釣行記

釣行回顧録(2018年8月)|トップチヌの夏・・・?いいえ、シイラの夏!っていうお話

去年、つまり2017年の夏に、ボッカンボッカンと水面を割るアグレッシブなトップチヌの釣りにドハマりしたおじさん、それが私でございます。

その時の激戦の模様は既に記事にしているので、ご興味あればどーぞどーぞ。

釣行回顧録(2017年7月)|夏のトップチニングデビュー編

釣行回顧録(2017年8月)|夏本番にトップチニング修行してた僕のお話

釣行回顧録(2017年9月)|トップチニングの限界を知った俺の話

 

ガッポンガッポンと水面を割る、そして、何度もチェイスを繰り返してはルアーを襲う、そんなアグレッシブなこの釣りに脳髄が侵された俺が、今年の夏も以下のような考えるに至るはこれ、当然の流れなり・・・

 

(; ・`д・´) 『今年の夏もトップチニングづけに決まっておろうが!!!うぉおおおお!!!!』

 

とまぁそんなわけで、ガッツリとトップでチヌを̪シバく予定だった俺に、一通のメールがやってきたんすよ。
で、その内容ってのが、これまた刺激的な内容でございましてね。

釣り友なTさん ( *´艸`) 『あのxxって漁港あんじゃん?ここ二年くらい前から、夏になるとシイラが接岸してお祭りって知ってた???』

俺 (; ・`д・´) 『ぬぞぉおお!ショアからシイラ祭り!俺も参加していいっすかぁああああ?』

友人T ( *´艸`) 『そうなるよね~ じゃあ現地集合な!』

ってなわけでこの夏の俺は、シイラ軍団にメタルジグをぶつける仕事に従事しておりましたね~っていう話をこれからしまーす。

 

 

それでは皆様~

よろしゅう♪

よろしゅう♪

 

2018年8月釣果まとめ

釣行回数 5回
勝敗 5戦5勝0敗0分
釣果 チヌx2尾

カマスx1尾
エソx1尾
オオモンハタx1尾
シイラ6尾

場所 タコおじさんの漁港 x 2回

北西風な港 x 3回

釣行時間 太陽よりも早く現場について、日の出とともにルアーを投げる、そんな実に夏らしい釣行が大変多くございましたよ。

うーん、ガッデム!

 

2018年8月の俺の物語

第一章:『嗚呼、チニング・・・』な夏をぶっ壊す、一通のメール

8/3 &8/10|ここは異世界へと通じる、ちょっと不穏な某波止・・・

(; ・`д・´) 『うーん、これはおいしそうな、壁際だ!』

で、こんな場所ではVJ16とかいう神ルアーで、中層より上を意識しているおチヌ様に狙いを定める、そんな冷静な俺。。。

 

(参考記事:新世代シーバスワーム|VJ(バイブレーションジグヘッド)はなぜ釣れる?

で、そりゃまぁ、釣れます。
だって、夏ですものw

 

もちろん朝まずめの一番おいしい時間帯は、全長5cmしかない小さな小さなペンシルベイト『フェィキードッグCB』さんの出番です。

 

で、これもまた、釣れますわな。
だって、夏ですもの(二回目)

 

とまぁそんなわけでして、本格的な夏への突入を確認した俺は、8月の上旬は昨年ドハマりしてしまったチニングばかり楽しんでおりました。

(参考:釣行回顧録(2017年8月)|夏本番にトップチニング修行してた僕のお話

(; ・`д・´) 『こりゃ今年の夏も、チニングオンリーで楽しめるっぽいな!だって、釣れるんだもん♪』

 

なぁーんて事を考えてた俺に、ある日メールが届いたんですよ。
そりゃもう、超感涙クラスの刺激的なメールが。

その時の模様を再現してみると、こんな感じ。

釣り友 T さん( *´艸`) 『よお!るあらびちゃん、お久しぶり~ 最近の釣果は、どうだい?』 

俺 (; ・`д・´) 『そりゃもう、チニングばっかりっすわw この釣り、ホントに面白くって、マズメ時なんてトップでバコバコですw』

釣り友のTさん( *´艸`) 『ふーん。トップでバコバコかw。それだったら、もっとオモロイかもな釣りがあるけど・・・』 

俺 (; ・`д・´) 『へ? いやいやいやいや、お前さん。この時期のチヌよりトップで釣りやすい魚なんて、おらんじゃろて。。。』

釣り友のTさん( *´艸`) 『ふっふっふ。いやね、xxxって漁港あんじゃん? ちょいと北側のあそこね。ここ数年くらいずっと、シイラの大群が接岸しとるらしいでっせ。』

俺 (; ・`д・´) 『シイラ・・・そりゃまた、WAOですな!俺、シイラは地磯からのシーバス狙いの外道で釣れた事しかないんですよ~ しかもペンペンシイラばっかり!』

Tさん (; ・`д・´) 『ふっふっふ。xxxのシイラはすげぇでw 今年の釣果情報だと、小学生が1mクラスのを何本も上げてるっぽいし。』

Tさん (; ・`д・´) 『ちなみに俺は来週から、シイラ祭りに参戦するけど・・・』

Tさん (; ・`д・´) 『でも、るあらびちゃんはおチヌ様にぞっこんみたいなんで、無理かな?』

(編集部注:画像はイメージです!)

俺 (; ・`д・´) 『センパイッ!俺も、メーターオーバーの、でっかいでっかいジンベイザメみたいなシイラが釣りたいです!!!』

 

(編集部注:画像はジンベイザメのユウユウです。)

 

ってなわけでして、こんなやり取りの結果、トップチニンガーな夏を過ごす予定だった俺は過去の遺物となりましてね。

『今年の夏は、防波堤でシイラ!』と、その戦略を速やかに変更するに至ったのが8/11の午後9時過ぎ。

うーん、我ながら刹那的な行動原理だとは思うのですが…

『小学生でも1mクラスのシイラが簡単に釣れる、魅惑のポイントを発見?!』なんていうジョン・ケープルズもびっくりの素晴らしいキャッチコピーを目にしてしまいますと、ルアーマンな俺としては黙って見過ごすわけにはいかないってなもんなんですよね。

でも、あれだ。

ショアからのシイラって、どんな釣りじゃろか?

第二章:シイラの事を勉強してみる、そんな俺

そもそも私(編集部・るあらび)は、青物の釣りって秋~冬の超ハイシーズンしかしないわけでございます。
そんなわけで、真夏のシイラといわれましても、シーバス狙い外道で釣れる気まぐれなお魚ちゃんっていうイメージしかないんですよね。

で、あれです。

なんだか面白そうなので、ショアからの本気のシイラ狙いに関して、いろいろと一夜漬けの勉強をしました。

  • Youtubeの動画を見まくります。
  • 釣り友にメールしまくります。
  • 有名釣りブロガーさんのブログを漁ります。

 

で、わかった事は実にシンプルなこの釣りの秘密。

それすなわち・・・

『ポイントと回遊タイミングが命の釣りなんで、ルアーなんてダイソージグでも六角レンチでもガンダムのプラモデルでも、針が付いてりゃ”Anything is OK”じゃ!』

 

うーん、ホンマじゃろか?って思いつつ、とりあえずは先人の知恵を信じて、『メタルジグ絨毯爆撃作戦』を採用する事に決定です。

『この願い、君(=シイラ様)に届くのかな?』なんて、そんな事を夜な夜な考える40歳くらいのおじさん、それが俺。

第三章:8/13|初陣にて。

時は流れて2 days.
ここは九州ちょいと北、どこかの海の、ある日のブルー。。。

(; ・`д・´) 『ウーム、心地よい!』

 

とまぁ、眺めているだけで血中コルチゾール濃度がガンガンに減っていくのが実感できる、そんな絶景の海が眼前に広がります。

で、あれだ。

予習の成果を確認するかのように、メタルジグをぶん投げまくる、そんな初シイラ狩りではあったんですが。。。

(; ・`д・´) 『まーったく、回遊が来ないじゃないですか、やだー!』

という、青物ジギングあるあるな結果となってしまいまして、釣果はこれ一尾。
気まぐれと思いつきでぶん投げた鉄板バイブに食いついた、ありがたーいカマス様でございます。

 

ぷんすかぷんすかと怒りをばらまく俺。

ちなみにこの日は釣り友のTさんはじめ、全員で四人での釣行だったんですが、これが唯一の釣果でございまして、『シイラ祭り』なんてどこ吹く風?ってなもんでございます。

せっかく落としダモまで自作したのに・・・

 

 

俺 (; ・`д・´) 『あれですな!ショアシイラなんて、都市伝説ですな!もしくは、嘘ですな!』

Tさん ( *´艸`) 『嘘ってw タイミングの釣りって事なんだろね~』

 

ってなわけで、初陣を大敗で終えた僕たちおっさん軍団は、昼過ぎまで頑張りますが心が折れてこの日は終了。
テクテクと港湾内の駐車場へと歩いてゆくのです。

テクテク。

テクテク。

ああ、荷物が重い。

テクテク。

すると・・・

通りすがりの俺たちに、チャリンコに乗ったジモティーな漁師さんが、ねじり鉢巻き頭に巻いて、ニヤニヤしながら語りかけてくるではないですか!

 

(編集部注:画像はイメージです。)

 

漁師さん <`ヘ´> 『シイラけ? 釣れんどが? (=シイラ狙いかい?どうせ釣れないだろ?っていう意味)』

俺 (; ・`д・´) 『こん!(=回遊がこないのですよ、御代官様。。。っていう意味)』

<`ヘ´> 『じゃろて!かざむきやっど!(=そうでございましょうねぇ。問題は風向きなのですよ、このド素人め!っていう意味)』

(; ・`д・´) 『ふひぃ?どげんこつな?(=ちょっ!おまっ!どういう意味?おせーておせーて大先生!っていう意味)』

で、ここから先は話が長くなるので要約しますが、どうもここのシイラは回遊パターンが決まっとるらしいのですよ。
例えばこんな感じだねぇって事を、この漁師さんは教えて下さいました。

  • 風向き(北西風がベスト、東風か絡むとほぼ回遊なし!)
  • 潮位(干潮前後がベスト、満潮付近は接岸しない)
  • 時間帯(夕まずめ>朝まずめのパターンが多い)
  • ベイトパターン(トビウオパターンがドハマりするので、ジグなら表層スキッピング)

他にも色々教えてくれたんですが、その中でも一番大事なのが『風向き』だそうでして、北西風が絡まないとベイトであるトビウオが岸際に流されてこないので、必然的にシイラ様も接岸しないっていう事なんだそうな。

あ、あれです。

誤解ないようにいっておくと、このパターンは『この漁港付近のローカル情報』であって、日本中どこでも当てはまる普遍的なセオリーじゃないんで、そこんとこよろしくです。

俺 (; ・`д・´) 『おおお!おいちゃん、貴重な情報をありがとう!』

漁師さん <`ヘ´> 『この時期は北西風ってあまり吹かないけど、例えば雨の後とか南風とワンセットで北西風が吹きやすいんで、天気が崩れそうならチャンスありだねー。』

俺 (; ・`д・´)『ぬぉおおお!重ねがさね、貴重な情報をありがとう!お礼に、この食べかけのキットカットをあげるよ!』

漁師さん <`ヘ´> 『うぃ、あざっす(=まぁ、素敵!の意味)。』

 

とまぁそんな会話がありまして、シイラ難民な俺たちは、次の作戦を成功させるための貴重な情報をゲットする事ができたのです。

俺たち (; ・`д・´) ( *´艸`) (‘Д’) (゜.゜) 

『敵は、北西風に乗ってくる!!!』

第四章:敗北を・・・

とはいっても、あれです。
夏といえば、ベタナギ&ピーカンが上等の季節でして、休日アングラーな俺のタイミングに合わせて、都合よく天気が崩れることもなければ、北西風が吹いてくれる事もありません・・・

って思うじゃん?
違うんだな、これがw

吹くんですよ!北西風という名の神風が!!!

8/20|どことなくモジョモジョとした海に突如吹き抜ける、体感風速3mくらいの北西風・・・

この日は多くのシイラハンターさんが、この堤防に駆けつけておりました。

なるほど納得です。

 

やはり常連さんは、この堤防の【北西風で必勝の原理】を熟知されている人が多いって事なのでしょう。
そしてシイラハンターな皆様が声を揃えておっしゃるのは、このセリフ・・・

 

(゜.゜) 『今日は、勝ちっぽいねぇw』

<`ヘ´> 『負ける気がしないねぇw』

( ゚Д゚) 『時間の問題だろうねぇ』

俺 (; ・`д・´) 『ウフィ?! マジっすかwww』

 

で、時刻は11時少し前・・・
釣りの神様が舞い降ります。

回遊待ちをしながら暇つぶし程度にジグを投げたり、ポッパーを投げたりしていた堤防の上のルアーマンが一人、雄叫びをあげたのです!

 

(/・ω・)/ 『喰ったぁあああ! ゆっくり寄せるんで、全員投げてぇえええ!!!!』

(編集部注:画像はイメージです。)

意味がわからない人のために念のため説明しておくと、シイラっていうお魚さんは基本的に群れで移動してます。
そして、その群れのうちの一匹がルアーに襲い掛かると、群れ全体に『捕食のスイッチ』が入るんですね。

そんなわけでこのファーストフィッシュをかけたルアーマンさんは、あえてゆっくり魚を寄せる事で、群れ全体にバチコンッ!と捕食のスイッチを入れて、しかも群れ全体を防波堤の際まで寄せてくれてるっていう、そんな粋な計らいをしてくれたっていう訳なんですよ。

なんとまぁ、素敵なルアーマンさんなのでしょうか?

そして『堤防ショアシイラ』という釣りの、なんともまぁ素敵にカッコいい世界観なのでしょうか?

俺 (; ・`д・´) 『ぬぉおおお!海面が沸騰しておる!まるで世界創成期のあの頃の、七日間の燃え尽くす海のようじゃ!!!』

 

適当な嘘をガナリながら、興奮に震える右手を押さえて40gのメタルジグをフルキャストした俺は、表層にジャンプするトビウオの群れにルアーを紛れさせる事だけを意識して、これまでに試したことのないほどの早巻きですメタルジグをスキップさせます。

ガリガリ、ガツGaGaがうぬんうぇbtyぇrtfgyhぽ!!!

 

何度もミスバイトを繰り返すシイラの生命感がロッドを伝わり、リールを泣かし、そして最後にガツンと強いバイトがロッドを根元から捻じ曲げて・・・

俺 (; ・`д・´) 『うぬがぁああ!乗ったぁああ!』

 

そこからのファイトは、正直よく覚えてません。
ただ、『シイラの引きは万の引き』っていうフレーズを理解するには充分な、超アグレッシブなファイトを見せてくれた事だけは、私の脳裏にはっきりくっきりと焼き付いております。

 

  • 繰り返すジャンプ!
  • 水面を狂ったジェットスキーのように滑走する、テイルウォーク!!
  • 手元まで寄せたと思ったら、急に水面直下へとダイブするかのような、最後の突っ込み!!!

そして、堤防からスルスルと落とし込まれる、自作の落としダモ・・・

はい、どーん!

 

 

もういっちょ、どーん!

 

 

その一週間後も・・・

 

はい、ぼっかーん。

 

ってな感じで、2018年の俺の8月は、実にアグレッシブな夏の釣りとなりましたねぇ。

海況と回遊状況に大きく依存はしますが、ショアシイラっていう釣りのポテンシャルを『どうだ!参ったかぁあああ!』っていうくらいに満喫させてもらいまして、俺感激。

結局この二回の釣行だけで、十数匹のシイラのバイトを引き出せました。
あまりにヒットが多くて『なんだかもう、仕方がないねぇ』って事になりまして、途中からはバーブレスフックに変えて小さいサイズのシイラは足元でフックアウトさせるという、なんとも贅沢な釣りをしておったくらいですw

(; ・`д・´) 敗北を、知りたい・・・

そんなセリフの残してシイラパラダイスな港を後にする孤高のサムライ、それが俺だったとか、俺じゃなかったとか、そんな話がこの小さな漁村には、語り継がれて数百年。。。

 

めでたし。

めでたし。

 

2018年8月俺の釣行備忘録

2018年8月のハイライトは、やっぱり20日以降のシイラ祭り!

群れが接岸するまでは我慢の釣りなんですが、誰か一人が最初の一にはだいフィーバー尾をかけると、堤防全体のルアーマンのテンションが一気に盛り上がります。

あの瞬間のなんともいえない『堤防の上の一体感』は、他の釣りにはないフィーバー感があってオモロイです。

新しい遊びを知って、大満足な8月でございました!

 

関連記事の紹介

この釣行記の前半に出てくるトップチニングという釣りについては、当ブログでもあれこれと記事を書いております。
チヌがルアーを追って水面を割る、そんなアグレッシブな釣りに興味があるのであれば、この釣りはピッタリだと思いますよ!

 

チヌ

 

そして8月の後半からは、ジギングによる堤防シイラ狙いという、実に夏らしい釣りにのめり込んでおりました。

で、あれです。
ジギングという釣りや、シイラをはじめとする青物のルアーフィッシングについては、初心者向けの解説記事を準備しております。

男らしいワイルドな釣りに興味がある野生児の皆様は、ぜひこちらの記事もどーぞどーぞ♪

鰤

以上、2018年8月の俺の報告となりますが…

夏の海、やっぱり最高でございますな!っていう、そんなお話でございました!

ABOUT ME
編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。