『魚釣りを始めてみたいけど、周りに釣りをする友人もいないし…』という超初心者のための記事です。どのような場所で、どんな魚が、どんな釣り方で釣れるのか?という初心者が一番悩んでしまうポイントをまとめています。
釣り歴20年以上の私(アウトドアな俺たち編集部・るあらび)が、初心者でも始めやすい釣りを厳選して紹介していますので、あなたの魚釣りデビューのきっかけにして下さいね!
魚釣りの魅力|最も身近で手軽なハンティングかもしれません
魚釣りの魅力と言うと、『自然との触れ合い』『季節の変化を感じ取る悦び』『食べる楽しみ』などが注目されがちだと思います。
確かにこれらの要素は全て魚釣りの醍醐味であり、大きな魅力でもあります。ですが、魚釣りの本当の楽しみは『男の狩猟本能を直接刺激するハンティング的要素』にあると私は思うのです。
例えば、そうですね・・・こんなイメージです。
釣り竿一本で大自然に潜むターゲットにアプローチし、釣り方の工夫をしながら、魚に口を使わせるまでの戦略ゲーム的要素。
魚がヒットしてから取り込むまでの生命感あふれるやり取り。釣り竿を介して増強される魚の抵抗をなんとかしてねじ伏せ手元まで寄せてくるファイト、これは脳みその奥の奥の一番原始的な部分を刺激します。
そして、無事に魚を取り込んだ時の安堵感と充実感。一匹の魚が目の前にいる、ただその事だけに感動し、そして勝利を感じる事が出来ます。
この全てのやり取りが『針と糸と釣り竿』という、究極にシンプルな道具だけで可能なハンティング、それが魚釣りです。
多くの場合、魚釣りは相手の命を奪う事になりますが、それでもこのアクティビティーは、眠っていた狩猟本能を呼び覚ます、大人の遊びだと感じています。
場所(ポイント)で選ぶ魚釣り(海・川・湖)
Moat of Kishiwada Castle / Hyougushi
魚釣りを始めたいと考える時、一番最初に悩むのが『場所』と『魚種』だと思います。
でもご安心下さい
魚釣りって、想像以上に身近な場所で始める事が出来るんですよ!
海釣り初心者におすすめの場所(ポイント)と釣れる魚種
防波堤・港湾施設|アジ、メバル、根魚、シーバス(スズキ)など様々な魚種
港湾部の防波堤は、堤防とも呼ばれる波止のための構造物で、港の外周に位置する『壁』のような存在です。多くの場合、その一帯は潮周りも良く、捨て石やテトラポットなどの構造物もあり、適度に水深もあります。
そのため、様々な魚種が居着きやすい一級ポイントです。
また、コンクリートで固められた構造ですので足場も良く、初心者でも比較的安全に魚釣りを楽しむ事ができます。
狙える対象魚が多いのも防波堤の特徴です。小物であればアジ、メバル、根魚(カサゴなど)は定番ですし、強烈なファイトが特徴のシーバス(スズキ)なども代表的なターゲットになります。
- 比較的安全である
- 様々な魚種が狙える
- 魚が付きやすい構造物が多い
このような特徴があるため、海釣りデビューにはピッタリのポイントと言えます。
川釣り初心者におすすめの場所(ポイント)と釣れる魚種
中流域|フナ・タナゴなどの小物からコイ・ナマズの大物釣りまで
川・河川での釣りと言ってもそのポイントは実に幅広く、様々なジャンルの釣りを含みます。ですが、便宜的に川釣りをポイントで分類するとすれば、以下の三つになるでしょう。
- 源流・上流部の渓流釣り(ヤマメ、イワナなど)
- 中流域での釣り(小物から大物まで様々な魚種)
- 河口域での釣り(小物から大物まで様々な魚種)
この三つのスタイルのうち、初心者におすすめしたいのが『中流域』での釣りになります。なぜかと言うと、上流部の渓流釣りは、専用の装備も必要ですし、危険も伴います。そのため、初心者には少し難しすぎるからです。
また、河口域(海への出口付近)の場合は、川とはいってもほとんど海のような環境です。そのため、川釣りならではのお手軽さが少し減ってしまいます。
また、河口域という海釣りに近い環境で釣りをするのであれば、初心者の場合は防波堤の方が簡単に始められて釣果も出やすいです。
一方で中流域の川釣りは、ポイントまでの移動も楽ですし、なによりも対象魚が豊富です。
小物釣りの場合はオイカワ、クチボソ、フナ、タナゴなどが代表例であり、一魚種を狙うと言うよりも、一つの仕掛けで様々な魚種を狙う『五目釣り』のスタイルがはじめやすいでしょう。
一方で大物釣りも中流域では可能です。70cmオーバーのナマズや、一メートルを超える鯉なども狙えるため、魚との強烈なファイトを楽しみたいという人にもピッタリのポイントになっています。
お手軽な小物狙いから、モンスターレベルの大物まで幅広く狙えるのが、中流域での川釣りの魅力ですね。
湖・池での釣り初心者におすすめの場所(ポイント)と釣れる魚種
淡水の釣りに関しては、川、河川以外にも湖や池のような止水域も釣り場として挙げられます。狙える魚種としてはニジマスなどのトラウト類、他にも地域によっては、ワカサギなどの食べておいしい魚が狙えますね。
しかし、釣り初心者の方への一番のお勧めは、エキサイティングなファイトが魅力のブラックバスになります。
様々なルアーを駆使して狙うゲーム性の高い釣りであり、自然の中に分け入って複雑なポイントにアプローチする必要があるため、ちょっとしたアドベンチャー気分も味わえるのが特徴ですね。
ちなみに、私(管理人・るあらび)が本格的に釣りにハマったのも、20年以上前に出会ったブラックバスのルアーフィッシングがきっかけです。
そして、未だに春の時期になると、ふと昔を思い出してバス釣りに出かけます。『身近なハンティングとしての魚釣り』の醍醐味が味わえるゲーム性の高い釣りですよ。
(関連記事①⇒釣行回顧録(2017年5月)|ブラックバス、時々、シーバスな春の釣り編)
(関連記事②⇒釣行回顧録(2018年4月)|そうだ、バス釣り、行こう。。。の巻)
釣り方で選ぶ魚釣り(餌釣り・ルアーフィッシング)
一口に魚釣りといっても・・・ 例えば釣り方だけでも、少なくとも三種類に分ける事ができます。
- 餌釣り:生餌、練り餌などを使う釣り方
- ルアーフィッシング:ルアーと呼ばれる疑似餌(餌を模したプラグ、ワームなど)を使う釣り方
- フライフィッシング:羽虫などを模したフライ(毛バリの一種)を使う釣り方
これらの三種類の釣り方のうち、『③フライフィッシング』については、初心者の釣りという観点からは少し難易度が高すぎるかと思います。
ですのでここでは、餌釣りとルアーフィッシングの二種類の釣り方について、その違いと特徴、そして、それぞれの釣り方の醍醐味について紹介したいと思います。
餌釣り|餌を使って魚の食性に訴える&釣果に繋がりやすい釣り方
餌釣りは、その名の通り『餌を使って魚を釣る釣り方』になります。魚の食性に訴えると言う意味では自然の摂理に適った釣り方であり、釣り人が自然の中に溶け込んで楽しむような趣深い釣りと言えるでしょう。
海、川、湖など全てのポイントに生息するあらゆる魚が対象魚となります。
対象魚や季節の変化に応じて適切な餌を使い分ける事がコツの一つです。ここがこの釣り方のゲーム性の大きな部分を占めるというベテラン釣り師も多いですね。
初心者の釣りという観点から考えると、対象魚さえしっかりと選べばルアーフィシイングよりも比較的簡単であり、釣果にもつながりやすいと言えるでしょう。
餌釣りの特徴まとめ
- あらゆるポイントの全ての魚がターゲット
- 釣り人が自然の中に溶け込むスタイル
- 比較的簡単で釣果にもつながりやすい釣り方
ルアーフィッシング|小魚を模したルアーを使って魚を騙す釣り方
プラグ、ワームなどの小魚などを模した疑似餌を使って魚を騙す釣り方です。餌釣りとは違って『フィッシュイーター=魚を食べる魚』がターゲットとなるため、対象魚に制限がかかります。
例えば以下のような魚種がルアーフィシイングのターゲットとして人気ですね。
淡水のルアーフィッシングの代表的な対象魚
- ブラックバス
- ニジマス
- ヤマメ
- イワナ
海のルアーフィッシングの代表的な対象魚
対象魚ごとに使うルアーやタックル(釣り竿、リールなどの道具)、そして釣り方も異なってきますが、共通して言える事は『釣り人側から積極的に魚側へとルアーを投げて誘い、アプローチする必要がある』という点です。
例えばルアーフィッシングにおいては、ターゲットが潜んでいそうなポイントへとアングラーであるあなたがルアーをキャストし、魚を騙して口を使わせてあげる必要があります。
そのため、ルアーの選び方、キャストの正確性、ポイント選定、ルアーの動かし方など、多くの技術が必要とされる場合も多く、餌釣りよりも一般的には難易度が高くなる場合が多いですね。
ですが、この難易度の高さこそがルアーフィッシングのゲーム性であり、『狙った獲物を狩る』というハンティングとしての要素を高めていると私は感じています。
つまり、餌釣りが自然に溶け込む『静の釣り』であるならば、ルアーフィッシングはアグレッシブな『動の釣り』であると言えます。
釣り上げた魚の一匹の価値とその時の充実感を高めてくれると言い換えてもいいかもしれませんね。
ルアーフィッシングの特徴まとめ
- 小魚などを模したルアー(=疑似餌)を使って釣る釣り方
- 『フィッシュイーター(魚を食べる魚)』が基本的な対象魚
- 釣り人が魚に積極的にアプローチする『動』の釣り
- 餌釣りと比較して釣果に繋がらない場合も多いが、釣れた時の満足感は格別!
- 餌釣りよりも『ハンティング』としての要素が強いと個人的には感じています。
~関連記事の紹介~
私(編集部・るあらび)がもう二十年以上、ずっとハマっている釣りが、ルアーフィッシングです。
この釣りの魅力や、なぜわざわざ餌ではなく、ルアーで魚を釣るのか?というポイントについても特集記事を準備していますので、こちらも合わせてご覧になって頂けると嬉しいです^^
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また、いろいろな魚別のルアーフィッシングの始め方に関するまとめ記事も準備しています。
どんな魚がルアーで釣れるのか知りたい!!!っていう人は、是非ご覧になって下さいね♪
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釣り初心者のための注意点(ルールとマナー)
釣りには危険な面も当然あるため、守るべきルールとマナーもあります。ここでは、魚釣り初心者が最低限おさえておくべき注意点をまとめてみました。
最優先事項はあなたと周りの安全です
例えば柵がない多くの釣り場などの場合は、例え足場がしっかりとしていても落水の危険性があります。
特に足場が5m以上もあるような防波堤などでは、落水して周りに助けてくれる人がいなかった場合、溺死する可能性だってあります。
このような釣り場においては、ライフジャケットの着用は当然のマナーになります。他にも、釣りにはキャスティングがつきものですが、危険な針や重りが飛んできて頭部や目にでもあたったら・・・
これは大きな恐怖ですよね?
ですので、釣りの現場では少なくとも帽子、サングラスなどの着用は意識しておくべきでしょう。
- あなたが傷つかないための工夫
- 周りの釣り人が傷つかないための工夫
この二つが最初に守るべきルールであり、全ての釣り場でのマナーの原則だと考えればよいですよ。
迷惑駐車、ゴミの問題、騒音の問題
釣り場は公共の場であり、多くの場合は周りに人が住んでいます。ですので、駐車禁止でない事が明らかであっても、近隣住民の方とすれ違ったら一言声をかけて駐車の許可程度はもらっておくべきだと思います。
ゴミの放置については言語道断!
とは言っても、多くの釣り場では釣り人が捨てたゴミが目立ってしまっていますが…
騒音についても同様です。特に早朝・夜釣りの場合は周りも静かなため、車のドアの開け閉め音すらも大きく響き渡ります。
忍者のように気配を殺して行動を!とまでは言いませんが、少なくとも『声と音をいつもより意識して下げる』くらいの気遣いは必要だと思いますよ。
立ち入り禁止区域には絶対に入らない!
フィールドによっては釣り可能エリアと立ち入り禁止区域が隣接している場合もあるでしょう。そして多くの場合、釣り禁止エリア・立ち入り禁止区域でも平気な顔をして釣りをしている人が多いです。
ですが、これはあなたの身の危険だけでなく、周りの釣り人にとっても迷惑な行為になりえます。なぜなら、このようなルール違反があまりにも長く続く場合は、行政側の処置で近隣区域全域が全て釣り禁止になってしまう事もあるからです。
このような例については、例えば琵琶湖の漁港区域が有名ですね。あまりにマナーが悪い釣り人が琵琶湖の漁港内で釣りを繰り返した結果、日に日に釣り禁止エリアが広がり、今ではほとんどの琵琶湖内漁港が釣り禁止エリアとして設定されてしまったそうです。
釣り場、ポイントは公共の場であり、釣り人は『使わせてもらっている立場』である事を忘れないようにしましょう。
そして、未来の釣り場を守るためにも、立ち入り禁止区域には絶対に入らないようにしましょう。
海釣りの始め方超入門①~餌釣り編~
餌での海釣りを始めたいという初心者の皆様向けに、お勧めの場所(ポイント)、最低限必要な道具、釣り方と対象魚などの情報をまとめました。
防波堤でのサビキ釣りで小物を狙ってみよう!
- 比較的安全である。
- 様々な魚種の宝庫であるため、初心者でも簡単に釣れる。
- 釣れた魚は基本的に美味しく食べられるものばかりである。
- 低予算ではじめられる(五千円程度で充分)
このような理由から、私は『防波堤でのサビキ釣り(小物狙い)』を初心者の皆様におすすめしたいです。では、なぜこの釣りがお勧めなのか?という点に関して、少し詳しく説明しちゃいましょう!
ポイント選定|防波堤はあらゆる魚種の一級ポイントです!
まずポイントに関してですが、漁港に設置されている護岸された足場の低い防波堤が一番のおススメになります。
防波堤のイメージがつかない人は下の写真を参考にしてみて下さい。その後で近場の漁港にでもドライブしてみれば、『これが防波堤か!』という事が一目で理解できるようになるはずです。
もともと防波堤は、船などが停泊している漁港湾内に強い波が入る事を防ぐために、漁港先端に飛び出る形や港をぐるりと一周囲むような形で設計されています。そのため、一年中いつでも潮当たりが良く、様々な魚種が居着き易くなっています。
ですので、あらゆる漁港の全ての防波堤は一級ポイントになります。
ただし、一つだけ注意点を挙げるとすれば、『立ち入り禁止区域設定されている場合もある』という事ですね。波が高くなりやすい堤防等の多くはこのような処置がなされていますので、充分に確認してから釣りを楽しんで下さい。
釣り方|『サビキ釣り』は初心者でも簡単に小物の数釣りが楽しめます!
サビキ釣りは、カゴとサビキ針(釣り針にビニール片などの装飾物がぶら下がったもの)からなる専用の仕掛けを用いた釣り方です。
仕掛けについているカゴに『アミエビ』とよばれる撒き餌を入れて仕掛けを海へと投入し、上下に仕掛けを揺すりながら撒き餌で魚を寄せます。
撒き餌に寄せられた魚は、サビキ針のキラメキを餌と勘違いして思わず口を使ってしまう・・・という釣り方になります。
仕掛けには複数のサビキ針が付いているため、一度に数多くの魚を釣り上げる事が可能です。
サビキ釣りで狙える対象魚
- アジ
- イワシ
- サバ
- コノシロ
- カサゴ
- メバル
小物と言われる魚であればあらゆる魚種がターゲットになります。そして、食べておいしい魚が多い事もこの釣り方の特徴ですね。
サビキ釣りに必要な最低限の道具
- 釣り竿、リールなどのタックル
- サビキ仕掛け(カゴ付き)
- 撒き餌となるアミエビ
- 水汲みバケツ(撒き餌を溶かしたり、手を洗ったりするのに便利)
- フィッシュグリップ(魚を掴む専用の道具)
- クーラーボックス(食べるのであれば必要。)
このうち初心者の皆様が気になるのが『タックル(釣り竿、リールなど)』と『仕掛け』だと思いますが、これについては心配無用ですよ。
大手の釣具屋さんには、必ず『サビキ釣り入門セット』のようなタックル一式が準備されていますので、予算五千円程度で入手できるはずです。
Amazon等の通販でも、例えば以下のような入門セットが準備されていますので、通販で揃えるのもいいですよ。
『仕掛け』についても同様です。どのような釣具屋さんでも、そして通販でも、500円程度で購入できます。
一つだけ仕掛けのコツを言うとすれば、糸切れや根掛かり(仕掛けが石・ゴミなどに絡まり切れる事)などで仕掛けを紛失する可能性も考えられます。
そのため、仕掛けは複数、できれば三つ程度は準備しておくと良いですね。
◇おまけ|海の餌釣りについてのハウツー記事の紹介
釣りの初心者向けに、海の餌釣りの始め方などを魚種別にまとめてみました。
まずは餌釣りからはじめたい!という人の参考になるかと思います。
↓
海釣りの始め方超入門②~ルアーフィッシング編~
海のルアーフィッシングを始めたいという初心者の皆様向けに、お勧めの場所(ポイント)、最低限必要な道具、釣り方と対象魚などの情報をまとめてみました。
漁港・港湾部でのライトゲーム(アジング・メバリング)をお勧めします!
海のルアーフィッシングというと、もしかしたら『シーバス(スズキ)』を対象魚として思い浮かべた人も多いかもしれません。強烈なファイトと80cmオーバーの大物も狙えるこの釣りですが、初心者にはおすすめできないなと感じています。
なぜかと言うと、シーバス(スズキ)は確かに魅力的なターゲットですが、釣りやすさと言う意味では少し難易度が高いのです。場合によっては一ヶ月、毎週通ってもずっと釣れない・・・なんて事もザラにあります。
(参考⇒初心者のためのシーバスルアー釣り入門|釣り方と釣れるルアーのヒント)
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ですのでここでは、
- 比較的簡単に初心者でも釣れる。
- 一年中楽しめる。
- 様々なルアーで釣る醍醐味がある。
という三つのポイントから、『ライトゲーム』と呼ばれる海のルアーフィッシングをお勧めしたいと思います。
ちなみに、ライトゲームといってもその定義は曖昧な部分もあり、対象魚も非常に幅広いのが実情です。
(参考:海のライトゲーム入門|こんな魚がこんなタックルとルアーで釣れるよ!)
というわけでここでは、人気のターゲットである『アジ、メバル』の二魚種に絞って紹介しています。
ちなみに言葉の説明ですが、『アジング=アジをルアーで狙う釣り』、『メバリング=メバルをルアーで狙う釣り』です。
最初は少しわかりづらいかもしれませんが、すぐに慣れると思いますw
ポイント選定|漁港・港湾内部の静かな海
アジング、メバリングどちらにおいても、風や波の影響を受けると一気に釣りがしづらくなります。ですので、比較的穏やかな港湾内が最低条件となります。
港湾内のイメージがつかない人は下の写真を参考にして、近場の漁港にでも足を運んでみて下さい。きっと似たようなポイントがいくらでも見つかると思います。
その上で、餌釣りをしている人を探してみて下さい。例えばそのポイントでサビキ釣りをしている釣り人がいて、アジ、メバルを釣っているようであれば・・・
その場所はアジング、メバリングのポイントとしても成立します。
まずは実地調査が最初の一歩になりますよ!
ライトゲーム編①:アジングについて
アジングとは?
アジング=アジをルアーで狙う釣り方の総称になります。プラグと呼ばれるハードルアーで狙う方法と、ワームと呼ばれるソフトプラスチックの疑似餌で狙う二つの攻め方があります。
主流はワームを使った釣り方であり、こちらの方が比較的簡単に釣れやすいですね。
アジングに必要な最低限の道具
- アジングロッド(釣り竿)
- リール(ライトゲーム用)
- アジング用のワームとジグヘッド
- フィッシンググリップ(魚を挟む道具)
餌釣りと比べて道具も少ないので、お手軽に始められるのも特徴です。
気になるのがロッド(竿)とリールだと思うのですが、本当にこの世界はピンキリです。下は数千円から、上は五万円オーバー(?!)までといった感じだったりします。
ですが、最初はロッド、リールともに一万円以内を目安にすれば、相当に良い品質のものが揃いますので、基準価格帯として覚えておくといいかと思います。
アジングロッドの選び方
- 長さ:6~7フィート前後
- ルアー適合重量:0.5~3g程度のジグヘッドを投げられるもの
初心者にはこのスペックのロッドが使いやすいと思います。お値段の事を考えると、例えばDAIWAの『月下美人 70L-T』 やSHIMANOの『ソアレBB アジング S604ULS』などが、実売価格一万円以下で人気の機種ですね。
特にDAIWAの『月下美人 70L-T』 は、後ほど紹介する『メバリング』にも対応した兼用ロッドですので、ライトゲーム入門にはピッタリだと思います。
アジング用リールの選び方
- 1000~2000番台(大きさの表記です)
- 価格帯:5000円~10000円程度
- メーカー:DAIWAかSHIMANO
リールについては、大きさを意味する番手に注目して下さい。多くのメーカーにおいて四ケタの番号で表記されています。
二大リールメーカーであるDAIWA、SHIMANOから選べば間違いないのですが、1000~2000番台がアジングには最適のサイズとなります。
価格帯については、五千円~一万円程度のものを選べば、性能的には充分なものが選べますので一つの基準価格として参考にして下さい。
ラインについて
リールに巻くラインですが、アジングには主に4種類のラインが選択肢として考えられます。
ナイロンライン:しなやかでクセが付きにくい。伸びやすい性質。初心者向き。根ヅレには弱い。
フロロカーボンライン:張りがありクセが付きやすいため、ナイロンラインよりは慣れが必要。根ヅレに強い特徴がある。
PEライン:ほとんどハリがなく初心者には使いづらい。伸びがほとんどなく高感度。引張強度が非常に強い。その一方で、擦れる力には非常に弱く、根ヅレしやすい。
エステルライン:ほとんど伸びない。軽く、ハリがあり、PEとフロロラインの中間的な性質であり超高感度。ただし、ほとんど伸びないため過度な負荷によりすぐ切れる性質も併せ持つ。4種類のラインのうちで最も上級者向き。
最近の流行りはエステルラインなのですが、このラインは『切れやすい』、『リーダーが必要』『取り扱いが比較的難しい』などのように、初心者には向かない性質です。
そのため、全くの初心者にはナイロンラインをお勧めします。このラインはしなやかでクセが付きにくいため、トラブルが少ないという素晴らしい特徴があり、魚釣り初心者には最適のラインと言えます。
太さ、強度については、最初は0.8号、3lb程度の若干太目と言われるサイズを選べば、ストレスなくアジングを始められますので参考になさって下さい。
まずはナイロンラインから初めて、この釣りを極めたいという事であれば、フロロライン⇒PEライン⇒エステルラインへと変更していけばよいでしょう。
初心者にお勧めのアジングラインのスペック
- ナイロンライン
- 太さ:0.8号前後
- 強度:3lb前後
注意:釣り糸は、一般的に太さを表す『号数』と強度を表す『lb(ポンド)』の二つの単位で表します。ですが、メーカーによって太さの基準値は異なりますので、号数表記には客観性が乏しいです。そのため、迷ったら『強度基準で3lb前後』を優先してラインを選んだ方がいいですね。
アジング用のルアー(ワームとジグヘッド)
アジング用のルアーには、ジグヘッドにワームをセットしたジグ単 と呼ばれるリグが主流です。他にも小さなプラグ類(小魚を模したハードルアー)や、ワームに飛ばしウキの一種をセットしたフロートリグなども用いられますが、最初はシンプルなジグ単がお勧めです。
アジング用ワームの特徴と選び方
1.5~3インチ程度で細見のシルエットのワームがアジングには用いられます。シッポの形でさらに細分化されますが、主流はピンテールと呼ばれる先に行くほど細くなった形状のタイプです。
最もナチュラルで自然にアジを誘う能力に優れたワームです。
お勧めのアジング用ワーム (ガルプ ベビーサーディン 2インチ)
アジと臭い付きのアジング用ピンテールワームです。これでダメならそこに釣れるアジはいない!なんて声もあるほどの反則ワームですよ(笑)。
アジング用ジグヘッドの特徴
0.5g, 1g, 1.5g前後の三種類の重さを選べば多くの状況に対応できます。
基準は1gで、魚の食いが浅い場合は0.5g前後に、飛距離が必要などの場合は1.5g前後へと変更します。状況に応じてジグヘッドの重さを変える事がこの釣りの一番のコツですね。
お勧めのアジング用ジグヘッド(ティクト アジスタ Sサイズ)
アジング用ジグヘッドとして最もスタンダードな丸形タイプのジグヘッドです。飛距離も出やすく、針も細軸で刺さりが良いため、初めてのアジングには最適のジグヘッドですね。
各種重さがありますが、最初は0.6g, 1.0g 1.5gの三種類をそろえておけば、多くの状況に対応できます。
アジング初心者講座|釣り方の基本
①アジングの時間帯とアジがいるポイント
アジングの基本は夕まずめから夜釣りです。昼間はルアーを簡単に見切ってしまうため、初心者には少し難しくなってしまいます。
また、集光性といってアジは光に集まる性質を持っています。そのため、夜釣りであれば港湾内の常夜灯の下にアジが集まりやすいため、ポイントを絞りやすくなるという理由もあります。
ですので、『港湾内の常夜灯付近で夜釣り』という条件をポイント選びの基本と考えて下さい。
②ワームの動かし方
アジは縦の誘いに弱い魚です。そのため、ジグ単で狙う場合も上下への誘いが釣果を上げるコツになります。
リフト&フォールと言われるテクニックであり、以下のような動作でアジを誘います。
- ポイントへとワームをキャストする。
- カウントダウンによりアジが群れているレンジへとワームを送り込む。
- ゆっくりとロッドをあおりワームを斜め上へと引っ張り上げる(=リフト、持ち上げる)。
- そのままロッドを保持し、ワームを落とし込む(=フォール、落とし込む)。
ワームをリフトした瞬間、もしくはフォール直後にアタリが出やすいので、この瞬間に集中して下さい。
~おまけ~
アジングという釣りの魅力や始め方については、以下の特集記事でこってり&がっつり解説しています。
『まずはお手軽に、海のルアーフィッシングを始めてみたい!』っていう人は、こちらも合わせてご一読下さいね!
ライトゲーム編②メバリングについて
メバリングとは?
ジグ単、プラグなどのルアーでメバルを狙うルアーフィッシングがメバリングです。アジングと並んで海のライトゲームの人気ターゲットになります。
使うタックルはメバル専用のものもありますが、アジング用のタックルをそのまま流用する事も出来ます。
メバリングに必要な最低限の道具
- メバリング用ロッド(アジング用ロッドでも代用可)
- リール(ライトゲーム用、1000 ~2000番代)
- ライン
- メバリング用ワームとジグヘッド
ロッドについては『メバリング専用』として販売されている物もありますが、アジング用ロッドでも充分に代用できます。
実際にメーカーによっては、アジング用とメバリング用といった分け方をせずに、『ライトゲーム用』として同じくくりで扱っているブランドもあるくらいですので、どちらか一本でも構いません。
ちなみに、アジングロッドとメバリングロッドの大きな違いですが、ティップ(ロッド先端)の固さに大きな違いがあります。
ティップが固いのがアジングロッド、ティップが柔らかく曲がりこみやすいのがメバリングロッドです。
これは、アジとメバルという魚の捕食方法の違いだと考えて下さい。
アジは、アタリが小さく繊細で、積極的にかけていく必要があります。また、基本的に上下の動きで味を誘う釣りです。
そのためアジングロッドのティップは一般的に固く仕上がっています。
一方メバルは、魚に違和感なくワームを咥えさせ、口の奥へと送り込む必要があります。そのため、ティップが固すぎると魚が違和感を感じてワームを離してしまいやすくなるので、柔らかいティップに仕上がっているものが主流です。
- かけ重視のアジングロッド
- 乗せと食い込み重視のメバリングロッド
このように理解しておくといいですよ。
メバリング専用ロッドの選び方
- 長さ:7~8ft
- ルアー適合重量:0.5-3g前後のジグヘッドを投げられるもの
- ティップの構造:ソリッドタイプ(=柔らかい&食い込み重視)
基本的にアジングロッドと変わらないのですが、ティップについてはソリッドタイプのものを選んで下さい。
これは穂先の構造上の特徴を意味しており、ティップ先端が空洞構造ではなく中身が詰まっているタイプのものをいいます。
逆にティップが空洞のものは、『チューブラータイプ』と呼ばれます。
ソリッドタイプの方が柔らかく食い込みがいいため、乗せていく釣りであるメバリングに向いていると言われています。
リールとラインの選び方はアジング編と一緒
リールとラインについては『アジングの道具編』で紹介したものと全く同じと考えて下さい。つまりライトゲーム用に揃えておけば、アジング、メバリングの両方で使えます。
初心者の場合は、ラインは『ナイロンの0.8号(3lb)』を準備しておけば、初めてのメバリング、アジングに対応できるのでこの選択が一番賢いと言えるでしょうね。
ルアー(ジグヘッド+ワーム)もアジング編と基本的に同じ
ワームとジグヘッドについても基本的にはアジングワームと同じもの(1.5~3インチ程度のワーム+1g前後のジグヘッド)を使います。正確には『メバリング専用』として販売されている物もありますが、大きな違いはありません。
市販のワームには『アジング・メバリング用』とか『ライトゲーム用』という表記がなされているので、そのようなものから選べばよいですね。
メバリング初心者講座|釣り方の基本
アジングとメバリングは、タックルとルアーこそほとんど同じもので兼用できますが、釣り方となると大きく異なります。
①メバリングの時間帯とメバルがいるポイント
メバルは夜行性の魚であり、餌となるプランクトンなどが集まりやすい『夜の漁港・港湾内の常夜灯付近』が一級のポイントになります。
ただし明るく照らされた部分ではなく、明暗の境目の影の部分にメバルは待ち構えており、明るい部分に集まってきたプランクトン、アミ、小魚などを捕食しています。
ですので、『明暗の暗』を狙い撃つのがセオリーになります。
他にも、停泊船を固定しているロープの直下や岸壁の際など、なんらかの障害物が絡んでくる場所に身を隠していますので、このような場所も良いポイントとなります。
メバリングの一級ポイントまとめ
- 理想は夜釣り
- 漁港、港湾内の静かな海
- 常夜灯付近(明暗の暗)
- 障害物の近く、特に影の部分
②ワームの動かし方
メバルはアジとは違い夜間に中層より上まで、場合によっては上層ギリギリまで浮いてくる性質があります。そのため『メバリングは表層の釣り、アジングは底の釣り』と表現される事もあります。
つまり、メバルをワームで狙って釣ろうと思ったら、表層付近を意識して狙う必要があるのです。底までワームを落としてしまうと、アジが釣れちゃいますので注意が必要ですね(笑)
また、ワームの動かし方に関しては、『ただ巻き』が一般的です。つまり、なんのアクションもつけずにワームの重さを穂先で感じながら『スーっと一定層を巻き続ける』のが最も効果的です。
アジングの場合は『リフト&フォール』が基本でしたが、これがアジングとメバリングの大きな違いになります。
ジグヘッドの重さを変えながら、表層~中層付近へと順番に探りを入れて、その日のメバルがいる層を探してみて下さい。
コツン!という明確なアタリがあなたを待っているはずです!
海釣りの始め方超入門③~海釣り公園に行ってみよう~
とりあえず海釣りをお試しで始めてみたいという事であれば、私は『手ぶらで海釣り公園に行ってみる』という方法を一番お勧めします。
海釣り公園は海上、もしくは海岸沿いに設置された管理釣り場ですので、安全性には問題がありません。そのため、釣り初心者でも安心して釣りをはじめられます。
また、魚が居着きやすいような構造物(=漁礁)を設置してくれているため、一年中なんらかの魚が寄ってきている可能性が高いです。
つまり、海釣り公園は一年中、どんな時でも一級ポイントであり、狙える魚種も非常に幅広いといえます。
そして、多くの場合海釣り公園では釣り具と餌、仕掛けのレンタルサービスを行っています。ですので、手ぶらでふらりと寄って、そのまま釣りを楽しむ事ができるのです。
他にも、定期的に釣り講習会などを開催している施設も多いので、このような勉強会を通じて魚釣りにどっぷりとハマるという楽しみ方だってできます(笑)
施設内ではお手洗い等も準備されていますので、女性とのデートコースとしても使えますし、家族サービスで自分の趣味を楽しみながら・・・という利用法もアリですね。
というわけで海釣り公園、魚釣りのお試しデビューという事であれば、海釣り初心者にとっては最高の場所だと言えるかもしれませんよ。
海釣り公園の魅力まとめ
- 管理施設であるためとても安全
- 施設全体が一級ポイント
- 狙える魚種が多い
- 釣り具レンタルサービス有り
- 勉強会、講習会なども定期的に開催
- お手洗い等もあるので女性と一緒でもOK
淡水の釣りの始め方超入門①~餌釣り編(川での小物釣り)~
川や湖などの淡水フィールドで餌釣りをはじめてみたいという初心者向けに、お勧めの対象魚と釣り方、場所(ポイント)、最低限必要な道具などの情報をまとめてみました。
中流域での小物釣り(ハゼ・タナゴ・フナ・テナガエビ )
初心者向けの川の餌釣りという事であれば、シンプルな延べ竿を用いた小物釣りがはじめやすいと思います。
草花や昆虫などの生き物との距離感も近く、自然に身をゆだねながらゆっくりと流れる時間を楽しむ、そんな釣りのスタイルです。
『子供の頃友達とした川釣り、楽しかったな・・・』なんていう思い出があるのであれば、そんなあなたにとってピッタリの釣りかもしれませんよ。
川の小物釣りのポイントと狙える魚について
いわゆる河川というよりは、川幅5m以内の小川や田んぼの横を流れる水路をイメージして下さい。例えば以下のようなポイントです。
基本的にリールを使わずに延べ竿で楽しむ釣り方ですので、川幅が広すぎると攻めきれないポイントも増えてしまいます。
ターゲットについては季節によって大きく変化しますが、例えば以下のような魚種が狙えます。
- フナ
- タナゴ
- 鯉
- ナマズ
- オイカワ
- ウグイ
一つのポイントで一年間釣りを続けると、釣れる魚の種類で季節の変化を感じ取る事ができます。この季節感の移り変わりを身近に感じられる点も、川の小物釣りの魅力の一つかもしれませんね。
川の小物釣りで最低限必要な道具
- 延べ竿(4.5m前後)
- 仕掛けと浮き
- 餌(ミミズ、虫など)
針と糸、浮き、そして釣り竿という非常にシンプルな道具だけで釣りが成立します。このうち初心者が気になる点は『釣り竿の長さ』だと思います。
この点に関しては、あまり短すぎても遠くのポイントに仕掛けが投入できませんし、6mを超えるような長さの場合は取り扱いや竿捌きが難しくなっていまいます。
ですので、最初の一本目という事であれば『全長4.5m前後』が取り扱いもしやすく、万能性も高いのでお勧めです。
大手の釣具屋さんや通販などでは『小物釣りセット』『川釣りデビューセット』などの名前でこのような釣り竿も準備されていますので、これでも充分に楽しめますよ。
川での小物釣りの仕掛けについて
川での小物釣りの仕掛けは、浮きを使わない『みゃく釣り仕掛け』と、釣り糸と重り、そして浮きで構成される『浮き釣り仕掛け』の二種類に分類されます。
このうち小物釣りに使われるのは浮き釣り仕掛けになります。
どちらの仕掛けも『川の小物釣り仕掛けセット』のような名称で販売されていますので、『浮き付きのセット』を選んで下さい。大体300円程度で入手できます。
アマゾンでも以下のようなセットが販売されていますね。
仕掛け選びのコツとしては、根掛かり対策としてスペアを準備していた方がいいので、仕掛け、浮きともに複数入っているものがお勧めです。
また、仕掛けの長さについては、セットする延べ竿と長さと同じくらいがちょうど使いやすいです。この点に関しては、販売されている仕掛けセットに『対応する延べ竿の長さ』が記載されているものも多いので、最初はそのような仕掛けセットを選べば無難ですよ。
川での小物釣りの餌について
小物釣りにおいては、練り餌などの人工餌、そして、ミミズや赤虫などの生餌の二種類がよく用いられます。生き餌については最も万能性が高い餌であり、代表例はミミズでしょう。
川の小物釣りにおいて全てのターゲットが狙えると考えて良いです。
練り餌は、でんぷんやグルテン、サツマイモの乾燥粉末などの植物性成分を主体としたものであり、言ってしまえば『お団子の元』です。
鯉やフナ、タナゴなどが狙えますが、少し対象魚が狭くなります。
理想は『現地調達した生き餌』なのですが、最初は難しいかもしれません。
ですが、生き餌、練り餌ともに最近では釣具屋さんでも売っていますし、中には『限りなく生き餌に近い』というコンセプトの人工餌も販売されています。その多くは生分解性プラスチックに集魚成分を混ぜたものであり、喰いは落ちますがこれでも充分に釣れますよ。
ですので最初は、『釣具屋さんで生餌(ミミズ)と人工餌(予備)を購入し、可能であれば現地調達にもチャレンジする』という二段階の準備が安全ですね。
~関連記事の紹介~
手軽に釣りを楽しむための必需品でもある人工餌に関しては、以下の記事で商品名やその特性を簡単にまとめています。こちらも合わせて読んでもらえれば、人工餌がどれほどに便利な魔法の餌なのかご理解頂けるかと思いますw
淡水の釣りの始め方超入門②~ルアーフィッシング編(湖、池でのブラックバスフィッシング)~
淡水でのルアーフィッシングをはじめてみたいという初心者の皆さま向けに、お勧めの対象魚と釣り方、場所(ポイント)、最低限必要な道具などの情報をまとめてみました。
湖、池でのブラックバスフィッシング
淡水のルアーフィッシングと言う事であれば、身近なフィールドではじめられて、しかも人生をかけてもいいほどに奥が深いという意味で、私はブラックバスのルアーフィッシングをお勧めします。
おそらく最も人気のターゲットかもしれません。外来魚、害魚というレッテルを張られているためイメージが悪いかもしれませんが、この釣りは非常に洗練されたゲーム性を兼ね備えており、その魅力はやはり否定できないですね。
- 様々なルアーに果敢にアタックしてくる獰猛性
- 狙った場所から一匹を引きずり出すハンティング的要素
- 派手なエラ洗いと激しいファイト
- 50cmを超える大物も狙える楽しみ
- ルアーの種類の多さ(おそらく最もルアーの種類が豊富な釣り)
『釣りはバス釣りしかしない!』なんていうコアなファンも多くいる、そんな人気のターゲットです。
バス釣りのポイント選び
ブラックバスは川、湖、野池、ダム湖などの様々な淡水フィールドに生息しています。ですが、狙いやすさという意味では、最初は『川』を捨ててしまうのが良いと思います。
なぜかと言うと、川のブラックバス釣りは流れのある場所での釣りになりますし、湖等と比べて魚が散りやすいためポイントを絞りづらい事が多いです。
ですので、まずは大きく『湖、野池、ダム湖』などのフィールドを選んで下さい。この点に関しては、最も有力なポイント情報を入手するための簡単な裏技があります。
ズバリ、『釣具屋さんで店員に聞く』という方法です(笑)
特に大手の釣具屋さんの場合は、公式サイトの運営に力を入れています。そのため、直近数年分の釣果情報が網羅されている場合も多いです。
もちろん最も有力な情報は『店員さんの生の声』になりますので、まずは調査がてらに釣具屋で具体的なポイント名(池、ダム湖などの名前)を聞き、公式サイト等の釣果情報を補足データーとして活用してみて下さい。
わずか数時間で、最も有力なポイントが絞り込めるはずです。運がよければ、『xxxっていうダム湖の駐車場下の排水溝付近』なんていう超具体的なお宝情報をもらえる場合もあります(笑)。
ブラックバスフィッシングで最低限必要な道具
バス釣りでは、スピニングタックルとベイトタックルの二種類の道具が使われます。このうちベイトタックルは、全くの初心者には取り扱いが難しく、ルアーをキャストした際にバックラッシュというトラブルが発生しやすいです。
ですので、全くの初心者の場合はスピニングタックルから揃えて下さい。そして、本格的にこの釣りを極めてみたい!という事であれば、その時に初めてベイトタックルを準備すればよいと思います。
初心者にお勧めのスピニングタックルの例
- スピニングロッド:6.0~6.6フィート
- ロッドパワー(固さ):L(ライト)~ML(ミディアムライト)
- ルアー適合重量:4~12g程度を投げれるもの
- スピニングリール:2000~3000番
- ライン:ナイロン 6ポンド前後
上記のようなスピニングタックルであれば、幅広いルアーを操作性良く扱う事ができるため最初の一本として最適だと思います。
ロッドパワーの選択について
個人的には少し弱めの『L:ライト』をお勧めします。なぜかと言うと、スピニングのL(ライト)に慣れてくると、次の一本がどうしても欲しくなってくるんと思うのです。
その時に、ベイトタックルのM(ミディアム、MLよりも固め)を揃えてしまえば、スピニングタックルとベイトタックルの二本でかなり幅広いルアーに対応できるようになります。
そのため、『最初の一本はスピニングのL(ライト)クラス』が個人的にはお勧めですね。
入門用にお勧めのスピニングロッドの例:SHIMANOのZODIASシリーズ
(画像引用元:SHIMANO)
気になるのは価格帯だと思います。最近のバスロッドは『入門用』の価格帯が非常に下がっていて、一万円前後でかなり高品質なものが入手可能ですよ。
例えばSHIMANOのZODIASというシリーズは、『バーサタイル性』をコンセプトに開発された入門用のバスロッドであり、価格帯も一万円前後に抑えられています。
最初の一本目としてはピッタリのスペックですよ。
リールの選択について
バス釣りにおいては、2000番~3000番程度のスピニングリールが使いやすいです。価格帯については、二大メーカーであるSHIMANO、DAIWA製で五千円~一万円程度出せば、かなり品質良いものが入手できます。
入門用にお勧めのスピニングリールの例
このスペックで予算一万円以内であれば、SHIMANOのナスキーシリーズ、そして、DAIWAのレブロスシリーズを選ぶ人が多いです。
どちらのリールも、いわゆる『入門機種、汎用機種』という位置づけですが、『一万円以内でどこまでのスペックを詰め込めるか?』をコンセプトに開発されているのではないか?と個人的には想像しています。
バス釣り以外にも使えるので、そういう意味でも最初の一台目としてはお勧めですね。
⇒アマゾンで『シマノ ナスキー』を見る ⇒アマゾンで『ダイワ レブロス』を見るラインについて
スピニングタックルでのバス釣りにおいては、ナイロンライン、フロロカーボンラインの二種類が主に使われます。最近ではPEラインを使うアングラーさんも増えていますが、おそらく初心者の方には扱いづらいでしょう。
トラブルの少なさと充分な強度という意味でも、最初は6ポンド程度のナイロンラインを選んで下さい。
ブラックバスの釣り方
ポイント|ブラックバスはどこにいる?
ブラックバスは基本的に『ストラクチャー(=沈み根、杭、立ち枯れ木などの構造物)』に付く魚であり、身を隠す事ができる場所に隠れています。
ですので、最初の一歩は『ストラクチャー探し』です。目で見て判る構造物を探して、正確にルアーをキャストする事が最も重要になってきます。
ストラクチャーの例については、以下の写真を参考にしてみて下さい。フィールド名は伏せますが、この写真は全て、私(編集部・るあらび)が良くいくバス釣りフィールドの実績ポイントです。
もしあなたが今後通うフィールドで似たようなストラクチャーが見つかれば、そこにはブラックバスが潜んでいる可能性が非常に高いと言えるでしょう。
ルアーの種類について(ハードルアーとソフトルアー)
ルアーの種類が一番多い釣り、それがバスフィッシングかもしれません。この選択肢の多さもまた、バス釣りのゲーム性の一つとなっています。
その種類についてですが、大きく分けると二種類に分類されます。
- ソフトルアー(ワーム類)
- ハードルアー(クランクベイト、ミノーなどのプラグ類、スピナーベイトなどのブレード系ルアー)
それぞれイメージがつきやすいように、私のタックルボックスから代表例を載せておきますね。
ソフトルアーの例
ハードルアーの例
ルアーの選択①|ワームのノーシンカーリグ
上の写真のように、フックにソフトプラスチックでできた疑似餌をセットしただけの簡単なリグです。
様々な使い方ができますが、基本は『底まで沈めてゆっくりとロッドでさびくように動かす』⇒『10秒ほど待つ』の繰り返しで足元までワームを引いてきます。
- キャストして底まで沈める
- ロッドであおる、さびくなどの動かし方で、少しワームを浮かせる
- 底まで沈むのを待つ
- 10秒ほど待つ
- 『①~④』を繰り返してワームを足元まで寄せてくる
非常にナチュラルな動きになるため、魚が違和感を与える事がないのが特徴です。また、ブラックバスの食性にうったえる力に優れているため、最も釣りやすいリグ・釣り方と呼べるでしょう。
使いどころとしては、ストラクチャーをタイトに責めるような使い方が効果的です。『確実にバスがいる』というポイントに対してキャストし、ゆっくりと見せてバスを誘うようなイメージですね。
私(編集部・るあらび)は、どうしても釣れない時の泣きの一投で、このワームのノーシンカーリグを多用します。というのも、最初からこれを投げていたのでは簡単に釣れすぎてしまい面白さが半減してしまうからです(笑)。
お勧めのワームとフックについて
ノーシンカーリグに使うワームですが、慣れるまでは比重が高い(=重くて水に沈みやすい)ワームの使用をお勧めします。というのも、軽すぎるとキャストが難しくなり、飛距離が稼げません。また、沈下速度が遅くなってしまうため底まで沈めるのも難しくなります。
この点から考えると、4インチヤマセンコー(ゲーリーヤマモト)など最適でしょう。塩入で比重も高く、約7gもあります。
⇒アマゾンで見る
非常に歴史のあるワームであり、多くのアングラーに愛され続けている名作中の名作ですね。
次にフックですが、使うワームの長さ・太さによりそのサイズも異なってきます。先ほど紹介したヤマセンコーを含めて、標準的な4インチのワームに合わせるとしたら、『オフセットフック』と呼ばれるタイプで、サイズは『1/0』『2/0』くらいがよく用いられています。
オフセットフックの例
⇒アマゾンで見る
ルアーの選択②|初心者でも比較的扱いやすいクランクベイト
クランクベイトはハードルアーの一種であり、キャストしてただ巻きするだけで一定水深をトレースする事ができます。そのため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
バスフィッシングの醍醐味の一つが『ハードルアーで魚を騙して釣る』というゲーム性にあるのだとしたら、クランクベイトはまさしくそんなタイプのルアーです。
私(編集部・るあらび)は、クランクベイトを『バスを探すための道具』として使う事が多いです。初めてのフィールドなどでバスがどこにいるか見当もつかない時などに、『投げ散らかす』というようなイメージでとにかく投げ倒してます(笑)。
手返し良く探れますので、このような使い方にはピッタリのルアーですね。
お勧めのクランクベイトについて|ピーナッツII(SR)
潜行深度1.0m前後のクランクベイトです。これくらい潜るルアーが一番多くのフィールドに対応するかと思います。
そして、飛距離も出やすくアクションも優秀であり、なによりも『安い』です! 実売価格で800円程度で入手できます。
バスアングラーなら誰でも知っている格言の一つに『野池にピーナツ』というのがあるのですが(笑)、それくらいに有名な釣れるルアーであり、『クランクベイトの代名詞』と呼んでもいいかもしれません。
~ブラックバス関連記事の紹介~
私が生まれて初めてルアーで釣った魚が、このブラックバスという魚です。そして、この魚との出会いがきっかけとなって私は、ルアーフィッシングというアウトドアにのめり込む事になりました。。。
そんな私の思い出を記事にまとめていますので、この釣りに、そしてルアーフィッシング全般に興味がある人は、ぜひご覧になって下さい。
⇒私とルアーフィッシング|なぜ餌ではなくてルアーで魚を釣るのか?
また、初心者でも時期さえ選べば数釣りが楽しめるのも、ブラックバス釣りの楽しみの一つだと私は考えています。そして、ブラックバスの数釣りといえば春先のシーズンです。
そんなわけで、私の春先のバス釣り釣行記を記事にしておりますので、こちらの合わせて読んでいただけると嬉しいです。
ちなみに、ブラックバスというとゲームフィッシュという先入観が強いかと思いますが、実は食べても美味しい魚です。
そんなブラックバスの料理についても記事を準備していますので、是非ご覧になって下さいね♪
淡水(川、湖)の釣りの始め方超入門③~管理釣り場(釣り堀)に行ってみよう!
とりあえず淡水(川、湖)の釣りを始めてみたいけど、何から初めていいのかわからないという方も多いかもしれません。そのような場合は、『管理釣り場での魚釣りデビュー』を候補に入れてみるのもいいかもしれません。
管理釣り場とは、人工の池や自然渓流の一部を区切って管理している釣り場の事であり、魚は毎日のように放流されています。
つまり、『確実にそこに魚がいる』という事が判っている釣り場になります。そういう意味では、『施設全体が超A級ポイント』と呼んでいいかもしれませんね(笑)
淡水の管理釣り場の場合、以下のような魚種が対象魚となります。
- ニジマス
- ヤマメ
- イワナ
- ブラウントラウト
- 銀鮭
いわゆるトラウト類と呼ばれる魚です。そのため、管理釣り場での釣りの事を『エリアトラウトフィッシング』と呼ぶ事も多いです。
釣り方としては、管理釣り場ごとにレギュレーションと呼ばれる独自のルールがあります。『ルアーフィッシング』『フライフィッシング』『餌釣り』など複数準備されており、それぞれ場所が区分けされている例が多いですね。
- 池Aはフライ専用
- 池Bはルアー専用
- 池Cは餌でもルアーでもOK。でもフライは禁止
このようなイメージですね。
施設内には食堂やトイレ、自動販売機などもあり、釣り具のレンタルサービスをやっている場合が多く、釣った魚をその場で調理してくれたり、お持ち帰りのための下処理もができる場合があります。
家族サービスやデートコースとしても最適ですし、手ぶらで遊びにいけるのも魅力の一つと呼べるでしょう。
終わりに~私はなぜ魚釣りな好きなのか?~
この記事を最後まで読んでくれた皆様は既にお気づきかもしれませんが・・・
私(編集部・るあらび)はいわゆる『釣りキチ』です。
特にルアーフィッシングとよばれるジャンルの釣りに傾倒しており、最近では『趣味』という枠を超えて、『生きる目的』にまでなってきている気がしています(笑)。
関連記事⇒私とルアーフィッシング|なぜ餌ではなくてルアーで魚を釣るのか?
本サイト『アウトドアな俺たち』の立ち上げにあたっても、最初の記事は『釣り初心者に向けてのお話』にしようと決めていました。
まだ一度も魚釣りをしたことがない初心者が、『魚釣り、新しい趣味として面白いかも?』と思ってくれるような、そんな記事でこのサイトを始めたかったのです。
そうして執筆した最初の1記事目が本稿になります。『なぜ私はこんなに魚釣りが好きなのか?』と自問しながら、とても楽しみつつ書くことができました。
この自問に対する解答はまだ出ていませんが、私の好きな言葉がヒントになるかもしれないなと感じています。
ヘドン(ルアーメーカー『ヘドン』の創設者)
スパース・グレイ・ハックル (人物詳細不明)
作家 夢枕獏が、自身の著作『大江戸釣客伝』に寄せた言葉
作家 開高健(引用元:http://meigen.keiziban-jp.com/kaikou)
多くの先人達が溺れた楽しみ、それが魚釣り一つの側面である事だけは確かなようですね。。。
まとめ
「三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。」
「八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。」
「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」
中国のことわざより
一言でまとめると…『魚釣り、始めてみませんか?』というお話でした。
一生をかけて楽しむ価値があるアウトドアの一つ、それが魚釣りだと思います。そして、私(編集部・るあらび)が個人的に最もお勧めしたい大人のアウトドアが、この魚釣りという最も身近なハンティングでもあります。
本メディアでも、様々な魚釣りに関する特集記事を準備しています。
以下のまとめページから、魚種別のルアーフィッシングの始め方に関する特集記事、私の釣行記などのコンテンツに移動できますので、これらの記事も是非ご覧になって頂けると嬉しいです!
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本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして魚釣りデビューのきっかけになれば嬉しいです!