釣り好きのみなさん、船釣りデビューはもうしましたか?
私は初めて挑戦した船釣りがあまりにもたのしくて、その勢いで1級小型船舶免許を取得しました。
しかし、今では海釣りのときは基本は遊漁船に乗っています。
免許取り立てのころは、ときどき借りたボートで釣りに出かけていましたが、最近は遊漁船ばっかりになってしまいました。
ボートのレンタルがとても高いということもありますが、遊漁船の方が断然よく釣れるということが分かったので。
いまから船釣りに挑戦しようと思っている人はワクワクする反面、船釣りってどんな感じだろう?どんな格好をしていけばいいんだろう?って、不安になりますよね。
船釣り歴20年の私が詳しく解説いたしますのでご安心ください。
釣り未経験者にも、陸釣りならやったことがあるという人にも分かりやすくお伝えしてまいります。
※ちなみに「陸釣り」と書いて「オカツリ」と読みます。「リクツリ」じゃないですよ。「陸釣り」のことを「陸っぱり(オカッパリ)」ともいいます。
船釣りってどんな感じ? 【陸釣りとの違い】
陸釣りに比べてよく釣れる
そもそも船釣りとは陸釣りに比べてどう違うのでしょうか?
ひと言でいうと、「狙った獲物がよく釣れる!」ということです。
ベテランの船長が、とっておきのポイントを周ってくれますので、初めての釣りモノでも比較的釣りやすいですし、分からないことをその場で聞くこともできますので、とても初心者には心強いと思います。
ここで言う初心者とは船釣り初心者だけではなく、初めての釣りモノに挑戦する場合も含まれます。
いくら船釣りの経験が豊富でも初めての釣りモノの場合は初心者です。
仕掛けの作り方から餌のつけ方、合わせ方など分からなければどんどん船長に聞きましょう。
釣果が全然違ってくるはずです。
釣れる魚種が豊富
陸釣りの場合は、魚が陸に近よってこなければ釣れませんが、船ならこちらから近づいていくことができますので、当然釣れる魚の種類も豊富です。
魚屋でよく見かける美味しい魚も対象になりますし、狙った獲物よりも高級な魚が外道で釣れる場合があります。ありがたいお土産ですね。
美味しい魚を釣りたければ、やはり陸釣りよりも船釣りでしょう。
けして安くない乗船料を払わなければなりませんが、お土産をゲットできることを考えれば、全然高くはありません。もちろん腕にもよりますけど。
服装や装備はそれなりに準備が必要
本記事のテーマでもありますが、服装や装備は陸釣りよりもしっかり考えなければなりません。
陸釣りなら車に戻って着替えたり、上着を取りに行ったりということもできるでしょうが、船釣りの場合一度沖に出たら数時間戻って来られません。
暑さ、寒さに対応できるように準備が必要です。
その他にもいろいろな準備が必要ですが、服装と装備に絞って解説してまいります。
- 船釣りは狙った獲物が釣りやすい。分からないことは船長に聞こう
- 船釣りは釣れる魚種が豊富。思いがけない外道もうれしいお土産
- 陸釣りと違い、荷物を取りに戻ることはできない。前準備をしっかり行おう
初めての船釣り【どんな格好で行けばいい?】
レインウェアがあった方が良い
船釣りは濡れる覚悟が必要です。
雨は別にして陸釣りであれば、荒波の磯釣りでもなければ濡れる心配はそれほどないと思います。
しかし船釣りは結構波をかぶります。特に移動距離が長い沖釣りの場合は30分、長ければ1時間くらい、海上を移動する場合もありますので、このときに波をかぶるんですね。
船室に入れればいいのですが、いっぱいの場合もあります。
常連さんが船室を占拠していて、入れないことも多いです。
というワケで晴れた日でもレインウエア(フィッシングウエア)を用意しておいた方がいいでしょう。
なお、遊漁船のトイレ事情はよくありません。
基本男性用は丸見えの位置に便器が設置されています。
こちらは堂々と用を足せばいいのでさほど問題ではありませんが、女性用、大きい方用はとてもせまいので、フィッシングウエア等で重ね着しているととても大変です。
トイレのことも想定して脱ぎやすいかどうかもよく考えてください。
長靴も準備しよう!
もうひとつ濡れ対策が必要なのが足元です。船のタイプにもよりますが、海水を吸い上げて循環させるのが一般的です。
足元のホースから常に吸い上げた海水が流れ出ていると思ってください。
コレによってバケツですくわなくても常に新鮮な海水が手に入りますので、釣りあげた魚をバケツで生かしておくことができますし、手を洗ったりすることができます。
足元は常にビチャビチャなので、長靴が必須です。
夏場ならビーチサンダル等でも構いませんが、不慣れなうちは、船上での移動や、船の乗り降りのとき危険です。十分注意してください。
- 雨じゃなくても船釣りは濡れる。レインウエアを用意しよう
- 遊漁船のトイレ事情はあまりよくない。脱ぎ着しやすいものがおススメ
- 船釣りは足元が濡れる。濡れてもいい靴か、長靴を用意しよう
シーズン別おススメの服装
冬の寒い時期編
とにかくしっかり着込んでください。
暑くなったら脱げばいいので、少し多めに着込んだ方がいいでしょう。基本的には一番上に防水のレインウエア(フィッシングウエア)を着るのがいいと思います。
また、頭や顔がむき出しだと寒さに耐えられないかもしれませんので、ニット帽やフェイスガードもあった方がいいでしょう。
そして一番忘れないでいただきたいのが手袋です。
かじかんで糸が結べなくなります。釣った魚を取り込んだり餌を付けたりする際にどうしても濡れてしまいますので、できるだけ防水性のあるものを選んでください。
暑い時季編
むしろ問題は夏です。日焼け対策をしっかりしましょう。
水の上は反射もあるので陸上以上に注意が必要です。
できれば長袖をおススメしますが、暑くてどうしても耐えられず半袖を着る場合は、日焼け止めをしっかり塗ってください。
足も同様で、できれば長いパンツがいいと思います。座っている時間が長いので、短パンだと膝上がメチャクチャ日焼けします。
帽子も必須です。
首元がとても焼けやすいので、首をガードできるタイプがおススメです。また風で飛ばされることも多いので、ストラップで留めましょう。
お伝えした通り、足元は濡れないように、長靴か、逆に濡れてもいいサンダルなどを履きましょう。
ただし船の乗り降りは危険なので、普通のスニーカー等で乗船し、サンダルに履き替えるのがおススメです。
また、寒い時季はずっと水に強いレインウエア(フィッシングウエア)を着ているので問題ありませんが、夏場で薄着のままだと座ったときケツが濡れます。
そんなときは釣り用のヒップガードがおススメです。
ケツが濡れないだけでなく、クッション性があるので長時間座っても痛くなりにくいです。
- 寒い時季はとにかく着込もう。手袋も忘れないように
- 夏場は肌の露出に注意。陸上より日焼けしやすい
- 足元は長靴がおススメ。サンダルの場合は船の乗り降りに注意
- 濡れた船上で座るために、ヒップガードがあると便利
おススメのフィッシングウエア
オールシーズン使えるレインウエア(フィッシングウエア)ならコレ【ダイワ DR-36008】
フィッシング用としてはコスパがよく、透湿性も高いので蒸れにくく、夏場でもOKです。
ホームセンターやワークマンでもっと安いレインウエアが売っていますが、コチラは釣り用に作られているだけあって、至るところに工夫が施されており、機能性は断然いいと思います。
おススメのヒップガードはコレ【がまかつ ヒップガード】
適度なストレッチとしっかりしたホールド感で着脱も簡単。しかも衝撃吸収性・伸縮性に優れた素材で、長時間座っていても疲れにくいです。
通気性に優れたメッシュ生地はムレを軽減しながら水を通しません。
日焼け対策にも有効な帽子はコレ【ザノースフェイス ゴアテックスハット 】
首元もガードするにはキャップ(野球帽タイプ)ではなく、後ろにもツバがあるハットがおススメです。
こちらはゴアテックス製で、水に強く透湿性もバッチリ。そして何より格好いいので、普段使いにもいいんじゃないでしょうか。
帽子を飛ばされないようにするならコレ【シマノ キャップストラップ BE-001N】
正直なところなんでもいいんですが、釣り具メーカーのシマノなら安心だし、なんか縁起が良さそうな気がします。安くてコスパもいいのでオススメです。
こういうモノはできるだけシンプルなのがいいですよね。風で帽子が飛んでいかなきゃいいだけなんで。
船上でおススメの長靴はコレ【ジャッカル パッカブルブーツ】
釣りで使うなら小さく折りたたんで持ち運べる、パッカブルタイプがおススメです。船釣りに限らずいろいろな場面で活躍してくれそうですね。
ややタイトなので、厚手の靴下を履いたり、ボトムスの裾を入れたりするなら1サイズ大き目でもいいかもしれません。
サンダルの代わりにはコレ【シマノ ユニセックスウェーディングシューズ 】
長靴ではどうしても暑いというときはサンダルでもいいとお伝えしましたが、船上の移動や乗り降りの際はやはり危険です。
いちいち履き替えるのも面倒という人はウェーディングシューズはいかがでしょうか?
ウェーディングシューズは、本来渓流釣りなどのときに沢に入っても滑りにくく、排水機能があるシューズで、船釣りにも向いています。
- 船釣りにおススメのレインウエア(フィッシングウエア)をご紹介
- 船上でお尻を濡らさないためのヒップガードをご紹介
- 日焼け対策におススメの帽子をご紹介
- 風で帽子が飛ばされるのを防ぐストラップをご紹介
- 船上でおススメの長靴をご紹介
- サンダル代わりのウェーディングシューズをご紹介
船釣りの服装まとめ
初めての船釣りにどんな格好をしていけばいいか迷っている人向けに、おススメのアイテムを紹介してまいりました。
一番基本的なことは濡れてもいいように準備することです。
波をかぶったり、魚の血が付いたり、エサで汚れたりしてすぐに汚くなりますので、あまり最初からいいモノを買う必要はないと思います。
経験を重ねるうちに、欲しい機能が出てくると思いますので、そこで徐々に買い揃えていけばいいのではないでしょうか?
釣りというのは自分が釣りたい魚によってシーズンが変わり、それによって必要な服装や装備も変わります。まずは自分がたのしいと思う釣りを見つけましょう。
ちなみに私は最近フグにハマっています。
今度行く機会があったら報告しますね。