- 「都会に疲れた…」
- 「もう別に東京にいる意味を感じない…」
- 「田舎にない何かがある気がして都会で生活しているけど、もうそろそろいいんじゃない?」
これを読んでくれている読者の皆さんは、年齢を重ねるごとにそんな思いが強くなっているのかもしれませんね。
夢の田舎暮らし、踏み切れないのは「仕事」が原因だったりします。スローライフと相性がいい仕事って、なかなか見つかりそうにない気がしますよね・・・
そこで今回は、20代だけど田舎でゆるめの半自給自足を始めちゃった筆者(ぐりゆう)が、
- いつか田舎暮らしをしたいけれど、転職先って簡単に見つかるもの?
- 田舎にはどんな転職先がある?
- 実際にどうやって田舎で転職先を探したの?
- 全く経験のない仕事でも転職できる?
ということについて、実体験をもとに解説していきます。
田舎暮らしのための転職先、簡単に見つかるもの?
仕事がないから田舎の若者が都会に流出…
田舎は少子高齢化が進んで過疎状態の場所も増えてる…
そんなニュースもあり「田舎には仕事がないんじゃないか?」と不安に思っている人も多いと思います。
田舎に来て思ったのは実際、「田舎に仕事、あります。」ってことですw
正直言って田舎の仕事の実際は
- 田舎に仕事がないはウソ
- 若者が流出しているので、基本人手が不足している
- 田舎は仕事の種類が少ない
こんなところでしょうか。
都会に多い幅広いサービス業や、「コンサル」「マーケティング」「デザイン」「広告」など、華やかな仕事はありません(少ないです)。
代わりにあるのは、農業、漁業、建設業など第一次産業が多いですね。
その大体が高齢化が進んでいて、基本的に人手不足や後継者不足に悩んでいますから、「仕事」ってくくりだと、「ない」ことはありません。
町の求人も、いろいろ出てますよ。
田舎にある主な転職先
田舎でも仕事はあるよーとお伝えしましたが、気になるのは実際にはどんな仕事があるの?ということですよね。
私の住んでいる人口6000人規模の田舎にある主な「勤め先」は、ざっとこんな感じです。
公務員、お役所系
- 役場
- 消防
- 警察
- 郵便局
- 地銀
教育機関
- 学校
- 給食センター
- 保育所
医療・介護系
- 病院
- 歯科医院
- 介護施設
第一次産業
- 農家
- 牧場
- 建設会社
- 木材加工会社
その他
- 飲食
- コンビニ
- スーパー
- ガソリンスタンド
- 車整備工場
- ホテル
- 観光関連会社
こんな感じで勤め先はありますので、「求人もないし仕事もない!」ということは、よっぽどの過疎地域でない限りないです。
少なくとも、私の住んでいる地域では、町に住んでいて目につく施設「コンビニ」「スーパー」「飲食店」などはそれぞれ働く人を募集している状態ですね。
田舎で実際に転職先を探す方法
仕事を探すときに、気になるのがその探し方です。
- 地域おこし協力隊
- 地方創生移住支援事業を利用
- インターネット求人
- 町の求人情報
- ハローワーク
など、様々ありますが私が最も良いと思うのは「地域おこし協力隊」「地方創生移住支援事業を利用しての転職」です。
おすすめは地域おこし協力隊
「地域おこし協力隊」とは、おおむね1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で生活し、各種の地域協力活動を行うというもの。
自治体の仕事をするか、企業に派遣される形になることがほとんどです。
地域おこし協力隊の平均給与は18.5万円(Indeed調べ)と、高くはありません。
しかし、
- 街での生活や仕事も「地域おこし協力隊」といえば信頼がある
- 街で顔が広くなり生活しやすい
- 任期以降「元地域おこし協力隊」はブランドになる
というメリットがあります。
私自身は元々企業の配属先が田舎だったのがきっかけで移住しましたが、そうじゃなかったら最もやってみたかったのが「地域おこし協力隊」です。
地方自治体で移住者ウエルカムな企業が、地域おこし協力隊の制度を利用しているので「移住者はちょっと…」と懸念されることもありません。
普通に企業に入っただけでは関われない「自治体」に関する仕事にも関わる事ができるのが魅力です。
地方創生移住支援事業を利用して転職先を探す
現在東京に住んでいる方に是非検討してもらいたいのが「地方創生移住支援事業のふるさと求人」を利用しての転職と移住。
国の地方創生事業の一環で、条件を満たせば最大100万円の移住支援金が地方公共団体から給付されます。
- 支援金がもらえる
- 移住者ウエルカムな企業の求人
- 一般的な検索ではなかなか見つからない求人
など、田舎のことがよくわからない中で移住する人にとってはメリットばかりです。
現在東京に住んでいて移住するのに準備資金が足りない、資金面が不安だという人は使わない手はないと思います。
「こんな企業まで?」という企業が幅広く登録しています。
インターネットでも求人が見れるので『地方創生移住支援事業』で検索してみてください。
田舎の観光地も狙い目
観光地にもなっている田舎だと、リゾート系宿泊施設の仕事も良いんじゃないかなと思います。
- 観光客>地域住民なので基本働き手が不足しているので採用されやすい
- 働いている人の移住者率も高いので馴染みやすい
- 大手ホテルなどだと給与水準が都会と同じ
などメリットがあります。
私もこのパターンで移住をしましたが、給料は都会並み、支出は田舎水準なのでかなり貯金ができました。
しかし一方で
- 働き手が不足している=忙しい
- 長時間労働、中抜けシフトなどが多い
- 大手だと転勤がある場合がある
このような傾向があるため、『のんびりスローライフを堪能したい!』とか、『その土地に永住するぞ!』と思っている場合はあまり向かないです。
ですが仕事は安定させた状態で、とりあえず田舎に住んでみたいという人にはオススメです。
町の求人情報から探す
自治体によっては求人誌を作っていたり、広報誌などに求人を掲載していたりすることがあります。
実際にそれらをチェックし、応募するのも良いと思います。
私は以前広報誌を見て、アルバイトに応募の連絡を企業にしたところ「もう決まっちゃったんだよね…」と断られてしまったことがあるのですが、
「○○って企業は今人手が足りないみたいだから、紹介できるよ」と求人に載っていない別の働き先を個人的に紹介してくれました。(しかも想定より時給アップ)
アルバイトに限ったことではあると思いますが、そんな感じのゆるーいやりとりが田舎ではあります。w
経験のない仕事でも転職先は見つかる?
転職する際に気になるのは「未経験でも転職先って決まる?」ということですよね。
実際に田舎の企業は
- 田舎企業は高齢化
- 後継者不足に悩んでいる
- 未経験でも若ければとってもらえることが多い
ということが言えると思います。
田舎では多くの産業が高齢化しており、後継者不足に悩んでいます。
なので未経験でも、「やる気のある若者」であれば取ってくれる可能性が高いです。
地域おこし協力隊は実際未経験者ばかり
私が住んでいる街では、地域おこし協力隊で募集している仕事の内容も、
- エゾシカの加工、販売
- 特産品のPR
- 牧場
- 養鶏
などなど…経験者のみで募集したらほとんど人が集まらない仕事ばかりです。
地域おこし協力隊の人にも実際に話を聞きましたが、「以前は全く別の仕事をしていた」という人がほとんどです。
そもそも、地域おこし協力隊は「都会の若い人の別の視点を入れることで、地域の活性化、移住者増に繋げられれば…」という取り組みです。
移住前にしていた仕事は同業ではなくても、「今までしてきた仕事のこんなところが役立つ」というポイントは必ずあると思います。
同じく一般の企業にとっても、別の視点を持った人が入ることはプラスに捉えられることが多いです。
もし、『経験者じゃなければ取らない』という考えの企業があるならば、そこには入らなければ良いだけではないでしょうか。
田舎フリーランスという働き方もある
すでにプログラミングやWEBデザインなどのスキルがあって、インターネット上で仕事が取ってこれそう!という方にはフリーランスという手もあります。
正直田舎に移住して即未経験でフリーランス!はオススメはしませんが、田舎でフリーランスで生計を立てる事が出来れば、かなりスローライフを送る事ができます。
私は今は脱サラして全くの未経験だったライター業、インターネットショップ運営などをしています。
未経験からのフリーランスへの移行だったので収入こそ少なくはなりましたが、自分のやりたいことをやりたい時間にできるという事でかなり充実した毎日を送っています。
動き出さなければ、何事もずっと未経験のままです。
現在の仕事を続けながら、副業として始めてみて形になってきたら田舎フリーランスとして移住という方法もあるでしょう。
本当にやりたいことなら、未経験でもどんどんアプライしてみましょう。
関連記事の紹介|田舎移住と転職のお話
田舎で仕事を探すにあたって、未経験のやる気の見せ方の一つとしても「この仕事がしたくて、活かせそうなこんな資格を取ってきた」というのは強いですよね。
ということで、田舎での仕事探しに役立つ資格をまとめてみました。
気になる人は読んでみてくださいね。
終わりに
以上、田舎に住んでいる筆者による、田舎への転職のお話でした。
新卒採用の時の名残なのか、どうしても『仕事内容』>『住む場所』で考えてしまいがちです。
『生活のために仕事をしているはずなのに、仕事のおかげで生活がおろそかになる』ってことはよくあります。
そんな風にならないためにも、『どんな仕事をしたいのか』と『どんな場所に住んでどんな生活をしたいのか』は同じテーブルに乗せて考える必要がありますね。
何か田舎への転職のヒントになれば幸いです。