都会での生活に疲れているときに、田舎でスローライフを送っている人をみると羨ましくなりますよね。
田舎に暮らして、自分で古民家をリノベーションしたり、狩猟をしたりする姿をYouTubeやブログで発信する人も増えてきました。
そんな暮らしぶりをみると「田舎暮らしって自分にもできるのだろうか?」と不安におもってしまいますよね。
私(ぐりゆう)は、田舎に移住し4年間暮らして、田舎の環境を楽しんでいる人、不便すぎて無理だと都会に帰ってしまう人を色々見てきました。
本記事では田舎暮らしって向き不向きについて
- 田舎暮らしにはスキル不要
- 田舎暮らしに向いているかどうかは考え方と得意分野
- 社畜には田舎暮らしは向かない
ということについて書いていきます。
本記事を読んで、田舎暮らしへのイメージを膨らませてもらえればと思います。
田舎暮らしにも適性があります:スキル不要
田舎暮らしを始めるには特別なスキルは不要です。
自称半自給自足を実践している私ですが、田舎に移住する前は基本的な家事や料理すらできないかなりのポンコツでした。
ですが、今では以下のようなスキルがつきました。
- 手間のかかった料理
- 野菜の栽培
- 山菜採り
- 釣った魚を捌く
- 鹿肉の解体
- 裁縫
- 芝刈り
- 簡単なDIY
こんな感じで、田舎暮らしは生活の中で色々なスキルがつきます。
特に料理に関しては、もともとインスタントラーメンとコンビニの惣菜で暮らしているような生活でした。
今では、カレーはスパイス調合(数種類は自家栽培)、味噌も手作り、ソーセージやベーコンも作るなど、見違えるスキルを得ました。
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しかし、誰もが田舎に移住したからといってこのようなスキルが付くとは言えません。
私が見てきた、田舎に合わず都会に帰ってしまう人は、田舎に住んでもほぼ変わらず都会のような生活をしていましたから。
必要なスキルを得ながら楽しく暮らせるのが、田舎暮らしに向いている人だと思うんですよね。
田舎暮らしに向いている人の特徴
じゃあ必要なスキルを得ながら田舎でも楽しく暮らせる人、いわゆる田舎暮らしに向いてる人ってどんな人なのか、特徴が知りたいですよね。
自分も含め、田舎で楽しく暮らしている人に共通しているのは「考え方」と「得意分野」なのでは、というところに行き着きました。
具体的にいうと
- ポジティブ思考
- 工夫と試行錯誤が得意
- 自分自身の理解のために考える
- コミュニケーションが得意
こんな人です。
それぞれ、どんな場面で役に立つのかを解説していきます。
基本的にポジティブ思考
田舎暮らしに向いている人に共通しているのが「基本的にポジティブ思考」ということです。
ポジティブ思考な人は、物事を前向きに考え、良い面を見ようとします。
田舎暮らしの諸々に対しても「受け入れる」ことが重要です。
都会から移住して田舎で生活を始めると、正直に言って一般的にネガティブな側面がたくさんあるんです。
都会は便利ですからね。
例えば、都会に住んでいた時は徒歩5分にコンビニの環境だったけれど、移住した田舎では車で15分かかるとします。
「不便になった」と思ってしまいそうなところですが、私は「まとめ買いして、計画的にご飯作れば節約になってラッキー」くらいに思います。
今では不便なことにぶつかっても大体は「別に大したことない」と思っています。
ちなみに田舎で車で15分でスーパーに行けるって実際には結構いい立地です。w
「足るを知る」ということでもあります。
工夫や試行錯誤が得意
試行錯誤が得意であることも、田舎で楽しく暮らすための重要な要素です。
田舎での暮らしって、休みの日はちょっと出掛けて商業施設で時間を潰したりして過ごしていた人にとっては、とにかく暇です。
かくいう私もショッピング大好き人間でした。
大学生の時は暇さえあれば下北沢あたりをふらついて古着ばかり見ていました。
田舎で新生活を始める時は、都会では考えられないくらい不便なことがおきます。
例えば、町に出て大きな量販店で、とても気に入った大型の家具を買うとします。
普通はこちらの都合で配達してもらえるのですが、なにせ自宅は店から1時間はかかる田舎。
「配達は○曜日だけ」、ものによっては「送料が高額になる」「配達できない」など言われることもあります。
そんな時、「じゃあもっと好みのもの自分で作るか〜」とか、「楽天の送料無料商品で似た物探せばいいか〜」「別にいらないか〜」と代替え案を探せる人は田舎で暮らすのに向いていると思います。
「これだから田舎は困るなぁ…」という考えになってしまう人には向きません。
ポジティブ思考に田舎での生活を受け入れるということにも繋がりますが、田舎で暮らすと最終的に決めたのは自分ですからね。
田舎に住んでると、こんなことがたくさん起きます。
私のスキルがついたのも、この試行錯誤の結果で
- スパイスカレーが好きだけどお店がない…→作っちゃおう!
- 美味しいピザ食べたい→生地から作っちゃおう!
- 全てをもっと美味しくするには?→家庭菜園でとれたての野菜を使おう!
てな感じです。
近所のおじいちゃんは、家建てたいけど資金があまりないから自分で勉強して建てちゃった、と言っていました。
今は車庫を自分で建ててますね。
やったことない人にとっては凄いな〜と思うことかもしれませんが、今の時代なんでもすでに先にやっている人がいて、やり方はグーグル検索で出てきます。
やる気と実行に移せるか次第ですね。
自分自身のことを理解している
自分自身がどんなものが好きか、どんなときに喜びを感じて、どんなときに怒るのか。何を目的に生きるのか。
これをしっかり理解している人は、人生の選択で大きな失敗をしません。
移住に際しても、大きな失敗はしないでしょう。
何故なら「田舎で暮らしたい」の奥にある自分が何を求めているか、何が目的なのかが、わかっているからです。
- 忙しい生活から抜け出したい
- 家族との時間を持ちたい
- 自然のあるところで暮らしたい
- お金や仕事に縛られたくない
色々な田舎に暮らしたい理由があると思いますが、その根本が何故なのかを考える必要があります。
「田舎暮らし」は、ある人にとっては夢であり目的であると思いますが、ほとんどの人にとっては「住む場所」という選択肢でしかありません。
とはいえ移住する段階で自分の人生の目的や、考え方の全てを理解している人も少ないと思います。
私もまだ理解の途中段階です。
しかし、それを追求する姿勢があれば、暮らしの中での気づきも多いので、田舎暮らしは楽しいです。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力はどこにいても生きていくために必要な能力です。
都会ではサービスも徐々にAI化、互いに干渉し合う事もないので、コミュニケーションの機会は仕事の仲間や友人くらいですよね。
田舎に暮らすとネットで調べてもわからないことがあり、地域特有のものごとは人から聞く情報が重要です。
コミュニケーション能力があれば情報を収集できるだけでなく、自分の力だけではどうにもできないことを助けてもらうこともできます。
例えば、私のパートナーはもともと都会に住んでいてもお店の人と仲良くなるのが得意な、コミュニケーション能力が非常に高いタイプ。
田舎に引っ越した際、近所の散歩中に「釣りが好きなんです」という1回の立ち話から猟師さんと仲良くなり、魚と肉が交換できる環境になりました。
今ではフリーランスで時間がある私が鹿の解体を手伝うことで、新たなスキルまで身につけ、良いお付き合いをさせていただいています。
そんな感じで、田舎で住むならコミュニケーション力があればより豊かに暮らせます。
社畜には田舎暮らしは向かない
一つお伝えしたいことがあります。
仕事を忙しくする「社畜」のような生活には田舎暮らしはあまり向かないということです。
以前私は田舎に住みながらも1日に12時間ほど働く生活をしていましたが、こんな生活をするなら田舎は劣悪な環境です。
- 長時間労働で疲れて帰っても飲食店やお店がやってない
- ガソリンスタンドの営業時間が短い
- 休日に楽しむほどの体力が残らない
そんな働く人のためのサービスが、都会は充実しています。スーパーも深夜まで営業しているのは割と普通です。
しかし、その充分なサービスが田舎にはありません。
私の住んでいる町ではガソリンスタンドは19時、スーパーは20時には閉まります。
ましてや、疲れているときに休日にカレーをスパイスから作ったり、ピザを生地から作る気力はどこからも湧いてきません。
多くの人が望むようなのんびりとした田舎暮らしをするためには、働くのは「ほどほどに」することを私は強くおすすめします。
関連記事の紹介
この記事を読んでくれた皆様は、いつか田舎暮らしをしたいけど、自分の性格や仕事、お金の事などで悩んでしまっていて、最初の一歩が踏み出せない人ばかりだと思います。
でも、大丈夫ですよ!!!
当ブログでは、そのような田舎暮らしを夢見る皆様のために、田舎暮らしをスタートするためのハウツー記事をたくさん準備しています。
田舎暮らしの夢だけは諦めたくない!と真剣に考えている人だけ、参考になさって下さいね^^
終わりに
田舎で楽しく暮らせる人には向き、不向きがあります。
その違いは「考え方」と「得意なこと」であるということを紹介しました。
得意なことは簡単に変えられないかもしれませんが、考え方は今からでも変えられることです。
私は「考え方」一つで誰もが田舎で楽しめると思っています。
田舎で暮らすという素晴らしい選択肢に興味を持ったあなたは、きっと田舎に暮らすのに向いていると思います。
移住前は田舎暮らしのネガティブな面を見つけると不安に思うと思いますが、前向きに準備をすれば楽しい田舎での暮らしが待っています。