんな人に適しているのか解説していきます。
賃貸アパート
田舎にも賃貸アパートは存在します。
イメージ的には古くてボロボロ…?と思っている方もいると思いますが、地域によっては意外と新しい賃貸アパートも見つかるはずです。
人口5000人台の私の住んでいる町では、新築アパートがいくつか新しく出来上がっていて、全室が募集と同時に埋まってました。
意外とニーズがあるんですね~。
- 田舎ならではの近所付き合いは面倒
- 暮らしをあまりガラッと変えたくない
- まずは暮らしていけるか試していきたい
そんな方は賃貸アパートがおすすめです。
私も賃貸アパートに住んでいた時期がありますが、周りの人も移住や単身の人が多くて近所付き合いは皆無でした。
ただし田舎暮らしの醍醐味というか、田舎暮らしを謳歌したい!って方にはほかの選択肢をお勧めしたいです。
賃貸一軒家
我が家は賃貸一軒家なのですが、田舎では運がいいと、とんでもない賃料の安い一軒家と出会えます。笑
やはり一軒家の良いところは、好き勝手やれることです。
家が広いとアウトドアの用具もサイズお構いなしに買えますし、お庭に菜園を作ってもお花畑を作ってもいいし、ピザ窯を作っておいてもいいわけです。
そんな好きに生活しつつ、気が変わったら引っ越せる手軽さが賃貸の最高なところです。
中古一軒家
田舎でいい値段のする一軒家を購入するのはあまりお勧めしたくありませんが(不動産的な価値が低いので)、田舎の空き家にはタダ同然でも譲りたがっている物件というのが存在しています。
自分の城を作り上げたい!と考えている人には、家を購入してリノベするのもおすすめ。
全国の0円物件を掲載している【みんなの0円物件】というサイトがあるのですが、眺めているだけでわくわくして楽しいですよ。
おすすめです。
公営住宅
収入が少なくて田舎で暮らせるか心配…な人におすすめなのが公営住宅です。
公営住宅とは国の補助等により、地方公共団体が建設し、低所得者向けに割安な賃料設定で提供される賃貸住宅のこと。
都会だと『団地』のように大きな建物のところが多いのですが、田舎の公営住宅は広々平屋で小さなお庭付きのタイプなどいろいろあります。
原則として、現在、同居しまたは同居しようとする親族がいることや、一定の収入基準の以下でないと申し込みすることができないのですが、入居者や人口の少ない自治体では例外として単身者が住むことが許可される場合もあるそうです。
中には新築物件などもあり、お得物件が探せばある印象。
所得が対象内の方は公営住宅の充実しているかどうかで住む場所を決めてしまうのも一種の手だと思います。
余談:筆者が田舎一人暮らしの時は結構しんどかった
現在パートナーと一軒家で二人暮らししている筆者ですが、正直一人暮らしの時は暮らしへの満足度は低かったです。
今思うとその理由は
- 仕事が忙しすぎて田舎らしい暮らしができなかったから
- 当時は都会的な暮らしが習慣になっていたから
- 住む場所を自分で能動的に選んでいなかったから
だと思っています。
一人で暮らしていた時は、会社が寮として持っている物件で暮らしていました。
当時は新卒ホヤホヤだったこともあり『自分のしたい生活』も理解していなかったし、与えられた家でただただ社畜として暮らす毎日。
コンビニすらない町で、休みにわざわざ買い溜めたセブンイレブンのお惣菜を1つずつ食べ、休みの日には車で2時間かけて実家に帰るか友人に会いに行くかしていました。
この失敗から学んだことは「自分の理想を、まずは自分自身で理解し、自分自身で選択する事。」
これを読んでくれている皆さんにも、自分で納得したうえで選択をしてほしいと思っています。
私は自分と向き合って大切にしたいものを考えられた今なら、パートナーと別れ一人暮らしするとしても程よい田舎町を選ぶと思います。
まとめ|目的のある田舎暮らしなら一人でも大丈夫!
以上、田舎の一人暮らしは目的をもってポジティブな移住なら大丈夫!というお話でした。
仮に田舎暮らしに失敗した!といっても特に命の危険にさらされるわけでもないですし、「自分には合わないな」と経験から理解できます。合わなければ引っ越せばよいだけです^^
気になっているなら経験として行動してみるのがよいのではないでしょうか?
正直、田舎暮らしは最高です。^^それではよい人生を!