キャンプの朝時間といえばコーヒーを淹れることから始めたい!
そんなコーヒー好きのキャンパーさんの悩み&願望は
- お外で家で入れるのと同様の美味しいコーヒーが飲みたい
- キャンプならではのワイルドにコーヒーを淹れたい
- キャンプとおうちどちらでも使えるギアが欲しい
- ギアがかさばるのでミニマルにしたいが、なるべく美味しい物を!
こんなところではないでしょうか?
本記事では、コーヒー好きが高じて自家焙煎珈琲ショップをインターネットで運営、自身もキャンプ好きの筆者が、おすすめのキャンプコーヒーギアを紹介します。
『キャンプでコーヒー』こだわりポイントを整理しよう
毎回キャンプのたびに試行錯誤しているコーヒータイム。
正直、誰にとっても『このギアが至高』みたいなギアはないと考えています。
キャンプでのコーヒーギア選びのポイントは『おいしさ』と『ミニマルさ』のバランスです。
私の考える美味しいコーヒーの条件は、以下の4つ。
- 挽きたてである事
- コーヒー豆が新鮮である事
- 水が美味しいこと
- 好みの味にあった抽出方法であること
コーヒー豆は置いておいて、『ミルは何を使うか』『抽出方法はどうするか』が2大キャンプのコーヒーギア問題です。
キャンプにおすすめのミル
まずはミルの選び方から。
コーヒーの美味しさは挽くときに決まると言っても過言ではないと思っています。
美味しくコーヒーを淹れるには微粉の少ない均等な粒度であることが肝心です。
コーヒーミルには臼式とプロペラ式のものがありますが、プロペラ式は微粉が多くなる傾向があるため断然臼式がおすすめです。
(何年も前コーヒーにハマりだしたころプロペラ式を使っていたのですが、臼式の電動ミルを購入してその味の違いに驚きました!)
キャンプに持参するには電源のいらない手動ミルがおすすめです。
初めての方でも挑戦しやすく安定のキャンプテンスタッグ
コーヒー初心者の方におすすめなのは、キャプテンスタッグのステンレスミルです。
- 安価で初心者でも手を出しやすい
- 軽量でキャンプでも持ち歩きやすい
- 臼式のセラミック刃でお手入れしやすい
- 安心のメイドインジャパン
ただ一点、難点は挽目調節に目盛りなどがないため、実際に挽いて試しながら挽き目をネジで調節する必要があります。
家でも手動ミルを使うならTIME MORE
TIME MOREはステンレス刃の手動ミルです。
前述したキャプテンスタッグに比べると少し高価ですが、美味しさにこだわりたい方や自宅で飲む際も手挽きするならTIME MOREのミルがおすすめです。
- ステンレス刃を使用しており、切れ味が良い
- 切れ味が良いので固い浅煎りの豆もセラミック刃よりも簡単に挽くことができる
- 粗さの調節がダイヤル式で分かりやすい
- 挽いた時の微粉がかなり少ない
キャンプでも、自宅でも手動ミルで味にこだわるならステンレス刃、おすすめです。
おいしさ最重視派は家で使っている電動ミルを持っていくのもアリ
手動ミルで大人数のコーヒーを淹れるのはなかなか骨の折れる作業です。
複数人数でのキャンプや、いつもの美味しさを追求したい方は自宅で使用している電動ミルをキャンプに持参するのも一案です。
今回のキャンプは朝のコーヒーに全力を使う!と決めている場合は、ポータブル電源と電動ミル持参も良いかと思います。
大容量ポータブル電源は少し値が張りますが、停電時や災害時なども含め役立つので持っていると安心です。
なお、ポータブル電源のオススメについては、ソロキャンパーのリュウ.Aさんが以下の記事で詳しく解説しているので、お気に入りの一台を選ぶ参考になると思います!
【関連】ソロキャンプの強い味方「ポータブル電源」【選び方とおススメ5選】
キャンプに適したコーヒーの抽出方法は?
キャンプに適しているコーヒーの抽出方法は以下の4つです。
- ドリップ
- フレンチプレス
- パーコレーター
- エスプレッソ
個人的に最もおいしく淹れられるのはドリップだと思いますが、必要な道具が多くかさばるというデメリットがあります。
そのほかの抽出方法は比較的道具がミニマルという点でキャンプに適していると言えます。
キャンプにおすすめなドリッパー
美味しくコーヒーを淹れたいならドリップがおすすめです。
豆の膨らむ様子をみて、香りを感じながら淹れる工程も楽しめるのがドリップです。
ドリップコーヒーと一口に言っても使用するドリッパーの形やフィルターによっても味に差が出ます。
味にこだわる場合はくれぐれもクッカーからザバッと一気にお湯を注ぐようなことはせず、細口のポットを使用して円を描くようにお湯を注いでくださいね。
とことん美味しく淹れるならカリタの波型
個人の好みでもありますが、ペーパードリップなら断然カリタの波型がおすすめです。
- ドリッパーとの接地面が少ないので長時間フィルターの偏ったところにお湯がとどまらず、速やかにドリップされるのが特徴。
- ペーパーの底が平らなので粉に均一にお湯がなじみやすい
- 雑味も少なくおいしく淹れられる
我が家では台形、円錐、波型と3種類のドリッパーを所持していますが、ほとんどの場合波型のガラスドリッパーを使用しています。
ただし使用するペーパーもあらかじめ波型におられている立体型なので、持ち運びにかさばってしまうことが難点ではあります。
キャンプには割れる心配のないステンレスシリーズがおすすめです。
コスパ◎ハリオのステンレス
円錐型ドリッパーの良さは『淹れ方によって違いを出しやすいこと』です。
円錐型ではお湯の注ぐスピードによって濃い味からすっきりした味にまで好みの味に淹れることができます。
円錐型は波形とは違い、ペーパーも折りたたまれたスリムなものなので、私自身キャンプの際の多くは円錐型のドリッパーを使用しています。
ミニマルに!登山にもおすすめモンベル
そんなに味にこだわりはないけれど、ミニマルに手軽にドリップコーヒーを楽しみたい人におすすめなのがモンベルのコンパクトドリッパーです。
- めちゃくちゃコンパクト
- ペーパーフィルターいらずでゴミが出ない
- 固定するのにお箸が必要
私も登山の時はこちらを持参しています。
手持ちの道具を買い替えなしで使えますし、コーヒー殼以外のゴミも出ないのでミニマルにドリップが楽しめます。
フィルターの目が細かいので、ペーパーレスのドリッパーで問題になりがちな微粉も通しにくいです。
ブランドギア好きなら
キャンプギアはなるべくこだわりのブランドで揃えたいと考える方もいるでしょう。
人気のスノーピークのドリッパーは焚火台型のものがあるのですが、そちらは見た目がかわいいものの、ペーパーとドリッパーの形が合わないという欠点があります。そのため、ペーパーとドリッパーが接する面も多いので『美味しいコーヒーを』という点では正直微妙。
スノーピーク商品で美味しく淹れるなら『フィールドバリスタドリッパー』がおすすめです。
こちらは円錐式のペーパーフィルターを使用するものです。
組み立て式で持ち運びはミニマル。組み立てると安定感も良く評価も高いです。
道具をミニマルに!ドリップ以外の抽出方法
車でこだわりのギアをたくさん積んでキャンプに出掛ける派の方もいれば、キャンプはミニマルに!という方もいるでしょう。
ミニマル派な方にはドリップ以外の抽出方法もあります。
多機能で使えるフレンチプレス
フレンチプレスはコーヒーとお湯を入れ、金属のフィルターを押し沈めたら注ぐだけの簡単抽出方法です。
ペーパードリップに比べ、コーヒーの油分をそのまま抽出することができるのでコーヒー豆本来の味が楽しめます。
こちらの商品はフィルターを取り外せばクッカーとしても使用できます。
インスタントラーメンなどを食べる方にもおすすめです。
バイクや登山などにおすすめフレンチプレス
登山やバイクの方など、熱源も含めミニマル化したい方におすすめなのがジェットボイルです。
風の強い日や外気温が低い時など、お湯がなかなか湧かないのですが、ジェットボイルだと2分強でお湯が沸きます。(モデルによって異なります)
そのジェットボイルに挽いたコーヒー粉を入れてそのままフレンチプレスできるオプションアイテムが存在します。
熱源、時間も含めなんともミニマル!
雪山登山に行くことの多い筆者が今最も欲しいアイテムです(笑)
ワイルドに楽しみたいならパーコレーター
パーコーレーターは上部にあるバスケットにコーヒー粉を入れ、沸騰現象を利用しお湯を循環させコーヒーを抽出するアイテムです。
お湯が沸騰することでお湯が上部に組み上げられ続けるので、火にかける時間によってコーヒーの濃さが変わります。
道具もミニマルですので、キャンプならではのワイルドなコーヒータイムを過ごしたい人におすすめです。
スノーピークにはパーコレータとドリッパーのセットも販売されています。
↓
パーコレーターとして使用しない場合はドリップポットとして使用できますので、いろいろな抽出方法を気分で試してみたい方におすすめです。
エスプレッソやカフェラテ好きならマキネッタ
エスプレッソ好きの方や、カフェラテ好きの方にはマキネッタが適しています。
エスプレッソは圧力をかけてコーヒーを抽出する方法で、深いコクのある味わいが楽しめます。
牛乳も持っていけばキャンプで極上のカフェラテが楽しめるので、ファミリーでのキャンプにもおすすめです。
キャンプでのコーヒーの楽しみ方番外編【焙煎】
キャンプでのコーヒーの楽しみ方ですが、一歩進んだ先に『焙煎』というのもあります。
実はコーヒーの生豆と銀杏煎り(柄のついたステンレス網蓋つき)があれば手軽に『炭焼きコーヒー』『焚き火焙煎』が自分でできてしまうんです。
火力が安定しなくて難しいのですが、挑戦してみると、よりコーヒーに愛着も持てるようになり面白いですよ。
私自身もこのキャンプで焙煎を始めてみようかな?と思ったところから趣味が派生して、現在オンラインで自家焙煎コーヒーショップを運営している次第です。
ぜひコーヒーの沼への一歩踏み出してみてくださいね。
おわりに|用途にぴったりなコーヒーギアを
以上、キャンプにぴったりなコーヒーギアでした。
コーヒーは、豆選びもそうですが、
- 豆選び
- 挽き方
- お湯の温度
- 抽出方法
- 水
と、いろいろな要素で味わいの変わるので実験の要素が強いです。
好奇心の強い方ならハマってしまうはず…。
どこにこだわるのかも人ぞれぞれ、おいしさも人それぞれ。自由に楽しめるコーヒーの世界へ挑戦してみてくださいね。
<おまけ:筆者の運営している自家焙煎コーヒーショップはこちら>
◇関連記事の紹介
ソロキャンプの始め方、ギア選びのコツとオススメ品については、以下の記事が良く読まれています。
【関連②】ソロキャンプに必要な道具一式をドカーンと紹介する!【実録】
他人と差がつくオシャレなキャンプギアについては、以下の記事で詳しく解説しています。