こんにちは、ぐりゆうです。北海道の田舎に住んで、20代からスローライフを送っています。
この記事では田舎でのスローライフを送る筆者が、スローライフの現実を良いところも悪いところもひっくるめて紹介します。
内容を結論から言いますとスローライフを送るに当たって感じた現実は
- 金銭的な自立がないとスローライフは難しい
- スローライフは意外と日常が忙しい
- スローライフで田舎に移住は老人にはきつい
ということです。
ですが、スローライフというものは心の持ち方次第で、今すぐ生活に取り入れられるものであるとも思っています。
それでは1つずつ解説していきます。
スローライフを実践して感じた現実の難しさ
私が田舎に住んだのはスローライフを夢見たからではなく、仕事の都合でした。
ですが、その仕事で忙しさから体調を崩してしまい、結果的に脱サラ。
細々とフリーランスでありのままに暮らしていたら『これってまさにスローライフでは?』というところにたどり着きました。
そんな私が感じているのは『スローライフ』を送るのは、なかなかハードルが高いなということと、一般的な人が描いているであろう理想とちょっと違うかも。ということです。
具体的には以下のように感じています。
- スローに働ける職場がほとんどない(仕事と金銭的な壁)
- スローライフは日常にやることが多い
- 田舎でのスローライフは老人向きではない
スローに働ける職場がほとんどない
『老後は田舎でのんびり暮らしたい…』
仲間内で話していても、こういった話題になることがあります。
なぜスローライフは老後のものと考える人が多いのかというと、やはり経済的自立、生活基盤がないと精神的なものも含めて完全なスローライフは難しいからです。
それはスローライフを実際に送る私も感じることであります。
そして、現役世代が働きながらにスローライフを送れるようなワークライフバランスの整った環境はそれほど多くないのが現実です。
- 残業のない職場
- リモートで働ける環境
- セミリタイアできる資産
完全なるスローライフを送るにはどれかを実現するのが理想です。
筆者の場合は夫が会社員で私はフリーランスで働いているのですが、夫の働き方を見ていると同じ家に住んでいてもスローライフとは言えないかも…というのが実際です。
当面の目標は二人で脱サラすることです。
正直、お金の心配をしながら見よう見まねでスローライフをしても、金銭的な不安があるなら精神的にスローライフが送れない気がします。
スローライフと仕事の関係については、以下の記事が良く読まれています。
田舎での仕事探し、お勧めの仕事については、以下の記事が参考になります。
夢見るスローライフは日常やることが多い
あなたが夢見るスローライフってどんなものでしょうか?
夜は外でのんびり焚き火をしたり、薪ストーブを囲んだり…。
家庭菜園をして料理をしたり、古民家暮らしが理想ならかまどでご飯を炊いたり…そんな想像をする人も多いのではないでしょうか。
スローライフは『のんびり』の部分がクローズアップされがちですが、実際には日常的にやることが結構多いです。
- 家庭菜園の野菜の管理
- 庭の草刈り、雑草抜き
- 薪割り
- ご飯作り
これだけで、あっというまに日中終了です。
薪ストーブを焚きたい!と思っても、自分で全てやろうと思うと
- 薪になる木を重機で運ぶ(人脈がないと買うことがほとんど)
- チェーンソーで切る
- 薪割り
- 薪小屋も作らなきゃ!
みたいなことになります。
我が家の近所はもともと別荘地だったこともあり薪ストーブの家が多いのですが、夏の間ぱかぱか皆一生懸命薪割りをしています。
表面だけの良いことばかりの想定では、スローライフ大変すぎた~と痛い目見ますので、それにかかる手間も考慮する必要があります。
田舎でのスローライフは老人向きではない
スローライフを送るならリタイヤして田舎に移住しようと考えている人も多いでしょう。
しかし、老後に田舎移住!と計画している人にはちょっと注意していただきたいのです。
田舎町は今まさに高齢化が進んでいて、圧倒的に高齢者の人口が多いのですが、見ていると意外と暮らしが大変そうなのです。
- 田舎には専門病院がないので通院が大変
- 基本的な生活も車が必須な環境
- スローライフは体力仕事が多い
高齢者の運転免許早期返納などど世間では騒がれていますが、田舎は正直車無しだと厳しいです。
なので80歳オーバーでもみんな結構運転してます。
ただし田舎に暮らしていると嫌でも自分でしなければならないことが増えますから、たくましい老人が多いのも事実です。
スローライフをしてみてよかった現実
かつて良いとされていた『良い学校をでて、良い会社に勤め続ける』という社会構造は変わりつつありますが、未だにとらわれ続けている人が多いのも事実です。
ですが、このスローな生活を始めて『自分自身と大切な人の幸せ』のためだけに生きることってこんなにも素晴らしい毎日なのかと気づきました。
- 心身ともに健康である
- 大切な人と過ごす時間が以前より取れるようになった
- ストレスが減った
- 考える時間が増え、本質的なことに気づけるようになった
恐らく『良い学校をでて良い会社に勤める』ということが一昔前の自分自身と大切な人の幸せを守るための手段だったのでしょうね。
今はもっと広い選択肢の中から自分にあった暮らしを選べるようになったということなのだと思います。
田舎でのスローライフに向いているのは若者
現在田舎でスローライフを満喫している筆者。
老後もおそらく同じようなペースでスローライフを送っていくと思うのですが、老後に住むなら地方都市くらいが良いのでは?と思っています。
私は現在20代後半ですが、70歳になる50年後は日本はこのままだとかなり人口が減って地方は消滅しているところが増えると思うのです。
仮に田舎に暮らしでスローライフを送ろうとしているのならば、若いうちに動いてしまえば良いのでは?と思っています。
- 今はリモートでも仕事ができるようになった
- 田舎ならではの暮らしを満喫するには体力が必要
- 不便な暮らしにも慣れが必要
それから、現役世代には家族ができたり、子供ができたり、大きな変化が起きる時があります。
決断が遅くなればなるほど、生活を変えるということは難しくなるのが現状でしょうから、迷っているなら一度動いてみるのも良いかもしれません。
私が20代でスローライフを始めた理由については、以下の記事に体験談をまとめています。
筆者自身のスローライフと考え方
雑誌やメディアには絵に描いたようにオシャレな『憧れの』スローライフが意図的に描かれています。
しかし、スローライフと名付けていてもは言ってしまえばただの暮らしです。
- 自分のやりたいことをとことんするのがスローライフ
- スローライフに憧れすぎない
- 「こうしなければ」を持ち込まない
住む場所を大きく変えなくても、心がけ次第で日々の暮らしの充実度は変わると思います。
筆者が暮らしの中で取り入れているスローなこと
筆者のスローライフは特別オシャレでもないですし、結構地味です。
それでも自分なりに生活の中で大切なことがあり、心がけていることがあります。
- 朝からゆっくりコーヒーを淹れる時間をとること
- 食べるものの中で可能なものは自給をすること
- 1日1回は家庭菜園で土に触ること
- 食事の時間を大切にすること
- 毎日本を読む時間を作ること
- 自然からの恩恵が感じられるような時間をとること
- 自然の中で体を動かして遊ぶこと
- 毎日感謝を忘れないこと
地味なことばかりですが、どれも時間や心に余裕がないとできないことです。
生活習慣を少し変えれば取り入れることができることもあります。
今から実践できる、スローライフ的な考え方
スローライフに興味がある人に共通点があるとすれば、どこかで『現状やりたいことを満足にやれていない』と思っていることです。
- 仕事が忙しい
- 本当はもっと毎日をゆっくり過ごしたい
- やりたいことだけをやって毎日過ごせたら
そんな風に思っている人が多いのではないでしょうか。私自身もそうだったので、とてもよくわかります。
もしスローライフを始めるならどんな生活がしたいか思い浮かべて見てください。
- 朝ゆっくりコーヒーを挽いて本を読む
- 夕飯後は毎日映画をみる
- 自然や植物に囲まれて暮らしたい
案外、工夫すれば身近でできそうなものが多いかもしれません。
憧れを持ちすぎず、社会の「こうあるべき」という型にはめず1つ1つ納得して自分のやりたいことをする生活、生活の些細なことに喜びをみつけることこそがスローライフだと思っています。
それは、どこにいてもできることだと思うのです。
まずは自分のやりたい生活を思い描き、できることから始められると良いと思います。
まとめ
以上、スローライフの現実について、実際にスローライフを送る筆者の体験も踏まえお伝えしました。
スローライフは生活の一部で、マインド的なものもあるので取り入れられるところから生活に取り入れていってみてください。
思いっきりスローライフがしたい!という場合は、金銭面の自立ができて体力があるうちに行動に移すのが良いでしょう。