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子供にアウトドアの楽しさを伝える仕事4選

子供にアウトドアの楽しさを伝える代表的な仕事は、以下の4種類があげられます。

  • スポーツインストラクター
  • アウトドアレジャー施設スタッフ
  • 自然体験学校、自然の家のスタッフ
  • アウトドアガイド、ネイチャーガイド

それぞれの仕事の内容と特徴、就職する方法について解説しました!

「アウトドアが好き」、「子供が好き」な人にとって、その2つが合わさった仕事は理想的ですよね。

中でも「子供にアウトドアの楽しさを伝える仕事」は、自分も子供たちと一緒に遊ぶ中で仲間を増やしていくような仕事ともいえます。

とはいえ、どんな仕事だと子供たちにアウトドアの楽しさを伝えられるのか?子供は好きだけど実際は大変なんじゃないか?と少し心配ではありますよね。

私(ぐりゆう)はリゾートホテルでの子供向けアクティビティツアーも少しではありますが担当したことがありますが、楽しい反面ちょっと大変なこともありました。

今回は「子供にアウトドアの楽しさを伝える仕事4選」と、実際に仕事をしてみて感じた心がけておきたいことをまとめました。

アウトドアな仕事全般や仕事探しのコツについては、以下の記事が参考になります。

【関連】アウトドアを仕事にする|仕事探しの裏技と職種、役立つ資格について

 

子供とアウトアドアの関係性

自分の楽しいと思うことを勧めたりするのって、親しい人ならまだしも他人の子供となるとエゴなんじゃないかなと思うこともあります。

誰もが必要な勉強ならまだしも、アウトドアの遊びです。

でも、アウトドアでの遊び方を教えることは、子供の成長を促すことにもなります。なぜなら、自然の中で遊ぶと発見と疑問が溢れんばかりにあるからです。

子供
  • 普段感じない風
  • 見たことのない植物や動物
  • 自然にできる川の流れや、そこに住む小さな魚

それぞれどうしてここにいて、どんな役割があって、どんな風に成長をしているのか。

想像力を働かせ、時には疑問に思ったことを「なぜ?」「もっと知りたい!」と自主的に学習するようになります。

さらに、石や木の枝などを使って何かを作り出す創造力や、普段歩き慣れていないような山道などで時には失敗したりする中で、臨機応変に動いたり危険回避をする能力も育まれます。

私が実際にアウトドアプログラムを担当した際は、質問してくれる子供達の発想が面白くて、逆に柔軟な考え方を教えて貰った気がしました。

持続可能な社会や、環境問題に注目が集まっている今、自然環境を守ることやアウトドアの楽しさを教えることは非常に重要な役割にもなると思います。

子供にアウトドアの楽しさを伝えるお仕事4選

では、実際に「子供にアウトドアの楽しさを伝える」お仕事にはどんなものがあるのか見ていきましょう。

①スポーツインストラクター

スポーツインストラクターは、そのスポーツが初めての人や、上達のために教えるお仕事です。

アウトドアで行うもの、子供でも参加できるものだと、以下のようなものがあります。

  • スキー
  • スノーボード
  • スキューバダイビング(10歳以上〜)
  • シュノーケリング
  • マウンテンバイク
  • カヤック
  • サイクリング
  • SUP

子供達の「できた!」という瞬間に立ち会うことができる仕事です。

スポーツインストラクターは少人数で教える場合が比較的多いので、子供一人一人と丁寧に関わることができるのも魅力です。

仕事自体は、子供から大人まで幅広い年齢層の人に教えることになります。
しかしながら、大人に教えるスキルと子供に教えるのに必要なスキルは結構違います。

論理的に説明できるスキルがあって大人を教えるのは得意だけど、子供は退屈してしまいうまく教えられない…という人もいるのが現実。

子供を楽しませるのが得意だと重宝されますよ。

スポーツによっては、「キッズスクール」のみをやっているところもあります。スキーのパンダルマンキッズスクールなんかはそうですね。

「教えるのは子供に対して」とこだわりがある人は、キッズスクールを探すか、ファミリーのお客さんが多い施設を探してみると良いでしょう。

スポーツインストラクターへの転職方法については、以下の記事が人気です。

【関連】スポーツ・アスリート系の転職活動は、特化型の無料支援サービスがお勧め

②アウトドアレジャー施設スタッフ

最近増えてきている「アウトドアレジャー施設」のスタッフも子供にアウトドアで遊ぶことの楽しさを教えることのできる仕事です。

アスレチックアドベンチャーパークや、ジップラインなどがあるような施設ですね。

フィールドの管理や始業前の安全点検、接客、安全管理、クローズ作業などが主な業務です。

初めてのことで、「できるかな?」と不安になっている子供たち。

安全に関わることを指導したり、声をかけをすることで「外で遊ぶの楽しかった!」という気持ちにさせる手助けができます。

アウトドアの仕事初心者にも挑戦しやすいお仕事です。

③自然体験学校や自然の家

子供のキャンプ

子供の頃、学校行事などで行ったことがある人も多い自然体験学校や自然の家。
学校の利用も多いのでたくさんの子供と接することができます。

プログラムなどを担当すれば自然の中で遊ぶ楽しさも伝えられます。
キャンプや外での炊事などのサポートは、裏方ではありますが楽しんでる姿を見れるのでやりがいがあるでしょう。

もちろん、会社の研修などで大人の方の利用もあります。

また、自然の家で働く場合は、基本的に外の仕事だけではなく事務作業など多岐に業務が渡ります。

なんでもやってやってみる好奇心がある人にオススメの仕事と言えます。

④アウトドアガイド、ネイチャーガイド

「アウトドアの楽しさを教える」「自然の中で遊ぶ楽しさを教える」のイメージに近いお仕事はアウトドアガイドやネイチャーガイドでしょう。

本格的なアウトドアの仕事をしたい人に向いています。

もちろんお客様は子供だけではなく、大人の方もいるのでどちらも楽しませることができるような知識とスキルが必要です。

自然のことや、人間によって壊されている環境の話など、今後の子供達の未来について重要なことも伝えていくことができると思います。

難易度は高いですが、とてもやりがいのある仕事です。

アウトドアの仕事は初めてで難易度の高いものは不安、という方にはリゾートホテルのアクティビティスタッフがおすすめです。

リゾートホテルでは提供しているアウトドアアクティビティが比較的軽め、初心者向けのものが多いためです。

ファミリーの多いリゾートなら子供向けのガイドに挑戦できるかもしれません。

 

子供と関わる仕事をするのに心しておきたいこと

アウトドア系の仕事で子供と接する場合は、小さなお子様の予期せぬ動きに注意する必要があります。また、全てのお子様がアウトドアに興味があるわけではないので、注意が必要です。

テント設営

私はアウトドアの仕事で、子供と関わる際「思ったより大変だった」「これは想像していなかった」と思うことがいくつかありました。

もともと子供が得意ではない人間が感じたことですが、子供好きの方にも参考にしていただければど思います。

子供は予期せぬ動きをすることがある

アウトドアの環境で一番困ったことは「子供が予期せぬ動きをする」ことです。

相手は、この世に生まれてまだ数年しか経っていない子供です。

自分が「当たり前にわかること」だと認識していても、子供にとってはわからないことも多く、それがギャップでした。

子供の頃は刃物の先に指を滑らせたら切れる、という当たり前のことも実際にやってみなくてはわからないんです。

自分で経験し失敗して学ぶことが重要だと個人的には思います。しかし、万が一子供が怪我をしてしまったらこちら側の責任が問われることがほとんどです。

それを考えると、できることに制限がかかってしまうのがもどかしいなとも思いました。

参加している子供が皆アウトドアに興味があるわけではない

アウトドアのアクティビティプログラムや、ガイドツアーなどは基本親が申し込むもの。

子供が自分で「行きたい!」と言って参加している場合ももちろんありますが、半数は親に言われて参加しているという印象を受けました。

特に、未就学の子供たちだけで参加するようなプログラムでは、子供がやりたくなくて泣いてしまったり、脱落することもしばしば。

小学生でも反抗期だとプイッとそっぽを向いて話を聞いてくれないなんてこともあります。

そんな時でも「楽しんで帰ってもらうぞ」という根気が大事になってきます。

子供の笑顔や満足感=親も満足

もちろん、子供たちが楽しんで帰ってくれれば仕事している側も嬉しいし、体験の料金を払っている親御さんも満足なんですね。

反対に、子供たちを楽しませることができなかったりするとトラブルに発展してしまうこともあります。

実はこれが一番怖いことでもありました。

アウトドア業界は、アウトドアに関してのプロであっても、子供に対してのプロでない人が多い業界でもあります。

少し難しいですが、どちらも好きな人にとっては、存分にスキルを活かすこともできます。

アウトドアを楽しんでもらう以外にも面倒を見る必要がある

子供と関わるアウトドアの仕事がしたい人は、「楽しんでもらいたい!」という一心だと思います。
しかし、楽しませる以外にもやらなくてはいけないこともあります。

例えば普段と違う環境で、プログラム中に急にトイレに行きたくなってしまう子、お漏らししてしまう子、泣いてしまう子などもいます。

そんな時はプログラムを一旦中断して対応しなくてはいけません。

また、想定していなかったオムツ替えなどもさせなければいけない場合も出てきます。

子供相手だと、計画通りに進まないということもよくあるんですよね。

子供と関わるアウトドアな仕事に向いている人

子供が好きでコミュニケーション能力が高く、さらに忍耐力がある人が、子供と関わるアウトドア系の仕事に向いています。

アウトドアの楽しさを子供に伝える仕事がしたい!と思っている人は、単にアウトドアの仕事に向いている人とは少し違ったタイプの人かもしれません。

まず、第一に「子供が好き」であること、です。

子供は大人より敏感ですから苦手意識をもって接してくる人に心を開いてくれません。何より苦手だとこっちも辛いですしね。

それから「コミュニケーション能力」も必要です。

前述したような自分で「やりたい」と思って参加していない子供達には、まず興味を持ってもらえるような話をしなくてはいけません。
同時にそれが伝わるよう親御さんともコミュニケーションが必要です。

そしてやはり予期できないトラブルに対応したり、思い通りに子供たちがいうことを聞いてくれなかったりする場面はあります。

そんな時に対応するには、「忍耐力」や根気が必要です。

関連記事の紹介

本記事では『子供と関わるアウトドアな仕事』というテーマで、職種の紹介や仕事の内容を紹介してきました。

ただし、本記事を読んでくれた皆様の中には、もしかしたら『アウトドア系の仕事全般』についても、もっと詳しく知りたい人もいるかもしれませんね?

当ブログでは、そのような『アウトドア業界に興味がある人のための仕事探し』についても、多くの特集記事を準備しています。

どのような職種があるのか?というような基本的な情報を詳しく知りたい人は、ぜひご覧になって下さいね^^

 

まとめ

アウトドアと子供が好きな人にとって、アウトドアの楽しさを子供に伝えるお仕事はやっぱり理想的です。

しかし、子供の相手をするというのは保育士さんや学校の先生のような「根気づよさ」や「ポジティブさ」が必要になってきます。

大変ではありますが「子供達のために」と信念を持ってやって行ける人はアウトドアの業界でも非常に重宝される人材になると思います。

この記事を読んで、大変かもしれないけれどやってみたい!と思った人はぜひ新しい一歩を踏み出してもらいたいと思います。

ABOUT ME
ぐりゆう
田舎で半自給自足スローライフを実践中。 彼氏に引き摺り込まれバックカントリースキー、キャンプ、釣りが趣味になってしまったアウトドア女子。 アウトドアが身近にある田舎暮らしの魅力を伝えていきます。