釣り用のカヤックには『手漕ぎタイプ』と『足漕ぎタイプ』の二種類があります。
この中でも特に足漕ぎカヤックは、機動性に優れており、しかも両手がフリーになる事から、カヤックフィッシングと非常に相性が良いです。
そこで本記事では、足漕ぎタイプのカヤックについて、その魅力や特徴、選び方の基本などをまとめています。
カヤックフィッシングに本気でチャレンジしたい人必見の特集ですよ!
本気のカヤックフィッシングなら絶対に足漕ぎカヤックがいい!
kayaking into the sun / Christian Collins
まずはじめにカヤックフィッシングの事をざっくりと説明しておくと…
パドルや足漕ぎのペダルを用いて水上を進む小さな船をカヤックと呼びます。
そして、カヤックフィッシングとは、釣り専用に開発されたカヤックを用いたボート釣りの総称であり、船舶免許等もいらずに手軽に楽しめる事から、多くの釣り人に楽しまれています。
このスタイルの釣りにおいては、主にお値段等の問題から手漕ぎカヤックで楽しむ人も多いのですが、このタイプのカヤックは釣りをしながら船を移動する事ができないため、機動性に少し問題があります。
そのため、本気でカヤックフィッシングに取り組みたいのであれば、手漕ぎではなく足漕ぎ式の釣り専用カヤックを選ぶ方が圧倒的に有利であるといえますね。
フィッシングカヤックの種類
フィッシングカヤックは、移動方式で『手漕ぎタイプ』と『足漕ぎタイプ』の二種類に分類されます。まずは簡単に、それぞれの特徴、メリットデメリットなどをまとめました。
手漕ぎカヤックの特徴まとめ
両端に水かきとなるブレードがついたパドルで進むタイプのカヤックであり、最も一般的と呼んでよいでしょう。
お値段も比較的安く、10万円程度で入手可能です。そのため、初めてのカヤックフィッシングにおいてはこのタイプのカヤックを選ぶ人が多いです。
パドルで移動するため小回りが利くというメリットがありますが、その一方で、移動速度は遅く、体力も必要になってきます。そのため、長距離の移動は苦手です。
また、操船に慣れるにはパドリング(=一連のパドル操作)技術を習得する事が不可欠でもあります。
そして、このタイプのカヤックは、釣り竿をもって移動する事が原理的に不可能であるため、移動しながら釣りをするのは向いていません。
そのため、アンカー等で船を固定して一カ所で釣るか、潮の流れにカヤックを同調させて流しながら釣るスタイルが一般的です。
- お値段は比較的安い(10万円程度でも可)
- パドルで作するため小回りが利く
- パドリング技術の習得が必要
- 長距離、高速の移動は苦手
- 移動しながらの釣りには基本的に向かない
足漕ぎカヤック
ペダルを踏んで進むタイプのカヤックであり、パドル式に比べて高価になります。ざっくりと30万円以上が普通ではありますが、それでも釣りとの相性はこちらの方が優れています。
そのため、本気のカヤックフィッシングアングラーには足漕ぎカヤックのファンも多いですね。
ミラージュ式(=フィンで進むタイプ)とプロペラ式の二種類がありますが、どちらもパドル式に比べて移動速度が速く、また、体力も比較的必要とされないため、長距離移動向きです。
特にルアーを用いたカヤックフィッシングにおいては、ロッドを手にもった状態での移動もでき、これがカヤックフィッシングにおいては非常に有利に働きます。
例えば、ペダルを漕いで移動をしながらの流し釣りやちょっとしたトローリングも可能ですよ。
ただし、パドル式に比べて小回りは効かないため、例えば岸際の入り組んだ複雑な構造物があるフィールドに船を入れて釣るのは苦手です。
また、推進装置の取り付けや準備、メンテナンス等に手間もかかるというデメリットもあります。
操作性については基本的にペダルを漕ぐだけで進みますので、パドル式よりも簡単です。
足漕ぎ式フィッシングカヤックでの釣りの魅力とは?
Hobie_Fishing_European_Championship_2014_73 / Hobie kayak pics
『釣りに専念できる専用のカヤックである』という一言に尽きるかと思います。
例えばパドル式のフィッシングカヤックは、10万円前後と比較的安価に入手可能であり、手軽に水上に出れるため初めてのカヤックフィッシングにおいては魅力的な選択肢かもしれません。
ですが、特に海のカヤックフィッシングにおいては、ポイントまで長距離を移動する事も多くなります。また、岸際の絶好のポイントを、船を流しながら幅広く探りたい状況なども多いです。
そのような場合に安価なパドル式カヤックでは、長距離移動でポイントに着いた時には体力を消耗してクタクタですし、もし元気が有り余っていたとしても、岸際ポイントの流し釣りを手漕ぎカヤックでするのは非常に困難です。
ですが足漕ぎ式カヤックであれば、長距離移動にもラクチンですし、ペダルを漕いで移動しながら流し釣りをする事もできます。
そして、この足漕ぎカヤック特有の機動性の高さは、キャストとリトリーブを繰り返すルアーフィッシングにおいては非常に強い武器となります。
ですので、最初のお試しデビューという事であればパドル式カヤックでもいいかもしれませんが、本気でこの釣りを楽しみ尽くしたいという事であれば、ぜひ足漕ぎ式カヤックを検討する事をお勧めします。
パドル式カヤックでは取れなかった夢の大物に、足漕ぎ式カヤックであればグンと近づくことが出来るはずですよ!
二種類ある足漕ぎカヤック|ホビーカヤック(フィン型)とプロペラ型の比較
足漕ぎ式カヤックは、ホビーカヤックのようにフィンで進むタイプとプロペラ式の二種類に分類されます。
それぞれの特徴をまとめてみました。
ホビーカヤックの特徴
(画像引用元:HOBIE)
この記事を読んでいる皆様は、おそらくホビーカヤックという言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。念のため説明しておくと、ホビーカヤックとはHOBIE社製のカヤックの総称ですが、一般的には足漕ぎフィン式のカヤックの事を特にこう呼ぶ事が多いです。
この種のカヤックは、水中に伸びたフィンで水を漕いで移動する推進方式を採用しており、そのためにミラージュドライブと呼ばれる独自の推進装置を持ちます。
足漕ぎフィン式のカヤックはホビーカヤックの独占市場であり、選択肢はHOBIE社のものに限られてくると考えて下さい。
お値段は型式により幅がありますが、35万円以上が普通であり非常に高価です。
強い推進力が特徴であり、最高時速は約10㎞に到達します。人の歩く速度が大体時速4~5㎞くらいですので、その倍という事は・・・
ちょうど軽めのジョギングくらいの速度といえますね。
また、このミラージュドライブ搭載のホビーカヤックは、水中に飛びだした部分が少ないため水の抵抗を受けにくい設計になっています。
そのため、一度ペダルを漕ぎだせば軽い力でカヤックを動かし続ける事が可能であり、移動の際に消耗する体力を最低限度まで抑える事ができます。
そういう意味では、非常にエコな足漕ぎカヤックであるといえますね。
なお、ホビーカヤックにおいては、駆動システムの特性から基本的にはバックが出来ないため、小回り性能が犠牲になっています。
ホビーカヤックの特徴
- ミラージュドライブによる推進方式(=足漕ぎフィンで水を漕ぐ)
- 手漕ぎカヤックに比べて圧倒的にスピードが出る
- 惰性で動き続けるため移動に比較的体力を使わないですむ
- 長距離の移動に向いた性能基本的にバックができない
- 小回りは苦手
プロペラ式カヤックの特徴
(画像引用元:サウスウインド)
プロペラのスクリュー推進で進むタイプの足漕ぎカヤックです。
ハリケーンカヤック、ネイティブウォータークラフト、モンベルなど様々なアウトドア系ブランドから発売されており、25万円前後で購入できるものもありますので、ホビーカヤックよりも安いものが多いのが特徴ともいえます。
船外に露出して水中に潜っているプロペラ式の推進装置が、足漕ぎフィン式のホビーカヤックよりも物理的に大きく、これが移動するときに水の抵抗を受けるため、移動にはホビーカヤックよりも体力が必要です。
これは漕ぎ心地にも関係しており、フィン式のホビーカヤックがスイスイと抵抗なく進むのに対して、プロペラ式は足腰に負担がかかりやすくなっています。
とは言っても、手漕ぎカヤックに比べると圧倒的にスピードも出ますし、もちろん体力消耗もパドル式の比べると随分と軽度ですので安心して下さい。
なお、プロペラ式カヤックはバックができ、これがフィン式のホビーカヤックとの一番の相違点です。自由自在に前進、後進が出来るため、小回り性能はホビーカヤックよりも優れていますね。
プロペラ式カヤックの特徴
- 手漕ぎと比べると圧倒的に速度は出るが、ホビーカヤックには劣る
- お値段はホビーカヤックよりも安めのものが多い
- 漕ぎ心地もホビーカヤックの方が上
- バックが出来るため小回り性能が高い
フィン式のホビーカヤックとプロペラ式カヤックはどちらがお勧めか?
移動速度や漕ぎ心地などの面を優先するのであれば、高価ではありますがフィン式のホビーカヤックの方を選ぶ方が良いでしょうね。
特に海の釣りがメインで移動距離が長い事が予想される場合は、スイスイと水上を移動できるホビーカヤックの方が圧倒的に優れています。
一方で、予算を出来るだけ抑えたいなどの理由がある場合は、プロペラ式の中から選ぶ方が良いと思います。特に長距離移動を予定していない場合などは、プロペラ式でも充分にストレスなくカヤックフィッシングを楽しめますよ。
また、プロペラ式はバックでの移動ができるため、複雑に込み入ったフィールドで小回り性能が求められる場合なども、こちらのタイプを選んだ方が目的にかなっています。
例えば小規模な湖などのブラックバス、トラウト狙いであれば、小回り性能の良さもある事からプロペラ式の方が使いやすい状況も多いはずです。
まとめると…
- スピード、移動距離重視ならホビーカヤック
- 漕ぎ心地、体力面重視ならホビーカヤック
- お値段重視ならプロペラ式
- 小回り性能重視ならプロペラ式
ざっくりとですが、このように考えておけば良いかと思うので、足漕ぎカヤック探しの時の一つの参考になさって下さい。
ちなみに私(編集部・るあらび)の個人的な見解としては、やはりスピードと体力面でのメリットを求めるからこそ、手漕ぎカヤックではなく足漕ぎカヤックを求める人が多いのだと思います。
もしそうであれば、少し予算を多めに準備してでもホビーカヤックを選ぶ方が後悔が少ない買い物になるのかな?と思いますね。
ホビーカヤックの足漕ぎフィンについて(ノーマルフィンとターボフィン)
(画像品用元:SIGNAL CAT)
推進力、移動距離での優位性が高い足漕ぎフィン式のホビーカヤックですが、ミラージュドライブにセットするフィンには二種類あります。
多くのタイプのホビーカヤックには、購入時にはノーマルフィンとよばれる制動性を重視したフィンが付属されていますが、これよりも移動速度が出やすくパワーも増すターボフィンというものがあり、最近はこちらを選ぶアングラーが増えています。
ホビーカヤックの一番のメリットである推進力が増すわけですから、漕ぎ心地を重要視するのであれば、ターボフィンを選ぶ事も考えてみると良いでしょうね。
特に海での長距離移動を前提とするのであれば、ターボフィンを準備しておく方が快適にカヤックフィッシングを楽しめるはずですよ!
カヤックフィッシングに最低限必要な装備一式
安全に、そして快適にカヤックフィッシングを楽しむためには、少なくとも以下のようなカヤック以外の装備が必要になってきます。
- 救命胴衣
- 予備のパドル
- ランディングネット
- アンカー
- ホイッスル
- 偏光グラス
- カヤックで使いやすい釣り具(ロッド、リールなど)
- フラッグ
このような一般的な装備一式については、以下の記事でその詳細や実売価格などをまとめていますので、気になる人はチェックしてみて下さいね。
⇒初心者のためのカヤック釣り入門|必要な道具と始め方のヒントまとめ
また、カヤックに乗る時の服装については、以下の記事も参考になります。
あると便利な備品|魚群探知機について
Hobie Kayak fishing / Hobie kayak pics
機動性に優れたカヤックフィッシングにおいては、魚がいるポイントを効率的にランガンする事が釣果に直結します。
そのため、地形変化や魚の存在が一目でわかる魚群探知機は、予算に余裕があればぜひ準備していおきたいツールです。
そこでここでは、足漕ぎカヤックと相性がいいコンパクトな魚群探知機をピックアップしてみました。
この釣りにどっぷりとハマり込む覚悟ができた場合は、ぜひこのような文明の利器にも手を出して、カヤックフィッシングの楽しみを満喫して下さいね!
4.3型 ワイドカラー液晶魚群探知機 PS-500C (HONDEX)
- サイズ:W173×D191×H173 mm
- 水深表示範囲:最大0~300m 最小:0~3m
- 注目の機能:魚探オート機能、フィッシュマーク表示、底質判別機能、水温変化グラフ
- 電源:乾電池駆動(単三乾電池×8本で最大約10時間連続使用可能)
- 口コミ評価:4.5/5.0 (アマゾン公式)
- 口コミ総数:58件
- 実売価格:3万円前後
(*口コミ評価、実売価格は2018年6/29のAmazonの情報を参照しています。)
小さなボートやカヤックでの使用者が多い人気の魚群探知機です。場所を取らないサイズ感も嬉しいのですが、それ以上に性能・機能面が充実しています。
特に魚探オート機能は、特に何もする事なく全自動で魚群を探してくれますので、移動しながらの釣りが多いカヤックフィッシングにピッタリです。
初心者向けの最初の魚群探知機として、充分すぎる機能だといえます。
スマホで見るタイプの『Deeper Pro+ ワイヤレススマートGPS魚群探知機』(Deeper)
- サイズ:直径65 ㎜
- 水深表示範囲:80 mまで
- 注目の機能:アイフォン、スマホをモニターとして使う機能、GPS機能、専用アプリ、等深線地図作成機能
- 電源:乾電池式(単4アルカリ電池4本使用)
- 口コミ評価:4.5/5.0 (アマゾン公式)
- 口コミ総数:23件(アマゾン公式)
- 実売価格:3万3千円前後
(*口コミ評価、実売価格は2018年6/29のAmazonの情報を参照しています。)
手のひらサイズの球体型魚群探知機であり、アイフォンやスマホで解析画像を確認するタイプの最新式魚群探知機です。おそらく最もコンパクトな魚探ですので、積載量に制限がかかってしまうカヤックフィッシングにピッタリであるといえます。
魚群探知機としての機能も必要充分であり、魚影や地形変化の確認に加えて、底質の特定もできるなど、最先端の機能が詰まっています。
もう一つユニークな点としては、このDeeper Pro+はおかっぱりの釣りで、Deeper本体をルアーのようにキャスティングして広範囲をスキャンする使い方もできます。
つまり、投げて探る魚探であり、おかっぱりでも、そしてもちろんカヤックフィッシングでも使用可能です。
少しお値段はしますが、汎用性の高い魚探を探している人にとっては最高の機種であるといえますね。
お勧めの足漕ぎ式フィッシングカヤック5選!
ホビーカヤック、そしてプロペラ式カヤックについて、人気のカヤックを5つ厳選しました。
どれも定番のフィッシングカヤックであり、性能は折り紙付きのものだけを選んでいますので、カヤック選びで迷った時はこの中から選ぶのが失敗が少ないと思います!
その①|プロアングラー12(HOBIE)
- 定員:一名
- 全長:3.66 m
- 全幅:0.91 m
- 推進方式:ミラージュドライブ(足漕ぎフィン型)
- 完成重量:60.1 kg
- 実売価格:97万円
フィッシング用ホビーカヤックの代名詞ともいえるモデルであり、安定性と機動性の高さで人気です。
ロッドホルダーや船体のスペースの広さなども、全て『釣り専用モデル』として設計されています。そのため、釣りの快適さという意味でも最高品質であり、カヤックフィッシングに本気で取り組みたいのであればいつか欲しい憧れのモデルですね。
その②|ミラージュ コンパス(HOBIE)
- 定員:一名
- 全長:3.66 m
- 全幅:0.86 m
- 推進方式:ミラージュドライブ(足漕ぎフィン型)
- 完成重量:39 ㎏
- 最大搭載重量:181 kg
- 実売価格:39万円前後から
軽量で扱いやすく、そして低価格帯のホビーカヤックシリーズがミラージュというシリーズです。その中でも最も安いのがこのモデルであり、コスパという意味では一番優れているといって良いでしょう。
もちろんフィッシングカヤックとしての機能は必要充分であり、ロッドホルダーは二か所ありますし、スペースも充分に広くとてあります。
予算四十万円前後で機動性が優れたフィッシングカヤックを探しているのであれば、これが最も理想に近いモデルであるといえるのではないでしょうか?
その③|スキマー120プロペル(ハリケーンカヤックス)
- 定員:一名
- 全長:3.66 m
- 全幅:0.79 m
- 推進方式:プロペラ式(プロペル・ドライブ)
- 素材:Trylon(ABS素材)
- 総重量:33.6 ㎏
- 最大搭載重量:158 kg
- 実売価格:34万円前後
軽量がコンセプトのプロペラ式カヤックです。
一般的にプロペラカヤックは、プロペラドライブを含めた本体の性質上、その重量が重く持ち運びに不便なものが多かったのですが、これは本体素材を軽量で頑丈なASB素材とする事で、軽量化と運搬性の向上に成功しました。
操作性も良く、フィールドとフィッシングスタイルを問わない汎用性の高さで人気です。
その④|スレイヤープロペル12LT(ネイティブウォータークラフト)
(画像引用元:サウスウインド)
- 定員:一名
- 全長:3.66 m
- 全幅:0.79 m
- 推進方式:プロペラ式(プロペル・ドライブ)
- 素材:Trylon(ABS素材)
- 総重量:36.7 ㎏
- 最大搭載重量:158 kg
- 実売価格:37万円前後
こちらも軽量をコンセプトに開発されたプロペラ式のカヤックです。
素材にABS樹脂を取り入れることで軽量化に成功しており、前進、後進、ブレーキ制動性にも優れています。
上で紹介したスキマー120プロペルと並んで人気のフィッシング用足漕ぎカヤックであり、ハイスペックなホビーカヤックよりも値段が一回り安い点も魅力の一つですね。
その⑤|マンタレイプロペルアングラー12 (ネイティブウォータークラフト)
(画像引用元:サウスウインド)
- 定員:一名
- 全長:3.71 m
- 全幅:0.84 m
- 推進方式:プロペラ式(プロペル・ドライブ)
- 総重量:40.4 ㎏
- 最大搭載重量:147 kg
- 実売価格:30万円前後
初心者人気の高いプロペラ式のフィッシングカヤックです。
ABS素材を用いたカヤックよりは若干船体重量がありますが、それでも三十万円前後で購入できるため、プロペラ式足漕ぎカヤックの入門機としては最適な一艇といえるでしょう。
一円でも安く抑えたいという事であれば必ず選択肢に入れておきたいモデルであるといえます。
番外編|コスパ重視派に人気のモンベル社製足漕ぎ式フィッシングカヤックについて
足漕ぎ式フィッシングカヤックのメジャーブランドと言えば、フィン式ホビーカヤックのHOBIE社、そして、プロペラ式の二大ブランドであるハリケーンカヤックスとネイティブウォータークラフトが有名であり、圧倒的に人気です。
ですが、これらの足漕ぎカヤックはどれもかなり高価であり、安いモデルでも30万円前後してしまいます。
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これは、正直お高い買い物ですよね。。。
せめて20万円前後で購入できるものはないのか?と思ってしまいますが、そのようなコスパ重視派のアングラーに選ばれているのがモンベル社製のプロペラ式足漕ぎカヤックです。
例えば以下のモデルが人気なのですが、スペック的には上で紹介した他者ブランドと同程度なのに、お値段は5~10万円程度も安くなっています。
ペスカドール パイロット 12.0
(画像引用元:モンベル)
- 定員:一名
- 全長:3.81 m
- 全幅:0.86 m
- 推進方式:プロペラ式
- 総重量:38 kg
- 最大搭載重量:238 kg
- 実売価格:24万円前後
実釣性能に不安を持つ人もいるかもしれませんが、それについては以下の動画を見てもらえれば安心してもらえるはずです。
スピード、パワー、そしてプロペラ式ならではの小回り性能も充分であり、このお値段でこのスペックなら大満足じゃないかな?って思います。
他にもモンベル社には、以下のような10万円代で買える足漕ぎ式カヤックなどもあるため、コスパ重視派のアングラーにとっては嬉しいブランドだといえるのではないでしょうか?
マコ10 インパルスドライブ
(画像引用元:モンベル)
- 定員:一名
- 全長:3.15 m
- 全幅:0.89 m
- 推進方式:プロペラ式
- 総重量:32 kg
- 最大搭載重量:211 kg
- 実売価格:15万円前後
カヤックのメジャーブランドにこだわりがないのであれば、このようなコスパ重視モデルから選ぶのも賢い選択になりますので、足漕ぎカヤックを探す時に一つの候補として検討してみて下さいね。
まとめ
一言でまとめると…『足漕ぎカヤックでの釣り、始めてみませんか?』というお話でした。
カヤックフィッシングは魚との距離感も近く、非常にエキサイティングな釣りのスタイルです。そして、この釣りの魅力を100%満喫したいのであれば、手漕ぎのカヤックではなく足漕ぎカヤックの方が圧倒的に優れています。
まずは手漕ぎ式のカヤックでもいいのでこの釣りを一度体験してみて下さい。そして、カヤックフィッシングに本気で取り組みたいと思うようであれば・・・
その時はぜひ、足漕ぎ式のフィッシングカヤックを手に入れる事をお勧めします。この素晴らしい釣りのツールは、あなたがこれまで取れなかった大物に大きく近づくための強力な武器になってくれるはずですよ!
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なお本サイトでは、カヤックフィッシング全般に関する入門記事や、カヤックフィッシングと比較される事が多いSUPフィッシング、ゴムボートでの釣りに関する特集記事も準備しています。
この記事を読んでいる皆様もきっと興味を持っているジャンルだと思うので、ぜひ読んでみて下さいね。
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本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、足漕ぎカヤックデビューのきっかけになると嬉しいです。