釣り・ルアーフィッシング

チヌのルアー釣り入門②|トップチニングの始め方【完全初心者向け】

( ゚Д゚) 『トップでチヌを釣りたい!』

( ゚Д゚) 『でも、釣り方も、ルアー選びも、何もかもが全部まとめてさっぱり解らん!』

( ゚Д゚) 『トップチニングの事、全部まとめてタダで教えて!』

っていう完全初心者のための特集記事です。

この釣りにドハマりして数年・・・

毎年夏になると朝マズメにはトップチニングばかりしている俺が、この釣りのコツとか道具とか、あれこれをまとめました。

少し長い記事ですが、ザーッと読んでもらえれば、この釣りの特徴、最低限必要なタックル、絶対に揃えておきたいルアーの情報が解りますよ。

最初の一匹目のトップチヌゲットに向けて、お役に立てればこれ幸いでございます!

トップルアー

チヌのトップゲーム|使うルアーと釣り方について

仕掛けについて

タックルは、7~8ftの操作性に優れたチニングロッドに、2000~2500番台の小型スピニングリールが使いやすいです。そして、メインラインは飛距離重視で0.6号~0.8号のPEライン、リーダーには10lb程度のフロロカーボンが良いでしょう。

チヌのトップゲームにおいては、主に以下のような三種類のトップウォータールアーが良く用いられます。

①ポッパー

ヘッドの部分がカップ状に抉れたタイプのトップウォータープラグの事です。ロッドでチョンチョンと軽く煽る『ポッピング』というアクションで、水しぶきと音を立ててチヌにアピールします。

非常にアピール力が強い反面、場のスレの進行が早いという欠点もあります。

ピンポイントについているチヌを一撃必殺で引きづり出すような使い方に向いていますね。

②ペンシルベイト

鉛筆のような棒状のトップウォータープラグです。お尻の部分だけ水中に沈むような後方重心のペンシルベイトがチニングではよく用いられます。

ドッグウォークと呼ばれる独特の首振りアクションが特徴で、水面に連続する波紋を引きながら手返し良く広範囲を探るのに適しています。

ポッパーよりもアピール力は弱いですが、その分だけ魚に対して警戒心を与えにくい特徴があります。

③スイッシャー

ペンシルベイトの頭かお尻、もしくはその両方に金属製の回転するプロペラが付いたルアーです。ストップアンドゴーやトゥイッチングなどのアクションでプロペラが回転して激しい水流を発生させます。

ポッパーよりもアピール力が強く、活性の高い大型のチヌだけを狙うような釣り方に向いていますね。

なおルアーサイズについては、チニングでは6cm前後が標準であり、チヌのサイズや活性に合わせて大きさを変更するとフッキング率が上がります。

迷ったら6cm、食いが渋い場合はそれ未満、大物ねらいであれば9cmと考えれば良いですよ。

ルアーごとのアクションの付け方について(動画)

チヌのトップゲームはルアーアクションの付け方で大きく釣果が分かれます。そして、使うルアーごとにアクションの付け方が異なるのですが、これを言葉で説明するのは凄く難しいんです。

そこでここでは、代表的な2種類のトップチニングルアーである『ペンシルベイト』と『ポッパー』について、アクションの付け方がわかりやすい動画を集めてみました。

ロッドの角度、手の動かし方、リールの巻き速度などに注目して、それぞれのアクションを練習してみて下さい。

要は慣れだけの世界ですので、現場でも実践すればマスターするのに10分もかからないくらいに簡単ですよ。

ペンシルベイト

バスデイのシュガペンというペンシルベイトを用いたチヌチップの実釣動画になります。動画5:50付近より、『連続ドッグウォーク+ダイビング』という基本的なアクションの付け方が撮影されています。

食わせのスイッチをダイビングで入れてバイトに持ちこむ瞬間も数多く撮影されており、この釣りのイメージが掴みやすい動画です。

ポッパー

シマノのチニング専用ポッパー『ライズポップ65F』の公式実釣動画です。動画の1:50付近より、チニングポッパーゲームの基本的なアクション方法が撮影されています。

移動距離の小さな派手過ぎないポッピングを出すためのコツが実演されているので、ポッピングアクションの基本がすぐに理解できると思います。

 

チヌをトップで釣る6つのコツとは?

トップチニングは、私(編集部・るあらび)が最も好きな釣りの一つであり、毎年6月中旬~9月上旬はこの釣りばかりをしています。

そんなトップチニンガーな私が、またトップチヌで一匹も魚を釣った事がない初心者のために、『これを意識するだけで釣果に近づけるよ!』というポイントを5つにまとめました。

今すぐ実践できる事ばかりなので、ぜひ現場で試してみて下さい。

意外にあっさりとトップでチヌが釣れる事が、そして、なぜ私がこの釣りにハマっているのかという事が理解頂けるかと思います!

①季節を間違わない!(最盛期は梅雨明けの7月~9月上旬)

Sunflower / Helianthus / 向日葵(ひまわり)
Sunflower / Helianthus / 向日葵(ひまわり) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)

トップチニングで一番重要な事は、ずばり季節です。というのも、この釣りは海水温とベイトの有無に大きく左右されるからです。

概ね海水温が20℃以上になる6月中頃にもなると、海はベイトが増えだし、そしてチヌ、キビレもトップでチラホラと釣れだします。ですが、この時期は梅雨とも重なるため釣果にはバラつきが出やすいのです。

本番は海水温が25℃以上となる7月の梅雨明けから9月上旬くらいであり、この時期を外さなければ、初心者でも比較的簡単に釣れます。

それ以外の季節は正直魚がトップには反応してくれないので、季節を絞って釣行しましょう!

②水深1m以内のシャローを狙おう!

チヌ、キビレのトップゲームは、ルアーの引き波や音でチヌを寄せて口を使わせる釣りです。そのため、あまりに水深が深いポイントの場合は、チヌがルアーに気づいてくれない可能性が高くなります。

一般的には水深3mくらいまではぎりぎりでトップゲームが成立するという意見が多いのですが、私(編集部・るあらび)はこれでも水深が深すぎると感じています。

個人的には水深1m以内が理想で、この水深にボトムハードな地形変化が絡むと鉄板ポイントというイメージです。

例えば、干潮時点で完全に干上がってしまうような干潟で、満潮時点での水深が50cm~1m程度、底質は砂利なんてフィールドがあれば最高ですね。

このようなポイントに満潮時点で入り、下げ潮の潮位変化に合わせて水深1m以内の深さとなっているポイントをランガンするだけで、多くの場合何らかの反応が得られますよ!

③べたなぎ&澄み潮がチャンス大!荒れ&濁り潮は期待薄・・・

『ある程度海が荒れていた方が魚は警戒心が緩むのでルアーで釣りやすい』という考え方がありますが、トップチニングにおいては逆です。

べたなぎで、かつ澄み潮の方が圧倒的に釣果に繋がりやすいです。

これは『水深1m以内が良い』という考え方と同じなのですが、トップチニングは『目立ってなんぼ』の釣りなんです。

ですので、海が荒れていたり、雨の後などで濁りが入っている場合はどうしてもチヌがルアーを見つけづらくなるため、どうしてもトップへの反応が悪くなります。

ぜひ、釣行時点での天気、海の濁り、荒れ具合を確認して下さい。

風もなく蒸し暑くて、海底まではっきり見えるようなクリアな潮であれば、その日はトップニチングには最高のコンディションであると言えます。

④アクションは基本的には早めを意識して逃げ惑う魚を演出する(=長いストップを入れない)

シーバスのトップゲームでは、ルアーのアクションは基本的には遅く、ポーズを長めにとるのが原則です。

特にペンシルベイトの釣りでこれは顕著であり、早く動かし続けるとシーバスはバイトしなかったり、ルアーを襲ってもミスバイトが多発したりします。

具体的には、以下の動画のような『見せる間』を持たせるのがシーバスをトップで釣るコツになります。

一方でトップチニングの場合は、このような『ポーズ』を入れ過ぎてしまうとチヌがルアーを見切ってしまいます。そのため、リトリーブ速度は早めであり、ポーズをできるだけ挟まずに動かし続けるのが基本になります。

もしポーズを入れるとしても、アクションに緩急をつけて食わせの間を与えるために一瞬(長くても0.5秒以下)入れるだけで充分ですよ。

この『動かし続ける』というアクションの基本については、以下の動画で分かりやすく説明されています。

短いステイと移動距離の少ないドッグウォークを繰り返す事で、チヌ、キビレの食性に合わせた『逃げ惑う小魚』を演出しましょう!

⑤バイトがあっても原則としてはアクションを止めない

チヌ、キビレはシーバスなどと比べて口が小さく基本的に食べるのが下手な魚です。また、特にキビレの場合は、何回もベイトに噛みついて襲うス『追い食いバイト』の傾向があります。

そのため、水面が爆発する激しいバイトを目視で確認できても、多くの場合それはミスバイトであり、チヌ、キビレはルアーを咥えくれてはいないんです。

ですので、手元に魚の生命感が伝わるまではアクションを止めることなく、そのままルアーを動かし続けて下さい。

そして、数回の追い食いの後に『ググッ!グンッ!』と大きなアタリが伝わったら、その時に初めて合わせを入れるのがコツです。

一回目のバイトの時点で合わせを入れてもルアーはすっぽ抜けますし、逆にアクションを止めても、魚がルアーを見切ってしまいます。

ですので、ミスバイトがあったら『そのバイトにびっくりして逃げ惑うベイト』を演出して下さい。つまり、チヌに追いつかれないようにアクションをつけながらルアーを動かし続けるくらいのつもりでいた方が、結果的にフッキング率はグンと上がります。

迷いを捨てて、そのままルアーを動かし続けましょう!

⑥ポッパーばかり投げない!

トップチニングは静岡県の汽水湖である浜名湖で生まれた釣りですが、最初のきっかけはブラックバス用のポッパーを用いたスタイルだったそうです。

その影響は今でも色濃く、『トップチニング=ポッパーの釣り』というイメージが強い人も多いと思います。

ですが、ポッパーは場のスレが非常に早い特徴があります。さらに、活性がそこまで高くない個体の場合は、ルアーのアクションにびっくりして逃げていくことが非常に多いです。

ですので、同じポイントにポッパーばかり投げていても、最初の一匹は釣れても後が続きません。

ちなみに私(編集部・るあらび)は、ポッパーは以下の条件の時くらいしか投げません。

  • 波・風が強く水面が荒れ気味の時
  • 水深2m以上の深いエリアの時
  • 船の横、壁際などのピンポイントをネチネチと攻める時

それ以外の時は、基本的にはペンシルベイトで手早く、広範囲を、ナチュラルに誘った方が釣果に恵まれやすいです。

 

チヌのトップゲームにおすすめルアー6選!

フェイキードッグDS-CW(ジップベイツ)

飛距離も出やすく、そして移動距離が少ないドッグウォークアクションが特徴のペンシルベイトです。全長は7cmあり、チニング用トップルアーとしては気持ち大き目のサイズ感ですね。

ボディー内部には光を乱反射するフラッシングプレートが内蔵されているため、チヌが下からルアーを見上げた時にキラキラと光って非常に目立ちます。

水噛みもよく、ロッド操作にも鋭敏に反応してくれるため操作性が高いのも良いですね。

私(編集部・るあらび)のトップチニングでのサーチ用ルアーとして不動の一番バッターです。

 

チニングスカウター(DAIWA)

ペンシルポッパーというジャンルのチニング用トッププラグです。

ポッパーとペンシルベイトのハイブリッドといったイメージですが、このルアーについてはペンシルベイトとしての特徴が非常に強く出ています。

上で紹介したフェィキードッグDS-CWよりもさらに移動距離が少ないドッグウォークが特徴であり、一カ所でモジョモジョと身もだえるするようなアクションが得意です。

そのため、手早く幅広く探るというよりは、そこにいるチヌを仕留めるための強力な武器として活躍してくれます。

フェィキードッグDS-CWでバイトは出るけど乗らない時などにこれをフォローで入れると、あっさりと一撃で釣れたりしますw

個人的には実釣性能ナンバーワンのチニングルアーであり、必ず二個は現場に持ち込んで不意のロストにも対応できるようにしています。

 

ライズポップ65F(SHIMANO)

独自のバブルチャンバーシステムを搭載しており、激しい水しぶきを発生させるのが得意なチニング専用のポッパーです。

カップの口径が大きく設計されているため水を噛みやすく、その恩威もあって他のポッパーよりも移動距離が短くなっています。

また、このルアーは6.5cmの全長に9gの重量と比較的重めのルアーになるのですが、重量バランスが絶妙らしく、初心者でも簡単に遠投が出来ます。

トップの釣りにおいては飛距離は正義という場面も多いため、この遠投性能は非常に頼もしいですよ。

一カ所でできるだけ移動させずに、強くアピールする釣りに向いており、波風が強い日や水深2m以上の深いフィールドで使いやすいルアーですね。

 

RA ポップ(ジャクソン)

アールエーポップと呼びます。チニング用ポッパーとしては最古参の部類であり、名作中の名作ですね。

こちらもライズポップと同様に移動距離が少ないタイプのポッパーであり、捕食が決して上手くはないチヌ、キビレの食性にマッチしています。

ライズポップほどスプラッシュは派手ではないため、若干荒れ気味の海況の時のポッパーゲームでローテーションの一つに入れておきたいポッパーです。

 

ガボッツ65(ブルーブルー)

スイミングポッパーと呼ばれる新しいタイプのトッププラグです。普通のポッパーがロッドアクションをつける事を前提にしているのに対し、このルアーはただ巻きだけで水面をウネウネと軽めのドッグウォークのようにアクションします。

そのため、誰でも簡単に水面へと美しい波紋をなびかせながらチヌを誘う事ができます。

もちろんロッドアクションによりポッピング、ダイビングなどのアクションも自在に出せますので、これ一つでペンシルベイトとポッパーの二つのアクションを使い分ける事も可能です。

港湾部の浅瀬や内湾サーフなどのオープンフィールドで幅広くランガンする場合に便利なトッププラグであり、個人的には出番が増えつつありますね。

 

Go-Phish 70-P

カラフルな70P

独特のド派手なカラーリングが特徴のポッパーです。甘いポップ音が出しやすく、連続ポッピングとの相性が良いため、アクションをあまり止めない事が多いトップチニングで使いやすいです。

このルアーについては、以下の記事で詳しくインプレしていますので、ポッパーでのチニングが苦手で、どうしても釣れるルアーが欲しい人だけご覧になって下さい。

【関連】Go-phish(ゴーフィッシュ)70Pのインプレ|可愛くて釣果も抜群なオススメのチヌトップルアー

まとめ

ってなわけで、トップチニングの始め方講座でしたー。

季節と時間さえ間違わなければ比較的簡単な釣りなので、ルアーフィッシング初心者にこそ楽しんで欲しいなって思います。

ちなみにチヌの釣りにはボトムチニング、トップゲーム、岸壁チニングなど様々な方法があります。

当ブログでは、これらの釣り方に関してもコッテリとした解説記事を準備しています。

以下のまとめページから、このようなチニング特集記事にジャンプできるので、『( ゚Д゚) おら、チニング道を極めるだ!』っていう人は、ぜひご一読下さいませ~

チヌ

まる!

ABOUT ME
編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。