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経験者が選ぶ!田舎暮らしにおすすめの移住先

田舎に移住

コロナ禍で一極集中が続いていた東京も、転入者よりも転出者が増える転出超過の傾向が出始めています。

これを読んでいる人の中には、『今は都会の生活をしているけどリモートでできる仕事も増えてきたし、のんびり田舎暮らしでもしたいな〜』と思っている人も多いのではないでしょうか。

とはいえ、都会出身者は田舎に憧れはあるけれど移住先をどうやって決めたら良いのか悩んでしまいますよね。

今回は現在田舎で半自給自足生活をしている私(ぐりゆう)が、おすすめの移住先を全国満遍なく紹介します!

あなたはどんな田舎に住みたい?

田舎と一口に言っても、そのレベルは様々。

都内は慌ただしいから抜け出したいけれど、少しは刺激も欲しいし地方都市までとはいかなくても、ある程度便利な小さな市レベルの「田舎」を求めている人もいるでしょう。

また、限界集落で自給自足をして昔ながらの生活をしたいから「ど田舎」での暮らしに憧れる人もいるでしょう。

「田舎」という言葉は非常に幅広いものを指すので、どのくらい生活に便利で、どのくらい自然に囲まれているのか、自分はその地でどんな暮らしをしたいのか、自分や家族のことを良く考えイメージして移住先を選ぶ必要があります。

田舎暮らしのメリットとデメリット

田舎暮らしにもメリットがあればデメリットがあります。
田舎暮らし4年目になった私が感じたことは次のようなことです。

田舎暮らしのメリット

田舎暮らしの魅力はすぐそばに自然があることです。
私はライターの仕事を自宅でしながら野生のリスや野鳥を窓から見ることのできる環境にいます。

ストレスだった満員電車は存在しません。
町に流れる雰囲気や時間もゆっくりしています。

家賃も安く、都心なら古くて狭いアパートしか借りられないような価格で一軒家が借りられることもあります。
土地が広ければ家庭菜園をすることもできます。

また、農業、漁業、林業など第一次産業をはじめとする田舎ならではの仕事があるのも魅力です。

そのほかにも水や食べ物がおいしい、ご近所付き合いがあって人が暖かいなぁと感じた時に、「田舎に住んでよかったなぁ」と思います。

◇関連記事の紹介

田舎での仕事探しで失敗しないコツについては、以下の特集記事を参考にされている人が多いです。

田舎暮らしのデメリット

メリットの裏にはデメリットも多くあります。田舎で暮らすには不便がつきものです。
もちろん買い物をするお店は少ないです。

私は田舎に住んでみて、スーパー、コンビニ、ホームセンター(小さめでも)、ガソリンスタンドがないと生活は結構きついなと感じました。

特に大手コンビニは物を買う以外にも、荷物を送る、ATMの利用、公共料金支払いなど生活のインフラになるので、ある程度近くにあると本当に助かります。

満員電車はありませんが廃線になってしまい電車そのものが無い地域もあります。車は必需品なので意外とお金がかかります。

病院が少ない(もしくはない)、入院の病床がないなど医療体制には不安を感じます。特に老後や、出産や子育てのことを考えると大きな病院が近くにないのは辛いです。

ほかにも、学校に選択肢が少ないなど子供の教育環境も気になります。

仕事も求人はあるものの職業の選択肢が少ないので、やりたいことがある人は十分にその土地にある企業を調べる必要があります。

◇関連記事の紹介(仕事探し編)

経験者が選ぶ田舎暮らしにおすすめの移住先

ここでは私(ぐりゆう)が、田舎暮らしをするのにおすすめの移住先を紹介します。

今回は田舎暮らしの本2021年版「住みたい田舎」ベストランキングも参考にしながら、掲載されていない近隣の市町村の移住促進サイトも見比べ、以下のポイントを重視して情報を整理しています。

  • 自然環境に恵まれている地域
  • 子育てや移住支援が手厚いなど田舎暮らしのメリットが最大限享受できる場所
  • 生活が不便、医療が受けられないなどのデメリットがなるべく小さい市町村

ほんの一例ですが、気になる移住先をみつけるきっかけになればと思います。

北海道三笠市

北海度三笠市

(画像引用元:三笠市ホームページ

三笠市は札幌市から車で約1時間、人口は8000人ほどと市としては小さめの規模。
市内でスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなど買い物にも困りません。

湖や川、山と自然に囲まれ、ワイナリーもある三笠市の良いところは子育て支援、移住者支援が充実していることです。

移住者が新たに持ち家を持つ場合は住宅建設等費用助成事業、賃貸の場合は若者移住定住促進家賃助成事業の助成金があります。

例えば若者移住定住促進家賃助成事業では、単身の場合は3か月6万円を上限として36か月分助成、若者世帯の場合は、 3か月9万円を上限として60か月分助成してくれます。

助成の金額も大きく、期間も長い、単身世帯でも助成を受けることができるのが嬉しいです。

子育て支援も手厚く、子どもの医療費助成、紙おむつ購入費用助成、小学生の給食費無償化などの助成もあります。

2021「住みたい田舎」ベストランキング北海道エリアでは第3位でした。

北海道東川町

東川町

(画像引用元:北海道東川町ー写真の町ー

北海道の真ん中あたり、登山やバックカントリースキーの聖地、大雪山旭岳の麓に位置する東川町は、旭川から車で15分、旭川空港からも車で15分ほどと利便性も抜群。

その自然景観の良さから「写真の町」としてのPRを行っており、四季折々の「THE・北海道」な絶景を楽しむことができます。

人口8000人ほどと小さな町ですが、近年は移住者が増えおしゃれなお店も多くなってきました。

東川町は北海道でも唯一の上水道のない町。では、水はどうしてるのでしょうか?
実は東川町は旭岳の雪融け水を地下から引いている、蛇口をひねればミネラルウォーターが飲める町。

ちろん上水道代はかからないので無料です。

近年は移住人気から賃貸物件などはあまり空きがなく、出てもすぐに埋まってしまう状態だとか。

宮城県 栗原市

(画像引用元:栗原市公式ウェブサイト

宮城県の内陸北部に位置する栗原市。面積の8割が森林や田畑という緑豊かな町。2021「住みたい田舎」ランキング、東北エリアで1位にも輝いた町です。

岩手県と秋田県にまたがる標高約1,626メートルの栗駒山が背景にある自然豊かな地ながらも、新幹線の「くりこま高原駅」があり、仙台まで25分、東京まで約2時間と都会との距離感も申し分なし。
市内にもイオンもあるので生活にも困りません。

栗原市の良いところは子育て支援の手厚さ。

子育て応援医療費助成事業では0歳から18歳までの児童の医療費を全額助成。子育て支援金制度もあり、出生祝い金、入学祝い金(第三子〜)など支援も充実しています。

栗原市は移住交流窓口「くりはらオフィス」を仙台と東京に開設していて、相談も気軽にできます。

移住者ウェルカムな町の姿勢も人気の理由の一つです。

群馬県 嬬恋村(つまごいむら)

嬬恋村(画像引用元:嬬恋村ポータルサイト

嬬恋村は群馬県の左側、長野県に面したキャベツをはじめとする全国有数の高原野菜の産地です。
別荘地としても知られる長野県軽井沢にもほど近く(車で40分ほど)、人口は約1万人ほど、万座温泉、鹿沢・新鹿沢温泉等があり、年間約200万人の観光客が訪れる観光の村でもあります。

嬬恋村も別荘地のような雰囲気があり、田舎に住みたいけれど田舎独特の近所づきあいなどは苦手…という方にも移住障壁の低い移住先です。

子育て支援も充実していて、保育園・幼稚園の保育料が無料と子育て世代にも優しい。移住・集落支援室があり、移住に関する相談ができます。

2021「住みたい田舎」ランキングシニア世代が住みたい田舎村部門で3位にランクインしています。

長野県 宮田村

長野県宮田村役場

(画像引用元:宮田村公式サイト

宮田村は長野県の南部に位置する人口9000人ほどの村です。

南アルプスと中央アルプスの2つのアルプスに抱かれた自然豊かな絶景が広がります。
雪が多そうなイメージのある長野県ですが、宮田村は降雪も少なく、非常に晴天率の高い地域で、暮らしやすい気候です。

宮田村では「子育て支援日本一を目指す」という目標を掲げ、高校生までの医療費無料、高校三年生の定期代補助、出生祝い金、入学祝い金、第二子以降保育費無料など経済的な子育て支援の取り組みから、2021「住みたい田舎」ランキング田舎村部門、子育て世代が住みたい田舎村部門の2つで第1位を獲得しています。

また、コンパクトシティを目指す宮田村は生活圏半径約2キロメートルと非常にコンパクトな村の中には、医療機関や福祉施設、学校が十分に配備され、村内に食料品店、コンビニ、ホームセンターも揃っており、買い物の心配もありません。

高知県 いの町

(画像引用元:いの町役場

高知県いの町は高知県の中央部に位置し、東南部は県都高知市、北部は高知県の北玄関として愛媛県西条市と隣合わせの町。
平成16年に3つの町村が合併し誕生した新しい町です。

人口は2万人と高知県の町では最も多く、高知市とも近いのでベッドタウンとしても機能しています。

いの町は自然豊かな町。

中でも清流仁淀川「波川公園」は夏場になると、川遊びやキャンプ、BBQをする人で河原が埋め尽くされる遊び場になります。

充実した子育て支援のほか、新規就農支援事業も行っているので四国で農業を、と思っている方は一度調べてみると良いでしょう。

和歌山県 田辺市

和歌山県田辺市

(画像引用元:和歌山県田辺市ホームページ

和歌山県田辺市は、観光地でも知られる白浜町の隣に位置する、近畿地方一広い地方都市です。
美しい海・山・川の大自然を有しており、龍神温泉湯の峰温泉など有名な温泉が市内各地にあります。

また里山の風景が広がる場所でありながら、地方都市として医療が充実していることも田辺市の良い点です。

2021「住みたい田舎」ランキング近畿エリアでは8位と和歌山で唯一のランクイン。

和歌山県では、首都圏居住者で移住推進市町村(地域)への移住を検討している方の、居住地から訪問地までの往路交通費を最大2万円を補助する支援を行なっています。

白浜町や和歌山県への移住に興味がある方は制度を利用して一度訪れてみるのも良いでしょう。

島根県 飯南町(いいなんちょう)

(画像引用元:島根県飯南町

中国山地の豪雪地帯にある飯南町は、子育て世代の移住者が多く、2021「住みたい田舎」ランキングの田舎町部門堂々の1位の町です。

人口5000人ほどと少なく、自然豊かで、コンビニや小型の食料品店はあるものの決して便利とは言えない印象の飯南町ですが、医療と教育を充実させ、移住者支援を積極的に行っていることで注目されています。

飯南町の良い点は、驚きの住まい支援制度。
定住促進賃貸住宅はセミオーダー式の町有住宅で、3つのタイプから選べて内装も自由に設定可能。
家賃は4万円で入居時に夫婦どちらかが概ね40歳以下であれば25年間居住後に所有権が譲渡されるそうです。

新規就農支援も手厚いので、田舎に移住して農業を。と思っている人におすすめしたい町です。

大分県 豊後高田市(ぶんごたかだし)

(画像引用元:豊後高田市役所

大分県豊後高田市は大分県北部の国東半島の西部の瀬戸内海の端にあたる周防灘に面しています。
人口は2万人ほどと小さな市ですが、2021住みたい田舎ランキングでは「住みたいい田舎」ランキングの小さな市部門ではランキング1位を総ナメにしています。海に面しているなど自然環境にも恵まれています。

豊後高田市には168項目にも及ぶ移住、定住支援があるので、利用できる支援制度がいくつもあります。
また、子育て支援も市内保育園の保育料の完全無料化、市内公立幼稚園の授業料の完全無料化、市内幼稚園・市内保育園ともに0歳~5歳児の給食費の完全無料化などトップレベルです。

令和2年には市内保育園が行う「保育士等の処遇改善」を独自支援するなど、子育て世帯への支援だけではなく、その制度を支える保育士へもその支援の幅を広げていることからも、市政が市民の生活に寄り添っていることが伺えます。

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この記事を読んでくれた皆様は、田舎暮らしへの夢が膨らむ一方で、悩みもあれこれと多いのではないでしょうか?

当ブログでは、田舎暮らしのハウツー記事も多数準備しています。

『田舎暮らしの夢、諦めたくない!』という人だけ、ご覧になって下さいね^^

終わりに

田舎暮らしと一口に言っても日本全国、北から南までかなりの市町村があります。

理想の田舎暮らしをするには、田舎でどんな暮らしがしたいのか、家族の生活は?捨てられない条件は?など、考えをまとめて移住先を検討する必要があります。
移住お試し住宅なども各市町村で用意のあるところもありますが、興味のある場所全てに移住お試しするのは現実的ではないですよね。

正直なところ私自身、他の町と十分な比較検討して今の場所に住んだわけではありません。

しかし自分で暮らしをより良くする工夫をして楽しむことができれば、田舎も住めば都。

この記事が田舎暮らしへの第一歩となりますように。

ABOUT ME
ぐりゆう
田舎で半自給自足スローライフを実践中。 彼氏に引き摺り込まれバックカントリースキー、キャンプ、釣りが趣味になってしまったアウトドア女子。 アウトドアが身近にある田舎暮らしの魅力を伝えていきます。