普段シーバスフィッシングに忙しいワタクシですが、恋しくなる食べ物があります。それはアジのお刺身とアジフライとアジの干物です。
食べたいな〜よし!アジ釣りに行こう!という簡単な本能に従ってアジングに出かける次第であります。
シーバス釣りとはまた違った繊細なアジング。釣って楽しい、食べて美味しい。素晴らしい釣りじゃありませんか?
そんなアジングについて、シーズンになるとクーラーいっぱい釣って干物まで作ってしまうワタクシ(いたくら)が、アジングをした事ない方の為に簡単にお話ししたいと思います。
これを読んでアジを釣って、ご家族に振る舞うべし!
アジングの基礎の基礎、専門用語のアレコレなど基本から知りたい!!!という人には、以下の解説記事もおすすめです。
アジングとは
アジングは地方によって釣れる時期はそれぞれあれど、サイズを問わなければ基本的に年中楽しめるルアーフィッシングであります。
一部特殊な釣り方はありますが、基本的に漁港の堤防からのアプローチで、足場が良く、大人からお子さん、女性でも比較的安全に釣りが楽しめます。
アジは回遊魚で、夜になると常夜灯の明かり付近に集まるプランクトンなどを捕食する為に、常夜灯付近に集まります。
その為、基本的にナイトゲームが主になり、常夜灯周りを攻めますが、コツを掴めばデイゲームでも釣る事が出来ます。
タックルは少し繊細ですが、ロッドとリールは軽い物が殆どで、他の釣りのように重くて疲れる事はそうそうありません。
アジを探し、釣れる時は連発してあっという間にクーラー満タンになりますが、なかなかアジャストできずにポツリポツリ。尺アジやギガアジ狙いの一発勝負。
どれも繊細で面白い釣りです。
アジングをしていると、メバルやカサゴ、時にはクロムツ、ハタンポなどなどのゲストも顔を見せてくれます。ワームで釣れる魚は外道として楽しめるのも面白いですよ。
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アジングのやり方
アジングで使うルアーは主にワームです。一部プラグを使ったゲームもありますが、殆どの方がワームを使われている事でしょう。使用するリグといえば次の通りです。
- キャロリグ
- フロートリグ
- ジグヘッドリグ
ご説明します。
キャロやフロートリグは、オモリやフロート浮きなどを使用して先端に軽めのジグヘッドを使用し、遠投してアジを釣る方法です。
一般的なアジングと言えば、キャロやフロートリグではなく、ジグヘッド単体にワームを刺した方法で、これは通称ジグ単と呼ばれています。
アジングといえばジグ単の釣りを思い浮かべる方は多いかと思いますので、今回はジグ単に的を絞ってお話ししていきたいと思います。
アジングの釣果としてワームの種類や形状、カラーに注目されがちでありますが、実は細かく考えて欲しい事があります。
それは、
ジグヘッドの重さです。
アジングにおいてジグヘッドのウェイト選びはとても大事な要素です。理由は次の通りです。
- レンジコントロール
- フォール速度
- 吸い込みやすさ
- 潮の流れ
ご説明していきます。
レンジコントロールについて
釣り場について初めにやる事は、アジを探すのが重要です。
水面を見渡して、目に見えてアジが居たり、ボイルしている時は表層狙いからやりますが、なかなかそういった状況も少ないかと思います。
ですので、先ずはどの層にアジが居るのか、キャストして心の中でジグヘッドが落ちていくスピードを、数字を数えてカウントしていきます。この時、何グラムのジグヘッドを使うのかも重要ですが、仮に1グラムを使用するとします。
例えば、その場所でキャストするとフリーフォールでジグヘッドを落としていき、カウント30ほどでボトムに着底するとします。
ボトム近辺で反応なければ、次はカウント20ほどで中層より下近辺を探ります。その次はカウント10といったようにです。
基本的にはこれらの動作の繰り返しになりますが、ジグヘッドの重さを変えたりで、アジの反応も違いますので、アジのバイトがなければ、ジグヘッドを変えてやるのが重要です。もしも周辺にアングラー居て、釣れていて、自分だけ釣れなければ尚更試行錯誤が必要になります。勇気を出して釣り方を聞くのも良いでしょう。
フォールスピードについて
ジグ単の釣りではリグをスイミングさせたりフォールさせたりで誘います。上記のようなカウント時のフォールの考えとはまた違い、誘いのフォールと考えてください。
基本的にフリーな状態ではなく、ラインを張った状態の、テンションフォールです。
例えばキャストしてフリーでカウント10でリーリングし始めます。ゆっくり巻きながら、チョンチョンとロッドで誘いながら反応を見ます。その後にテンションフォールを入れたりするのです。チョンチョン、スーっといったようにです。
巻きで反応が薄い時はフォールを多く取り入れたりしてみてください。
初めからフリーフォールではなく、リールのベールを返してテンションフォールさせても良いです。
フォールの誘いは色んなバリエーションを試す事が大切です。
ジグヘッドの重さでフォールスピードが変わります。反応が良い重さがありますので、探すのも楽しみの一つです。
ジグヘッドの重さとアジが吸い込みやすさについて
巻きの誘いでもフォールの誘いでもそうですが、アタリがあるけど乗らないという状況は多々あります。この時にジグヘッドを変えてやる事でアジがワームを吸いやすくなり、アタリがあった時にうまく乗せてやる事が出来る状況になる事があります。
状況により吸い込みやすいウェイトを探す事は重要です。
どんな釣りでもそうですが、アジングにおいても潮の流れは重要です。
例えば、潮の流れにジグヘッドを乗せて流してやる方法がありますが、中層でバイトがあり、小アジが釣れたとします。
しかし、その下の層に釣れたアジよりももっと大きなアジが居るかもしれません。
同じ重さのジグヘッドでは、ボトムに着く前に流されてしまい、なかなかボトムに辿りつかない状況では、ジグヘッドの重さを少し重くしてやり、ボトムまでジグヘッドを落としてやるのです。
このように潮の流速の変化によりジグヘッドの重さをコントロールしていく事も重要な要素の一つです。
先ずは基本的にご自身の使用するジグヘッドの重さを考え、状況により重さを軽くする、重くするように対応します。なのでジグヘッドの重さは細かく沢山用意する方が、状況にアジャストする近道であります。
大体0.3グラム〜2グラム、3グラムくらいまででしょうか。最初は無理せず1.5グラムくらいまでで良いかと思います。
アジングにおいては出来る限りジグヘッドは軽くした方が反応が良い事が多いです。しかしながらジグヘッドは軽くなればなるほど、操作や重さを感じる事が難しくなります。
こればかりは慣れるしかありませんので、チャレンジあるのみです。
ジグヘッドや針の形状、重さも色々あり、色々とパッケージに説明が書いてありますが、迷ったら同じメーカーで揃えてみるのも良いでしょう。
うんちくは色々あれど、釣れる時はなんでも釣れてしまいます。それよりも重さが重要であるとワタクシは考えます。
ワームの選び方について
ワームのカラーに関してはクリア系を中心に数種類、ワームサイズや形状も幾つか種類あればバリエーションとして使い分ける事が出来ます。
基本的にストレートワームがあれば良いかと思います。
ラインについて
アジングにおいて使用するラインも重要です。アジングラインは次の中から選びます。
- PEライン
- フロロカーボンライン
- エステルライン
基本的にこの3種類です。
アジングラインを選ぶ際の基本的な考え方としては次の通りです。
- 強度
- 操作性
- 感度
- 比重
どのラインも一長一短です。
例えば強度や感度はPEラインが優れているが、浮力が高く、比重が軽い為、ジグヘッドのフォールに影響する。値段も高いです。
エステルは安くて操作性良く、感度も良いが、強度が無いですし、フロロカーボンラインは安くて比重が重く、感度と強度はそこそこ。けれども巻きグセがあり、操作性がやや劣ります。
簡単に説明すると以上になりますが、アジング用グラインを語り出すと、かなり話が長くなってしまいますので、初心者の方にズバリオススメを紹介しちゃいます。
迷ったらPEラインの0.2号あたりを使ってみてください。
もしくはエステルの0.3あたりが良いかと思います。使用してみてダメでしたら違うライン、太さをチョイスしてくださいね。
リーダーは共にフロロカーボンの1号か0.8号をご用意して頂ければどこでも対応出来るかと思います。
アジングで必要な物
アジングにおいてタックル、ルアーなど以外で必需品をご説明していきます。必要な物は次の通りです。
- フォーセップ
- フィッシュグリップ
- ヘッドライト
- ライフジャケット
アジングは小さな針を扱います。ペンチなら小型の物が良いですが、ジグヘッドを飲まれて奥まで入っているとフォーセップが針を外しやすいのでオススメです。
フィッシュグリップ、通称アジバサミですが、アジング をするにあたって最も重要なアイテムといっても過言ではありません。これを忘れると、釣れたアジを素手で扱う事になり、手がアジのウロコとヌメリまみれになりますので、絶対に忘れないように心がけましょう。
ヘッドライトはナイトゲームの必需品です。手元を照らしたり、グロー系のワームを光らせたりする事ができます。使用する際はなるべく海を照らさないようにするのがマナーです。
ライフジャケットはシーバス釣りに使用するようなフローティングベストでも良いですが、腰に巻いたり、ベストタイプで自動膨張タイプが軽くて身軽でオススメです。
ベストタイプのライフジャケットについては、お勧めのものをインプレしていますので参考に差なさって下さい。
アジング用タックル
ジグ単のアジングで使用するロッドは基本的に5フィート後半から6フィート半くらいのクラスが取り回しし易くオススメです。
シマノ ソアレTT 64UL‐S
リールは1000番か2000番、ギアはノーマルで良いかと思います。例えば以下のようなものですね。
シマノ ナスキー 1000
アジングの注意点
手軽に始められるとはいえど、アジがいなければ話にならないのがアジングです。アジの釣れている情報は近くの釣具店で得られるかと思います。
ラン&ガンで漁港を回って、漁港の堤防を一つ一つ探ってみるのも良いでしょう。
漁港はローカルのルールもありますので、ルールやマナーを守って訪れて下さいね。
アジ狙いのアングラーが居ればお話を伺ってみるのも手です。釣れていたとしたら。くれぐれも邪魔にならないように、十分距離をとって釣りをしてください。
まとめ
アジングは簡単に気軽に近場で楽しめる釣りの一つですが、思いのほか繊細で難しい一面もあります。
語り出すとキリがありませんが、先ずはタックルを揃えて近くの漁港へ行ってみるのをオススメします。
豆アジだろうと尺アジだろうと、釣って楽しい、食べて美味しいアジング。是非やられてみてくださいね。
それでは今回はこの辺で、Hava a good fishing!
アジングの基礎の基礎、専門用語のアレコレなど基本から知りたい!!!という人には、以下の解説記事もおすすめです。