『シーバスデイゲーム攻略の鍵となる鉄板バイブの事、全部まとめて教えて下さい!』っていう人のための特集記事です。
シーバスデイゲームの必需品として、一つのルアージャンルを形成している鉄板バイブですが、遠投して巻くだけという簡単ルアーであるにも関わらず、『釣れる気がしない!』なんて声も良く聞きます。
また。見た目やアクションが似たものが多いためか、どれを選べばいいのか良くわからない!なんていう意見も多いんですよね。。。
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了解です!
シーバスが釣れる鉄板バイブの選び方、使い方、そしてお勧め品などの情報を、ギュッと凝縮して紹介しちゃいますよ!
鉄板バイブってこんなルアーです!
鉄板バイブというルアーは、こちらの記事『シーバス用バイブレーションプラグの基礎知識と使い方講座』で詳しく解説しているバイブレーションプラグの派生型の一つです。ボディー素材が鉛の塊であるという点以外は、その形状は一般的な樹脂製バイブレーションプラグとほぼ同じといえます。
シルエットが小さく、重量が重いため飛距離が出るルアーの代表であり、メタルジグに次いで遠投性に優れた、そんなルアーですね。そのため、フルキャストして広範囲を探るのに向いています。
鉛の塊ですので、当然ですが沈みが早く、深い水深であってもボトムを探りやすいです。また、その自重のおかげもあってレンジキープ力も高く、一定水深をスピーディーに探るのが得意なルアーでもあります。
アクション特性としては、樹脂製バイブレーションプラグよりも早巻きで使うルアーであり、強烈な波動でシーバスを寄せて食わせる攻撃的なルアーです。
鉄板バイブの超名作3選|最初の一個目はここから選べ!
アイアンプレート 26(コアマン)
全長 | 7.5 cm |
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重量 | 26 g |
タイプ (浮く? or 沈む?) |
シンキング(沈む) |
レンジ(潜行深度) | 任意のレンジ(1m以深が得意) |
動き | バイブレーション(小刻みにブルブル震える) |
使いどころ | 水深1m以上のオープンエリア (堤防、広い港湾、どん深サーフなど) |
おススメカラー | チャートパール(昼夜問わず)、イワシゴールド(万能カラー) |
特徴・おススメポイント |
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使い込み具合で解ると思うのですが、、、歴戦の猛者、そして、私が最も信頼して投げ続けられる鉄板バイブが、コアマンのアイアンプレートシリーズ(IPシリーズ)です。
今でこそ鉄板バイブはシーバスデイゲームの必需品となっていますが、そのブームの火付け役となったルアーが、このアイアンプレートシリーズです。
おそらく日本で一番シーバスを狩り上げたルアーの一つなのではないかと思います。
ちなにみ上の写真ではシングルフックに変更していますが、純正フックは刺さり重視の細軸トレブルフックですのでご心配なく。このチューニングには私なりの理由があるのですが、特別な理由がない限りは、フックの変更はまず必要ありません。
信じて投げ倒しましょうw
この鉄板バイブは、最初の一個目にお勧めだなと私は考えているのですが、その理由はと言うと…『実績が多いし、利用者も多いから』という少し面白みに欠ける理由になってしまいます。
え?と思った方もいると思うのですが、これ、かなり本気なんですよ。
- 重い重量+小さなシルエット=抜群の飛距離
- 高速リトリーブ+バイブレーション=ハイアピール
- 高速バイブレーションによるフラッシング効果
- 巻き抵抗の強さに起因するレンジキープ力
いわゆる鉄板バイブの特徴、そして釣れる要素をまとめてみると、この4つに集約されるかと思います。そして、実績のある鉄板バイブはどれも、この4つの要素に個性の差はあっても、性能の差なんか無いと思うんです。
少し私のタックルボックスの中身を見ながら、鉄板バイブに関する使用経験と個人的感想をまとめてみましょう。
名作その①|IP-シリーズ(コアマン)
- キャスト時のトラブルが比較的多め(エビる&プロペラ回転)
- うまくキャストできた時の飛距離は圧倒的
- 泳ぎだしは早めでミディアムリトリーブでもしっかりアクションする
- 高速リトリーブでも動きが破たんしない
- 一番良く投げたので、一番良く釣れたルアーです
名作その②|アイアンマービー(エバーグリーン)
- キャスト時のトラブルが驚異的に少ない(エビらない&プロペラ回転しない)
- 飛距離はどんなに頑張ってもベスト時のIPには敵わない
- ミディアム~高速リトリーブ時の動きに差が少ない(=安定したアクション)
- 泳ぎだしまで少し時間がかかる気がする
- 良く釣れるいいルアーです
名作その③|リアルスティール(ダイワ)
- キャスト時のトラブルはアイアンマービーの次くらいに少ない
- 重量あたりのシルエットが少しだけ小さ目で飛距離も出やすい
- ミディアム~高速リトリーブ時の動きに差が少ない(=安定したアクション)
- 泳ぎだしはのスピードは平均的で、超高速巻きで泳ぎが破たんしやすい
- 良く釣れるいいルアーです
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結局のところ、鉄板バイブに関しては『トラブルの多さ』『飛距離』『泳ぎだしのスピード』『アクションの強さ』などで個性のようなものはあるのですが、『これだから初心者にも安心して勧められる!』という際立った歴史的名作が少ないように思います。
私の個人的な実績や経験でも、一番キャストした回数が多い『IP-26』が一番釣れてます。ですが、『IPだから釣れた!』なんて言うつもりもありません。
たぶんどれでも釣れていた気がします。
そもそも鉄板バイブは『活性が高い魚をこちらから探す or活性が高い魚を 向こうから引き寄せる』タイプのルアーですので、細かいルアーの差が大きく影響するとは思えないんです。
であるならば、『実際に釣れたという報告の多さ』で選んでも全然問題ない気がしませんか?
少なくとも私はそのように考えて、鉄板バイブはIPばかりを投げています。それで充分に釣果は上がっていますので、この判断基準もあながち間違いじゃないと思いますよ。
まとめると…
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鉄板バイブというジャンルは確かにデイゲームで活躍の場が多いルアーです。ランガンスタイルの釣りには必需品とも呼べるかもしれません。ですが、そのほとんどは完成度が高く、大差がないのが実情だと個人的には考えています。
一番大事なのは『その鉄板バイブをあなたが信じて投げ続けられるか否か』という心理的な部分だと私は思いますよ。
そういった意味では、私がお勧めするIPシリーズでもいいし、それ以外にここで紹介した他の鉄板バイブでももちろん構いません。
- ダイワが好きだからリアルスティールがいい
- トラブルレスで選びたいからアイアンマービーがいい
- みんなが使っているから、とりあえず鉄板はコアマンのIPでいいやw
そんな理由で選んでもかまわないのが、鉄板バイブ最初の一個目だと思いますね~
鉄板バイブレーションの使い方
鉄板バイブが活躍するポイント、場所は?
基本的には、充分に水深があって、しかも障害物がない大海原にフルキャストして、広く探るルアーです。
具体的には、遠投性能とレンジキープ力の高さを活かすという意味からも、足場の高い防波堤やテトラ帯、沖堤防などのようなオープンフィールドと相性がいいです。
逆に水深1mよりも浅い場所や遠浅のサーフの場合は、15g程度の軽めの鉄板バイブであれば攻略は可能ですが、ボトムを擦りやすいので性能が犠牲になる場合も多いですね。
そのためこのようあ浅いフィールドの場合は、鉄板バイブよりも樹脂製バイブの方が使いやすい場合が多いです。
参考記事①:シーバス用バイブレーションプラグの基礎知識と使い方講座
参考記事②:釣れるシーバス用バイブレーションプラグの選び方と名作10選!
鉄板バイブが活躍する時間は?
早巻き専用ルアーという事もあり、日中の明るい時間に最も活躍するルアーと考えて下さい。これは言い換えると、ゆっくりとルアーをシーバスに見せてあげる必要がある夜釣りには向きません。
また、10mよりも深い水深でも充分にボトム付近を攻略する事ができるため、完全に日が昇ってボトムに沈んだシーバスであっても狙う事ができます。
もちろん朝まずめ、夕まずめの活性が高いシーバスに対しても、早巻きが得意というアクション特性がドンズバでハマるので相性がいい時間帯といえます。
まとめると…
- デイゲームが得意なルアー
- 夜釣りには向かない
- 朝まずめ・夕まずめももちろんOK!
鉄板バイブが活躍する季節は?
鉄板バイブは早巻き用のルアーですので、シーバスがルアーを追いづらくなる厳寒期(=二月~三月)には向かないルアーです。
この時期のシーバスは、基本的にボトムに沈んでいます。そしてジャコやカニなどの動きがのろい生物を捕食しているので、鉄板バイブの早い動きには追い付いてこれないと考えられます。
最も活躍するのは真夏~秋の、シーバスが最も活発に動き、ベイトを追いかけまわすシーズンですね。
この時期は、ベイトも活発に、そして素早く動き回るので、早巻きでしっかりアクションする鉄板バイブのアクションが『マッチザベイト=ベイトにルアーを合わせる』の概念にドンズバでハマります。
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というわけで鉄板バイブのシーズンは、『ベイトが活発に動きまわる海水温が充分に高い季節』と覚えておきましょう。
例えば、、、
朝一にベイトが表層をスピィーディーに泳ぎ回っていたり、トップでシーバスが釣れる季節であれば、鉄板バイブも活躍するシーズンですので、一つの目安にするといいかと思いますね~
鉄板バイブとスピンテールジグは実は似ている?!
鉛の塊に命が吹き込まれたルアー、それが鉄板バイブなわけですが…
この鉛の塊みたいなルアーは、比較的早い速度でリトリーブする事で、ルアー全体が細かく微振動(=バイブレーション)し、強烈な波動を発します。そのアピール力は非常に強く、そのため場のスレも早い特徴があります。
ですので、『活性の高い魚を広い範囲から拾っていく』といった使い方がピッタリであり、その点ではスピンテールジグと活躍の場が似ています。
つまり、鉄板バイブは『ブレード系ルアー』と同じように、ランガン向きのハイアピール系ルアーとして外せない必需品だと考える事が出来ます。
ちなみにブレード系ルアーと鉄板バイブの使い分けですが、私は以下の三つのポイントで目的に応じて使い分けをしていますよ。
①リトリーブ速度について
鉄板バイブの方が早巻き対応、ブレード系ルアーの方がスローに対応しています。ですので、サーっと幅広く探りたいなら鉄板バイブを、ゆっくりと誘いたいならブレード系ルアーをチョイスします。
②飛距離
同じ重量で比較した場合、ブレードの風抵抗があるため、ブレード系ルアーは総じて飛距離が控えめになりがちです。
ですので、ポイントがどうしても遠い場合は鉄板バイブを選ぶしかないですね。
③沈みの速さとレンジキープ力
ブレード系ルアーは、そのブレードの水抵抗のせいで、沈みが遅くなりがちです。一方で鉄板バイブは水抵抗が少ないので、着水から着底まであっという間にスコーンと沈みます。
これはレンジキープ力にも関係していて、鉄板バイブよりもブレード系ルアーの方が一定レンジをキープしやすく、特にボトムスレスレをスローに引くなどのシビアなレンジコントロールもしやすくなっています。
とはいっても、鉄板バイブ自体は巻き抵抗が強めに分類されるルアーであり、レンジキープ力そのものは、他の『沈む系ルアー(例えばメタルジグ、シンキングミノーなど)』と比較しても充分に優れていますね。
私の場合は、中層キープの早巻きハイアピールを意識する時には鉄板バイブをチョイスします。そして、中層以下を低速ハイアピールしたい時はブレード系ルアーを選んでいますね。
(参考記事⇒シーバス用スピンテールジグの基礎知識と超名作11選!)
素朴な疑問①|鉄板バイブは夜は釣れないの?問題について
夜釣りで鉄板バイブを使う場合は、光量が少ない中でシーバスにルアー見つけてもらう必要があるため、常夜灯存在下でのリフトアンドフォールくらいしか攻略に幅がありません。
そのため、釣れない事はないけど難しいとう事になります。
苦肉の策としては、10g以下の軽くて小さな鉄板バイブを使って比較的スローなスピードでアピールする手もありますが、それならレンジバイブなどの樹脂製バイブで同じ事ができるので、わざわざ鉄板バイブを使う意味がないと私は思うんですね。。。
というわけで・・・
鉄板バイブは基本的に、デイゲームのルアーと考えましょう!
素朴な疑問②|鉄板バイブなんてどれも一緒じゃないの?問題について
こちらの段落『鉄板バイブの超名作3選|最初の一個目はここから選べ!』でもざっくり説明しましたが、鉄板バイブは形状もアクションも似ていて性能差が少ないと私は考えています。
ですが、以下の3点で個性のようなものもあるといえば、あるんですよね。
- ライントラブルの起きやすさ
- 巻き抵抗の強さ
- スイム姿勢とレンジキープ力
例えば、定番のコアマンIP26は、ボディーのトレブルフックがお腹に絡んだり、キャスト時に姿勢が崩れてラインを拾う事が多く、実はトラブルの多い鉄板バイブだったりします。
その一方で、IP26は巻き抵抗が弱く、低速でもしっかり泳いでくれるため、鉄板バイブの中ではゆっくりとアピールしながら一定レンジを引きやすいです。そういう意味では、アクション性能に特化した鉄板バイブであるといえます。
こちらの段落『鉄板バイブの超名作3選|最初の一個目はここから選べ!』で紹介した三つの鉄板バイブの特徴も参考にしながら、
- トラブルレス性
- アクション性
- 飛距離
このような性質のうちどれを重視するかという視点で、お気に入りの鉄板バイブを探すのが理想かな?って思います。
おまけ~プライアル メタルバイブという格安鉄板バイブをご存知かい??~
鉄板バイブの代名詞的な存在であるコア◎ンI△26には、完コピ製品があるんですが、ご存知でしたか?
アマゾンに出店中のプライアルというネットショップから『SALT WATER メタルバイブ』という名称で販売されているんですが・・・
サイズと重量:18 g, 26 g
価格:530~570円
上の画像でわかるように、見た目もサイズ感もほぼ同じで、アクション、飛距離についても正規版とほとんど変わりません。しかもその価格が凄くって、たったの500円前後!
コ△マンの正規版は一個1500円前後だから、1/3のお値段でかなりお得になっています。
格安の鉄板バイブを探しているなら、このようなネットショップの格安パチモノってかなり面白いので、プライアルの鉄板バイブも含めて、試してみる価値ありかと思いますよ。
まとめ
一言でまとめると…『ぶん投げて広く探るならこの鉄板バイブがいいよ!』っていうお話でした。
鉄板バイブというルアーは、早巻きで使う事が前提である事もあって、釣れる気がしないなんていう声も多く聞きます。ですが、この武器は、季節と時間さえ正しく選べば、非常に簡単にシーバスのバイトを引き出してくれます。
遠投性とアクションの強さでグイグイとシーバスを誘惑して、デイゲームの切り札として使っちゃってください!
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なお、本記事を読んでくれた皆様は鉄板バイブとよく似たルアーである樹脂製バイブレーションプラグや、他のシーバスルアーにも興味があるかもしれませんね。
そんな皆様のために、本メディアではシーバス関連の多くの特集記事を準備しています。
記事一覧のまとめページを準備していますので、もしお時間あれば、ご一読下さい!
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本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、最強の鉄板バイブを見つけるきっかけになれば嬉しいです。