ウルトラライト(UL)という言葉は聞いたことありますか?
読んで字のごとく「超軽い」という意味ですね。
特に登山などで使われる言葉ですが、これをキャンプに当てはめて、ウルトラライト(UL)キャンプに挑戦している人も増えているんだとか?
荷物を極限まで減らすことで、より深く自然に接することができると言われています。
10年以上ソロキャンプを行ってきた私(リュウ.A)も、以前はテントと最小限の荷物を持ってバイクや自転車で日本中を周っていました。
今考えるとりっぱなウルトラライトスタイルだったと思います。
大量に荷物を持っていく、最近はやりの豪華なキャンプとは正反対の「ウルトラライトキャンプ」もたまにはいいかもしれませんね。
本格的な登山やロングトレイルを行う人のためではなく、初心者がキャンプをする際に、ウルトラライト(UL)の要素を取り入れたら?という観点でお伝えしたいと思います。
ウルトラライト(UL)とは?
ウルトラライト(UL)は超軽いという意味ですが、装備を軽量化して負担を軽減し、ロングトレイルをたのしむというアメリカ発の考え方と言われています。
重い荷物を持って長い距離を歩くのは厳しいですよね。より長距離を歩くための方法がウルトラライト(UL)ということです。
とはいえ、ただ軽ければいいというワケではなく、最低限の荷物でも工夫して活用し、快適に過ごす(安全に過ごす)ことを考えなければなりません。
使える荷物が少ない分、知恵を絞って道具を活用しなければならないということですね。
明確な定義はないようですが、水や食料は別にして5kgくらいまでに収めるのがウルトラライト(UL)の目安です。
- ウルトラライト(UL)は装備を軽量化してロングトレイルをたのしむ考え方
- ただ軽いだけではなく、快適に過ごすことを考えるのが大切
- 水や食料意外で5kgくらいに収めるのが目安
ウルトラライトスタイルのソロキャンプは不便じゃないのか?
ウルトラライト(UL)は、登山やロングトレイルのための考え方ではありますが、これをソロキャンプで考えるとどうでしょう。
これを読んでいるみなさんは、多分ロングトレイルに挑戦しようというワケではないですよね。
ウルトラライト(UL)の考え方をソロキャンプにとりいれてみたいという人だと思います。
せいぜい1泊か2泊程度のキャンプで、ウルトラライト(UL)にする必要があるのかということですが、実はいろいろなメリットがあるんですね。
メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
ウルトラライト(UL)キャンプのメリット
- 徒歩でキャンプに行ける
- 自然を感じやすい
- いろいろな所に行ける
- 気持ちに余裕が出る
なんとなく分かりますよね。
つまりフットワークが軽くなるということです。
特に自然を感じやすいというのはポイントじゃないでしょうか?
豪華なキャンプは、まるで家や自分の部屋をそのまま外に持ってきたかのように快適にするのがたのしいのだと思います。
でも不自由がないということは、それだけ自然との距離があるということだと思いませんか?
豪華なキャンプもたのしいですが、キャンプというのは不便をたのしむものだと私は思います。
荷物を最小限にとどめることで、自然との距離が縮まるのがウルトラライト(UL)のメリットなんじゃないでしょうか?
ウルトラライト(UL)キャンプのデメリット
- 寒い時季は無理(かも)
- 超軽量ギアは高価
- 寝心地のいい寝床の確保は困難
- 凝った食事は難しい。
デメリットはここにある通りで、なんとなく分かりますね。
真冬は寝袋がデカくなりますし、焚き火の用意なども必要でしょう。
これだけでもう荷物がいっぱいになります。
それに超軽量ギアというのは基本的にやたらと高いです。いいモノだとは思いますが、ふだん車キャンプの人はあまり必要性は感じないですよね。
さすがにコット(キャンプ用簡易ベッド)を持っていくのは無理でしょうし、マットもあまりしっかりしたものは持っていけません。
どうしても寝床は質素になります。
- ウルトラライト(UL)キャンプのメリットは、徒歩でキャンプに行けること、自然を身近に感じられること、フットワークが軽く、いろいろな所に行けること、気持ちに余裕が出ることなど。
- ウルトラライト(UL)キャンプのデメリットは、寒い時季は難しいこと、軽量ギアが高価なこと、寝心地のいい寝床の確保は困難なこと、凝った食事は難しいことなど。
ウルトラライトスタイルの魅力
先ほどの「ウルトラライト(UL)のメリットでお伝えした通り、徒歩でいろいろな所へ行けるのは最大の魅力でしょう。
ゆっくり歩けば、それだけ自然を身近に感じることができますし、気持ちに余裕が出ます(のんびりした気分を味わえます)。
自転車でも同じような気分が味わえますよね。
そして、車で行くキャンプと違って、好きな時にビールが飲めます!
個人的にはこれがものすごく大きな魅力ですが、共感できないなら別に結構です。
ビールのプライオリティがそれほど高くない人は、健康的に自然とゆっくり向き合ってくださいw
なお、ギアに凝る人は軽量な道具を揃えて、荷物を極限までコンパクトにするのもたのしいと思います。
出費は増えるかもしれませんが、キャンプのたのしみのひとつは道具選びですので。
- ウルトラライト(UL)なら徒歩でキャンプに行くことができる
- 移動がゆっくりなら自然を身近に感じやすい
- 車やバイクでなければ好きな時にビールが飲める!
- コンパクトにするために軽量ギアを揃えるのもたのしい
ウルトラライトスタイルの荷物の中身は?
個々の道具を軽量化するのはもちろんですが、そもそも持っていく荷物を最小限にしなくてはなりません。
あれば便利だけど、無くてもどうにかなるモノや、使うかどうか分からないモノは持っていかないという判断が必要ですね。
さらに代用できるかどうかも大事です。
例えば薪割りもできるナイフだったり、焚き火もできるBBQコンロだったり、タープやグランドシート代わりになるブルーシートだったり。
初心者向けですので、雨の心配がなく1泊程度の場合で考えると、まずは
- テント
- マット
- シュラフ
この3つがやや大きめだけど必要なギアですね。
雨は降らない前提なのでタープは無くてもいいでしょう(個人的な意見です)。
季節によってはシュラフもなくて構わないですね。
通常のキャンプでは必須のチェアやテーブルも思い切って持っていくのをやめましょう。
小物類だと、
- ナイフ(またはマルチツール)
- ランタン
- シングルバーナー
- コッヘル(またはメスティン)
これぐらいあればなんとかなります。
薪を調達できるなら、シングルバーナーの代わりに、焚き火もできるBBQコンロ(コンパクトグリル)もおススメです。
これらの道具類とは別に、着替えや歯ブラシ、洗剤、ティッシュ、ライターなども必要でしょう。
これくらいで多分5kgくらいにはなってしまいます。
雨が降らない前提とはいえ、何かあったときのためにタープ代わりにもなるブルーシートがあると便利です。
ブルーシートは目立つし貧乏くさいという人は「軽トラックの荷台シート」がおススメです。
ほどよい大きさでシルバーのものが多いので、ブルーシートほど目立ちません。私は普段グランドシート代わりに使っています。まぁ貧乏くささはそれほど変わりませんが。
- あれば便利だけど無くてもいいモノは持っていかない。
- テント、マットは必須。タープやシュラフは季節や気候によって判断
- ナイフ(またはマルチツール)、ランタン、シングルバーナー、コッヘル(またはメスティン)があればどうにかなる
- タープやグランドシート代わりに「軽トラック荷台シート」
ウルトラライト(超軽量)テント5選
テントは荷物の中でもっともかさ張るものですので、これを軽量、コンパクトなモノにすることが重要です。できれば2㎏以内には抑えたいですね。
総重量2㎏以内のテントに絞って紹介してまいります。
おススメのワンポールテントはコレ【GEERTOP 1人用ワンポールテント】
ポールレスタイプですが、1kg切りの超軽量テントです。
トレッキングポールを使って設営できますが、普通のタープ用のポールでもOK。
ワイルドに木をゲットして使ってもいいでしょう。ちょっと風には弱いと思いますが、この軽さは魅力です。
設営が簡単な軽量テントならコレ【Naturehike CloudUp1 テント 1人用】
ダブルウォールで雨風に強く、重量は約1.6㎏ととても軽量。
設営も簡単で初心者にもおススメです。
コンパクトですがしっかり前室もあって、荷物の収納にも便利です。
広い空間のドーム型テントならコレ【BUNDOK ソロドーム 1 BDK-08】
シンプルなドーム型テントですが、2㎏切りの軽量タイプ。広い室内で、居住性はいいと思います。
耐水圧が3000㎜でダブルウォールなので、少々の雨でも安心です。
おススメのパップテントならコレ【Amazon Eono 1〜2人用 パップテント】
AmazonブランドのEonoです。
コスパも抜群で、見た目も格好いいパップテント。
トレッキングポールやタープポールが別途必要にはなりますが、ウルトラライトスタイルなら木を現地調達しましょう。
信頼のブランドならコレ【MSR アウトドア バックパッキング テント】
本格派ブランドですが、比較的コスパの良いモデルです。
格好いいですし機能性も抜群なので、フトコロに余裕がある人にはおススメです。
ウルトラライトスタイルソロキャンプのまとめ
あくまでも初心者が、ソロキャンプにウルトラライト(UL)の要素を取り入れた場合の話として解説しました。
本格的な登山やロングトレイルを行うという話とは分けて考えてくださいね。
軽装備での登山は本当に危険ですので、くれぐれもご注意ください。
車で行く何不自由のないキャンプもたのしいですが、徒歩や自転車でのキャンプも別のたのしさがあります。
自然を身近に感じることができるウルトラライト(UL)スタイルのキャンプにもぜひ挑戦してみてください。
でも、、、
やっぱり私はクーラーボックスにビールをいっぱい詰め込んでキャンプに行きたいので、それだけでウルトラヘビースタイルになってしまいます。。。。