静ヘッドとパワーヘッド|名作シグヘッドの相違点と使い分け術まとめ

『シーバスのワーム用ジグヘッドは静ヘッドかパワーヘッドがいいって聞いたんだけど、ようするに、どっちを選べばええねん!』とお怒りの人のための特集記事です!

この2種類のジグヘッドは、確かに多くのシーバスアングラーに愛されている名作ですが、その特徴や使用感には違いもあります。そのため、シチュエーションや使うワームに合わせて使い分けする事で、シーバスのワーミングをより深く楽しむ事ができます。

と、そんなわけでこの記事は、シーバスのワーミング用ジグヘッドの名作である『静ヘッド』と『パワーヘッド』を徹底比較してみました。

『どちらを選べばいいの?』と悩んでいる初心者の皆様から、『使い分けなんてあるなら聞いてやってもいいんだぜぇええ?』っていうマニアックでシーバスガチ勢な皆様まで、全てのアングラー様の疑問に答るつもりで記事を作成しています。

お手柔らかに、お願いしますねw

静ヘッド(カルティバ)の特徴|格安価格でイレギュラーアクションが発生しやすい神のジグヘッド

ヘッドの形状:
弾丸型で溝なしのシンプルな形状

重さ:
5, 7, 10, 12, 14 g

本数(実売価格)
5, 7, 10 g ⇒ 4本入り(320~390円前後)
12, 14 g   ⇒ 3本入り(380円前後)

特徴 :
・アイ部分の内径が広いため、イレギュラーアクションの発生を邪魔しない
・水平姿勢キープが比較的得意
・水流を受けて流すタイプの『静かな』ジグヘッド

重量別の使い分けの例:
・5gで表層をサーチ
・7,10gで一旦ボトムを取る⇒斜め上に切り上げるようにサーチ
・12gで荒れ気味の港湾部を攻略
・14gで内湾系サーフの波打ち際を丁寧にサーチ

『シンプル イズ ベスト』という表現がぴったりのジグヘッドです。『6~8 cm程度のワームをセットし、まっすぐ泳がせる』というスイミング用ジグヘッドの基本コンセプトが、全て高い次元で詰め込まれています。

しかもその価格帯についても、『4本入りで400円未満』という最も安価な部類です。つまり、コスパの高さという意味ではこのジグヘッドが最強といえます。

ワームキーパー部分は若干太いため、R-32のような細見のワームをまっすぐ刺すのには少し慣れがいりますが、その点さえ克服すればどのようなワームにも対応できます。

迷ったらコレ!といえる万能型のジグヘッドであり、私(編集部・るあらび)が一番信頼しているジグヘッドでもありますね。

パワーヘッド(コアマン)の特徴|ヘッドのスリットと刺さり重視の細軸が特徴のこだわりジグヘッド

ヘッドの形状:
弾丸型+スリット入りのこだわり形状

重さ:
2, 4, 6, 9, 12, 15 g

本数(実売価格:全て750円前後):
2, 4 g    ⇒5本入り
6, 9 g    ⇒ 4本入り
12, 15 g ⇒ 3本入り

特徴 :
・アイ部分の内径が狭く、スイミング時の姿勢が安定している
・スリット付きのヘッドで巻き抵抗がやや強め
・しっかり水をかむちためレンジキープ力が高い

重量別の使い分けの例:
・2, 4gで表層10cmレンジを素早くサーチ
・6, 9gで任意の泳層を水平方向にトレース
・12gでボトム付近をゆっくりと攻略
・15gで内湾系サーフの波打ち際を丁寧にサーチ

静ヘッドが『シンプル直球ど真ん中』であったのに対し、ヘッドの形状など細部にこだわっているのが、こちらのパワーヘッドになります。

一番の特徴は、上の写真でわかるようにヘッドのスリット部分です。ここがリトリーブ時に水圧を受けやすくなっているため、静ヘッドよりもレンジキープ力が若干高めになっており、巻き抵抗も少しだけ感じやすいです。

この特徴は、意識せずにただ巻きで使っていても、普通のジグヘッドより同重量比較で少しだけ下の層を攻める事になります。

その結果、なのでしょうか・・・

他のアングラーがワームのジグヘッドリグでランガンした後のポイントにおいて、思わぬラッキーバイトを拾いやすいような気がしなくもないですw

また、ヘッド部分のスリットのおかげで巻き抵抗が感じやすくなっており、シーバスのワーミングに特有の『何をやっているのかよくわからない感』が軽減されています。その意味からも、初心者に優しいジグヘッドといえますね。

フックが細軸なのも特徴の一つであり、これはワームのセッティングのしやすさと、シーバスのバイトをしっかりフッキングまで持ち込みやすい刺さりの良さという二つのメリットに大きく貢献してくれています。

静ヘッド v.s. パワーヘッド|私流の使い分け術を紹介します!

ジグヘッドって実は凄く奥が深くて、例えばヘッド部分の形状、フックのワイヤーの太さと長さ、ラインアイの形状など、こだわるとキリがありません。

このような細部の特徴は、上で紹介した二つのジグヘッド(静ヘッドとパワーヘッド)にももちろん多くの相違点があります。そのためこの2種類のジグヘッドの得意なシチュエーションや使い方は、正確には違いがあります。

と、そんなわけでここでは、私流のジグヘッド選択のルールと使い分け術を紹介したいと思います。

①ピンテールワームでイレギュラーアクションを出すなら静ヘッドがいい!

私は、ピンテールワームのジグヘッドリグでシーバスを狙う場合は、『イレギュラーアクションによる誘いと食わせの間』を重要視しています。

そのため、一番こだわっているのは『イレギュラーアクションの発生を邪魔しないラインアイ(=スナップをつなぐリング部分)の大きさ』になるんですが…

少しわかりづらいと思うので、写真で説明しますね。

下の写真は静ヘッド(5 g)にカルティバ製のクイックスナップの1号を通したアイ部分の拡大写真になります。静ヘッドのラインアイは充分に大きく、隙間が生じている事が判ると思います。

もしこれがキツキツだった場合は、スナップとジグヘッドが半固定されてしまうため、リトリーブ中のイレギュラーアクションが生じにくくなってしまいます。

このようなキツキツ系のジグヘッドの代表例が、コアマンのパワーヘッドになるのですが・・・

論より証拠というわけで、パワーヘッド(6g)に同じスナップを接続した写真を撮影してみました ↓

スナップとの隙間が狭い事がわかるかと思います。

これはきっと、このパワーヘッドというジグヘッドが、アクションのイレギュラー性よりもむしろ、水中での姿勢安定性を重視して設計されたという事実の現れなのだと私は思います。

  • アクションのイレギュラー性に優れた静ヘッド
  • 遊泳姿勢の安定性に優れたパワーヘッド

どちらを取るかは好み次第ですし、アングラー側のワーム対する信念・思想の問題なのかもしれません。

ですが私は、『ワームアクションのイレギュラー性を利用する方がよりナチュラルなアピールであるため、シブい状況下の一匹を引きづり出す力が強い』と考えています。

特に『ピンテールワーム』という動かないワームを使うシチュエーションにおいては、スレが進行しているなどの状況が多いです。そのため、人工的ともいえる安定しすぎたワームの動きは嫌われるように感じます。

このような理由から、『ラインアイの大きさに起因するイレギュラーアクションを利用する戦術』の方が、スレが進行した渋い状況でシーバスの捕食本能にスイッチを入れるための強い武器になると私は考えています。

というわけでこの静ヘッドは、ラインアイの穴の大きさに釣れる秘密はあるといえそうです。そしてこの性質があるからこそ、ピンテールワームには抜群の相性を示してくれると感じています。

②シャッドテールワームでローリングを強く出したいならパワーヘッドがいい!

一方でパワーシャッドやアルカリシャッドなどのシャッドテールワームを使う場合ですが、私はコアマンのパワーヘッドを積極的に使っています。

なぜかというと、このジグヘッドはシャッドテールをセットした時にボディー全体のローリングが強く、そしてハイピッチに出やすい特徴があるんです。

つまり、シャッドテール+パワーヘッドの組み合わせの場合、ワームがお尻をプルプルと大きく震わせながら、『ピリピリピリ!!!』という表現がぴたっりの非常に細かいローリングアクションを出してくれます。

そのため、出来るだけ強くアピールしたいシチュエーションで選ぶ『シャッドテールワーム』のメリットを上手く引き出してくれるのです。

ちなみに、なぜパワーヘッドの方がローリングアクションが出やすいのか?という事なんですが、私は正確な理由が理解できていません。

ですが、以下のような要素の複合要因かな?とは考えています。

  1. フックが細軸であるため、ウォブリングアクションがジグヘッド全体に伝わりやすい
  2. ヘッド部分にある独自のスリット形状がワームの姿勢安定性に寄与するため、通常の弾丸型ジグヘッドよりもローリングのピッチが上がりやすい
  3. ラインアイが小さく自由度が低いため、ボディー全体の揺れが元に戻りやすく、これが『ハイピッチなローリングアクション』に寄与している
  4. 神がかった重量バランス(=偶然の産物とも言いますw)

ここまでこだわってジグヘッドを選ぶ人もあまりいないのかもしれませんが、ぜひ一度、この『パワーヘッド+シャッドテール』の組み合わせを試してみて下さい。

同じシャッドテールでも、ジグヘッドの違いでここまでアクションが変わるのかとびっくりするはずです!

③どちらか一つを選ぶなら・・・ 静ヘッドを私は選びます。

特別な理由があってどちらかしか選べない状況であれば、私なら『静ヘッド』を選びます。なぜかというと…単純に価格の問題でして、パワーヘッドって静ヘッドの2倍弱くらいのお値段がするんですよね。

・静ヘッド 7g (4本入り)
⇒実売価格:390円前後

・パワーヘッド 6 g (4本入り)
⇒実売価格:750円前後

もちろんパワーヘッドには、上で紹介したように静ヘッドにはないアクション性能を持ちます。ですがこれあ、あくまで個性の一つであり、優劣というわけではありません。

つまり、パワーヘッドの方が静ヘッドより釣れるというわけではなく、互いに相補的な関係にあるに過ぎないので、『どうせ一つしか選べないという条件であれば、コスパがいい方を選びます』ってだけの話です。

特に私(編集部・るあらび)は、ピンテールワームを使う事の方が多いので、そういった意味からもピンテールワームと相性がいい
静ヘッドを多用してますね。

関連記事の紹介~『シーバスをワーム釣る!編~

シーバス用ワーム名作6選|ジグヘッドの具(ぐ)はこれだけでいい!

シーバスワインド釣法の基礎知識まとめ(仕掛けと釣り方)

シーバスをワームで釣ろう~釣り方のコツと釣れるテクニック~

終わりに|ここまでこだわる意味はないのかもしれませんが・・・

一言でまとめると…『迷ったら静ヘッド!・・・でも、パワーヘッドと使い分けしたら、もっと面白いですよ!』っていうお話でした。

正直に言うと、特に初心者のアングラーの皆さまにとっては、ジグヘッドにここまでこだわる意味はないのかもしれません。本文でも書いたように、どちらか一つという事であれば、価格が安い静ヘッドを選べばそれで良いとは思います。

ですが、やはり名作といわれる釣具には、個性があり、違いがあるんです。そしてこれは、ジグヘッド一つとってもあてはまります。

だからこそ、アクション特性を考慮しながら、静ヘッドとパワーヘッドという二つの神ジグヘッドを使い分けてみて欲しいなって私は思うんです。

あなたが次の釣行で手にするであろう一尾のシーバスは、静ヘッドだろうが、パワーヘッドだろうが、どちらであっても釣れた一匹なのかもしれません。

答えは誰にも解らないんです。

ですが、『ジグヘッドにまでこだわって使い分けして、そして手にした一尾のシーバス』という付加価値がつくという意味で、それはきっと特別な魚になります。

ルアーフィッシングの醍醐味って、このような『こだわりと遊びの余裕』にある気がするんですが… どうですかね???

もし、このようなちょっとだけ大人の香りが漂うシーバスハンティングに興味があれば、ぜひ次の釣行で、静ヘッドとパワーヘッドを現場に持ち込んで、本記事の内容も参考にしながら、自分なりに使い分けしてみて欲しいんです。

それこそがきっと、奥深いワーミングの楽しみの一端であり、あなただけの独自の釣りの世界観の入り口なのだと私は思います。

なお、この記事を読んでくれた皆様は、きっとシーバスのワーミング以外にも、シーバスのルアーフィッシングそのものにも興味があるかと思います。

そのような皆様のためのシーバス関連記事も多数準備していますので、お時間ある時にご一読頂けると嬉しいです^^

初心者のためのシーバスルアー釣り入門|釣り方と釣れるルアーのヒント

【初心者向け】最初の一匹のための釣れるシーバスルアーの選び方

シーバス神ルアー『メガバス X80』の秘密と使い方まとめ

本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、ジグヘッドの使い分けという少しマニアックなワーミングに触れるきっかけになれば嬉しいです。

最初のコメントをしよう

必須