歩くことが好きな人、そして旅に出るのも好きな人、いろいろな人がいます。この歩くということと、旅ということを併せ持つ「ロングトレイル」の世界を覗いてみませんか。
こんなスタイルで楽しめるんだと知れば知るほど興味がわいてくると思いますよ。
ロングトレイルとは?
[出典:
ロングトレイルはご存知ですか?
よく似た言葉で「トレイルランニング」があります。言葉が似ているので間違いやすいのですが、トレイルランニングは走ること。それに対して、ロングトレイルは決して走ることではないのです。
簡単に言えば、ロングトレイルは長い距離をひたすら「歩く」ことです。
しかも、それは単に歩くだけではありません。とにかく自分の足で歩いていろいろなものに触れ合う。歩いている間に自然や動物、そして人に出会って知る。
ここにこのロングトレイルの意味があるのです。
またロングトレイルには、宿泊を伴う事が多いのも大きな魅力です。それだけ長い距離を歩くんだということをわかっていただけたと思います。
ロングトレイルの魅力
DSC02785 – Trans Canada Trail / archer10 (Dennis) 187M Views
とにかく長い距離を歩くこと。これに尽きます。マラソンの距離なんて比にならないほど。ヨーロッパやアメリカでは3000キロを越える距離を歩くロングトレイルもあるほどです。
自分の知らない世界に足を踏み入れた結果、このロングトレイルに病みつきになる人もいます。そこには今まで出会ったことのないものに出会えるからです。
時には厳しい自然環境にも出会います。また時には人間が作り上げた歴史的な文化にも遭遇します。
歩くからこそ体感することができる、これがこのロングトレイルの最大の魅力だと思います。
ロングトレイルに必要な装備について
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初心者向けの最低限必要な装備編
歩くのは慣れているという人でも、意外と装備については無頓着の人もいます。長く続けたいのなら、まずは初心者としてこれだけはそろえてほしいというものをピックアップしました。
この記事は入門ですので、今からロングトレイルを始めたいと思っている方は必見ですよ。
①トレッキングシューズ
トレッキングシューズとは、ロングトレイル専用の靴です。山登り専用やハイキング専用など用途はさまざまですね。
普通の靴との違いとしては、ソールが硬いのが特徴です。ここがやわらかいと長時間歩くには足に疲労が蓄積してしまうためお勧めできないと感じています。
また、足首がしっかりと固定されるものがよく、ロングトレイルにはこういったトレッキングシューズをはく必要があります。
②ザック(リュック)
リュックは荷物が収納できれば良いというのではありません。しっかりと収納できてかつ、このリュック自体の重量も軽くて丈夫なものである必要があります。
長時間歩くのですから、背中に負担のかからないもの、バランスが取れたものが良いのです。
ほかにもすぐにペットボトルがとりだせて、水分補給しやすい機能性があるものがいいですね。
③レインコート
レインコートなんてわざわざ用意をしなければいけないの?と思うかもしれません。しかし、これは雨だけのための使うというわけではありません。
レインコートを着れば、寒い時にはしっかりと防寒対策にもなります。また長時間歩くが前提のアウトドアですので、小降りの雨にあう事も普通です。
普通の生活でしたら、少しぐらいの雨だから、レインコートを着るほどでもないというときもありますよね。しかし、ロングトレイルにおいては、このような不意の小雨が意外と体力を奪うことになるのです。
ですので、レインコートは必需品となります。必ず準備しておくようにしましょう。
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④トレイルハット(帽子)
ロングトレイルを行っている時は、体力の消耗をできる限り少なくするように心がけることも大切です。そうなると日中歩いている間、体力を奪う原因になるのが太陽です。
その太陽の日差しをさえぎる意味でも、トレイルハットは必要です。これを着用しておくだけでも随分と助かります。
太陽が照っている間は、このトレイルハットを着用するようにしたいものです。
⑤トレッキンググローブ(手袋)
手袋や軍手をつければトレッキンググローブをしなくてもいいのではないかと思うかもしれません。しかし、防水力や保温性などを考えると、トレッキンググローブが必要です。
これをつければ雨風を防げます。さらに、操作性にも優れています。例えば、グローブを着用したままスマホを操作したりすることも可能なのです。
グローブを取り外しする必要もありませんので、そういう面でもとても便利なグッズなのです。
⑥ストック(杖)
ストックとして紹介していますが、トレッキングポールとして把握している方も多いでしょう。これは必要ではないという方もいます。実際に歩くときには邪魔だからもって行かないっていう方も多いのです。
ただ、ここはロングトレイルの入門。つまり初心者が対象となっていますので、ストックを準備しておく事をおすすめします。歩行を助けてくれたり、ひざの負担を軽減してくれます。
こういう役割がありますので初心者はとても重宝すると思いますよ。
⑦ヘッドライト
普段は特には必要とするわけではないのですが、長い時間歩いていると道に迷うこともあります。また夕方になり、周りが思った以上に早く暗くなってしまうということも考えられます。
そうなった時のためにヘッドライトはとても役に立ちます。
懐中電灯で充分と思うかもしれませんが、これは手で持つ必要があるため、例えば山道などの場合は持ったままでいると歩く妨げにもなります。
しかしヘットライトがあれば自分が歩いてる方向を常に照らし出してくれますので、とても役に立ちます。
初心者にはどうしても見落としがちなグッズですので、忘れずにザックに入れておいて下さい。
⑧速乾・吸水性にすぐれたタオル
すぐに乾く、すぐに汗を吸い取ってくれるというのは本当に助かります。長距離を歩きますので、かなりの汗をかきます。その汗をしっかりと吸い取ってくれるタオルがあるのとないのとでは雲泥の差です。
水分をしっかりと取って、出た汗をきちんと吸収してくれるタオルがあれば、ロングトレイルが充実したものになるといっても過言ではありません。
⑨着替え、タオル
運動した後はもちろんの事ながら着替えることが大切です。また吸収性のあるタオルのほかにも、体を拭くための普通のタオルも入れておきます。
ロングトレイルはとにかく長距離ですので、すぐに達成できるものではありません。普段の生活をしているのと同じ感覚を維持するイメージを持ってください。
それが一番長続きしますし、長旅も成功するといえます。
⑩水と携帯食料
当然のことですが、食べ物と飲み物は必需品ですね。もちろん道中で購入するところがあればいいのですが、そういったところがないことを想定して準備しなければなりません。
食べ物はできるだけ軽く、日持ちのするものが良いでしょう。飲料はどうしてもかさばりますので、その点を考えて常備しておきます。
備えあれば憂いなしの代表例ですね。
⑪携帯トイレ
長旅に出て、トイレ探しに翻弄されていては本末転倒です。すぐに用を足せる意味でも大切なアイテムです。
こういった携帯用のトイレは、緊急のときだけのために用意するのではなく、いつでもどこでもできることを考えてなるべく多めに用意しておきます。
中~上級者向けの宿泊を前提とした追加の装備編
Mt. Washington Hiker / jisoosong
初級者・初心者の装備について説明しましたが、ある程度経験がある方向けでここでは記載していきます。これを持っていくと大変便利で、以前に必要だったのにもって行ってなくて苦労したと痛感した物を選んでありますので、参考にしてください。
①テント
長旅であるので、夜はしっかりと休息をとる必要があります。もちろん宿泊施設が道中にあればいうことなしですが、そういうところがないことが多いのも事実です。
そこで、野宿をするときに欠かせないのがテントです。
軽くて丈夫なものがいまでは数多く販売されていますので、自分にあったものを選んで持参するべきです。
②シュラフ(寝袋)
テントなど一定の囲いは確保できても、雑魚寝というわけにはいきません。疲れをきちんと解消しないことには前にも進めません。また、季節により温度もずいぶんと変わってきます。
旅の途中で風邪をひいてはたまりません。
睡眠不足にならないためにも、また体調管理をしっかりとするためにもシュラフは野宿の必需品ですね。
③コンロ
食べ物を温めるのはとても重要なことです。食事を毎回確実に取るためにも、火を通していただきたいものです。またお湯を沸かしたり、暖をとったりなどけっこう用途はさまざまです。
コンパクトサイズの物を入れておきたいですね。
④調理器具、食器類
簡易なものでいいので、調理器具や食器類は入れておくことをお勧めします。これがあるのとないのとでは料理の幅が違ってきます。料理が好きだから持っていくのではなく、加工したり食材をアレンジできるのも調理器具があるからこそです。
ちょっとあるだけで旅が大きく変化する、それが調理器具と食器類ではないでしょうか。
ロングトレイル用シューズの選び方コツとポイントとは?
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ロングトレイルを行う上で最も重要なものといえばやはりシューズです。シューズ選びでそのロングトレイルが成功するかどうかが決まるといっても過言ではないでしょう。
そこでどういったものを選べばいいのか、ここで具体的に見ていきたいと思います。
初心者ならばどういったものを購入すればいいのか迷いますよね。そういう時は単純に登山靴やハイキングシューズを考えてもらえばいいと思います。
次に重要視するものとすれば、その靴が足にぴったりと合っているかどうかということになります。これはサイズ的にぴったりだというよりも、足を入れた時に人差し指などがすんなり入るぐらいが一番良いサイズだと言われています。
ゆとりがあればそれだけ通気性が良くなり、歩くときにむれることがありません。
また他にもどういった点を見ていけばよいのかということですが、以下のようなことが考えられます。
軽いということ
素材はとりあえずできるだけ軽いものを選びたいところです。軽ければ軽いほど足に負担がかかりません。また長期間歩きますので、できるだけ軽いものを選びたいものです。
そして軽くて丈夫なものを選択しなければなりません。
クッション性
着地した時にかかる足への負担は想像を絶するものです。だからこそ、シューズにクッション性があれば、それだけ衝撃を吸収することになります。
軽い上になおかつクッション性のあるものを選ぶようにします。どういったものがいいのかわからないとき、店員に聞くのが1番良いと思われます。
シューズ選びは本当に大切です。自分ではなかなかわからないというのなら、店員にチョイスしてもらうのが一番です。
グリップ力と防水性
踏ん張りが利くというのは、とても大切な要素です。必ずしも平たんな道ばかりとは限りません。でこぼこ道もあったり、山道は特に平坦なところはありません。
そういう時に靴にしっかりとグリップ力があれば、全然違います。そういった点を考慮して購入すれば良いのではないでしょうか。
また、防水性があるという事も検討しなければいけません。
参考にされると良いと思いますが、シューズを利用するにあたって、防水透湿素材であるゴアテックスという素材を選択すべきです。
もしこういったものをお店にあった場合はそれを積極的に購入すると良いでしょう。
人気のロングトレイル用シューズの例
X ULTRA 3 MID GORE-TEX(サロモン)
このシューズの最大のポイントはとにかく足首がしっかりと固定されることです。これをホールド力と表現します。このホールド力ですが、山での上り下りが一番その効果を最大限に発揮してくれます。
ロングトレイルをとにかく無事に成功させたいと願うなら、このシューズは一押しですね。
トレッキングシューズ C1_02S ゴアテックス(キャラバン)
どんな靴を選んでいいのかわからない人なら、まずはこれからどうぞ。
素材がやわらかいので、履き心地が抜群です。入門者がまずは歩くことから慣れたい、本悪的にはじめる第一歩として、そしてそのまま続けるにしても、このシューズはいつでも大切な足を守ってくれます。
日本の人気ロングトレイル9選
北海道編
十勝ロングトレイル
(参考:TOKACHI LONG TRAIL CLASSIC)
ここでは十勝の魅力を存分に味わえます。自然に触れ合えるのが一番の目的ですが、自分のペースでロングトレイルを満喫できるのもうれしいです。
数日間のロングトレイルツアーも開催されており、一気に進んでもよし、一日だけの参加でもよし、でとにかく気軽に参加出来るのはうれしいところ。
また、少し話は脱線しますが、北海道の自然の中でいただく食事は格別です。自然、特に原生林など普段絶対にいくことがないところを眺め、空気を、風景を、そして美味しい食を味わう。
最高の醍醐味を味わえます。
中部編
信越トレイル(長野県)
(参考:信越トレイルオフィシャルサイト)
6つのセクションに分かれていますので、自分で目標を立てて突き進んでいけるのが最大の特徴です。自然が豊かであるのはもちろん、歴史や文化など信越ならではのものを実感できます。
初心者の人の場合は、特にガイドをつけることをお勧めします。
周辺の案内のほか、安全に進めていくことができますし、危険なコースに迷い込むこともないです。ガイドの説明を聞きながらゆっくりと歩を進めるのもいいのではないでしょうか。
季節それぞれにまた違った角度を見せてくれる山脈も、このロングトレイルの魅力です。
中央分水嶺トレイル(長野県)
(参考: 霧ヶ峰・美ヶ原 中央分水嶺トレイル)
日本の真ん中を歩いてみませんか。日本海側と太平洋側とのちょうど境界線を歩いてみませんか。なんだか山道を歩きながら日本のその境目を歩いているんだと思うだけで気分も違ってきますよね。
日帰りや数日間歩くコース、冬にはスキーも組み入れたコースなどどれも楽しめるものばかり。
何度来ても斬新な感じがするのがこの中央分水嶺トレイルです。
関東編
南房総ロングトレイル(千葉県)
(参考:NPO法人千葉自然学校)
南房総を一周する壮大なスケール、全長が100キロにも及びます。
自然の中を散策するイメージがありますが、コースの途中に市街地も通りますので、コンビニなどにも立ち寄ることができるのも便利です。
自然だけでなく、歴史や文化などいろいろなものと触れ合いながら歩き進めていけるのもおおきな特徴です。
年間を通じてどの季節でも歩けるのがうれしいところ。また花が咲き乱れる季節は歩いていることも忘れてしまうほど。癒されながら歩けるのは最高です。
ぐんま県境稜線トレイル(群馬県)
(参考:ググっとぐんま公式サイト)
みなかみ町土合から嬬恋村鳥居峠を結ぶ全長100キロのロングトレイル。日本百名山を見ながら歩くのはここのロングトレイルの醍醐味です。
また、旅は癒される場所に訪れるのも楽しみの一つ。なんとこのトレイルには温泉がところどころにあることです。草津温泉といった代表的なところから、万座温泉や水上温泉、四万温泉などの温泉地もありますので、それを目指すだけでもがんばりがいがありますよね。
歩きつかれた分を温泉に入って回復させる、なんとも贅沢なトレイルですね。
関西編
高島トレイル(滋賀県)
(参考: 高島トレイル )
ここはかつては近江商人たちが通っていた道。そこをロングトレイルとして歩く。
昔の人たちと時を越えて今同じ道を歩むと考えただけでも感動ものです。関西の人たちの命とも言われている琵琶湖の水。この湖を一望し、日本海も視野に入れながら歩きます。
日帰りコースからテント泊まであります。自由にコースを設定して歩いてみませんか。
一番高いところなら900メートルもあり、全長は約80キロ。
歴史街道をじっくりと味わいながら歩けるという意味で、非常にユニークなロングトレイルといえます。
大江山連峰トレイル(京都府)
(参考:京都 大江山連峰トレイル公式サイト)
赤石ヶ岳を代表とする「赤」。そして赤岩山の「赤」。その赤と赤の距離をあわせると全長約16km。距離も手ごろな上にアップダウンもありがたいことに激しくない。となると、初心者にはうってつけのコースなのです。
京都ですから、関西エリアにお住まいの人は行きやすいのはもちろん、遠い方でも古都の文化に触れることに喜びを覚えることでしょう。
ただ、先般の西日本豪雨災害のため、完全に復旧できていない状況にあります。いかれる際は最新の情報を入手して無理のないようにしましょう。
四国編
石鎚 ロング トレイル(愛媛~高知県の県境)
(参考:石鎚山系公式WEBサイト)
日本で山が連なっているエリアと考えると、本州の山脈を想像する人がほとんどでしょう。しかし、愛媛県と高知県との境目にはとてもすばらしいロングトレイルが楽しめる道があります。
宿泊施設も何箇所かありますので、この点も安心ですね。距離もそれほど長くなく(約50キロ)、大自然を眺めて歩くことができます。
また、仁淀川や面河渓はその水は奇まさに跡のブルー。これを見れるのは贅沢です。
さらにここならではの滝や渓谷も見ることができますので、ほかとは違う景色も存分に楽しめそうです。
九州編
ロングトレイル 国東(大分県)
(参考:国東半島峯道ロングトレイル)
六郷満山峯入行という長い名前のコースからほかにもさまざまなコースがここでは楽しめます。あまりなじみがないのですが、ここは世界農業遺産にも認定されたところです。
これはこの地域の伝統的な農業が盛んで、文化や慣習が形成されていった過程を学ぶことができます。豊後コース、国東コースと分かれてロングトレイルを楽しめます。
コースのほとんどが私有地ということで、コース以外にそれるようなことはしてはいけないのですが、とにかく美しい自然をじっくりと観察できますので、ゆっくりと歩いていきたいところです。
海外の人気ロングトレイル5選
ジョンミューアトレイル(アメリカ)
(画像引用元&参考:Wikipedia)
驚くべきなのがその長さ。なんと全長340km!これが、ジョン・ミューア・トレイルです。ですので、普通に歩いても3・4週間はかかるとのこと。
慣れていない人ならもっとかかるでしょうね。
縦断できるように整備されてはいるものの、宿泊施設などはありません。テントなどの準備は必要です。初心者でいきなりの挑戦は厳しいですが、ここを目指してがんばろうと思うのも良いと思います。
美しい自然だけでなく、時には厳しい自然環境を目の当たりにすれば人間の小さな存在を再確認できますよ。
アパラチアン・トレイル(アメリカ)
[参考:Appalachian Trail Conservancy(英語・公式サイト)]
アパラチアン・トレイルは映画『ロング・トレイル』の舞台となったところです。その全長は驚異の約3500キロ!日本では考えられないような長さです。
アパラチア山脈をひたすら歩くというコースですが、もちろん他の山脈や国立公園、州立公園なども通ることになります。
たくさんの州をまたぎます。その中でもバージニア州は最長で885キロもなります。
また最高地点としてはテネシー州にあって、クリングマンズ・ドームで 2,025mもありますから、ロングトレイルのすべてをここでは味わえますね。
パシフィック・クレスト・トレイル(アメリカ)
(参考:Pacific Crest Trail Association)
パシフィック・クレスト・トレイルもアメリカの中では三大長距離自然歩道一つとして有名です。アメリカの西海岸だけでなく、何とカナダの国境までその距離が及ぶというのですから圧巻ですね。
このトレイルは参加するというよりも「挑戦する」と言われています。なぜならば、全てのコースを達成するためには、長くて半年もかかってしまうからです。
スタート地点からゴールに到達する成功者はだいたい6割近くに減ってしまうと言われています。
まさしくここでの参加する者というのは挑戦者であり、成功した人というのは英雄と言えるぐらい達成が非常に難しいと言えるところです。
だからこそやりがいのあるロングトレイルと言えるでしょう。
ミルフォードトラック(ニュージーランド)
場所は何とニュージーランド。
ミルフォードトラックはロングトレイルを楽しむ方だけでなく、世界中の人たちがここを目指して集まるところです。それは山岳地帯の風景・フィヨルドは、究極の絶景だからです。
しかし雄大な景色と裏腹に、そこを初心者が歩くというのはあまりにも無謀。それぐらい厳しい自然が待っています。
ですので最初に参加されるときは、慣れた方やガイドと一緒にいくこと。そして、ツアーに申し込むことが大切だと考えます。
何が見どころかというと、とにかくを歩くところ・見るところすべてが見所だといえるぐらいニュージーランドのすべてがここに集約されているといっても過言ではありません。
楽しみながら美しい景色を眺めるというよりも、余りにも美しい景色が周りにあるために、ため息しか出ないというのが本音ではないでしょうか。
アンナプルナトレッキング(ネパール)
ここではとりあえず他ロングトレイルのできる場所と違うところを書いていくとするならば、まず最初の地点とベースキャンプがあるところの標高差ですね。
なんとそこは3,000メートルもあるのです。
登山に慣れている方ならそれほど苦に思わないかもしれません。しかし、ここはその高さだけではありません。とにかくアップダウンが激しく、かなり厳しいです。そのため、とにかく計画を立てて進めていかなければなりません。
それならばあまり景色や歩行を楽しめないのではないかと思うかもしれません。でも、そういうわけではないのです。
一日当たりきちんとを歩く距離をきめておけば、トレッキング経験があまりない方でも十分楽しめるコースもあるのが、このロングトレイルの面白いところだと言えるでしょう。
有名なロングトレイルハイカーの紹介
加藤則芳さん
ロングトレイルハイカーといえば、加藤則芳さんといわれるぐらいあまりにも有名です。この人の著書の代表作は「ロングトレイルという冒険」ですが、これを読めば今すぐにでも山を歩きたくなるほど。
いまではロングトレイルがだいぶ広まって整備されていきましたが、その立役者となった人でもあります。亡くなられるまでの間精力的に執筆活動や講演活動などを行い、ロングトレイルの魅力を存分に伝えた方です。
山は登るだけでなく、歩くという違う角度や価値を与えてくれた人物なのです。
斉藤正史さん
(ご本人様のブログ:Weight Of The Happiness)
若い人の中でこれだけロングトレイルを愛する人はいないのではないかと思われるほど、いまのロングトレイルの代表者として挙げられるのが斉藤さんです。
山形県のロングトレイルの様子をブログなどで紹介されているので、ご覧になって頂けると、その精力的な活動が良くわかるかと思います。
山を愛し自然を愛していますが、ただ単にそれらを眺めているのではなく、自分の足でその場所まで歩き、自然の声に耳を傾ける。自分が小さな存在だと歩きながら感じていく、それが彼のロングトレイルのスタイルではないでしょうか。
世界中のいろいろなロングトレイルの道を歩んできたので、地元である山形でも同じようなロングトレイルの道を作るべく、今精力的に活動しています。
ロングトレイルの魅力と始め方がわかる本の紹介
知識ゼロからのロングトレイル入門(特定非営利活動法人日本ロングトレイル協会)
歩く旅の魅力を余すことなく、丁寧に書かれてある本です。
単なる山などの歩き方だけでなく、その中で出会う自然や景色の楽しみ方あの、ロングトレイルの実績がない人でもなんだか経験したかのようにすっと頭の中に入ってきます。
また、それだけではなく、歩いている間にいろいろなことが起こりますよね。その時の対処法なども事細かにここでは書いてあるのがうれしいところです。
すべてが丁寧に書かれてあるので、入門としては最適の教科書となるのではないでしょうか。
ロングトレイルのイロハを知りたいならば間違いなくこの書籍がおすすめです。
まとめ
ロングトレイルは大変だなあと思ったのではないでしょうか。でも、同時にこんな面白いものがあるんだと思った人もいるでしょう。
百聞は一見にしかずですが、百見は一行動にしかず、です。
行動をひとつとればここでかかれてあることよりももっと感じること、得られるものがあるはずです。
さあ、始めてみませんか・・・ロングトレイルという歩く旅を。。。
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この記事を読んでくれた皆様は、『自然に触れるワイルドな旅』にもきっと興味があるのではないでしょうか?
本メディアでは、そのような旅好きなのために、いつもとはちょっと違うアウトドアな旅行に関する特集記事も準備しています。もしご興味ありましたら、合わせてご一読下さいね。
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