青い海、青い空。SUPといえば真夏のイメージがある方も多いですよね。
ですが、SUPは夏だけではなくて一年中楽しめる、四季の魅力を感じられるアウトドアスポーツでもあります。
今回はマイSUPを購入して、水温が低い時期も含めてSUPに挑戦し始めた筆者(ぐりゆう)が、
- SUPに最適な季節はいつか
- 季節ごとのSUPの魅力
- 季節によって気をつけたいこと
- ウェットスーツはどのくらいの気温から必要か?
など、真夏以外にも一年を通してSUPに挑戦してみたい!という方に向けて解説します!
SUPに最適な季節は?
SUPに最適な季節は?と問われると、初心者の人におすすめなのは夏です。
- 遊泳可能な水温なら特別な装備不要
- 水が涼しく感じて気持ちがいい
- 天気も安定していることが多い
これらが大きな理由ですね。
ただし、気温の高い地域では春〜秋にかけて問題なく水遊びできる水温ですので、太陽ジリジリの真夏よりも気温の落ち着いた春、秋もおすすめです。
一部の地域を除き、準備をしっかりすればSUPは1年中楽しめるアクティビティです。
季節ごとのSUPの魅力と気をつけたいこと
そんな1年中楽しめるSUPの季節ごとの魅力と、季節によって気をつけなければいけないことはどのように変わるのでしょうか。
春
春は冬の寒さが和らぎ、徐々に暖かくなっていくアウトドアで遊ぶのに気持ちの良い時期ですよね。
- 新緑や桜が楽しめる
- 雪解け水の入る川は水量が増えていてスリル有
- 運動しやすい気温
- 台風などもなく天候が比較的落ち着いている
このように、春はSUPに向いている季節です。
水辺のアウトドアスポットは夏休みを中心に混雑しがちですが、春なら静かに自然を感じられるのではないかなと思います。
沖縄や本州の暖かい地域では心地よい風の中、SUPを漕ぐことができそうですので、おすすめです。
北海道や東北などの地域では、春はまだ水温も低く寒いのでしっかりとした防寒対策が必要です。
夏
初心者さんがSUPを始めやすいのは、やはり水辺で遊ぶことに抵抗のない夏です。
- 落水しても水が温かいので初心者も始めやすい
- 暑い日は水辺が気持ちいい
- 水辺で遊ぶ人が増え賑やかな雰囲気
昨今の人気もあり、夏に人気の海や湖に行くと必ずと言って良いほどSUPを楽しんでいる人がいます。
初心者だと周りでSUPを楽しんでいる人を、手本にしたり参考にできますよね。
夏に気をつけたいのは紫外線と気温。
SUPは水辺のスポーツですので涼しい印象をお持ちの方も多いと思いますが、ボードの上に立っているときは水に触ることはほとんどなく、遮るものなく直射日光が当たります。
そんな中長距離のツーリングは汗もかきますし、体力も奪われます。
帽子の着用や水分の補給、日焼け止めなど、熱中症や日射病、紫外線の対策は忘れずに行いましょう。
秋
秋は気温も落ち着いてくるので、沖縄や本州の暑い地域ではSUP日和の日も多いでしょう。
- 紅葉が楽しめる
- 暑すぎず、運動するのに心地よい
- 夏のような混雑感がない
紅葉が深まる湖でゆっくりSUPを漕ぐのなんて至福の時ではないでしょうか。
秋に気をつけたいのは天気の変化。
「女心」や「男心」と対比されるほど秋は天気の変わりやすい季節です。
風の強い日や、台風の発生も多いため、海や湖が荒れることも。
初心者におすすめな波の立ちにくい湖でのSUPも、風のある日とない日では波の立ち方が全く変わり、一漕ぎで進む距離も変わってきます。
一年を通して言えることですが、特に秋にSUPに出かける際は天気だけでなく風の状況にも気を配って秋晴れの穏やかな日に楽しみたいですね。
冬
冬にSUP?と思う方も多いと思いますが、SUP愛好者の方には『冬のSUPが好き!』という方もいます。
冬でも寒い中でも防寒対策をすれば問題なく楽しむことができます。
- 澄んだ冷たい空気が気持ち良い
- ほとんど人がいないのでプライベート感満載
このように、冬のSUPも魅力的。
特に、混雑期と比較して海や湖の上をほとんど自由に動き回れるのは、自然の中で遊ぶ醍醐味でもあります。
ただし、水温が低い場合はウェットスーツなどの特別な装備なしに落水した場合、低体温症などで命の危険に関わることもあります。
ウェットスーツ(気温によってはドライスーツ)やグローブ、シューズなどしっかりと準備した上で楽しみましょう。
季節別準備:ウェットスーツの選び方
夏などハイシーズンにSUPを楽しむ場合は、水着、ラッシュガードなど普段の水辺での遊びと変わらず服装に悩むこともあまりないと思います。
しかし、迷ってしまうのがハイシーズン以外の服装です。
暖かい地域では春〜秋まで暖かい日であれば、水着などでも問題ない日もありますが、水温の低い日、気温の低い日は対策が必要です。
用意すべきもののメインはウェットスーツですが、普段馴染みがない人にとってはどのようなものを選べば良いのか悩みどころ。
- 厚さ
- フルスーツか、セパレートか
- ウェットスーツ以外の小物
などどのように選べば良いか迷ってしまいますよね。
水温とウェットスーツの厚さ
地域によって季節でくくっても水温で大きな差がありますので、ウェットスーツの厚さは よく行くSUPスポットの水温がどのくらいかで決めると良いでしょう。
水温に対して適切なウェットスーツの厚みですが、サーフィンとほとんど同等と考えて良いでしょう。
水温(℃) | 適切なウェットスーツの厚み |
25℃以上 | 水着でOK |
22-25℃ | 外気温が低い場合2mmのスプリングウェットスーツ推奨 |
18-22℃ | 3×2mm スプリングウェットスーツでも可 |
15-18℃ | 4×3mm |
12-15℃ | 5×3mm,4×3mm ブーツが必要 |
8-12℃ | 5×3mm グローブ推奨 |
8℃以下 | 5mm以上、セミドライもおすすめ |
(参考:https://www.nznaminori.com/wetsuit-for-surfing/)
SUPにおすすめなウェットスーツのタイプ
ウェットスーツと一口に言ってもフルスーツやセパレートタイプなど色々なものがあります。
SUPする際におすすめなのは
- ロングジョン+ウェットジャケット(タッパー)
- ウェットジャケット+ウェットパンツ
これらの組み合わせです。
特にアクティブ派の方へのおすすめは『ロングジョン+ウェットジャケット(タッパー)』の組み合わせ。
どちらも単体で着用することもできますし、重ねて着れば胴体が二重になるので体温を保つことができます。
ロングジョンとウェットジャケットの二つをうまく組み合わせることで、その日の気温や水温に合わせ調節することができます。
ロングジョン
ロングジョンとは上半身はノースリーブ、下は足首までのツナギタイプです。
水温は冷たいけれど外気は暖かい、そんな日には1枚や、上にラッシュガードやTシャツを着るのが良いでしょう。
おすすめなのが背中にチャックのあるバックジップのタイプ。
1枚で着た時に暑ければチャックを開けて調整することができます。
ウェットジャケット(タッパー)
ウェットジャケットは前開きのタイプが着脱しやすくおすすめです。
ロングジョンとの組み合わせでは暑いようなときは、下は水着のショーツを着ても良いです。
首回りの保護や、日焼けへの対策にもなりますので襟付きのものを選ぶと良いでしょう。
ウェットパンツ
短時間のツーリングや、落水することのほとんどないスタイスでSUPを楽しんでいる方はウェットパンツとウェットジャケットの組み合わせがオススメです。
何と言っても動きやすいのが良い点です。
AmazonだとMORGAN SKYのこちらのウェッットパンツがサイズも豊富でレビューも高く4000円以内で購入できます。
少し水温が下がってきた時期でもSUPを楽しみたい方に、初めの一枚としてもおすすめです。
スーツ以外の防寒対策
冬に実際にSUPをする人がよくいうのはSUPで冬寒いのは「手と足」ということ。
気温、水温が15℃以下など冷え込む時にはグローブとブーツの着用が必要です。
グローブ
SUP時に着用するグローブは、パドリングの際に滑らないことが重要です。
ホームセンターに売っているような作業用のグローブでも十分に漕ぐことができます。
ウェットスーツ同様の生地で作られた『サーフグローブ』もあります。厳冬期などはこのように水に濡れても冷えずに暖かいグローブが良いでしょう。
ただし、人によっては長い間パドルを漕ぐと暑くて手汗をかく場合もあるようなので、まずは上記のような作業用グローブでも試してみてください。
ブーツ
気温が低い時にはサンダルでは体温が下がってしまいます。
低気温時のSUPでは、サーフブーツやサーフソックスを履くと良いでしょう。
サーフブーツは靴底がしっかりしていて滑り止めがついている、ソックスはブーツに比べ靴底はついていないので素足の感覚に近い履き心地です。
おわりに|季節に合わせてSUPを楽しもう!
以上、SUPに最適な季節と、ハイシーズン以外の準備についてでした。
最近はSUP人気に伴って、SUP経験者も増えてきましたが、まだまだみんなが気づいていない季節ごとの魅力があると思います。
色々な季節や環境、場所でのSUPを体験して、自分のお気に入りをぜひ見つけてみてくださいね。