釣り・ルアーフィッシング

ガチンコ初心者のためのシーバスルアー釣り入門【始め方と釣り方】

( ゚Д゚)『シーバスのルアーフィッシングを始めたい!』

( ゚Д゚)『でも!釣り方もルアーの選び方もさっぱりわかりませんッ!』

( ゚Д゚)『そもそもどんな道具がいるのかも、イミフだぜ!』

っていうガチ初心者の皆様のための入門記事です。

 

この釣りの魅力、初心者向けのタックルの具体例、ルアーの選び方、そして、最初の一匹をルアーで釣り上げるためのコツなどをまとめています。

あなたがこの釣りの中毒になるかもしれない、そんな危険性を持った特集記事かもしれませんよw

シーバスルアー

 

シーバスは海のルアーフィッシングで一番人気のターゲットです

シーバスはスズキ科スズキ目の魚であるスズキ(鱸)という魚に対してルアーアングラーが名付けた愛称みたいなものです。

獰猛な食性と繊細な性格の両面を併せ持ち、強い引きと派手なファイトを繰り返す独特の釣り味から、海のルアーフィッシングのターゲットとして最も人気のある魚種の一つになっています。

日本全国の沿岸部、汽水域に生息し、年間を通じてルアーで狙えます。大型の個体になると1mを超えるサイズまで成長するため、身近なポイントで狙える怪魚として大物ハンターにも人気のターゲットです。

(関連記事:シーバスの生態とルアーで釣るためのヒント

 

シーバスルアー釣りの醍醐味とは?

シーバスは非常に身近な魚であり、夏場にもなると河川域を十数キロも上流まで遡上する事もあります。そのため、身近な川でもウロウロと泳いでいる姿を見かける事もあるほどです。

そして、数個のルアーと最低限のタックルで狙う事ができるお手軽さも兼ね備えています。

このように身近でお手軽なターゲットであるのに、一度ルアーに食いつくと、エラ洗いと呼ばれる激しいジャンプを繰り返しロッドを根本から曲げて最後の最後まで抵抗します。

このお手軽さと激しいファイトというギャップ感こそがシーバス釣りの最大の魅力だと感じています。

また、シーバスは非常に獰猛な魚ではありますが、その一方で繊細な性格でもあり、すぐにルアーにスレてしまったり、姿は見えるのにルアーに見向きもしてくれないことも多いです。

このような気難しい性格のシーバスに対し、試行錯誤をしながらルアーを選び、そして口を使わせたときの達成感は何ものにも代え難い喜びです。

このようなゲーム性の高さもまた、シーバスのルアーフィッシングの醍醐味であるといえます。

 

シーバスが釣れる場所

シーバスは基本的には海の魚ですが、汽水域(海水と淡水が混ざり合うエリア)を好む性質があります。そのため、単純な海水域だけでなく、河口部や河川中流域までもが釣れる場所として成立します。

大きく分けると、以下のようなフィールドがシーバス釣りのポイントの代表例としてあげられます。

  • 漁港・港湾部
  • 河口部(河川と海の混ざり合うエリア、代表的な汽水域です)
  • サーフ
  • 地磯
  • 河川

このうち、初心者でも釣りやすいのは足場もしっかりした漁港・港湾部になります。

また、河口部はシーバスが好む汽水域の代表例であり、プランクトンやそれを捕食する小魚も他のポイントに比べて魚影が濃いです。そして、そのような小魚を狙いにシーバスも集まってきます。

そのため、河口部に集まってくるシーバスは『食い気のスイッチ』が入った個体が多く、ルアーでも狙いやすい場合が多いですね。

ですので初心者の場合は、釣りがしやすい港湾部、そして、比較的釣りやすい個体が集まりやすい河口部を選ぶと、最初の一匹目のシーバスを比較的簡単に釣る事ができると考えられます。

シーバスが釣れる季節とシーズナルパターンの基礎

シーバスは一年間を通してルアーで狙える魚ではありますが、季節ごとに行動パターンが変わり、それに応じて釣りやすさや使うルアーも変わります。

これをルアーフィッシングの専門用語では『シーズナルパターン』と呼びます。

ここでは簡単に、四季それぞれのシーズナルパターンと代表的な攻略法を紹介しましょう。

春はアフタースポーンの偏食の季節(3~5月)

シーバスは冬に沖で産卵し、春(3月末以降)に沿岸部へと戻ってきます。この時期のシーバスは産卵行動により著しく体力が消耗しているため、積極的にベイトを追う事ができません。

また、この時期はベイトとなる小魚もサイズが小さいため、ルアーのサイズもそれに合わせて小さくしてあげる必要があります。

このような二つの理由から、春先においては、ゆっくりとした動きで小さなベイトを演出できるルアーを選ぶのがセオリーです。

  • 5~6cm程度の小さなバイブレーション
  • スピンテールジグ
  • 軽めのジグヘッドと3インチ程度のワーム

このようなルアーでゆっくりとベイトの群れを通してあげるのがコツになります。

また、春の3月末から5月末くらいにかけては、『バチ抜け』とよばれるゴカイ、イソメ類の産卵行動が全国の沿岸部、運河、汽水域などで発生します。

大量のゴカイ類が湧くように出てくるのですが、この時期のシーバスは、このようなバチ類を偏食します。そのため、バチ抜けを意識した個体を狙う場合は、バチ抜け専用のルアーを選ぶ必要があります。

バチ類は細長いシルエットで遊泳力がほぼゼロに等しく、流れに身を任せて漂う特徴があるため、それに合わせた細見で長いシンキングペンシルが効果的です。

ジャクソンの『にょろにょろ』や、ラッキークラウトの『ワンダー80』、ガイアの『エリア10』などが代表例です。

バチが湧いているポイントに対しこのようなルアーをキャストし、流れに乗せるイメージでゆっくりを流し込むようにしてルアーを操作します。

バチ抜けは当たり外れの多い釣り方ですが、数釣りも狙えるお祭りでもあるので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

春のシーズナルパターンまとめ

夏はベイトも豊富で活発に餌を食べる季節(6~8月)

6月にも入るとシーバスは沿岸部から港湾部、そして河川まで幅広いフィールドへと回遊を繰り返し、活発に捕食をします。また、この時期は海全体もカタクチイワシをはじめとするベイトで溢れており、一年で最も簡単にシーバスが釣れる季節といえます。

ですが、この時期のシーバスはポイントの選り好みが激しく、釣れるポイントと釣れないポイントに二分される傾向が強いです。特に8月中旬くらいの猛暑の時期は、当然シーバスも暑さを避ける行動をとりますので、ポイント選びが釣果を分けます。

この時期のねらい目は、河川、河口部のような水温が低く、絶えず水の流れが発生しているようなフィールドになります。このようなポイントに多くのベイトが集まり、そのベイトの群れをシーバスが襲いに来るというイメージです。

ちなみに、この時期のベイトとしては『カタクチイワシ』が代表例です。

このベイトについているシーバスは、完全に食い気のスイッチが入っている獰猛な個体が多いため、12cmクラスのフローティングミノーなど、派手で大きなルアーを通すだけで釣れてしまう事が多いです。

また、夏場の特に日が上ってからの釣りにおいては、ルアーの巻く速度も非常に重要です。ゆっくり巻き過ぎるとルアーを見切られる事も多いですし、この時期のシーバスは体力もあるので、早い動きのルアーにも充分に追いついてくれます。

ですので、以下のようなルアーで見切られないように早巻きを基本としたアクションで誘う事が重要になります。

また、夏場の朝まずめはベイトが上層に浮きやすい事もあり、これを捕食するためにシーバスは水面を強く意識しています。そのため、トップウォーターの釣りも楽しめるので、是非一本はトッププラグを現場にもって行ってください。

突然水面が割れるトップの釣りは、一度その楽しみを知ってしまうと病みつきになるくらいに興奮しますよ!

秋はサイズも数釣りも楽しめる超ハイシーズン!(9~11月)

秋のはじめの9月くらいまでは、まだ夏のパターンを引きづる事が多いのですが、だんだんと季節が深まるにつれて、シーバスは冬の産卵を意識しだします。

そして晩秋の11月ともなると、プリスポーンとよばれる産卵前の荒食いに入ります。一年で最もシーバスアングラーの血が湧きたつ季節かもしれませんw

この時期のシーバスは、落ち鮎とよばれる産卵のために川を下ってくるアユを狙いに河川へと遡上します。ですのでこの時期の河口、河川域は激熱ポイントです。

河川入口となる河口域でもシーバスは定位していますし、もちろん産卵場所である河川上流でもシーバスはアユを狙って上ってきています。

このような落ち鮎が絡むシーバスは、とにかく食い気ムンムンで、サイズも大きいのが特徴です。80cmを超えるランカーシーバスが最も簡単に釣れる時期でもあるので、是非河川での落ち鮎パターンにチャレンジしてみて下さい。

釣り方としては、この時期のアユに合わせて12cm~14cm程度のフローティングミノーがピッタリです。このような大き目のサイズで水面直下をゆっくりと通せるルアーを選び、流れに乗せるようにゆっくりと流します。

ドリフトと呼ばれるテクニックなのですが、河川に流される産卵後の弱ったアユをイメージして、フラフラと流すだけです。

ルアーの軌道が変わる瞬間に、グンッ!という強烈がバイトが伝わるはずですよ!

 

◇参考記事

冬は数は出ないけど当たればサイズがデカイ!(12~2月)

冬は産卵のシーズンであり、シーバスは基本的には沖へと帰っていきます。そのため、一年で一番シーバスが釣りにくい季節ではあるのですが、この時期でも産卵に関係しない一部の個体は、沿岸部に残って捕食活動を行っています。

そして、このような沖へ帰らなかった居着きの個体は基本的に体力がある大型サイズが多いです。そのため、この時期のシーバス釣りは、数釣りは望めませんが、一発あたるとデカいサイズ狙いに適した季節と言えます。

釣り方としては、この時期のベイトはボトム付近のカニやエビなどであり、シーバスも活性が低いため早い動きのルアーは追いきれない事が多いです。

そのため、ワームのジグヘッドリグやスピンテールジグなどのボトム責めが得意なルアーで、リフトアンドフォールなどのゆっくりとした動きを繰り返してシーバスを誘います。

この時期のシーバスは目の前の餌にしか口を使ってくれないので、あくまでシーバスの目前にルアーを落とし込むようなイメージで、しつこく誘い続けるのがコツです。

 

◇参考記事

シーバスが釣れる時間

シーバスは夜行性の魚です。そのため、『シーバスの釣りは夜の釣り』と言われていた時代もかつてはありました。ですが、近年のルアーや釣り方の進化により、シーバスは昼夜を問わずルアーで狙えるようになってきています。

とはいっても、やはり自然の生き物ですので、釣れやすい時間帯(=時合い)は決まっています。

代表的な時合いは以下の通りです。

  • 朝まずめ(日の出前後の一時間くらい)
  • 夕まずめ(日の入り前後の一時間くらい)
  • 潮が動き出すタイミング(干潮前後、満潮前後)
  • 潮が大きく動いている時間(上げ7分~下げ3分)

このうち複数のタイミングか重なると、かなり熱いといえます。

例えば『大潮三日目の大きく潮が動く日。時間は日の出と重なる朝5時半。満潮から一時間くらいの時間帯で、これから大きく下げ潮が効きだす…』なんていうタイミングであれば最高です。

私ならこんな日は、有給休暇を取って仕事を後輩に丸投げしてでもシーバスを狙いに海へと繰り出しますw

~関連記事の紹介~

ここで紹介したシーバスのシーズナルパターン、そして、釣果が出やすい時間については、シーバスという魚の生態と大きく関係しています。

本メディアでは、このような釣りのターゲットとしてのシーバスの生態についても特集記事を組んでいますので、シーズナルパターンや時合いの科学について詳しく知りたい人は、以下の記事もご参考になさって下さい。

シーバスの生態とルアーで釣るためのヒント

 

シーバスのルアーフィッシングの基本的なタックル・仕掛けについて

シーバスは様々なポイントで狙る事ができるため、その仕掛けもポイントごとの使い分けが必要になります。

ですが最初のうちは、港湾部や河口部などのような比較的釣りがしやすいフィールドに出かける事が多くなるため、このようなフィールドに合わせた最低限のタックルと仕掛けで充分でしょう。

そのようなポイントの場合は、遠投性とルアーの操作性が必要とされるため、ある程度長さがあるロッドと中型のスピニングリール、
そして、遠投性を損なわないPEラインを用いたラインシステムが必要になってきます。

汎用性が高い仕掛け、タックルの一例を以下に示しました。

  • ロッド:8.6~9.6ftのシーバスロッド
  • ロッドの固さ:ML(ミディアムライト)
  • ロッドの適合ルアーウェイト:5~30g程度
  • リール:3000番前後の中型スピニングリール
  • メインライン:PEライン0.8号前後
  • リーダー:フロロカーボンライン3~5号

ロッドの長さについては、長いほど遠投性が増しますが、その分だけルアーの操作性、キャストの正確性は犠牲になります。

ですので、河口部での遠投性が求められる釣りが多い場合は9.6ftを、港湾部での正確なキャストが求められる釣り場が多い場合は8.6ftを選ぶのがお勧めです。

なお、これらのシーバスタックルの詳細、揃え方については、以下の記事で詳しく説明しています。より詳しく知りたい人はぜひご参考になさって下さい。

シーバスルアーの選び方コツとポイントとは?

『釣れるルアー』や『神ルアー』なんていう表現もありますが、これさえ持っていれば必ず釣れるという魔法のようなルアーは、残念ながらありません。

なぜかというと、『釣れるルアー』はポイント依存的であり、あなたが通うフィールドごとに特徴が出てしまうからです。

例えば水深が1mもないような河口部で釣りをするのであれば、潜行深度1m弱程度までのフローティングミノーを数本準備するだけで釣りが成立する場合も多いです。

ですが、例えば水深が5m以上もあるようは堤防や防波堤の場合は、底付近まで沈めて使えるようなルアーも必ず必要になります。

また、広大なサーフで釣りをする場合は、まずは遠投性能が求められますので、メタルジグや30g程度のヘビーシンキングペンシルが有効となるでしょう。

ですので、ルアー選びのコツは、あなたが通うフィールドの定番ルアーを見つける事に他なりません。

地域によってはご当地ルアーなんて言われる物もあって、このような情報は釣り場近くの釣具屋の店員さんが非常に詳しいです。

このような地域性を活かしたルアー情報集めが、シーバスルアー選びの最大のコツであるといえます。

シーバスのルアーの種類について

シーバスのルアーフィッシングにおいては、泳層、アクション、大きさ、素材などの点から非常に多様なルアーが用いられます。

そこでここでは、全くのシーバス初心者の皆様のために代表的なシーバスルアーの種類を紹介したいと思います。

①リップ付きミノー

小魚を模したボディーの先に、リップとよばれる水の抵抗を受け止めるカップが付いたルアーです。お尻をブリブリと動かすような、独特のウォブリングアクションを発生させます。

また、リップの水抵抗によりルアーの浮き上がりが防止されるため、一定水深を安定して泳ぐことが得意なルアーです。

上の写真は『ラパラ カウントダウン』というリップ付きのシンキングミノーのサイズ違いであり、シーバスアングラーのほぼ全員が一度は投げたことがあるといっても過言ではないリップ付きミノーの名作です。

カウントダウン=Count Downの頭文字をとって、CDと略されます。

  • CDはルアーではない。漁具だ!
  • いや、CDは漁具ですらない。餌だ!
  • いや、CDは餌ですらない。魔法だ!

なんていわれる事もあるくらいでして、シーバスルアーの名作中の名作といえます。

関連特集:【最強】ラパラの名作シーバスルアー『カウントダウン』が釣れる理由

②リップレスミノー

上で紹介したミノーとよく似ていますが、水の抵抗を受けるリップがないのが特徴です。

リップの代わりにヘッド部分が斜め下方向に切り下がっており、これが水の抵抗を受けてボディーを動かすための水流を発生させます。

リップ付きミノーよりも潜行深度は浅く、そしてルアーのウォブリングアクション(お尻を振る動き)もマイルドになります。

動きが派手でない分だけシーバスへのアピール力は減りますが、それだけ警戒心を与えることなく自然にシーバスを誘う事が得意です。

上の写真は『SASUKE120裂波』というリップレスミノーの傑作であり、重心移動システム搭載で飛距離も稼ぎやすく、エロティックとすら形容される事もある艶めかしいウォブンロールアクションでシーバスを誘います。

関連特集:シーバス用ミノーの基礎と選び方のコツ&初心者にお勧めの名作9選!

③シンキングペンシル

シンキングペンシルとは、上で紹介したリップレスミノーからリップを外した構造のルアーです。リップがないため浮き上がりがはやく、水面直下をゆらゆらとお尻をふりながら泳いでシーバスを誘います。

非常にその動きは緩やかであり、シーバスに警戒心を与える事がありません。

そのため、ライバルの多いフィールドでスレが進行したシーバスに口を使わせる事もできるルアーといえます。

④バイブレーションプラグ

バイブレーションプラグは、やや平べったい構造のリップをもたないルアーであり、水の抵抗をボディー全体へと受け流してプルプルと小刻みに震えます。

小さなシルエットで風の抵抗も受けづらいため、飛距離も出やすく広範囲に散ったシーバスを狙うのに適しています。

上の写真はバスディーというメーカーの『レンジバイブ 』というバイブレーションプラグのシリーズ作品です。ちなみにレンジバイブはサイズや重さで多くの種類が存在し、シリーズ累計で200万個以上売れた怪物ルアーでもあります。

飛距離も出やすく、トラブルも少なく、そして釣れる・・・

欠点らしい欠点が見つからないバイブレーションプラグの傑作です。

詳しくは以下の記事でインプレしているので、このバイブレーションプラグの事を詳しく知りたい人は、ぜひご覧になって下さいね♪

 

⑤鉄板バイブ

鉛のような金属素材でできたバイブレーションプラグの事を、特に『鉄板バイブ』と呼びます。小さなシルエットで重量もあるため、圧倒的な飛距離が稼げます。

水深の深い港湾部や沖堤防で、深いレンジを幅広く探るのに適したルアーです。

上の写真は『アイアンプレート26(IP26)』という鉄板バイブであり、このタイプのルアーの火付け役にもなった金字塔的ルアーです。

圧倒的な飛距離と潜行レンジのバランスが素晴らしく、ボトム付近に沈んだシーバスであっても充分に狙って取る事ができます。

◇関連記事の紹介

⑥スピンテールジグ

金属製の小魚のようなジグに回転するブレード部分を備えたルアーです。リトリーブするとブレード部分が回転して光を乱反射させながら、激しい水流を発生してシーバスを誘います。

このブレードの乱反射と水流は、一説では『ベイトの集団』を演出しているらしく、春先のマイクロベイトパターン(=小さな小魚をシーバスが偏食する状態)に特に効果的です。

上の写真は『パワーブレード20』というスピンテールジグであり、このジャンルのルアーで最も実績があるものの一つです。

小さなシルエットに20gという重量があるため、飛距離も出やすく広範囲を探るのに適しています。

また、ブレード部分にはトレブルフックを搭載しているため、ブレード部分へのショートバイトもしっかりとフッキングへと持ち込みやすく、バラシも少ないというメリットがあります。

◇関連記事の紹介

⑦メタルジグ

鉛、タングステンなどの金属を小魚のシルエットとサイズに造形したルアーです。

シーバスのルアーフィッシングにおいては、堤防や防波堤、港湾の壁際に落とし込んでしゃくりあげる『岸壁ジギング』という釣法でよく用いられます。

また、遠投性が効くためサーフなどの広大なエリアで広くシーバスを探る時も有効です。

⑧ジグヘッド+ワーム

ソフトプラスチック製の柔らかいルアーです。単体で使われる事はなく、専用のジグヘッドと組み合わせて『ジグヘッドリグ』と呼ばれる仕掛けで使われます。

他のルアーにはない柔らかい素材ですので、一度食いついたシーバスが違和感を覚えて吐き出す事も比較的少ない特徴があります。

どうしても釣れない時のリーサルウエポン的な位置づけです。

上の写真は、『R-32』というワームに『静ヘッド』というジグヘッドを組み合わせたリグであり、私(編集部・るあらび)のお気に入りのセットでもあります。

これでダメなら私は帰ります。

アピール力が低いため魚を寄せる力はほとんどありませんが、今そこにいるシーバスに口を使わせる能力に関してはずば抜けています。

 

◇関連記事の紹介

このワームとジグヘッドの詳細、組み合わせなどについては、以下のまとめ記事をご参考になさって下さい。

 

シーバスルアーの色について


シーバスのルアーフィッシングにおいてルアーカラーは鬼門の一つです。というのも、シーバスは色盲で色を識別できていないという考え方が過去の主流でした。

ですが、最近ではこの考え方も古いとされており、科学的な研究から『シーバス(=スズキ)は確かに色を識別できており、ルアーのカラーに対する反応性も違う』という研究結果まで公開されています。

(関連記事:ルアーカラーの科学|シーバスは確実にルアーの色を識別している!

ですので、『シーバスはルアーカラーを識別できる』というのが現在の最も科学的な判断だとは思います。ですが、優先順位としてルアーカラーをどこまで重要視するかというと話は別であり、未だ結論は出ていません。

ですので、ルアーの色についてはアングラー次第というところであり、最初のうちは基本的な考え方を押さえておくだけで充分だといえます。

というわけでここでは、シーバスルアーのカラー選びについて、ざっくりとしたセオリーを紹介するに留めておきたいと思います。

①朝まずめ、夕まずめの赤金、黒金系カラー

薄暗い時間帯によく使われるカラーです。このような金色系のルアーは薄暗い時間帯に水中で非常に目立つため、シーバスに対するアピールが強いとされています。

②デイゲームのナチュラルカラー

日も上がったデイゲームにおいては、シーバスも警戒心が高くなり目立ちすぎるカラーを嫌うとされています。

そのためデイゲームにおいては、ベイトの色に合わせたナチュラルカラー(カタクチイワシ、ボラなど)が好んで使われます。

③ナイトゲーム(夜釣り)のチャート系カラー

チャートとはいわゆる蛍光色の事です。特に蛍光系の背中のカラーにパール(真珠っぽい白)などの光を反射するボディーカラーの組み合わせの事をチャートバックパール系など言いますが、夜釣りの定番カラーになります。

このようなカラーは常夜灯や月明かりなどの低い光量条件でも非常に目立つため、夜でもシーバスに対するアピールが大きい事が要因です。

④高活性条件下でのピンク系

ピンクというカラーは我々人間にとって非常に目立つカラーです。そして、これはシーバスにとっても同じで、非常にアピール力が強いとされています(諸説ありまずが・・・)。

そのため、高活性条件では『目立ってなんぼ』という部分もあるため、ピンク系のカラーは一部のシーバスアングラーに偏愛されています。

もちろん私(編集部・るあらび)もそんなピンク愛好家の一人であり、最初の一投目に迷ったときについつい手が伸びてしまうカラーです。

⑤万能系のレッドヘッドホロ

頭が赤く、ボディー部分がホログラム系シルバーなどの乱反射するカラーで構成された色調の事をレッドヘッド系カラーと呼びます。

  • 赤い頭の部分が小魚のエラの赤さに近い説
  • 頭の赤とボディーカラーとのコンストラクトでルアーが非常に目立つ説
  • レッドヘッドの魔力説(=ほとんどオカルトですねw)
  • etc…

様々な説がありますが、『レッドヘッド=昼でも夜でもどこでも安定した釣果を叩きだす万能カラー』として多くのシーバスアングラーに人気のカラーです。

私もこのカラーは信頼しきっており、新作ルアーのカラー選びに困ったときは『レッドヘッドホロ』を選びます。

まだまだ語るとキリがないのがルアーカラーなのですが、絶対に理解しておくべき定番カラーを詳細しました。

信じるも信じないも、あなた次第といったところだとは思いますが…

ちなみに、私(編集部・るあらび)は、『ルアーカラーは目立てばなんでもいい教』の『ナチュラルカラーが一番釣れない派』という絶滅危惧種ですw

この点については、科学的な調査結果や私の経験則も合わせて、以下の特集記事で詳しく解説しています。もっと深くシーバスルアーの色の事について知りたい人は、ぜひご覧になって下さい!

シーバスルアーのカラー|シチュエーション別カラー選びの基礎知識

 

シーバスルアーの重さについて

よく使われるシーバスルアーの重さが知りたいという入門者の方も多いと思いますので、ルアーの種類ごとに大まかな目安をまとめてみました。

港湾部や堤防、河口などで使いやすい一般的なシーバスルアーの重さと考えて下さい。

  • シャロー系ミノー:7~20g
  • シンキングペンシル:5~20g
  • 樹脂系バイブレーション:10~20g
  • 鉄板バイブ:20~30g
  • スピンテール:20~30g
  • メタルジグ:20~30g
  • ジグヘッド:5~12g

あなたが通うポイントにもよるのですが、このような重量バランスであれば幅広いフィールドで使う事ができます。

ルアーの重量選びで困ったらこの範囲から選ぶといいですよ。

シーバスルアーのアクションについて


シーバスルアーは、その種類に応じて特有のアクションをします。そしてその一つ一つドラクエの呪文のような謎の名前がついていますw

初心者の皆様には判りずらいと思いますので、代表的な3つのアクションを紹介したいと思います。

①ウォブリング

ルアーの頭を視点として大きくお尻を振るアクションの事です。

リップ付きのミノーに典型的なアクションであり、水中に伝わる波動も大きくアピール力が強いのが特徴です。

上の動画で紹介されているカウントダウンアバシというルアーは、リップ付きミノーの中でも特にウォブリングアクションが強調されているルアーの一種です。

なお、動画内では『ウォブンロール』という表現で説明がされていますが、これについては後ほど説明しますね。

②ローリング

ルアーの中心線を軸として、回転方向にプルプルと細かく震えるアクションの事です。

リップ無しのルアー(バイブレーションプラグなど)に強く現れるアクションであり、シーバスが水中からルアーを見上げる視点の時に、ルアーボディー部分が光を反射しやすいため、非常に目立ちます。

③ウォブンロール

ウォブリング(=お尻を振る)とローリング(横回転に震える)の両方を兼ね備えたアクションの事です。

つまり、(ウォブリング+ローリング)÷2=ウォブリング と考えて下さい。

ほとんどのミノーやバイブレーションは、このウォブンロールに分類される中間的な動きをします。

  • ウォブリング主体のウォブンロール
  • ローリング主体のウォブンロール

といったイメージでルアーごとにアクションの個性が生まれます。つまり、純粋なウォブリングだけ、ローリングだけの動きのルアーって実は少ないんです。

動画内のsasuke120裂波、komomo125SFはどちらもリップレスミノーの名作であり、ウォブンロール系の動きが分かりやすい典型的なルアーになります。

大きくお尻を振り激しく水流を起こしながらも、途中でユラリとお腹を横にローリングさせて、下方向から眺めているシーバスに思わず口を使わせる動きです。

この動画内では、アクションの要の部分をスローで再生してくれているので、ウォブンロールの艶めかしいアクションが手にとるようにわかるかと思いますよ。

 

ルアーのアクションの付け方に関して(操作方法)

上の記事ではルアーが本来持っている動きの説明をしましたが、『ルアーのアクション』にはもう一つ別の意味もあります。

つまり、釣り人であるあなたが、どのようにルアーを動かすのか?という意味での『アクション=動き』の事であり、ルアーの操作方法と言い換えてもいいかもしれません。

ここでは基本的な操作方法を紹介しますね。

①ただ巻き

投げて巻くだけの操作です。そして、シーバスのルアーフィッシングの基本中の基本になります。

名作と呼ばれるルアーほとんどは、このただ巻きが最も釣れるアクションであり、逆に言うとただ巻きで釣れないルアーは失敗作と呼んでもいいかもしれません。

一つだけただ巻きアクションのコツをいうと、私は以下の二つの巻き方を使い分けています。

  • A: 巻く速度を一定にするただ巻き
  • B: 巻き抵抗が一定になるようにするただ巻き(=リールの巻き取り速度は常に変化する事に注意)

特にシーバスのルアーフィッシングにおいては、潮の流れの変化を狙い撃つことが多いです。そのため、この二種類のただ巻きを使い分けによりルアーの動きは非常に多様性に富む事になります。

②ストップアンドゴー

だ巻きの途中で一瞬リールの巻き取りを止めてルアーを停止させる動作を加えると、ストップアンドゴーのアクションになります。

『クルクルクル・・・、ビタッ! クルクルクル・・・、ビタッ! 』といったイメージでしょうか?

あらゆるルアーに使えるアクションであり、私はただ巻きで釣れない時に、次の手段としてこのアクションを試すことが多いですね。

コツとしては、ストップの時間は本当に一瞬で充分です。私は0.1秒くらいを目安にしています。

ルアーの動きが変化する瞬間にシーバスは口を使いますので、ルアーに食いつく一瞬の間を与えるイメージで、『ビタッ!』ルアーを止めるだけで充分です。

ストップアンドゴーの『ゴー』の瞬間にバイトが出る事が多いですよ。

③トゥイッチ

竿先で軽くチョンチョンとラインを叩くようにして動かす動作です。

ミノー、シンキングペンシルなどの細長いシルエットのルアーと相性がいいアクションになります。

言葉で表現するのが難しいので、まずは上の動画を確認してみて下さい。

ルアーの動作に緩急が入りますので、ただ巻きでは口を使ってくれなかったシーバスであっても、思わず反射的に口を使ってしまう事が多いアクションです。

④ジャーク

上で紹介したトゥイッチよりも大きな動きで、ロッド全体を使って動かすアクションの事です。

ミノー、シンキングペンシルなどの細見のルアーと相性が良いアクションです。これも上の動画を見てもらった方が分かりやすいと思います。

トゥイッチが『チョンチョン』という動きであるのに対し、ジャークは『ブォンブォン』といったイメージでしょうか?

動画の4:40付近では、ジャーク中のヒットシーンも映っているので、このアクションの実力の一端が垣間見れるかと思います。

ジャークが有効な状況などの説明もあるので、この動画一本でジャーキングメソッドの事はほぼ理解できると思います。

⑤リフトアンドフォール


ルアーを一度跳ね上げるように上へと引き上げたのち、ルアーを沈める動作を繰り返す縦方向での誘い方になります。

『パンパンパン!スー・・・』といったイメージの動きでしょうか?

鉄板バイブ、樹脂系バイブ、スピンテールジグ、メタルジグなどの沈む系のルアーと相性が良い動きです。

動画内では、鉄板バイブを用いた河口域でのリフトアンドフォールの動作が紹介されており、ヒットシーンまで収録されています。

このアクションが効く場面、相性のいいルアーなどの解説もあり、非常に勉強になる動画ですよ。

 

初心者におすすめの名作シーバスルアーランキング(2021)

せっかくですので、これからシーバス釣りを始めたい初心者の皆様のために、私(編集部・るあらび)が自信をもってお勧めできる名作ルアーをランキング形式で紹介してみたいと思います。

全て私(編集部・るあらび)が使ったことがあるルアーであり、入手が容易で、しかも汎用性が高い定番ルアーだけに絞り込みました。

今すぐご近所の釣具屋さんで購入できるものばかりですので、ルアー選びの参考になさって下さい!

1位|sasuke120裂波(ima)

 

ただ巻きで釣れるリップレスミノーの名作です。

スローリトリーブでゆっくりと泳がせると、水流変化などの際に『ゆらり・・・』と自然に姿勢を崩すイレギュラーアクションを起こします。

これがシーバスに口を使わせる食わせのアクションにもなるため、初心者でもベテランでも釣果に差が付きにくく、それだけ実釣能力に優れたルアーであると言えます。

このルアーについては、以下の記事でもコッテリと解説していますので、きっと参考になると思いますよ!

2位|パワーブレード20(コアマン)

ブレードのキラキラしたフラッシングと回転時の水流でシーバスを誘います。非常にアピール力が強いため、広く散ったシーバスを探すような釣りに向いたルアーです。

このパワーブレード20は、数あるスピンテールジグの中でも特に、沈みの速さと飛距離に優れており、『探りの釣り』に向いた名作です。

ブレード部分にトレブルフックが付いた独自の『ブースターシステム』は登録実用新案もとっており、バラシ軽減にも貢献してくれます。

一部のアングラーには『餌』とまで呼ばれており、私(編集部・るあらび)に至っては、『神ルアー』とまで呼んでいますw

 

3位|VJ-16(コアマン)

シャッドテールのワームとオリジナルジグヘッドがセットになったリグのセットです。

既存のジグヘッドリグよりも飛距離が出やすく、そして早巻きに対応しています。そのため、広範囲をワームのナチュラルな動きで誘う事ができます。

水深1m以上のオープンフィールドであれば、これ一つで釣りが成立してしまう場面も多いです。

 

~おまけ~

私が大好きまVJ-16のインプレっぽい特集記事を準備しております♪

4位|ローリングベイト77(タックルハウス)

ローリングアクションだけに特化したバイブレーション系のルアーです。このサイズにしては飛距離も出やすいです。

スレが進行した港湾部などで、ピンポイントを撃つような使い方が効果的なルアーであり、ローテーションの一部に加えておくと、思わぬラッキーヒットにつながりやすいですよ。

 

5位|R-32(ヒルクライム)

ピンテール系のワームです。リトリーブするとシッポの部分が非常に細かく微振動してシー―バスを誘います。

食わせの力に特化したワームであり、基本的には『そこにいるスレたシーバスを取るためのルアー』として活躍します。

シーバスの目の前を通すことができれば、非常に高い確率で口を使わせる事ができるはずですよ!

合わせるジグヘッドについては、5~7g程度を基準として攻めたいレンジに合わせて14g程度までを使い分けます。銘柄としては、値段も安く太軸で頑丈な『静ヘッド(オーナー針)』がお勧めですね。

以上紹介した5つのルアーは、基本的にただ巻きだけで釣れるルアーばかりであり、初めてのシーバスルアー候補としては最適だといえます。

最初のルアー選びで悩んでいる人はとりあえずこれだけ揃えればシーバス釣りは始められると思いますよ。

安いけど釣れるおすすめのシーバスルアーセットの紹介(中華パチモノ編)


初めてのシーバスルアーフィッシングにつきものなのが、ルアーのロストです。キャストミス、潜行深度の見積もり間違い、ラインの結束不良などで、最初はルアーをロストする事も多いと思います。

その度に一個二千円以上もするルアーをロストしていたのでは、いくらお金があってもこの釣りを続けることはできません。

というわけでここでは、一個千円以下と格安で買えるおすすめのシーバスルアーをいくつか紹介したいと思います!

とは言っても、やはり千円以下ですと正攻法ではほとんど見つかってこないんです。

ですが、世の中には中華パチモノルアーと呼ばれるギリギリグレーゾーンなシーバスルアーも存在します。

どういう事かというと…

いくつかの名作と呼ばれる国産ルアーの金型が中国に流出しているみたいで、それを元に作られたルアーが、○○風という名前で販売されているんですね。

  • sas○ke風
  • ローリングベ○ト風
  • レンジ○イブ風
  • etc…

この手のルアーの事を『中華パチモノ系ルアー』と呼ぶのですが、正直あたりハズレが大きいのは事実です。ですが、中には正規品とほとんど変わらない完成度を誇る良品もあったりして、なかなか奥が深い世界になっています。

というわけで以下に、私がこれまでに購入し試した事がある○○風な中華パチモノルアーをいくつかピックアップしてみました。

『まずは出来るだけ安く、シーバスルアーを複数揃えたい!』という事であれば、このようなルアーセットも探してみる価値はあると思いますよ。

(大人の事情により、一部伏字とさせて頂きました。。。orz)

1位|ローリ○グベイト77風ルアー(ダイレクト販売サービス )

タックルハ○スの名作ルアー『ローリ○グベイト77』のコピーとしか思えないルアーですw

私もいくつか持っていますが、動きも飛距離も何もかもがほとんど一緒。

そして肝心のお値段はというと、正規版が一個1400円前後なのに対し、こちらは五個セットで2400円前後です。

つまり、一個当たり480円。うーん、これ以上の言及は、もう勘弁して下さいw

ちなみに、このロ○ベ風ルアーについては、ダイレクト販売とは別にオルルド釣り具っていうショップからも販売されていますが、オルルドの方は塗装がもろく、そして個体差が激しいです。

私はダイレクト販売派ですので、どちらを買うか迷っている人は参考になさって下さい。

 

2位|sa〇uke120裂風フローティングミノー(SEAS)

SEASさんからオリジナル商品として(なぜか)販売中のsa△uke風のフローティングミノーです。

見た目は正規版初期型のsa△ukeにそっくりなんですが、重心移動システムの妙技までは模倣出来なかったらしく、飛距離は正規版の70%も出ません。

動きも少しウォブリングが強めになっていて、ローリングのフラフラしたヨタツキまでは再現できていないですね。でも、フローティングミノーとしての動きは充分に美しく、別物としてとらえれば充分に釣れるルアーに仕上がっています。

正規版が100点に近いルアーであるだけに、こちらはギリギリの及第点といった完成度ですね。

 

3位|パワーブ○ード‐30風のスピンテールジグ(オルルド釣り具)

パワーブ△ード20&30にそっくりでびっくりのスピンテールジグです。なぜかオルルド釣り具から正規販売中で、アマゾンから通販できます。

ブレード部分はトレブルフックが付いていないので、正規版を別途購入して付け替える必要がありますが、ブレードさえかえれば普通に使えて釣れてしまいます。

五個入りで1,798円なので、一個当たり約360円。ちなみに正規版は定価で1400円なので、お値段なんと約1/4になりますね。

ちなみに塗装はどちらも最悪ですw

つまり、正規版も中華版も、どちらも最悪の出来なので、その点だけは覚悟が必要かもしれません。

紹介しておいていうのも変かもしれませんが、パチモノ系ルアーは完成度が高いものもあるけど、やっぱり最後は正規品に帰ってきた方が業界の発展のためにはいいのかな?と思います。

その辺の判断は最終的にはアングラーさんご自身で判断して欲しいのですが、それでもこのお値段の安さは、私のような貧乏アングラーにはありがたいのも事実です。

うーん、この問題は根が深いかも?っですね。。。

私のシーバス一軍ルアーの紹介|港湾部編8選


せっかくですので、私(編集部・るあらび)のシーバス一軍ルアーを紹介しておきたいと思います。まずは初心者向けイチオシポイントでもある港湾部編です。

どーぞ!

①ザブラフェイキードッグCW(ジップベイツ)

ジップベイツ社製の9cm、12gのペンシルベイトです。トップウォータープラグの一種であり、夏場の朝まずめ、夕まずめに港湾部でシーバスがボイルしているときに使います。

細かいドッグウォークが得意なペンシルベイトであり、初心者でも扱いやすいルアーですね。

夏真っ盛りのシーズンにはチヌも狙えますし、サイズ感も丁度いいため汎用性の高く、私のお気に入りです。

 

②sasuke SF95(ima)

ima社製の小型リップレスミノーです。9.5cmで8gあり、飛距離もこのサイズの中ではかなり優秀な部類になります。

水面直下から60cm程度までの表層を探るのに適しています。魚の気配がしない場合は、まず最初にこのミノーで水面直下を探るようにして使っています。

その日のシーバスの活性をチェックするためのサーチ用ルアーといった位置づけですね。

 

③カウントダウン9[CD-9](ラパラ)

9cm、12gのシンキングミノーです。ラパラ社の名作ルアーであり、おそらく世界で一番シーバスを釣り上げたルアーがこれだと思います。

東京湾のプロの漁師さんの中には、スズキ(=シーバス)の一本釣り漁にこのCD-9を使う方もいるらしいですよ。つまり、これはルアーをという枠を超えた『漁具』と呼んでいいかもしれません。

私が一番信頼しているシーバスルアーの一つでもあり、特に港湾部のシーバス釣りには欠かせないミノーです。

sasuke95SFで反応がない場合に、もう少し深いレンジをこれで探るのに使っています。

◇ラパラ、インプレしてまーす♪

④ローリングベイト77(タックルハウス)

タックルハウス社製の77mm, 15gのバイブレーション系プラグです。

ローリングのみに特化したアクションであり、シーバスが思わず口を使ってしまうような食性に訴えるアクションが特徴です。船の影や障害物周りなど、ストラクチャーについたシーバスを狙い撃ちするときによく使います。

また、遠投性もそこそこあるため、広く探るような使い方もでき、そういった意味では汎用性も高く便利なルアーですね。

 

⑤レンジバイブ70ES(バスディ)

バスディ社製の樹脂製バイブレーションです。飛距離も出やすくトラブルも少ないため、広く探るような使い方でシーバスの居場所を探すのに便利なルアーです。

任意のレンジを探りやすいルアーですので、広い港湾部では非常に出番が多いですね。

 

◇おまけ

レンジバイブ、好きすぎてインプレしました^^

⑥パワーブレード20(コアマン)

コアマン社製のスピンテールジグです。小さなシルエットで風の抵抗も少なく、飛距離を稼いで幅広く探るのに適しています。

ブレード系ルアーとしては小さな一口サイズであり、そのため、シーバスが丸のみしてくれる事が多いのが特徴です。

また、回転するブレード部分にはトレブルフックがついており、バラシが少なくなる工夫もされています。

一度ボトムまで沈めて素早く巻き上げ、そのままテンションフォールする使い方で底付近を丁寧に探るような使い方がお勧めです。

(関連記事:シーバス用スピンテールジグの基礎知識と超名作11選!

 

⑦VJ-16(コアマン)

コアマン社製のワームとジグヘッドのリグです。

リトリーブするとヘッド部分が細かくローリングアクションし、ワームのボディー全体がそれに応えるようにバイブレーションします。

そのため、普通のジグヘッド+ワームのリグよりもアピールが大きく、広範囲のシーバスを探るのが得意なルアーです。

遠投性能も非常に優れていますので、港湾部のオープンフィールドを手早くサーチするような使い方に適しています。

 

<関連記事>

⑧R-32(ヒルクライム)

ヒルクライム社製のピンテールワームです。約8cmというカタクチイワシのようなベイトに近いサイズ感が特徴であり、どうしても釣れない時の切り札として使っています。

合わせるジグヘッドの重さにより探るレンジを変える事ができるため、万能性も高い必殺ワームでもあります。

 

私のシーバス一軍ルアーの紹介|河口編6選


続いて、もう一つの初心者向け一級ポイントである河口部での一軍ルアーを見てみましょう。一部のルアーが『港湾部編』とダブるため、まずは河口編一軍ルアーの全リストを先にまとめておきますね。

  • ①ザブラフェイキードッグCW(ジップベイツ)
    ⇒港湾部編で説明済み。広範囲を探るように使っています。
  • ②komomo125ーSF(ima)
  • ③sasuke120裂波(ima)
  • ④ローリングベイト77(タックルハウス)
    ⇒港湾部編で説明済み。水面直下に意識が向いているシーバスを広く探るのに使います。
  • ⑤レンジバイブ70ES(バスディ)
    ⇒港湾部編で説明済み。ローリングベイトより少し深い層を手早く探るのに使います。
  • ⑥R-32(ヒルクライム)
    ⇒港湾部編で説明済み。どうしても釣れない時の切り札として使っています。これで駄目なら帰るといった感じの泣きの一投ですね。

それでは以下に、河口部の一軍ルアーで初めて登場した二つのルアー『②komomo125ーSF(ima)』と『③sasuke120裂波(ima)』
について、それぞれの特徴と使い方を見てみましょう。

河口編一軍ルアー②:komomo SF-125 (ima)

ima社製のフローティングミノーです。港湾部でよく使われるミノーは9cm程度が多いのですが、河口部でのミノーの場合は、12cm程度と一回り以上大きい物を使うケースが多いです。

なぜなら、河口周辺に集まってきているシーバスは、最初から食い気のスイッチが入っている個体も多いため、ルアーサイズは大きくても充分に口を使ってくれることが多いからです。

ですので、Komomo125SFの12.5cmというサイズ感は河口部にはベストマッチだと感じています。

また、このミノーは潜行深度が0cm~30cmと非常に浅いのですが、このレンジは河口部のような水深が浅いフィールドで活性の高いシーバスが最も口を使いやすい水深になります。

ですので、幅広く探って活性の高い個体をいち早く釣り上げるのにピッタリのミノーです。

何か特別な理由がない限りは、河口部での最初の一投目はいつもkomomoっていうアングラーも多いですよ。

 

河口部一軍ルアー③:sasuke120裂波(ima)

ima社製のフローティングミノーです。12cm, 17gあり、サイズ的にも河口部向きになります。

komomo SF-125の兄弟分のようなミノーであり、アクションも良く似ています。

両ルアーの違いはその潜行深度にあり、komomoよりも少し深い水深(1m弱程度)まで潜ります。

そのため、komomo SF-125でバイトは出るけど食いが浅く乗らない時や、もう少しレンジが深いと判断できる時にこのルアーを使っています。

 

◇関連記事の紹介

ルアーの泳層とルアーの揃え方に関する初心者へのアドバイス

色々なジャンルのシーバスルアーを紹介してきましたが、数や種類が多すぎて少し混乱気味の人もいるかもしれませんね。そんな迷える皆さんのために、私の失敗談も踏まえて一つだけアドバイスさせて下さい。

最初の一匹を確実に釣り上げるためにも、まず皆さんがマスターしないといけない事があります。

それが『泳層(レンジ)の攻略』であり、これがそのままシーバスルアー選びの一番のコツにもつながってきます。

つまり・・・

シーバスの意識はどの泳層に向いているのか?

最初はこの点だけに注意を向けてルアーを使い分けるだけで、確実に釣果に結びつきます。

もちろん季節にもよりますが、食い気のあるシーバスが意識している泳層さえ把握できていれば、ミノーであれ、ワームであれ、鉄板バイブであれ、その泳層にしっかりとルアーを泳がせてあげるだけでシーバスは口を使ってくれるのです。

逆に言うと、『食い気の立っていないシーバス』に口を使わせる事は非常に高度なテクニックです。

ですので、初心者、入門者の皆様は、このような『シーバスに口を使わせるためのテクニック』については、まだ知らなくても全然大丈夫であるといえます。

そして、『泳層(レンジ)の攻略』を完成させるためにも、まずは泳層毎にルアーを一つづつ揃えてみて下さい。

つまり、以下のようなイメージですね。

最初のシーバスルアー|泳層ごとの揃え方の例

表層
(0~30cm)
komomoなどのフローティングミノー
表層~中層
(0~1m弱)
Sasuke120裂波などの少し潜るミノー
中層付近
(1~2m前後)
ラパラCD‐7, CD-9などのシンキングミノー
中層
(1mより少し深い)
レンジバイブ70ESなどの樹脂系バイブレーション
ボトム付近
(2mより深いレンジ)
鉄板バイブ(IPシリーズ)、スピンテールジグ(PBシリーズ)など
全泳層&万能型 ジグヘッド+ワーム

最初は各レンジ一個ずつで充分です。ですので、上の表の場合は全部で五個ですね。

もちろん最初はキャストも慣れないためロストすると思います。ですがそこは勉強代だと思って、ロストするたびに同じものを補填して下さい。

変に新しいルアーに浮気するよりも、このページで紹介したような『釣果実績が多い定番の名作ルアー』を使い続けて、まずはルアーの感覚になれる方が絶対に釣果に近づきますよ!

ルアーカラーとルアーの揃え方に関する初心者へのアドバイス

ルアーカラーについては、こちらの『シーバスルアーの色について』で紹介したように、優先順位は低いと考えて大丈夫です。

ですので、あなたが好きなカラーを選べばそれでいいのですが、例えば私は以下のような『ダブりを減らす』という考え方で揃えていますよ。

カラー選びの例|ダブりを減らして多様性を稼ぐ

Komomo

(表層系ミノー)

レッドヘッドホロ
Sasuke 120裂波

(表層~中層)

クリア系(ハッピーレモン系が私は好き)
カウントダウン7(CD-7)
カウントダウン9(CD-9)(中層付近)
コンスタンギーコ(白地にオレンジ)レッドヘッド
レンジバイブ70ES

(中層)

赤金
パワーブレード20

(ボトム)

イワシゴールド(グリーンゴールド系)
R-32

(全泳層)

ナチュラル系

これはあくまで一例ですが、考え方は簡単です。『できるだけルアーカラーにダブりがでないように、各レンジでカラーをばらして多様性を確保する』という戦略です。

このようにしてカラーを揃える事で、最小のルアー数で泳層xカラーのバリエーションをできるだけ幅広く、そして、低コストに設定する事ができます。

そして、釣りを続ける中で数匹のシーバスをキャッチするという嬉しい経験を通して、きっと『これなら信じて投げ続けられる!』っていうルアーが絞り込まれてきます。

このような経験を繰り返す事で、あなただけの一軍ルアーが揃っていくことでしょう。

その時に初めて、これらの一軍ルアーの『カラー、大きさ、重さ』などのバリエーションを増やしていけばいいと思いますよ!

<関連記事>

もしも3個しかルアーを持ち込めないとしたら、私ならこれを選びます!

『釣れるルアー』という表現はあまり好きではないのですが、確かに『釣果に繋がりやすい信頼度の高いルアー』というのは存在します。

そこでここでは、『もしも現場にルアーを3つしか持ち込めない』という縛りがあった場合に、どのルアーを選ぶのか?というお話をしたいと思います。

言い換えると、『私が考える最も汎用性が高い神ルアー3選』といったイメージでしょうか?

①パワーブレード20 (コアマン)

小さなシルエットに大きな比重が特徴のブレード系ルアーです。そのため、飛距離が出やすく幅広いポイントをサーチしやすいのが特徴です。

私はよくこのルアーを、ボトムから1mラインをボトムパンプするイメージでギザギザに刻むようにトレースして使います。河川以外のほとんどのポイントで使えるため汎用性も高く、特にデイゲームの切り札として活躍しますね。

シーバスだけでなく、マゴチ、ヒラメ、青物など様々な魚種を誘ってくれるため、ボウズ逃れとしても超一流の餌ルアーですw

 

②sasuke 120裂波(ima)

潜行深度は早巻きで90cmくらい。つまり、水深1mラインという『シーバスが最も釣れやすいゾーン』をほぼ完ぺきにトレースできるフローティングミノーです。重心移動システム搭載で比較的飛距離も稼ぎやすく、超デッドスローでもしっかりを水を噛んで泳いでくれます。

特に晩夏から初秋のシーバスが活発に泳ぎ回る季節は、これ一本で釣りが成立してしまう事も多いくらいに、シーバスとの相性がいい名作ミノーです。

サイズ違いやシンキングタイプなど様々な派生品がありますが、どれか一つとなると、一番オーソドックスな『120裂波(12cm, フローティングタイプ)』を私は選びますね。

使い方は簡単で、遠投して流れの変化にぶつけるイメージで、潮流変化を感じながらただ巻きするだけです。

勝手にシーバスの方から喰ってくれますw

 

◇関連記事の紹介

③R-32(ヒルクライム)+静ヘッド7g(オーナーばり)

そこにシーバスがいる事はほとんど明らかなのにどうしても口を使ってくれない・・・ そんな時に切り札として投げます。

ジグヘッドの重さについては、理想的にはフィールドの特徴や風、波の強さに応じて臨機応変に変えるべきなのですが、どれか一つという縛りを入れるのであれば、表層~水深1m程度をトレースしやすい7gを私なら選びますね。

これより重いと最もバイトが出やすい1m弱のレンジを攻めにくいですし、5g前後と軽すぎる場合は、風が強いと全然飛ばないというデメリットもあるため、7gが最も汎用性が高いと思います。

 

◇関連記事の紹介

静ヘッドについては、以下の記事で類似品との比較をしています。

詳しくこのジグヘッドの事を知りたい人は、ご参考にどーそ♪

終わりに・・・

一言でまとめると…『シーバスのルアーフィッシング、始めてみませんか?』という話でした。

この釣りは、ルアーフィッシングの醍醐味である『魚を騙して口を使わせる』というゲーム性と、男性の闘争本能を呼び覚ます強烈なファイト、そして1mを超える大物までも狙えるハンティング的要素の全てを兼ね備えています。

そして、我々人間の生活環境に非常に近い場所にいる身近な魚でもあるため、手軽に始められる釣りでもあります。

ルアーフィッシングに興味があるのであれば絶好のターゲットになりますので、是非このエキサイティングなゲームにチャレンジしてみて下さい。

本記事があなたのアウトドアライフの一助に、そして、あなたのシーバスルアー釣りデビューのきっかけになれば嬉しいです。

ABOUT ME
編集部(るあらび)
アウトドアな俺たち編集長。 九州の南端に在住するルアーフィッシングが生きる目的な40代のおじさんです。 主に釣り、ウォーターアクティビティー関連の記事を執筆しています。 あなたがアウトドアを始めるきっかけを作れたら・・・と思ってこのメディアを立ち上げました。 。 。 。 『かっこいい大人達よ・・・もっと外で遊ぼう!』 といった事を伝えていけたらと考えています。