アウトドアとファッションは切っても切り離せない深い関係があります。アウトドア好きな人の中には、ファッションが好きでアウトドアにハマっているという人もいるくらいですね。
ではなぜファッションとしてアウトドアが人気なのかというと、一番はその機能性です。
過酷なアウトドアシーンでも耐えられるように、各種機能が搭載されたアウトドアウエアは魅力的ですし、当然我々のようなソロキャンパーにこそピッタリ。
とはいえ値段もピンキリで、どんな服装を選べばいいか迷いますよね。
ソロキャンプ歴、アパレル業界歴ともに10年以上の私がソロキャンプでの服装選びについていろいろな角度から解説してまいります。
快適なソロキャンプには服装がとても大事
長時間を屋外で過ごすソロキャンプはとても服装が大事です。日中と夜の寒暖差はもちろん、急な雨にも対応しなければなりません。
ソロキャンプ初心者は、ギア(キャンプ道具)にはとても気を使う(お金も使う)と思いますが、服装はあまり真剣に考えない人がいます。
逆に服装ばっかり凝る人もいますが。
これからソロキャンプに挑戦するという人は、ギアと同じくらい服装にも気をつかいましょう。
服装選びのポイントはこの後細かく解説しますが、重要なのは暑さ寒さをしのげるか、雨対策ができているか、脱ぎ着しやすく快適に過ごせるかです。
そしてもうひとつ大事なのはオシャレかどうか。
普段あまり気にしない人でもアウトドアファッションをバッチリ決めると気分が上がり、ソロキャンプが何倍もたのしくなります。
まぁ誰も見ていないかもしれませんが、ファッションというのはそういうものです。
オシャレも決めつつ、快適な服装でソロキャンプにチャレンジしましょう。
- ソロキャンプでは日中と夜の寒暖差、急な雨に対応できる服装を
- ソロキャンプ初心者はギアと同じくらい服装にも気を使うべき
- アウトドアファッションをバッチリ決めれば気分も上がる
間違っていませんか?(ソロキャンプの服装選び)
ソロキャンプでの服装選びの間違いポイントは、機能不足とオーバースペックです。
暑さや寒さに耐えられない、急な雨をしのげない、これらはソロキャンプを行う上で最低限避けなければいけないですね。初めてのソロキャンプでこういう思いをすると一発でソロキャンプがきらいになります。
雨の日のソロキャンプの楽しみ方、ノウハウについては、以下の記事が良く読まれています。
もうひとつの失敗パターンが防寒着等のオーバースペックです。
アウトドアブランドは過酷なシーン(場合によっては命の危険があるような場面)で使用する目的で作られているモノも多く、そのすごい機能が魅力なワケです。
しかしながらソロキャンプ初心者が氷点下20℃の世界に挑戦するワケもなく、人気の防寒着であればほとんどの場合オーバースペックと言っていいでしょう。
これらはもはや趣味の世界なので、値段を気にしないのであれば全く問題ないのですが、1着何万も何十万もするものを着て炭で汚れるキャンプをできますか?
私もちょっといいアウターを買ったりしますが、もったいなくてキャンプには着ていけません。
そこまで高機能でなくても、一般的に人気のアウトドアブランドの服は高いです。気合い入れていい服を買っても、すぐに汚れるキャンプにはなかなか着ていけないですよね。
冬の寒い時期のソロキャンプの楽しみ方、防寒対策については、以下の記事が良く読まれています。
- ソロキャンプの服装選びは機能不足とオーバースペックに注意
- 暑さ、寒さ、急な雨には最低限対応できる服装を
- 本格的なアウトドアブランドの防寒着はもったいない。汚れていい格好がおススメ
ソロキャンプの服装選び10か条
つい人気のアウトドアブランドの服が欲しくなるかもしれませんが、必ずしも高いモノである必要はないですし、ブランドにこだわらなければ安いモノもたくさんあります。
以下のポイントを押さえて快適な服を選びましょう。
1寒さをしのげるか
言うまでもないことですが、これが一番重要でしょう。特に日中はそれほど寒くなくても夜は急激に冷え込むことがありますので、この寒暖差に対応できなければなりません。
多くのキャンプ場は自然豊かなところにありますので、市街地の気温とは別と考えるべきです。
一段階上の防寒を心がけましょう。
2虫刺され対策できているか
夏場は肌の露出が増えますね。半袖短パンで過ごしたい気持ちは分かりますが、虫刺されの心配がある場合には長袖、長パンが基本です。
最近では虫よけ機能付きのウエアも発売されていますので、これらを着用するのもおススメです。
3熱に強いか
キャンプに火気は付き物です。焚き火などで油断していると服が溶けたり、火の粉で穴が開く場合があります。
基本的に綿やウールなどの天然繊維は火に強く、合繊(ポリエステルやナイロンなど)は弱いということを理解しましょう。
最近では合繊でも「難燃素材」が多く出てきていますので、これらを選ぶのもアリだと思います。
ただし、多くの難燃素材は火が付いても燃え広がらないというだけで、溶けたり穴が開いたりすることはありますので過信しない方がいいでしょう。
4匂いがついてもOKか
BBQや焚き火は想像以上に服に匂いが付きます。キャンプで高価なアウトドアブランドをあまりおススメしない理由のひとつでもあるのですが、一度付いた匂いはなかなか消えません。
汚れてもいいのと同時に、クサくなってもいい服を着ていった方が無難です。
5動きやすいか・脱ぎ着しやすいか
キャンプは屋外のアクティビティですので、動きやすくなければなりません。
それと同時に脱いだり着たりしやすいことも大事です。朝は寒かったのに日中は気温が上がり、日が沈むとまた寒くなったりと、結構忙しいです。
機能インナー(ヒートテックなど)に頼りすぎると脱ぎ着しずらいので、上着で調節できた方がラクだと思います。
また、寝袋の中で快適かどうかも重要です。
パジャマ代わりのスウェットなどに着替えるのも手ですが、荷物が増えますので、そのまま寝られるかどうかも意識するといいでしょう。
6紫外線対策ができているか
今や常識かもしれませんが、紫外線は夏だけのものではありません。季節に関係なくしっかり対策をおこないましょう。
1日中屋外で過ごすソロキャンプはかなり日焼けします。タープがあるからと安心はできません。
虫よけ対策と同様、長袖、長パンを基本とするべきだと思います。
ちなみに、最近ではUVカットのウエアがたくさん販売されていますが、特にUV加工がされていなくても、長袖ならそれなりに日焼け防止になります。
あまり意識しすぎなくてもいいでしょう。
日焼け止めクリームなども活用するべきですが、気軽に体を洗うことができないキャンプでは、服装でもしっかりと対策したいものです。
7帽子、サングラスも必須
日差しの強い日は、帽子とサングラスもマストです。
普段帽子を被ったり、サングラスをする習慣がない人はうっかり忘れてしまいがちですが、これがあるのと無いのでは日中の快適さが全然違います。
特に帽子は熱中症対策にも必要ですし、実は頭皮は結構日焼けします。
キャップ(野球帽タイプ)より、首元もかくしてくれるハットタイプの方がおススメです。
タレ付きキャップというのもあります。
8シューズが大事
個人的には服装より気を使います。
テントに頻繁に出入りするので、脱ぎやすくはきやすいことも大事ですが、しっかり足を保護してくれることも重要です。
整地されているキャンプ場ではアウトドアサンダルなども便利ですが、砂利や小枝などが多いキャンプ場では危険な場合もあります。
また突然の雨や前日の雨で地面が濡れていたりする場合もありますので、水や汚れに強いことも大事です。
水に強くしっかり足を保護してくれるシューズと、気楽に過ごせるサンダルを組み合わせるのが一番おススメです。
9収納力はあるか
キャンプシーンでフィッシングベストを着るのが流行ってますね。これはフィッシングベストの収納力がソロキャンプにピッタリだからです。
ソロキャンプというのは、自分以外に荷物を見張ってくれる人がいないので、気軽にモノを置いたままサイトを離れるワケにはいきません。
スマホや財布などは車にしまっておくか、肌身離さず持ち歩く必要がありますので、ポケットがたくさん付いている服は何かと便利です。
10オシャレか
機能面ばかりお伝えしてきましたが、やはり服というのは機能と同じかそれ以上に見た目が大事です。繰り返しになりますが、ファッションが好きでアウトドアにハマる人が本当にたくさんいます。
ソロキャンプガチ勢の中には、一切気にしないという人もいるかもしれませんが、ファッションに気を使うとソロキャンプが更にたのしくなりますよ。
- 寒さをしのげるか
- 虫刺され対策できているか
- 熱に強いか
- 匂いがついてもOKか
- 動きやすいか・脱ぎ着しやすいか
- 紫外線対策ができているか
- 帽子、サングラスも必須
- シューズが大事
- 収納力はあるか
- オシャレか
ソロキャンプで着たいおススメの服
蚊対策にはコレ【フォックスファイヤー 防虫、UVカットファインタッチ フーディ】
夏でもサラッと着ることができる、快適な防虫パーカーです。
UV機能も備わっており、まさにキャンプにピッタリ。フロントジップタイプなので脱ぎ着しやすいのもいいですね。
コチラの商品に限らず、防虫ウエアはほとんどの場合は、蚊には有効ですが、ハチやブヨ(ブト)にはあまり効果がないようです。
防虫スプレーやハッカ油(ブヨに効くと言われています)などを併用するといいでしょう。
難燃素材のキャンパージャケットならコレ【SUI 難燃 撥水 キャンパージャケット】
火に強いだけでなく、撥水加工で雨にも強く、そして収納力もバツグンのまさにソロキャンパーのためのジャケットです。
高機能ながらアウターとしては値段も手頃。フロントジップがアシンメトリーでなかなかオシャレな仕様です。
キャンプにおススメのサンダルはコレ【KEEN スポーツサンダル ZERRAPORT II】
サンダルはそのまま水にも入れて便利ですが、つま先がむき出しだと結構危ないです。
コチラのサンダルは開放的でありながら、つま先部分はしっかりガードしてくれるのでとても安心。
カラーも豊富で足元からオシャレをたのしむことができます。
オシャレな高機能ハットならコレ【ニューエラ ハット アドベンチャーライト 】
正直なところ帽子は自分が気に入ったものならなんでもいいと思うのですが、もし迷っているならキャップ(野球帽タイプ)よりハット、できればタレ付きがいいでしょう。
コチラのハットはあのニューエラブランドで、アウトドア用に作られた高機能なハットです。
メッシュ使いで通気性もよく、タレが付いているので首元をしっかりガードしてくれます。
ソロキャンプの服装まとめ
ソロキャンプにおススメの服装をご紹介してまいりました。
あまりファッションをたのしむという視点ではなく、必要な機能に重点を置いて解説してまいりましたが、個人的にはやはり服というのはオシャレをたのしむことも大事だと思います。
カジュアルファッションの世界で今一番人気のジャンルはアウトドアだと言っても間違いではないでしょう。
キャンプなどを全然経験していないのに、高いアウトドアウエアを着てアウトドアぶっている人たちがたくさんいますが、それじゃあもったいないですよね。
実際にその機能を活かしてこそ服が引き立ちますし、格好いいんです。
高い服がいいとは限りません。
偽アウトドア野郎に負けないファッションでソロキャンプをたのしみましょう!