釣り・ルアーフィッシング

マゴチのルアー釣り入門|始め方をゼロから徹底解説【超初心者向け】

(この記事は2020年8月30日に更新しました)

( ゚Д゚) 『サーフのマゴチをルアーで釣ってみたい!』

( ゚Д゚) 『でも、釣り方やルアーの選び方がさっぱりわかりません!』

( ゚Д゚) 『全部まとめて、タダで教えて!』

っていう入門者のための記事です。

この魚は初心者でも比較的簡単にルアーで狙えますし、60cmを超える大物も出やすい人気のターゲットです。

そのため、ルアーフィッシングデビューにもピッタリのターゲットですよ!

マゴチ

 

【4 steps】サーフのマゴチ釣りの始め方

こんな感じで進めれば、最初のマゴチゲットまでの近道でーす。

で、あとはサーフでルアーを投げ倒すだけ!

ではお勉強を開始しましょう♪

 

マゴチについての基礎知識


マゴチはカサゴ目コチ科コチ属の魚であり、ヒラメと並んでサーフ(砂浜)から狙えるルアーフィッシングの人気ターゲットです。

マゴチ、ヒラメはどちらも『フラットフィッシュ』と呼ばれる事も多く、その生態は似ている部分も多いのですが、当然異なる部分もあります。

マゴチは基本的に砂地の海底で気配を殺してじっと身を潜めている事が多い魚です。そして、目の前を通ったベイトだけを突然襲うという『待ち伏せ型』の狩りのスタイルで捕食します。

ヒラメが積極的にベイトを追いかけまわすのに対して、マゴチはそれほどまでベイトに固執する事はなく、海底30cmより上のベイトに襲い掛かる事は非常に稀です。

そのため、ルアーで狙う際はボトム付近スレスレを集中して狙う必要があります。

 

マゴチのルアー釣りの魅力と醍醐味は?

大きく以下の5つのポイントが、この釣りを超絶面白くしてくれています!

  1. 数釣りの魅力
  2. 大物が狙える魅力
  3. ファイト・釣り味の魅力
  4. 食べて美味しい♪
  5. 魚体のカッコよさ

この点については、以下の記事で解説しているので、この釣りに興味がある人はご覧になって下さいませ~

 

マゴチルアー釣りのポイントについて

砂地を好むマゴチですが、単純に遠浅が続くだけの砂地よりも、何らかの変化が重なるポイントに居着きやすい傾向が強いです。

具体的には以下のような地形変化がある砂地の海底がポイントになります。

  • 海底の根回り
  • サンドバー(砂地の盛り上がり部分)
  • かけあがり
  • 波打ち際の地形変化
  • 離岸流
  • テトラポットなどの人工構造物
  • 流れ込み、河口部

このようなポイント選びの詳細についてはサーフのヒラメ釣りとほとんど同じですので、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

 

マゴチがルアーで釣れる時期と季節について


マゴチは22度前後が適水温であり、ヒラメよりも高温を好みます。

春の4月から6月くらいの時期は産卵を意識した個体が接岸を開始しますが、まだ海水温も低く安定していないため、釣果にばらつきが出る事か多い季節です。

初夏から初秋(6月後半から9月)がこの釣りのハイシーズンであり、特に真夏の炎天下で他の釣りものが夏バテ中の時期であっても、マゴチであれば果敢にルアーにアタックします。

特に7月、8月はマゴチの産卵と重なる乗っ込み(産卵前の荒食い)の季節であり、ルアーで釣るのが最も簡単な季節と言えるでしょう。

また、数こそ減りますが、11月前半くらいまでは充分にルアーで狙えます。とくに秋は越冬前の荒食いとも重なるためサイズの大きい個体が多く、50cmを超えるサイズも普通に釣れます。そのため、大物狙いには良い季節となります。

そして、冬~初春(12月~3月)は越冬のためにほとんどの個体が沖へ帰るため、岸からルアーで狙うのは非常に難しい季節となります。

  • 春(4月~6月):接岸が少しづつ始まる季節ではあるが、海水温が低いため釣果は安定しない。
  • 夏(7月~9月前半):ハイシーズン。産卵前の荒食いの時期であり、身の味も濃く味の旬とも重なる。
  • 秋(9月前半~11月前半):個体数は減るが大きいサイズが出やすい季節。特に晩秋は越冬前の荒食いとも重なるため、大きな個体が釣れやすい。
  • 冬(11月後半~3月):多くの個体が越冬のため沖に帰っている季節。非常に釣りづらい。

(関連記事:釣行回顧録(2017年11月)|サーフの残りマゴチ狩り編

 

時合い|マゴチがルアーで釣れる時間について

マゴチが釣れる時間と時合いの関係についてですが、基本的には同じフィッシュイーターであるヒラメやシーバスと同じです。

潮が大きく動く上げ7分~下げ3分、そして、絶対に外せない朝まずめ、夕まずめなどになります。

また、マゴチはハイシーズンの夏ともなると、岸際ギリギリまで上げ潮にのって接岸し、じっと身を潜めている事が多く、これはサーフで特に顕著です。

そのため、満潮前後の潮の変わり目のタイミング(=サゲッパナ)は非常に熱い時間帯となります。波打ち際ギリギリでルアーに襲い掛かる瞬間が丸見えなんて事も頻繁にありますよ!

また、マゴチは日中でも比較的活動的であり充分にルアーで狙えます。ですので、完全に日が上ってからの時間帯であっても、潮が動いてベイトさえいれば爆釣なんていう事もあります。

  • 朝まずめ、夕まずめは一番のチャンス
  • 日中であっても、潮の動きベイトの接岸さえあれば狙える
  • 潮が大きく動いているタイミング(上げ7分~下げ3分)
  • 満潮付近からの下げはじめ(=サゲッパナ)

 

マゴチは夜でもルアーで釣れるけど、ポイント選びにコツがあります!

マゴチはヒラメと生態が似ており、どちらも夜行性です。そのため夜でも狙う事は可能ですが、ヒラメと比較すると夜の活動は鈍るらしく釣果にはつながりづらいと感じています。

ただし、夜間に釣れる個体は大きなサイズが多いのも特徴です。そのため、大物狙いに絞るのであれば、あえて他の釣り人が少ない夜釣りにチャレンジするのも面白いでしょうね。

夜釣りのコツとしては、例えばサーフのような真っ暗闇のポイントよりも、港湾部の常夜灯付近のような少し明るいくらいのポイントの方が釣果に繋がりやすいです。

これはマゴチの捕食スタイルと関係があります。というのも、マゴチは目でベイトを確認してから一撃必殺でベイトを捕食するスナイパースタイルであるため、光量があった方がベイトの視認性が上るためです。

 

マゴチのルアーフィッシングの仕掛け、装備(タックル)について


マゴチのルアーフィッシングは、ポイントやルアー選び、そして釣り方がヒラメのルアーゲームと重なる部分も多いです。そのため、基本的な仕掛けやタックルはヒラメと全く同じになります。

仕掛けの概要

  • 遠投重視の10ft前後のルアーロッド
  • 頑丈な4000番クラスのスピニングリール
  • PEラインとショックリーダーを用いたラインシステム

必要な装備の概要

  • フローティングベスト
  • ウェダーもしくは長靴
  • 偏光グラス
  • フィッシュグリップとプライヤー
  • 魚を絞めるナイフ

それぞれのアイテムの詳細については以下の記事にまとめていますので、参考になさって下さい。

 

マゴチ用ルアーの選び方の基礎


マゴチはヒラメと比較されやすい魚ですが、ヒラメよりも『ボトムを好む』という性質があるため、ルアーの選び方も少しだけ違いがあります。

そこでここでは、泳層、ルアーの色、、そしてヒラメルアーとの違いという観点から、マゴチ用ルアーの選び方を解説したいと思います。

ルアーの泳層(レンジ)について

マゴチは基本的に海底を好む魚であり、普段は砂地に擬態してじっと身を潜めています。そして、海底付近にいるキス、ハゼ、メゴチなどのベイトを捕食しています。

また、捕食のための射程距離は海底から30cm程度と言われており、それ以上離れた中層付近のベイトを積極的に追いかける事はほとんどありません。

ですので、マゴチ用のルアー選びの基本は『ボトム狙いが得意なルアー』になります。

  • ジグヘッド+ワーム
  • スピンテールジグ
  • バイブレーション
  • 鉄板バイブ
  • ヘビーシンキングミノー
  • メタルジグ

このような『重くて沈む系』のルアーでボトムスレスレを狙う事が釣果の第一歩に繋がります。

ルアーの色について

マゴチは視力の良い魚であるため、ルアーカラーについてはシビアに考える必要があるという説があります。

ですが、これはスレが進行してルアーを見切ってしまった個体を狙う時の話であり、基本的には『目立ったもの勝ち』という考え方で充分です。

つまり、よく似た生態、捕食スタイルを持つヒラメのルアーカラー選びと同じになります。

詳しくは以下の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。

ただし、一つだけコレは顕著に有効だと言えるカラーがあります。それがフラッシングアピールの強いゴールド系です。

特に濁りが入った河口やサーフ、そして光量が低い朝マズメや夕マズメの時間帯は、ゴールド系にいち早く反応する事が非常に多いです。

必ず一つは準備しておきたいカラーとして押さえておくといいですよ。

マゴチルアーとヒラメルアーの共通点、相違点

ヒラメとマゴチは、どちらもフラットフィッシュと呼ばれる事もあり、比較対象になりやすいよく似た魚です。ですが、捕食スタイルには大きな違いがあります。

ヒラメは海底から1mくらい上の小魚(カタクチイワシなど)を積極的に追いかけるのに対し、マゴチはボトム付近のキス、ハゼなどを一撃必殺スタイルで狙います。

つまり、ヒラメは果敢に獲物を追いかけて仕留めるチーターのようなハンターであるのに対し、マゴチはじっと物陰に身を潜めて狙撃するスナイパーのような生き物です。

そのため、マゴチ用のルアーはボトムスレスレを狙いやすいルアーが有効であり、ヒラメ用のルアーは底を切って泳がせるようなルアーが有効な場合が多いです。

また、捕食のクセも以下のように違いがあります。

  • ヒラメは何回も噛みついてベイトを弱らせて、最後に丸のみする(=噛みつきバイト)
  • ヒラメは早い動きのベイトに、何回も繰り返しアタックする(=追い食い)
  • マゴチは一回でベイトを飲み込む(=丸のみバイト、吸い込みバイト)
  • マゴチは目の前のベイトを一撃で襲う(=追い食いしない)

つまり、マゴチは積極的にルアーを追うとは言えず、また、早くルアーを動かし過ぎると追い切れずに途中で食いつくのを諦めてしまう事が多いです。

そのため、マゴチ狙いの場合は『ボトムスレスレをスローリトリーブしやすいルアー』が大原則になります。

 

初心者にお勧めの定番マゴチルアー5選(2020年版)

マゴチ専用ルアーというのは実は少なく、ヒラメと合わせて『フラットフィッシュ用ルアー』というくくりで分類される事がほとんどです。

ですが、上で説明したように、ヒラメとマゴチは捕食スタイルが微妙に異なるため、マゴチ狙い専用のルアー選びにもコツがあります。

そこでここでは、私(編集部・るあらび)がマゴチ狙い専用の場合に自信をもってお勧めできるマゴチ特化型ルアーを厳正してお勧めしたいと思います。

基本的には私と釣り友のサーフでの実釣実績があるもの、そして、ネットでの釣果実績も充分に報告されている物ばかりを選んでみました。

ですので、初めてのマゴチ狙いでどのようなルアーを選べばいいのか悩んでいる人は、この中から選べば間違いないと思います!

①パワーシャッド4inch(エコギア)

 

強いウォブリングが特徴のシャッドテール型ワームです。サーフの釣りでワームといえばこれが定番でしょう。おそらく最もマゴチの釣果実績があるワームの一つだと思います。

ちなみに私(編集部・るあらび)は、マゴチ狙いのワームはこれしか使っていません。

合わせるジグヘッドについては、コスパ重視であれば静ヘッド(オーナー針)が4本入りで400円未満とお得です。

また、マゴチ狙いの際はボトムをズル引きする事も多いのですが、このようなアクションの時は、海底でジグヘッドが立ちワームのアピール力が増すタイプのジグヘッドも有効です。

上の写真は、そのような海底で立つタイプのジグヘッド(DAIWA、フラットジャンキージグヘッド)に、パワーシャッドの4inchをセットしたジグヘッドリグになります。

私は、14g以上のジグヘッドを選ぶ時はこのタイプの海底で立つタイプのものを、軽めの10g以下の場合は、ふわふわと海底を漂いやすい弾丸タイプを選ぶことが多いですね。

 

②レンジバイブ70ES(バスデイ)

遠投してボトム付近を狙いたい時に便利な樹脂製のバイブレーションです。

早く泳がせてしまうとマゴチがルアーを追いきれない事が多いです。そのため、一度ボトムへ着底させたあとリフト&フォールで縦のアクションをつけて誘います。

水深が5m以上あるような場合は鉄板バイブも有効になりますので、ポイントごとに使い分けてみるといいですよ。

なお、このルアーについては私のインプレ記事も準備しているので、興味がある人はご参考になさって下さいね^^

 

③PB-20 パワーブレード(コアマン)

マゴチはフラッシングが好きみたいでゴールド系のカラーに反応が良い事が多いのですが、そういう意味からも、スピンテールジグ系のルアーは非常に相性がいいと感じています。

ボトムも取りやすく、しかも巻いているだけでブレードのフラッシングでアピールできるため、活性が高いマゴチを広く探るこれが一番かもしれません。

特に上の写真の『PB-20』は、シルエットが小さく、そして重量もあるため飛距離も抜群に出ます。

また、フロントの部分にボトムタッチセンサーとよばれる特殊ワイヤー構造が設置されているため、他のスピンテールジグに比べてボトム感知能力にも優れています。

  • ボトムの取りやすさ
  • フラッシングのアピール力
  • 飛距離

この三つの要素のバランスの良さという意味で、最もマゴチ向きのスピンテールジグだと思いますよ。

 

④エフリード90S(Angler’s Republic)

サーフのヒラメ狙いで活躍するヘビーシンキングミノーは、もちろんマゴチ狙いでも有効です。

使い方のコツとしては、ただ巻きだけだとレンジが上過ぎてマゴチよりもヒラメやシーバスが釣れてしまう事が多いため、ボトムスレスレを意識して、時々ストップを交えながらルアーを泳がせる必要があります。

写真のエフリード90Sは、ヒラメ、マゴチ用のヘビーシンキングミノーの名作であり、ウォブリングが強く、低速でもブリブリとお尻を振って泳いでくれるのが特徴です。

そのため、低速リトリーブが主体となるマゴチゲームとも非常に相性が良く、使いやすいルアーです。

 

⑤ヒラメタル30(DAIWA)

圧倒的な飛距離が必要な時に活躍するのがメタルジグです。ワームなどで手前のポイントを丁寧に探ってもバイトが出ない場合に、
沖のブレイクなどを狙うために使います。

使い方のコツとしては、確実にボトム付近を、しかも、ゆっくりと通してあげる事が重要です。

そのため、リフト&フォールやストップアンドゴーのアクションで一回の巻き取り中に何度もボトムを取りなおしてあげる必要があります。

写真のヒラメタル30は、リフト&フォールでひらひらと木の葉のように舞うアクションが得意なメタルジグであり、ボトム付近を丁寧に探る必要があるマゴチ釣りにはピッタリのメタルジグですよ。

 

超お勧めできる2種類のマゴチ用ワームについて

マゴチ用ルアーの王道といえば、やっぱりワームなんですが・・・

私がサーフのマゴチ狙いで必ず現場に持ち込むワームって、実は以下の2種類しかありません。

  • パワーシャッド
  • ハウル

なぜこの2種類かというと、『サーフのほとんどの状況を、この2種類で完全にカバーできるから』というのが答えです。

この点については少し長くなるかもなので、別記事にまとめました。

サーフマゴチ用のワーム選びで『これだけでOK!』っていうのを探している人のお役に泣てれば嬉しいでーす。

 

マゴチの釣り方の基礎|基本となる三つのアクションについて


マゴチは『あまりベイトを追わない』『ボトム付近のベイトを狙っている』などの特徴があるため、ヒラメ、シーバスとは釣り方やルアーのアクションの付け方も少し異なります。

そこでここでは、マゴチ釣りの基本となる4種類のアクションについて説明したいと思います。

ただ巻き

基本となるのはやはりただ巻きです。

ルアーフィッシング全般で言えることですが、充分に食い気のスイッチが入った個体であれば、どのようなルアーであってもただ巻きで充分にバイトを誘発してくれます。

ただし、マゴチはその生態的な特徴から、ボトムを30cmもきってしまうとルアーを追いかけてくる事は少ないです。また、例えば秒速2mくらいの早巻きではルアーを追い切れずにミスバイトが多発する傾向が強いです。

ですので、『ボトムから30cm以内の層をスローにただ巻き』がこの釣りの基本だと考えて下さい。

ちなみにスローってどれくらいの速度なの?という疑問もあるかと思いますが、私は『ボトムを擦らない+ルアーがアクションしてくれるギリギリの速度』を基準にしています。

そのため、使うルアーの種類や重量により、スローの定義は異なります。

マゴチ狙いの基本アクション『ただ巻き』について

  • ボトムから30cm以内をトレースする
  • ボトムを擦らないギリギリの速度
  • ルアーがアクションするギリギリの速度
  • 具体的な巻き速度はルアーごとに異なる事に注意

ズル引き

ただ巻きで釣れない場合は、巻き速度が速すぎたり、レンジが上すぎたりしてマゴチがルアーを追い切れていない可能性が考えられます。

その場合は、ボトムのズル引き、つまり、『ルアーが海底を離れないようにズルズルと擦りながら巻く』というアクションが有効です。

我々が狙うマゴチは活性がいつも高いとは言えないので、多くの場合はこのズル引きが最も釣果に繋がりやすいと感じています。

ただし注意点が一つだけあって、このアクションを使う場合は、選択するルアーに制限がかかります。つまり、ズル引きでも充分にアクションしてくれるルアーしか使えません。

具体的には、ワームのジグヘッドリグが最も相性が良いです。

特に以下の写真のような『海底でワームがピンと立つタイプのジグヘッドとの組み合わせ』は、ズル引き中にもワームが目立つためマゴチに対して強くアピールします。

時間効率が悪い釣り方にはなりますが、ここぞというポイントを一撃必殺で狙うのに適した釣り方といえます。

ストップアンドゴーを用いたボトムパンプ(テンションフォール)

サーフなどの広大なフィールドを手早くランガンしたい時に適したアクションです。

一度ルアーをボトムまで沈めた後に、ボトムから30cm程度ルアーが離れるくらいまでルアーを巻き取り、そのままテンションフォール(=ラインを緩めずにピンと張った状態)でボトムを取りなおします。

このアクションを手元まで繰り返すだけです。

『クルクル・・・ スー・・・ ストン⇒クルクル・・・ スー・・・ ストン』といったイメージでしょうか?

この操作により、ルアーはボトムスレスレの30cm以内のレンジを切る事なく、しかもある程度手早く探る事ができます。また、テンションフォール中の時間が食わせの間になるため、ルアーを追うのが苦手なマゴチも思わず口を使いやすいアクションです。

なぜフリーフォールではなくテンションフォールの方が良いのかというと、テンションフォールの方がボトムに着底するまでの時間が稼げるため、その分だけアピール時間が増えるからです。

ルアーを追うのが苦手なマゴチですから、誘いもできるだけゆっくりと時間をかけた方が良いという訳ですね。

この釣り方のコツをしてはルアー選びが重要です。フォール中にもしっかりとアクションしてくれるルアーを選んで下さい。

この観点からは、スピンテールジグ、そしてワームで試したいアクションになりますね。

また、テンションフォールでボトム着底を確認した後は、出来るだけ早く次の動作である『ゴー(=巻き取り)』を開始して下さい。着底したままのルアーはただの鉄の塊ですから、じっと止まっている事にはあまり意味がありません。

ボトムをルアーがポンポンと跳ねるようなイメージ(=ボトムパンプ)で、着底と離陸を繰り返してあげる事がアクションのコツになります。

リフト&フォール

どうしても釣れない時の切り札として使います。

ルアーをボトムまで着底させたのち、一気にフワッっと跳ね上げさせて、そのあとラインテンションを抜いて着底させます。

つまり、ルアーをなるべく横方向には動かさずにとどまらせて、縦の動きでマゴチを誘うアクションです。

フォール中でもアクションしやすいメタルジグやワームなどと相性が良いアクションです。

言葉で説明するよりも動画の方が分かりやすいと思うので、こちらをご覧ください↓。

動画の2分くらいから、シーライドというメタルジグを用いたリフト&フォールの実演と解説が始まります。ゆっくりとした縦の誘いのかけ方が一目で理解できると思いますよ。

『フワっ!~スー~フワっ!~スー』といったイメージでしょうか?

またこの動画3:35付近と7:55付近では、リフト&フォールのアクションでマゴチがヒットするシーンが収録されていますので、この釣り方の一連の流れが理解できるかと思います。

 

どうしてもマゴチがルアーで釣れない人への3つのアドバイス

何回サーフに通ってもマゴチが釣れない場合は、以下のポイントをチェックしてみて下さい。

  • スピンテールジグでのランガンを基本戦術とする
  • 一回でもアタリがあったポイントは、必ずワームでフォローを入れる
  • それでもダメなら、メタルジグでの遠投作戦!

この三つの項目は、私がサーフのマゴチ狙いで必ず意識しているポイントなんです。

で、私はこれで、ほぼほぼボウズを避けれているので、初心者が最初の一匹を手にするための良い攻略法になると思いまーす。

この点に関しては、こってりと以下の記事で解説していますので、『( ゚Д゚) どうしてもルアーでマゴチを釣ってみたい!』っていう人は、ぜひぜひご一読を~

 

まとめ

一言でまとめると…『マゴチのルアーフィッシング、始めてみませんか?』というお話でした。

この魚は比較的簡単にルアーで狙える事から、海のルアーフィッシングを始めたいと考えている入門者には最高のターゲットです。

この『釣りやすさ』というポイントに関しては、私の釣行記録を公開していますので、ぜひそちらもご覧になって下さい。

あっさりとサーフで爆釣するマゴチゲームの世界観が理解しやすいかと思います。

釣行回顧録(2017年11月)|サーフの残りマゴチ狩り編

マゴチというターゲットは、ファイトも力強く生命感に溢れており、シーバスやヒラメとは違った独特のファイトを見せてくれます。そして、ヒラメに負けないくらいの美味しい魚でもあり、この食味もまた、多くのアングラーを虜にしています。

ぜひ、この最高のターゲットを狙いに海へと繰り出してみて下さいね!

 

本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、マゴチのルアーフィッシングデビューのきっかけになれば嬉しいです。

ABOUT ME
編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。