リモートワークの普及などで都会暮らしに疑問を感じて田舎暮らしがしたいと感じる人も多くなってきました。
移住先として北海道は憧れだけど、住んだことがないと特に冬の気候などで失敗しないか不安なことも多いですよね。
本記事では、北海道の田舎町に移住して5年ほど経った筆者が、道外の方に向けて
- 北海道の田舎暮らしってどんな感じ?
- 北海道の田舎暮らしのメリットデメリット
- こんなひとにおすすめ
について書いていきます。
興味のある方は北海道の田舎のリアルを一例ですが見ていってくださいね。
北海道の田舎暮らしってどんな感じ?
北海道と一口に言っても、大都会札幌と田舎ではガラリと生活が変わります。
私はもともと出身が札幌市の隣町(それほど田舎ではない)、大学進学を機に上京して現在は北海道にUターンしています。
私が現在住んでいるのは人口6,000人以下の田舎町です。
田舎だけに限定すると30、40年前の古き良き日本の暮らしをしている人が多い印象です。
私自身は北海道の田舎暮らしの以下のような点に特に魅力を感じています。
- すぐにウィンタースポーツができるフィールドがあること
- 自然豊かなこと
- なんでも食べ物がおいしい
- 都内暮らしに比べ生活費が安く済むこと
- 流れている時間や空気がゆっくりであること
正直、住み慣れていることもあり北海道暮らしが自分にとっては一番合っていると思います。
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北海道の田舎暮らしのメリット
そんな北海道大好き人間の私ですが、『住むには北海道が良い』と考えるようになったのは大学時代上京して生活した経験が大きかったです。
大学では埼玉、西東京エリアを行き来していました。
改めて北海道に帰ってきてよかった点はまとめると以下のような感じになります。
- 食べ物が美味しい
- 夏は涼しくて過ごしやすい
- スギ花粉が少ない
- 梅雨がない、台風もほぼない
- 土地が広い
- 温泉がたくさんある
- ウィンタースポーツが楽しめる
1つ1つ詳しく自慢させてください!
北海道は食べ物が美味しい
『とにかくメシがウマい』北海道はこれに尽きます。
そのへんのスーパーで買う海産物や野菜も新鮮でクォリティも高いです。
それから、ご存じの通り北海道は面積がとても広いので、エリアによっても採れる食べ物が全然違います。
なので道内だけでグルメツアーが何本も成立します。
筆者は海町育ちなこともあり、特に旬の海のものが大好きなので
- 春は小樽でシャコ
- 夏は積丹でウニ
- 秋は網走で鮭といくら
- 冬は厚岸で牡蠣
毎年旬の食材を目指して必ず現地で食べにいきます。
夏は道の駅や直売所で新鮮な野菜を買ってキャンプに行ったりもします。
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あとはラーメンやスープカレーなどご当地グルメも欠かせません。
私はもともと観光業に従事していたこともある旅好きなのですが、未だ北海道を全部回れていないので、まだまだ楽しみも多いです。
生活する中での『食』、観光的要素の『食』。
住みながらにどちらも経験できるのが北海道の良いところです。
夏が涼しくて過ごしやすい
北海道は基本的にはクーラーいらずで夏は短いです。
(近年は温暖化の影響なのか北海道でもクーラーを付ける家が増えてきましたが…)
上京した時は夏の暑さと長さでヘロヘロになり苦労しました。
北海道の夏は東京などど比べると、カラッとしていて涼しく快適です。
北海道にはスギ花粉が少ない
今や国民病ともいえる花粉症。
本州だとスギ花粉症で悩まれている方が多いのではないでしょうか。
スギ花粉症の方に朗報です。
北海道にはスギの木がほとんどないので、スギ花粉症はありません。
スギ花粉症の症状に悩まれている方にとっては北海道は天国かもしれません。
北海道では『シラカバ』『イネ』などの花粉症の方が多いです。
北海道には梅雨がない、台風も(ほぼ)ない
梅雨がないのも北海道の良いところです。
昔に比べて雨の続く時期が少しあり『蝦夷梅雨』なんて言われていますが、東京で感じた暑くてムシムシした梅雨に比べれば不快感はありません。寒いくらいです。
台風も温帯低気圧に変わることが多いので、被害も少ないですね。
ちなみに北海道はゴキブリもいません。
北海道の田舎は土地が広い
北海道の田舎は土地が広くて安いです。
場所を選べば理想に近い夢のマイホームも安く建てられます。隣の建物と距離が近いなんてこともありません。
ちなみに参考までに、我が家は一軒家の借家。
庭に広い畑と駐車場(ガレージ)が2台分ついて家賃は月4万円です。もともとの土地代が安いため破格です。笑
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ウィンタースポーツを楽しめる
ウィンタースポーツ好きの人にとっても北海道は天国ですよね。
私自身はスキーが特に好きです。
家からスキー場が遠いと朝早く出発したり、宿泊を伴う遊びですが、北海道だと30分圏内にいくつもスキー場がある地域も多いですから、選び放題遊び放題です。
朝もゆっくり寝ていられるのでまさに天国ですね。
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北海道は温泉や観光地がたくさんある
北海道には観光地がたくさんあります。
- 大都会札幌
- 旭山動物園とグルメがおいしい旭川
- ノスタルジックな運河のある小樽
- ラベンダー畑の有名な富良野エリア
などが有名ですよね。
私の北海道での推しは実は温泉です。
北海道は火山活動によってできたカルデラ湖も多く、特に温泉もたくさん湧いています。
有名どころを挙げると
- 定山渓温泉
- 登別温泉
- 洞爺湖温泉
- 川湯温泉
- 十勝川温泉
- 阿寒湖温泉
- 湯の川温泉
- 層雲峡温泉
などなど…それぞれ泉質もちがいや特徴のある温泉が各地にあります。温泉好きにもたまらない土地です。
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北海道の田舎暮らしのデメリット
こんな北海道大好きな私ですが、北海道に住むデメリットも感じることがあります。
特に長年暖かい地域に住んでいた人にとってはギャップがあるのが以下の事ですね。
- 冬は暖房費がかかる
- 除雪が大変
- 車は必須
- いちいち移動距離が長い
- 気軽に本州に行けない
- 仕事の種類が少ない
- 学校の選択肢がない
1つずつ見ていきましょう。
冬は暖房費がかかる
北海道の冬はとにかく寒いため、暖房費がかかります。
暖房の種類や家の広さ、暖房を使用する時間帯などによっても暖房費は変わるので一概には言えませんが月1~3万円冬は暖房光熱費がかかると思って良いでしょう。
札幌近郊の道央エリアでは朝晩寒くても-10℃くらいですが、道東エリアになると-15℃、寒いところでは-30℃になることもあります。
FFストーブやセントラルヒーティング、ファンヒーター、床暖房などいずれか必ず必要です。
ちなみに私の住んでいる田舎だと薪ストーブを使っている方も多いです。薪ストーブ、憧れですよね。
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北海道の冬は除雪が大変
北海道の冬の大変なところは『除雪』です。
特に一軒家で土地が大きいと除雪は大変!
初めての雪国での除雪が心配な方はきちんと管理されているアパートやマンションがおすすめです。
田舎の小さな町だと除雪する道が少ないので意外と除雪が早かったりします。
北海道の田舎では車が必須
北海道の田舎は公共交通機関も少ないので、生活に車は必需品です。
車を所持することは維持費はかかりますが、もうこれは仕方ないと思ってください。苦笑
余談ですが、田舎では車が必需品なので見栄を張るような車に乗る必要はありません。
軽自動車や軽トラックの中古車に乗ってる人も多いですよ。
雪道の運転は事故はつきものですので、気をつけて走りましょう。運転が心配な方も大丈夫です、すぐに慣れます。
【関連記事】これだけは揃えよう!田舎暮らしの必需品【移住者伝授】
北海道の田舎ではいちいち移動距離が長い
北海道、本当に広いのでどこに行くにも移動距離が長いです。
もう車で2時間くらいなら『近いからいけるよ!』と普通に言える、距離感覚がおかしい人になります。笑
私の住んでいる田舎町は、大きな町まで1時間。
町にはスーパーとホームセンターしかないので、それ以外の買い物は100均でもマクドナルドのハンバーガーでも1時間車を走らせないとたどり着けません。
北海道の田舎に住むなら、大きな町になるべく近い場所を選ぶか、多少の不便も乗り切る強い意志が必要です。
北海道住まいは気軽に本州に行けない
北海道の暮らしが本州と異なるのは海を越えないと本州に行けないことです。
選択肢は飛行機、新幹線、フェリー。割とハードル高いですよね。
道内には空港が複数個所あります。主な空港は以下の通りです。
- 新千歳空港
- 旭川空港
- 帯広空港
- 函館空港
- 釧路空港
全国各地に頻繁に行く方、旅行好きの方は、最も多くの便が飛ぶ新千歳空港の近くに住むのがオススメです。
新千歳空港近辺には『長沼町』『由仁町』『夕張市』など程よい田舎町が多いですよ。
北海道の田舎は仕事の種類が少ない
北海道の田舎はご想像の通り、仕事の種類が少ないです。
しかし、農業、畜産業、林業、漁業などここにしかない仕事もあります。
田舎町で起業する人もいますから、幅広い選択肢から仕事を探したいですね。
【関連①】田舎でのスローライフを実現するための仕事探しのコツと人気のお仕事15選【移住と仕事】
【関連②】人生観が変わった20代田舎暮らしの私の仕事と地方移住でオススメのお仕事【のんびり暮らす】
北海道の田舎は学校の選択肢が少ない
北海道に限らずかと思いますが、田舎町は少子高齢化が進んでいて、学校の統廃合が相次いでいます。
田舎町だと小・中までは地元の学校がありますが、町内に高校が1つもないことも。
そうなると引っ越しや下宿なども考えなくてはいけません。
保育園の待機児童が少ない点や、移住促進のために子育て支援に力を入れている自治体も増えているのはメリットですが、学校の選択肢が少ないのは考え方によってはデメリットになります。
北海道での田舎暮らしはこんな人におすすめです
まとめると、北海道での田舎暮らしはこんな方にお勧めです。
- グルメ好きの方
- 雪景色が好きで寒いのが苦にならない方
- ウィンタースポーツが好きな方
- 人混みにさらされずのんびりしたい方
- 僻地や秘境にわくわくできる方
- 何もないを楽しめる方
ただし、広くていろんな場所があるのが北海道。
程よく便利で自然の近い札幌、利便性とスローライフをかなえる周辺地域。
がっつり田舎の地方などなど、その土地ならではの良さがあるはずです。
ご自身の生活や性格、理想に合った北海道暮らしに出会えることを祈っています。