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未経験で田舎暮らしフリーランスは甘い。そのリスクとは

「会社員向いてないかも…」

「もう田舎にでも移住してフリーランスで小さく稼いで生きていきたい…」

わかります。わかりますよ。

本当に会社員向いていないタイプの人だと、毎日同じ時間に会社に行くのですら結構キツいです。

私も会社員を辞めた今になっては、どうやって毎日朝起きて会社に向かっていたのかわかりません。

私(ぐりゆう)は現在、『田舎でフリーランス』をして生計を立てています。

しかも、『仕事辛すぎてこのままだと鬱になる!!』と半ば逃げるように辞めた状態から、何の計画もなしに全くの未経験でフリーランスを始めました。

正直いうと『未経験田舎フリーランス』はキツいよって話です。

本記事では、

  • 未経験で田舎暮らしフリーランスを始めた私の実際
  • まずは企業に入っておくべき
  • 田舎フリーランスのリスク
  • それでも田舎フリーランスになってよかった

ということについて、私個人の経験と考えを赤裸々にお伝えします。

 

 

未経験で田舎暮らしフリーランスを始めた私の実際

よく言われていることですが『未経験 フリーランス』は茨の道です。

そんなわかりきっていることなのに、

  • なぜ私はこんなことを始めてしまったのか
  • 実際に何が辛かったのか
  • 反対に未経験でもやってみてよかったこと

そこを少しお話ししましょう。

なぜ未経験なのにフリーランスなんて始めてしまったのか

個人的な話になりますが、これには深い理由がありまして…

  • 新卒4年、鬱っぽい症状で会社を辞める決意
  • 『幸せとは』を研究しにデンマークのフォルケ留学→北欧放浪をしようと計画
  • 新型コロナ武漢がロックダウン
  • いよいよやってきた退職日
  • 英語猛勉強
  • 新型コロナが世界で流行
  • 事実上鎖国で留学いけない(この状態じゃ行きたくない)

なんてことが退職をめぐる半年の間で怒涛の勢いで起こりました。w

自分の中では『よーし留学に行くぞ!』と明るい門出の退職だったはずなのですが、気づけば自分は『ただの失業状態の20代後半独身女』です。(辛い)

留学にもいけなくなってしまったので、おとなしくステイホーム。

でもいつか新型コロナが収まったときに留学にも行きたい気持ちも捨てられないから、正直転職も迷う。

そこで最終的に足を踏み入れたのが『フリーランスへの道』です。

もともとはPC1つで稼げるようになれば、留学に行ったとしてもお金が出て行くだけの状態にはならないので良いよねーという考えでした。

未経験には辛かったクラウドソーシングでのフリーランス

そこで始めたのが『クラウドソーシング』を利用してのライター業です。

フリーランスで何のコネもない状態で仕事を探すなら『クラウドワークス』『ランサーズ』で仕事を探すのが一般的な方法ですよね。

ただ、始めてみると未経験のデメリットがわかりました。

  • 未経験ライター案件は超低単価
  • 想像以上のマニュアルの多さ、自由などない
  • 文字単価だがそれ以外の作業(報酬なし)が多い
  • 一定の金額以上書かないと振り込まれないなどブラック
  • スキルがつかなければ単価は上がらない
  • 仕事を探すにも時間がかかる

意外とあるのが未経験でもできます!と募集で謳っている案件。

私が実際に経験した案件は報酬やルールなども『ブラック企業以上にブラック』でした。苦笑

思い出すだけで、なかなかメンタルがやられます。

『もう文章なんて書くの好きじゃない…!人に指図もされたくない!辞めてやるぅ…!』

そう思いました。

ただ一つのメリットはこれを乗り越えることで『未経験ではなくなる』ということです。

これで少しでも自分の実績を増やしていける道を開くことができた、それが未経験でもクラウドソーシングを利用してライターをやって良かったと思うことです。

あの経験があったから、こうして自分の本当に伝えたいことを皆さんに読んでもらえるわけですしね。

田舎に移住後すぐは企業に属したほうが良いと思う理由

私は田舎でフリーランスしていますと冒頭書きましたが、

「で、どのタイミングで田舎に移住したの?」

と思った人もいると思います。

実は私はもともと働いていた会社の都合で『田舎の事業所』に勤務していたので、すでに移住した状態でした。

だからこそ伝えたいのが、『自分にゆかりのない田舎に移住するなら、まずは企業に務めたほうが良い』ということです。

田舎移住は会社都合だった私ですが、移住時に会社員でよかったと思うことが結構あります。

主に、

  • 企業に勤めると知り合いや友人ができる
  • 会社勤め=近所の人にも信頼される
  • 収入が安定すると精神的にも安定する

こんなところでしょうか。

自分の全くゆかりのない田舎に住む場合、フリーランスで在宅で仕事をしていると本当に人と関わる機会がありません。

都会での生活なら、インターネットで検索すればだいたいの必要なものの場所などはわかりますが、田舎では検索でも出てこないお店、みたいなものもザラです。

なので、とにかくその土地に住んでいる詳しい先輩と知り合うと生活に関わる情報も手に入ります。

また、田舎なのでご近所付き合いが残る地域も多いでしょう。

その際にも、高齢の人にとっては『会社勤め』は信頼の証にもなるので、人間関係にとってもプラスに働きます。

 

 

田舎でフリーランスを始めるリスク

それから、フリーランスって正直すぐに稼げるものではありません。

もともと経験があってフリーランスに転身するのであれば、全く問題ありません。

むしろ、東京から移住する際にすでに経験やアイディアを形にできて、田舎で起業しよう!と考えている場合には、『地方創生起業支援事業』を利用すれば、最大300万円の補助金がもらえるので賢く利用したいところ。

ですが、私のように全くの未経験から始めた場合はリスクの方が大きいです。

  • 未経験は一生懸命働いても全然稼げない
  • 大型案件がなくなれば、一気に収入減
  • 田舎ではフリーランスに対するイメージがない

まず、収入面ですが私がフリーランスを始めて初月の売り上げは1万円くらいでした。

最初にやったのは未経験でも可の案件、試用期間の文字単価0.4円で3000字の記事を書きます。

記事単価1200円くらい、その記事を書くのに調査や画像入れなど含めて1〜2日はかかっていました。

時給換算すると一体いくらになるんだろう…

10記事書くのに20日くらい使う計算になります。が、実際には仕事が面白くないので全く進みません。笑

訳がわからなくなり、1件5円のアンケートをやってみたりもしました。

それから、これだけ収入が少ない状態だと「仕事は何してるの?」と聞かれても「フリーランス」とは胸を張って言える状態ではないです。

『職なし、金無し、引きこもりの移住者』=『何かあって田舎に逃げてきた』

なんてありもしない噂を立てられしまえば、これからの田舎生活も苦しくなります。

田舎でフリーランスしたいならまずは副業がおすすめ

現在は全く未経験だけどこれから田舎でフリーランスを始めたいと思っているなら、まずは田舎の企業に勤めて副業から始めるのが良いと思います。

なぜなら、

  • 田舎企業=定時退社が多い
  • 勤務以外の時間は副業に当てられる
  • 大した娯楽もないので副業が捗る

このような理由があるからです。

田舎の企業って(もちろん企業によりますが)定時で帰れる場合が多いです。

しかも、退社後の娯楽もほぼないに等しいので、その気になれば1日2時間くらい副業に当てられる時間が作れるはずです。

そこでフリーランスでやりたい仕事を小さくはじめてみましょう。

本業で収入も安定しているから、のびのびとやりたいように仕事を進められるはずです。

反対にフリーランスの仕事に専念して収入が少なくて切羽詰まってしまえば、本来受けたくない仕事まで手をつけなくてはいけなくなります。

お金第一の考えになってしまってせっかくフリーランスなのにやりたいことができなくなってしまうのであれば本末転倒。

会社を辞めるのを考えるのは、副業が軌道に乗ってきてからの方が良いのではないでしょうか。

実際に田舎フリーランス始めて良かったこと

ここまで、『田舎で未経験フリーランス』はオススメしないよ。と書いてきた筆者。

ですが、意外にも田舎で未経験フリーランスを始めたことに後悔はありません。

なぜなら

  • 仕事のストレスで起きていた諸体調不良が全て治った
  • 人生においての仕事に対しての価値観が変わった
  • 自分のために使える時間が増えた
  • 毎日が充実するようになった

このようなメリットを感じているからです。

お金の面についてはまだ問題が残りますが、健康面や生活面では人生におけるベストな状態です。

フリーランスになってから、体調がすこぶる良い

会社員時代の私の身体は、当時気付いていませんでしたが、かなりボロボロで

  • 不安でよく眠れない
  • 朝起きて会社に着くまで嗚咽、胃薬必須
  • 出社日は便秘
  • ひどい花粉症
  • インフルエンザや風邪など流行るともれなくうつる

と、悲惨な状況でした。

驚くことにこれが、会社員をやめたことで、毎日快眠、胃が痛くなることもありません。

会議に箱ティッシュを持ち歩き、かなり悩まされていた花粉症までも症状が軽くなりました。

インフルエンザや風邪にすぐうつっていたのも、おそらくストレスで免疫力が下がっていたんでしょう。

健康なだけで、気持ちも表情も明るくなってハッピーです。

考える時間が増えて毎日が充実した

フリーランスになって自分の1日の全てを自分で組み立てられるようになった時、今まで考えたことのないことを考えました。

  • なんのために仕事をするか
  • 自分は何をしている時に一番幸福を感じるのか
  • それはお金に直結するのか

仕事に忙殺されていた毎日では、自分自身のことなのに考えることすらできませんでした。

考える時間が持てたこと、それだけで本当によかった。
自分の考えを実践する毎日は充実しています。

余裕ができたことで、もともと大好きだった本を読む時間も取れるようになりました。
いまでは週に3冊くらい平均して読めているので幸せです。

今は、自分の行動や仕事全てが自分のやりたいことです。

収入は少ないけれど、それを理解した上での選択なので後悔はありません。

終わりに

以上、田舎暮らし未経験フリーランスを始めた筆者による、田舎での未経験フリーランスは甘くないよ…なお話でした。

もちろん、私がどう言おうと決めるのはあなた次第。

できるかできないかは、行動するかしないかでしかないと思うのです。

メリット、デメリットを理解した上での選択をする、その小さな材料として、参考になれば嬉しいです。

 

ABOUT ME
ぐりゆう
田舎で半自給自足スローライフを実践中。 彼氏に引き摺り込まれバックカントリースキー、キャンプ、釣りが趣味になってしまったアウトドア女子。 アウトドアが身近にある田舎暮らしの魅力を伝えていきます。
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