『シーバスはワームですげぇ釣れるって言ったクセに・・・この嘘つきめぇええ!!!』と激おこプンプン丸な皆様のための特集記事です!
ワームというルアーは、使い方に慣れてしまえば、これほどコンスタントにシーバスが釣れる道具もないのですが、その一方で、仕掛けのセッティングや独特の使い方、釣り方のコツがあるため、特に初心者にとっては鬼門だったりもします。
私も最初は『こんな目立たないゴム、シーバスは見つけてくれるのかな?』と不安でしたが・・・
今ではタックルボックスにワームが入っていないと不安になります。それくらいに、シーバスのルアーフィッシングにおいては重要な位置を占めているんです。
そこで本記事では、『ワームは釣れない!だって釣れた事がないんだもん!』という人にありがちなミスや、注意点、私なりのアドバイスを9つにまとめてみました。
いうなれば、『ワームは釣れない病』を克服するための処方箋みたいなものですので、読み終わる頃には、ワームに対する偏見がなくなっているはずです。
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そしてきっと、『困ったときはワーム!』っていう風になっているはずですw
その①|ワームの刺し方は最重要事項の一つです!
ワームのど真ん中をジグヘッドのフックが通過し、ワームがまっすぐになっている事がワーミングの最重要事項です。
なぜなら、ワームが曲がって刺さっていると、リトリーブ時にまっすぐ泳いでくれないのため、シーバスがその動きに違和感を感じて見切ってしまうのです。
まっすぐ刺すコツや裏技的テクニックについては、以下の特集記事で解説していますので、まずはご自宅で『まっすぐ刺す練習』をしてみて下さい。
このテクニックをマスターするだけで、ワームでの釣果にグッと近づきますよ!
その②|ジグヘッドの重さは『可能な限り軽くする』が原則!
特にスイミングパターンでのワームの釣りにおいては、動きの違和感はジグヘッドの重さに比例します。そのため、ジグヘッドは軽ければ軽いほど良いと考えて下さい。
もちろん適切な重さは、海の荒れ具合や求める飛距離、探りたいレンジや足場の高さなどにも依存します。
ですが、例えば港湾部のような比較的穏やかな海況が多いポイントの場合は、その水深によらず最初のうちは7~9g程度、慣れたら5g前後の軽いジグヘッドを選んで下さい。
そしてリトリーブ速度でレンジコントロールするイメージを持ちながら、表層から中層へと少しずつレンジを下げて攻略すると、ワームでの釣果に繋がりやすいです。
ただし、リトリーブ時にワームは泳ぐ姿勢には注意して下さい。特に横方向の攻め、つまり、一定レンジをキープして泳がせる場合は、ジグヘッドとワームが水面と平行になるような姿勢が理想です。
また、一度ボトムをとって斜め上に引っ張りあげるトレースコースの場合は、ジグヘッドが斜め上を向く姿勢が良いです。
レンジキープのために重いジグヘッドを使って極端なスローリトリーブをしてしまうと、ジグヘッドの頭が下向きになって姿勢が不自然なり、極端に食いが悪くなりますので注意して下さいね。
ちなみに、お勧めのジグヘッドについては以下の記事で解説してますので、どのようなジグヘッドを選べばいいのかわからん!っていう人は、ご参考にどーぞ♪
その③|最初のうちは、余計なアクションはいらない!
シーバスのワーミングの基本は、『ただ巻きのスイミングパターン』です。
トゥイッチやワインド釣法によるダートアクションは、釣れない時や場のスレが進行した場合の特殊なテクニックと考えて下さい。
- 最初は一定速度のただ巻き
- 慣れたら巻き抵抗一定のただ巻き
- 時には斜め上に引っ張り上げるようなイメージのただ巻き
この3種類のただ巻きだけで、ほとんどのシチュエーションに対応できます。
(関連記事:ジグヘッドリグの動かし方と釣り方)
その④|港湾部の鉄板ポイントは『壁際』です!
シーバスはストラクチャーにつく魚です。そして、港湾部には必ずコンクリートで囲まれた岸壁が存在しますよね?
この壁は立派なストラクチャーであり、超一級ポイントになります。ですので、港湾部では迷ったら壁際を丹念にワームで探って下さい。
この時、壁と並行にキャストして際を攻めます。壁から沖に向かって投げても、通りすがりのシーバスが偶然釣れるだけなので意味がありません。
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シーバスはあなたの足元の壁際にじっと身を潜めています。
そのシーバスを上に浮かせて取るイメージで、水深1mくらいまでのレンジを意識して、壁際を舐めるように、壁ギリギリを攻略するんです!
これが港湾部のワーミングの基本であり、最も一匹に近い必殺技なんですよ!
その⑤|ワームのカラーローテーションは『シーバスの目先を変えてあげる』というイメージが効く!
こちらの特集記事『④カラーローテーション、アクションタイプの…』でも触れましたが、ワームのカラーローテーションは、ハードルアーのそれよりもシビアに考えるべきだと感じてます。
考え方としては、その日の当たりカラーを探すというよりもむしろ、あれこれとカラーを変えてシーバスの目先を変えてあげる事で、そこにいるであろうシーバスを飽きさせないようにしてあげるイメージを持つと良いです。
この考え方で攻めれば、ワームに特有のスレである『二匹目以降が続かない』という現象も比較的低頻度に抑える事ができると感じています。
ちなみに、最初の一投目のカラー選びについては、通常のシーバスルアーのカラー選びと同じで充分ですよ。
ざっくり説明すると、以下のようなセオリーですね、
夜釣り:
⇒パール系、チャート系、ランガン専用に予備でグロー系
デイゲーム:
⇒マズメのゴールド系、ケイムラなど
澄み潮:
⇒シルバー系、クリア系
濁りがきつい:
⇒ゴールド系
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なお、シーバスのルアーカラーのセオリーについては、以下の特集記事で詳しく説明しています。もっと詳しく知りたい人は、ぜひこちらも合わせてご覧になって下さいね。
その⑥|『夜だからグローカラー』は正解じゃない?!
夜釣りのワームカラーで人気のグロー系カラーですが、確かに効くシチュエーションがあります。例えば常夜灯から少し離れた港湾部の隅っこや、真っ暗闇の岸壁などのストラクチャーをタイトに攻める場合に、最初の一投目で活性の高い個体を拾う時にピッタリです。
ですが、このカラーは劇薬です。
こちらの記事でワーム特有のスレとして紹介した『二匹目が釣れない』という現象が多発します。
そのため、私はグロー系カラーについては、サーフの夜釣りやドシャ濁りの条件などでランガンするという特殊な状況以外ではまず使いません。
『夜釣りにグローカラー』はある種のセオリーのようになっていますが、一回見せたら終わりくらいのつもりでいた方がいいですよ。
その⑦|ライトタックルのススメ~ワーム専用タックルを準備するなら『ラインを細くする』から~
シーバスのワーミングの基本は『まっすぐただ巻き』ですが、この時に使用するラインが太すぎるとワームのアクションが不自然になります。そのため、ラインの太さ、特にリーダーについては、細い方が望ましいといえます。
例えば港湾部のフッコ~スズキサイズ(40~60 cm前後)を主に狙うのであれば、道糸は0.8号、リーダーは4号(12lb)で充分です。そして、これに合うようなやや弱めのロッドとリールを選べば、それだけで港湾部のワームタックルとして充分に活躍してくれる。
ちなみに私の場合は、アジングロッドであるヤマガブランクスのブルーカレント78M IIに、シマノのストラディック2500sという小型スピニングリールを合わせています。
弱すぎると感じる人もいるかもしれませんが、60cmクラスまでのシーバスであれば、ドラグを効かせてゆっくりファイトする事で充分に釣りが成立していますよ。
ブルーカレント 78 M/ II (ヤマガブランクス)
長さ:2.74 m
重量:83 g
ルアー適合重量:プラグ⇒2~7 g, シンカー⇒1.8~10.5 g
<補足情報>
2019年7月現在で、このロッドは販売終了となってしましました。。。orz
アマゾンの在庫も残りが少ないため、入手困難になる事が予想されます。
で、どうしましょう?っていうお話なんですが…
同様のスペックで少し固めのロッドとしてブルーカレント85TZ nano All Rangeという『なんでもロッド』がありまして、最近の私はシーバスのワーミングにもこのロッドを多用してます。
今買うならこちらの方がお勧めかな?って思いますね。
ストラディック2500s(シマノ)
(写真は旧モデル)
重量:220 g
巻き上げ量:78 (cm /ハンドル一回転)
糸巻き量:150 m (PE 0.8 号)
このようなライトタックルであれは、港湾部のようなオープンフィールドで使用頻度が高い5g程度の軽めのジグヘッドを、ストレスなく快適にキャストできます。また、このような軽めのジグヘッドでも遠投できるため、攻略の幅も犠牲になりません。
そして何よりもシーバスとのファイトが非常にスリリングで病みつきになりますw
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というわけで、もしあなたがワーミング専用のタックルを新しく揃えるという事であれば、PE 0.8号+リーダー12lb程度が快適に使えるライトタックルを一つの基準にしてみて下さい。
新しいシーバスの世界が見えるかも?ですよ!
その⑧|意外に効果的なジグヘッドリグのドリフトを試そう!
河川、河口直下をワームで攻める時は、遠投性を求めて比較的重めのジグヘッドを使う人が多いかと思います。
特に潮の流れが効いている時間帯であれば、ワームがしっかりと泳いでくれるようにするために、例えば10 g前後のジグヘッドを選ぶケースが多いのではないでしょうか?
私も普段はそのような、少し重めのジグヘッドを選ぶ事が多いのですが、実は逆転の発想も有効です。
具体的には、『5 g程度の軽めのジグヘッド+ピンテールワームでの中層~ボトムドリフト』が効くシチュエーションも多いんです。つまり、シンキングペンシルでの河川ドリフトを、あえてジグヘッド+ワームでやってしまうというセオリー無視の釣法ですw
釣り方は非常に単純で、急に川幅が狭くなっているような急流となっている場所に対して、下流側に立ちます。そして、上流側へとキャストし、ワームが中層~ボトム付近をスーっと流れるように、ややラインを張って流し込むだけです。
これは、シンキングペンシルのドリフトテクニックよりも若干深いレンジをナチュラルに攻略する事ができる方法であり、活性が低い状況でもなんとか一匹に繋がる可能性が高くなります。
水深は1m以上あればチャンスありですが、場所と時間帯にちょっとしたコツがいります。
川幅は10mもないような狭い方が有利です。そして、河口直下などのような出来るだけ河口付近で、潮の流れと河川の流れが一致する下げ潮のタイミングを狙って下さい。
この状況であれば、河川の流れも非常に早いので、上流側にキャストして糸ふけを取りつつリトリーブするだけで、足元まで中層以下を流す事ができます。
スレにも強い釣り方ですので、シンキングペンシルのドリフトと相補的に使ってみると、思わぬ釣果に恵まれるかもしれませんよ!
その⑨|ワームのジグヘッドリグとシンキングペンシルのルアーローテーションを試そう!
これはあまり言及される人が少ないのですが…ジグヘッドリグを用いたワームのスイミングパターンはスローな釣法であり、その使いどころはシンキングペンシルと似ている部分があります。
つまりどちらの釣り方も、『そこにいるであろうシーバスにしっかりとルアーを見せながら、食性を刺激して口を使わせる釣り方』であるという意味で共通点が少なくないのです。
それでは逆に、この二つの釣り方の大きな違い、そして使い分けってどんなところにあるのでしょうか?
答えは、泳層です。
シンキングペンシルの方が上層を攻めるのが得意であり、これは水面直下を最もゆっくりトレースできるルアーの代表例でもあります。
一方でワームは、沈下速度が速いルアーであるため全泳層を攻略できるのですが、リップがない形状のルアーであるため浮きが早いという特徴も併せ持ちます。
そのため、選ぶジグヘッドの重さにもよりますが、基本的には中層~上層付近で使いやすいルアーです。
そして、この二種類のルアーの泳層の違いは、狭いポイントを攻め続ける場合に有効活用する事が出来ます。つまり、ワームとシンキングペンシルのルアーローテーションで泳層を攻め分けるのです。
このような工夫は、場のスレを押さえる役割もあるため、数釣りを意識する時に効果的です。
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ワームで釣れなくなったなって時は、しばらく場を休ませた後にシンキングペンシルで少し上の層を探ってみると意外にあっさり二匹目、三匹目が釣れてしまいます。
『シンペンとワームのローテーション』というこの数釣りパターンは上手くハマると爆釣しますので、『今日はワームでしか釣れないな…』という時にこそ、ぜひ現場で試してみる価値があるといえます。
終わりに・・・
一言でまとめと…『ワームは釣れる気がしないって人は、まずはこの9つを試して下さい!』っていうお話でした。
意外に苦手意識を持つ人が多いワームでのシーバス釣りですが、基本は『まっすぐ刺して、遠くに投げて、ゆっくり巻くだけ』の簡単な釣りです。そして、この釣り方ほどシーバスのバイト誘発力に優れた釣法もありません。
だからこそ、まだ一度もシーバスを釣った事がない人も、そしてワームに苦手意識がある人にも、この記事で紹介したアドバイスを参考にしながら、ぜひワームでのシーバス釣りを楽しみ尽くして欲しいなって思います。
『シーバス釣り、難しくないじゃん!』って実感できると思いますよ!
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なお、本記事を読んでくれた皆様は、きっとワーム以外でのシーバス釣りのノウハウにも興味があると思います。そのような皆様のための特集記事も準備していますので、こちらも合わせてご覧になって下さいね^^
以下の記事一覧まとめページから、シーバスあれこれな記事がいっぱい見つかるので、ご参考になれば超絶嬉しいですw
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本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、『ワーム釣れる気がしない病』を克服するきっかけになってくれれば嬉しいです。